機械設計エンジニアの平均年収は約450万円〜600万円と高い

機械設計エンジニアへの就職を検討していると、平均年収が一体どれくらいなのか気になることもあるはずです。

結論、機械設計エンジニアの平均年収は606.2万円です。一方で、日本全体の平均年収は約506.9万円です

この記事では、機械設計エンジニアの平均年収が約450万円〜600万円と全産業に比べて約100万円高い理由について解説します。また、年収アップを目指す方法なども紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

機械設計エンジニアの平均年収は約450万円〜600万円

令和4年賃金構造基本統計調査によると、機械設計エンジニアの平均年収は606.2万円です。機械設計エンジニアは比較的年収が安定している職種と言われています。

また、機械設計エンジニアは総務省が告示している職業分類によると次のとおり細分化されています。

• 電気・電子・電気通信開発技術者（通信ネットワークを除く）
• 機械開発技術者
• 自動車開発技術者
• 輸送用機器開発技術者（自動車を除く）

電気・電子・電気通信開発技術者（通信ネットワークを除く）に限定した場合、令和5年賃金構造基本統計調査によると平均年収は約688.1万円です。年代ごとの平均年収は次のとおりです。

年代	平均年収
全体平均	約688.1万円
～19歳	約286.3万円
20～24歳	約356.5万円
25～29歳	約500.8万円
30～34歳	約613.1万円
35～39歳	約670.2万円
40～44歳	約764.4万円
45～49歳	約801.8万円
50～54歳	約841.2万円
55～59歳	約840.4万円
60～64歳	約568.3万円
65～69歳	約543.2万円
70歳～	約438.8万円

電気・電子・電気通信開発技術者（通信ネットワークを除く）は、20代から平均年収500万円を超えています。

参考：機械設計技術者 - 職業詳細 | job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））
参考：e-Stat 政府統計の総合窓口

機械設計エンジニアの平均年収は全産業より約100万円高い

先ほど紹介したとおり、機械設計エンジニアの平均年収は606.2万円です。一方で、令和5年賃金構造基本統計調査によると、日本全体の平均年収は約506.9万円です。

したがって、機械設計エンジニアの平均年収は全産業と比較して約100万円高く推移しています。

さらに、電気・電子・電気通信技術者（通信ネットワーク技術者を除く）と全産業の平均年収を比較すると、20代後半から年収の差が大きくなっています。

年代	電気・電子・電気通信技術者（通信ネットワーク技術者を除く）	全産業計
全体平均	約688.1万円	約506.9万円
～19歳	約286.3万円	約262.0万円
20～24歳	約356.5万円	約335.1万円
25～29歳	約500.8万円	約414.0万円
30～34歳	約613.1万円	約463.4万円
35～39歳	約670.2万円	約512.9万円
40～44歳	約764.4万円	約547.5万円
45～49歳	約801.8万円	約574.8万円
50～54歳	約841.2万円	約598.6万円
55～59歳	約840.4万円	約605.2万円
60～64歳	約568.3万円	約461.6万円
65～69歳	約543.2万円	約377.7万円
70歳～	約438.8万円	約346.1万円

機械設計エンジニアは専門知識や高度なスキルが求められるため、全体と比較して平均年収が高いと言われています。

参考：e-Stat 政府統計の総合窓口

機械設計エンジニアとして年収を100万円以上アップさせる3つのコツ

機械設計エンジニアで年収を100万円以上アップさせるための方法は主に3つです。

• 転職エージェントを利用して年収の高い企業へ転職する
• 在職中の企業で出世する
• フリーランスとして独立する

それぞれの方法について解説します。

転職エージェントを利用して年収の高い企業へ転職する

転職は、年収をアップさせるために効果的な方法のひとつです。一般的に、機械設計エンジニアの業界も大企業が中小企業と比較して高年収です。したがって、大企業に転職できると、特に年収アップを期待できるでしょう。

また、転職エージェントは、求職者の希望に合った企業を紹介してくれるだけでなく、面接対策や給与交渉のサポートも充実しています。

転職エージェントを利用するメリットは次のとおりです。

• 年収の高い求人に応募できる
• 非公開求人にアプローチできる
• 面接対策や給与交渉のサポートを受けられる
• 転職活動の負担を軽減できる

他にも、希望の業界が明確なのであれば、特化型の転職エージェントを選択しましょう。

「メーカーキャリア」は、製造職の採用に特化した転職エージェントです。月間利用ユーザー数は100万人を超えています。全国で6,000以上の非公開求人も保有しており、多くの求人紹介が可能です。

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在職中の企業で出世する

在職中の企業で役職が上がれば、給与も上がるケースが一般的です。ただし、出世する要件は企業によって異なります。

たとえば、一定の在職年数や資格取得が求められる場合があります。

出世のためには、積極的にスキルアップを図り、実績を積みましょう。

一般的に、在職中の企業で出世のために求められることは次のとおりです。

• 資格を取得する
• プロジェクトリーダーなどの責任のある仕事を任される
• 社内勉強会や研修に参加する

昇格の要件を事前に把握して、効果的に年収アップに向けたアプローチをしましょう。

フリーランスとして独立する

フリーランスとして独立すれば、年収を大きく上げられる可能性があります。一方で、自分で案件を獲得する必要があり、収入が不安定になる傾向もあります。

フリーランスとして独立する前には、リスクも認識しておきましょう。

独立に必要なことは主に次のとおりです。

• スキルと実績を積む
• 人脈を築く
• 案件獲得のため営業する

独立する場合は、事前にスキルや実績を積むなど入念に準備しておきましょう。

機械設計エンジニアとして年収100万円以上アップさせる3つのスキル

機械設計エンジニアが年収アップを狙うにあたって、転職・昇格・独立の前にスキルを高めておく必要があります。

一般的に、機械設計エンジニアが年収を高めるためにスキルアップさせておくべきことは次の3つです。

• 工学に関する知識
• 外国語の理解
• 機械設計エンジニアとしての実務経験

それぞれについて解説します。

工学に関する知識

機械設計エンジニアは、工学に関する幅広い知識やスキルが求められます。汎用性のある工学は次のとおりです。

• 機械工学
• 電気工学
• 電子工学
• CAD

工学に関する知識は、大学の講義や書籍、実務経験を通じて習得できます。

また、業界によっては、航空工学や自動車工学などが求められるケースもあります。

機械設計エンジニアで年収を高めるために工学に関する知識を身につけましょう。

外国語の理解

近年、グローバル化が進む中で、海外企業との取引や海外拠点とのやり取りが増えています。したがって、英語などの外国語を理解できる能力は、機械設計エンジニアにとって必須のスキルとなりつつあります。

機械設計エンジニアとしての実務経験

機械設計エンジニアの仕事は、機械が動くメカニズムや仕組みの設計です。

機械設計エンジニアの実務経験を積むと、さまざまなスキルが身につきます。

たとえば、実務経験を積む中で得られるスキルの例は次のとおりです。

• CAD（Computer Aided Design）を使用して設計図を作成するスキル
• CAM（Computer Aided Manufacturing）を使用して仮想製造するスキル
• CAE（Computer Aided Engineering）を活用してシミュレーションするスキル

機械設計エンジニアとしての実務経験を積むと、年収がアップする可能性が出てくるでしょう。

機械設計エンジニアの年収に影響を与える3つの要因

機械設計エンジニアの年収に影響を与える要因は主に3つです。

• 企業規模や給料体系
• 資格の有無
• 従業員の年齢

それぞれの要因について解説します。

企業規模や給料体系

一般的に、企業規模が大きくなればなるほど年収が高い傾向があります。

令和5年の賃金構造基本統計調査によると、電気・電子・電気通信技術者（通信ネットワーク技術者を除く）の企業規模ごとの平均年収は次のとおりです。

	1,000人以上	100人から999人	10人から99人
平均年収	約741.5万円	約619.5万円	約579.6万円

大企業はブランド力などを駆使して、一般的に中小企業より多くの利益を出しているため、企業規模が大きくなるにつれて年収も高くなっています。

また、企業によっては住宅手当や役職手当などを拡充しているケースがあり、年収に影響を与えています。

参考：e-Stat 政府統計の総合窓口

資格の有無

他にも、年収に大きな影響を与えるのが資格の有無です。企業によっては、資格手当を導入しているケースもあります。

たとえば、月1万円の資格手当があれば、年収に12万円の差が出ます。

就職活動の際は、提示された月給以外に資格手当の有無も確認しておくとよいでしょう。

従業員の年齢

全産業だけでなく機械設計エンジニアでも年齢が上がるにつれて、年収が高くなる傾向があります。

実際に、先ほど紹介した電気・電子・電気通信技術者（通信ネットワーク技術者を除く）・

全産業計の年代ごとの平均年収を見ると、いずれも50代で年収のピークを迎えています。

年代	電気・電子・電気通信技術者（通信ネットワーク技術者を除く）	全産業計
全体平均	約688.1万円	約506.9万円
～19歳	約286.3万円	約262.0万円
20～24歳	約356.5万円	約335.1万円
25～29歳	約500.8万円	約414.0万円
30～34歳	約613.1万円	約463.4万円
35～39歳	約670.2万円	約512.9万円
40～44歳	約764.4万円	約547.5万円
45～49歳	約801.8万円	約574.8万円
50～54歳	約841.2万円	約598.6万円
55～59歳	約840.4万円	約605.2万円
60～64歳	約568.3万円	約461.6万円
65～69歳	約543.2万円	約377.7万円
70歳～	約438.8万円	約346.1万円

将来見込める年収も踏まえて就職活動ができると、キャリアビジョンを明確にしやすいでしょう。

参考：e-Stat 政府統計の総合窓口

機械設計エンジニアの年収に関してよくある質問

機械設計エンジニアの年収に関してよくある質問は次のとおりです。

• 機械設計エンジニアの年収は年齢によってどのくらい違いますか？
• 機械設計エンジニアの平均年収はいくらですか？
• 機械設計エンジニアは人手不足ですか？

それぞれの質問について解説します。

機械設計エンジニアの年収は年齢によってどのくらい違いますか？

機械設計エンジニアは実務経験とともに年収が高くなる傾向があります。電気・電子・電気通信開発技術者（通信ネットワークを除く）に限定した場合ですが、年代ごとの平均年収は次のとおりです。

年代	平均年収
全体平均	約688.1万円
～19歳	約286.3万円
20～24歳	約356.5万円
25～29歳	約500.8万円
30～34歳	約613.1万円
35～39歳	約670.2万円
40～44歳	約764.4万円
45～49歳	約801.8万円
50～54歳	約841.2万円
55～59歳	約840.4万円
60～64歳	約568.3万円
65～69歳	約543.2万円
70歳～	約438.8万円

50代前半に年収のピークを迎えており、20代前半と50代前半を比較すると約500万円の差があります。

機械設計エンジニアの平均年収はいくらですか？

令和4年賃金構造基本統計調査を踏まえたデータによると、機械設計エンジニアの平均年収は606.2万円です。

一方で、令和5年の賃金構造基本統計調査によると、日本全体の平均年収は約506.9万円です。

したがって、機械設計エンジニアの平均年収は他の業界と比較して100万円ほど高く推移しています。

参考：機械設計技術者 - 職業詳細 | job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））
参考：e-Stat 政府統計の総合窓口

機械設計エンジニアは人手不足ですか？

機械設計エンジニアは人手不足です。令和4年度の機械設計エンジニアの有効求人倍率は、2.64です。

一方で、令和5年の日本全体の有効求人倍率は1.31でした。

人材不足の影響もあり、機械設計エンジニアには未経験でも転職可能と言われています。したがって、知識やスキルは実務を通して学ぶケースが一般的です。

参考：機械設計技術者 - 職業詳細 | job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））
参考：一般職業紹介状況（令和5年12月分及び令和5年分）について ｜ 厚生労働省

まとめ：機械設計エンジニアの年収アップには転職がおすすめ

今回は、機械設計エンジニアの平均年収が約450万円〜600万円と、全産業に比べて約100万円高くなる理由などについて解説しました。

機械設計エンジニアは専門知識や高度なスキルが求められるため、全体と比較して平均年収が高いと言われています。

実際に、令和4年賃金構造基本統計調査によると、機械設計エンジニアの平均年収は約606.2万円です。一方で、日本全体の平均年収は約506.9万円です。

また、機械設計エンジニアとして年収アップを目指す方法に転職があります。転職を検討する際は製造職に特化したエージェント「メーカーキャリア」を活用して、年収アップを目指してはいかがでしょうか。