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三菱ふそうの魅力的なトラックモデル|特徴と中古車価格

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三菱ふそうの魅力的なトラックモデル|特徴と中古車価格

日本は自動車製造においては世界的に有名な国ですが、国内では自動車だけではなく、トラックの製造も盛んにおこなわれています。

ちなみに日本のトラック製造メーカーは三菱ふそう・いすゞ・日野・UDTRACKSの4社があり、その中で今回は三菱ふそうに注目していきたいと思います。

三菱ふそうは正式名称を「三菱ふそうトラック・バス株式会社」といい、その名の通り大型トラックや、観光または路線などのさまざまな種類のバスを開発・製造しています。

三菱ふそう自体は、2003年に三菱自動車工業から分社及び独立することで発足した企業体で、現在はドイツのダイムラーグループ(メルセデスベンツなどが有名)傘下に入っています。

ここからは三菱ふそうが製造している製品の1つであるトラックの特徴・種類などを、さまざまな角度からみていくことにします。

三菱ふそうのトラックに興味がある人や購入を検討している人は、参考にしてください。

三菱ふそうのトラックの特徴

三菱ふそうのトラックの特徴

三菱ふそうにおいてトラックは主力商品に該当します。

三菱ふそうはいろいろな用途に応じたさまざまなトラックを開発・製造していますが、ここでは三菱ふそうのトラック全体に共通する特徴についてまずみていくことにします。

価格が他のトラック製造メーカーと比べて割安感がある

この件については、世界最高水準を誇る自社の品質管理システムが影響しているものと思われます。

振動や騒音が少なく、長距離運転に適している

これは親会社にあたるダイムラー社のエンジンが、上記の性能に関して定評があるのが理由です。

ちなみにヨーロッパの自動車及びトラック製造メーカーは、高性能のディーゼルエンジンを開発・製造することを得意としているメーカーが多いです。

その他にも長距離運転において疲れにくいシートを採用していたり、「ふそうライン塗装」という最先端の塗装技術によって、外観を鮮やかにするといったこともおこなっています。

ここからは、三菱ふそう独自のトラックに搭載されている機能についてみていくことにします。

DUONIC(デュオニック)

DUONICはトラックにおける世界初のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)で、

二重奏を意味する「DUO」とダイムラー社のフラッグシップでもあるメルセデス・ベンツに搭載されたATシステム「TRONIC」の2つを合わせた造語で、

2010年当時のキャンターに初めて搭載されました。

DUONICの特徴は、従来のMT(マニュアルトランスミッション)と比べてギアの切り替えを滑らかにすることで、

加速をスムーズにするだけでなく、燃費やギアの寿命といった経済的な効果も期待することができる画期的なミッションです。

INOMAT-Ⅱ(イノマット-2)

DUONICが革新的なMTといえるものに対して、INOMAT-Ⅱは革新的なAT(オートマチックトランスミッション)に相当します。

INOMATは1984年にトラックではなくバスの1車種である初代エアロスターに搭載された「MMAT」(エムマット)の後継にあたるもので、1996年に開発・製造されました。

その後改良を重ね1997年に登場したのが「INOMAT-Ⅱ」になります。このときも初めて搭載された車種は2代目エアロスターにあたるニューエアロスターでした。

INOMAT-Ⅱの特徴としては、6速変速ATを採用し運転技術や道路及び積載状況に関係なく、

常にエコドライブを維持できるため、DUONIC同様経済性及び環境にも配慮されたATということがいえるでしょう。

X-Pulse

X-Pluseは三菱ふそうとダイムラーグループが独自に開発したエンジンの1つ「6R10」型エンジンに搭載された機能の1つで、燃料噴射システムに相当します。

X-Pulse自体の特徴としては、燃料噴射時に燃料噴射率をコントロールすることによって、

エンジンの負荷に応じた最適な燃料供給をおこない、排気ガスの低減と燃費の向上を図っています。

それ以外にも運転中にボタン1つでエコドライブ走行に移行してくれる「エコモード」があります。

これは特に空車及び渋滞時などにおいて、燃費の向上やトラック自体への負荷を軽減する効果を発揮します。

三菱ふそうのトラックには、その他にもさまざまな機能が実装されていますが、トラック自体の負担軽減や環境に配慮した機能が多く、

三菱ふそうはトラック等の開発・製造を通じて、地球環境に貢献することを意識した企業でもあるといえるでしょう。

関連記事:トラックメーカーの特徴を徹底比較!いすゞ・日野・UD・三菱ふそうメーカー別人気車種一覧

三菱ふそうのトラックの種類

三菱ふそうのトラックの種類

三菱ふそうには多くの大型車が開発・製造されていますが、ここではその中でも主力ともいえるトラックについて述べていくことにします。

三菱ふそうのトラックは主に以下の3つの車種になります。

  1. キャンター
  2. ファイター
  3. スーパーグレート

キャンターは小型トラック、ファイターは中型トラック、スーパーグレートは大型トラックの部門にそれぞれ相当します。

ここからは、この3車種それぞれの特徴や気になる中古価格について述べていくことにします。

キャンター

三菱ふそうを代表するトラックの1つでもあるキャンターは、1963年に発売されて以来、今日まで製造され続けているロングセラートラックでもあります。

ここでは半世紀以上三菱ふそうの代表的なトラックとして親しまれているキャンターについて、みていくことにしましょう。

特徴と機能

キャンターはトラックのサイズとしては小型トラックの部類に入り、構造上はキャブオーバー型になります。

ちなみにキャブオーバー型とは、エンジンの上部にキャブ(運転席)がある構造のことをいい、主にトラックなどで採用されています。

2010年に登場した8代目からは、DUONICを小型トラックでは世界で初めて搭載したり、

また「BlueTEC」(ブルーテック)という環境上有害である排気ガスをクリーンにして外部へ排出する機能も有するなど、

三菱ふそうが技術力の高い会社であることを示す一端ともいえます。

キャンターは三菱ふそうのトラックのなかで、唯一欧州で販売されているトラックでもあります。

また小型トラックという普通免許でも運転できる身近な存在がベストセラーであり続ける理由なのかもしれません。

中古価格

気になる三菱ふそうキャンターの中古トラック市場における相場は、あくまで参考ですが以下のような感じになります。

  • 最低価格:約25万円
  • 最高価格:約720万円
  • 平均価格:約275万円

一見するだけで中古市場における値幅がかなり広いのがわかります。

これには年式・走行距離・仕様などさまざまな要件が重なった結果ともいえます。

しかし時間の経過とともに中古市場の価格も上下するので、購入する直前でのリサーチや、実際に中古車センター等に足を運んで確認することをおすすめします。

ファイター

一昔前ですがCMで「ふそうファイター!」と呼ばれていた時期があったため、よく車名をふそうファイターと思っていた人も多かったのではないでしょうか。

しかし正式名称は「ファイター」になります。ちなみに私も昔はその点を勘違いしていた1人でした。

ここからは三菱ふそうのトラックの中で、中型トラックのポジションにあたるファイターが持つ特徴や機能、そして気になる中古価格についてみていくことにしましょう。

特徴と機能

ファイターの前身として「FKシリーズ」というトラックが販売されていましたが、

1984年のフルモデルチェンジの際に伴う名称変更によって、ファイターというネーミングを授かることになりました。

ファイターの特徴としては、まず三菱ふそうのトラックの中で最も幅広いラインナップを誇っていることが挙げられ

「ベストワンシステム」による内装及び外装を問わないカスタマイズシステムがそれを可能にしています。

機能面においても先述したINOMAT-Ⅱの搭載や、燃費向上及び環境面に配慮した「アイドリングストップ&スタートシステム」

そして安全面に配慮した「ブレーキオーバーライドシステム」が全車標準装備されています。

経済性や環境面ばかりでなく、安全面においても配慮がなされたトラックのため、業界やドライバーも含めて多くの人に高い評価を得ています。

中古価格

気になる三菱ふそうファイターの中古トラック市場における相場は、あくまで参考ですが以下のような感じになります。

  • 最低価格:約70万円
  • 最高価格:約1320万円
  • 平均価格:約575万円

こちらもキャンターと同様、中古市場における値幅がかなり広くなっています。

ファイターに関しても年式・走行距離・仕様などさまざまな要件によってこれだけの値幅が開くと考えられます。

しかしファイターのラインナップの種類によっては、ある程度の値幅が定まっているとも考えられるので、

やはり購入する直前でのリサーチや実際に中古車センター等に足を運んで確認する必要があるといえます。

スーパーグレート

最後に紹介するスーパーグレートは、三菱ふそうのトラックの中でも大型トラックの部類、いわゆるフラッグシップ的な存在になります。

当時のCMで外国人Jリーガーの方が出演していたのを覚えていた人も多いのではないでしょうか。

ここからは三菱ふそうを代表するといっても過言ではないスーパーグレートについて、トラックの特徴や機能そして気になる中古価格について述べていくことにします。

特徴と機能

スーパーグレートは、それまで販売されていたザ・グレートの後継車種として1996年に誕生しました。

その後2014年にスーパーグレートVを経たのち、2017年に2代目スーパーグレートが登場しています。

スーパーグレートの特徴としては、ファイターほどではありませんが、それでも豊富なバリエーションが挙げられます。

形状もトラックだけでなく、ミキサー車やタンクローリー、消防車などさまざまな種類があります。

機能面においては6R10エンジン・INOMAT-Ⅱ(12段)・BlueTECをそれぞれ搭載し、経済性及び環境性などにおいて三菱ふそうの高い技術力を見せつけています。

スーパーグレートはニュージーランドにおいて「ショーグン」という名で販売されており、その名に恥じない三菱ふそうのフラッグシップトラックであるといえるでしょう。

中古価格

気になる三菱ふそうスーパーグレートの中古トラック市場における相場は、あくまで参考ですが以下のような感じになります。

  • 最低価格:約70万円
  • 最高価格:約2750万円
  • 平均価格:約780万円

最低価格がキャンターやファイターとほぼ同金額というのが驚きですが、スーパーグレートの場合も中古市場における値幅がかなり広くなっています。

やはり年式・走行距離・仕様などさまざまな要件によって、これだけの値幅が開くと考えられます。

スーパーグレートの新車価格は約2000万円ぐらいからの金額で販売されているため、中古の平均価格が約780万円というのは、ある意味それなりのお得感があるともいえます。

ただし地域差やトラックに装備されているものによって値段差もあるため、やはり購入する直前でのリサーチや実際に中古車センター等に足を運んで確認する必要があるでしょう。

関連記事:UDのトラックの車種や特徴は?気になる内装も解説!

三菱トラックに関するまとめ

三菱トラックに関するまとめ

以上ここまで三菱ふそうを代表するトラック3車種について、特徴や中古価格といった観点から述べてきました。

トラックもクルマの後を追うように経済面・環境面・安全面といった部分において、一昔前とは比べ物にならないくらいの高性能なトラックが増えてきました。

これからも三菱ふそうに限らず、日本のトラックはさらに進歩を続けていくことでしょう。

いつかは自動運転や自動積み下ろしのトラックといった時代もすぐそこに来ているのかもしれません。

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