「運行管理者になるためにはどれくらい勉強すればいいの」
「運行管理者の試験に合格するための効率的な勉強方法を知りたい」
「運行管理者の試験内容を知りたい」
そんな疑問や悩みを持つ方にこの記事はおすすめです。
この記事では
・運行管理者になるために必要な勉強時間
・運行管理者になるための効率的な勉強方法
・運行管理者の受験の流れ
・運行管理者になることで得られるメリット
などについて詳しく紹介しています。
今まさに運行管理者を目指している方は最後まで一読してくださいね。
運行管理者の資格を取るために必要な勉強時間
運行管理者とは、バスやトラックなど人や物を運ぶ運送業において、必ず配置しておかないといけない国家資格者です。
バスやトラックを運転するドライバーのシフト作成や安全指導、点呼、日々の運行チェックやドライバーが休憩する施設の管理など業務は多岐にわたります。
運行管理者の資格を取るためには、資格試験を受けなければいけません。
そのための勉強時間は、短くても50時間、長くて100時間と言われています。集中すれば、10日間ほどで資格が取れるレベルに達するのでそこまで難易度が高くはありません。
しかしながら、詰め込みで勉強して合格するほど簡単でもありません。コツコツと勉強をし、準備を進めていくことが重要です。
仕事を行っていると長時間の勉強時間も取れないので、毎日2時間ほどの勉強時間がちょうどいいかと思います。毎日2時間すれば、2ヶ月で120時間と十分な勉強時間となります。仮に10日休んでも100時間なので、無理なく続けられるのではないでしょうか。
関連記事:運行管理者資格の試験難易度を解説!資格取得の近道とは?
運行管理者になるための効率的な勉強方法と勉強時間
それでは運行管理者になるための勉強方法について紹介していきましょう。
テキストを購入する
勉強法の1つとして、本屋などで売っているテキストを購入するといった方法があります。テキストには過去問題が記載されていたり、問題の傾向や間違いを犯しやすい点などが紹介されているので、効率的な勉強ができるかと思います。
テキストを選ぶ際は闇雲に選ぶのではなく、他の購入者のレビューを参考にしたり、自分好みものを選ぶようにしましょう。文字ばかりだとすぐ眠くなる人は絵や漫画が描かれているようなもの、分厚い本が苦手な人は薄めの本を選ぶなど、自分に合った本を選ぶようにしてください。
過去問題集を解く
テキストが読み終わったら過去問を解いていきましょう。過去問を解くことで出題傾向がわかり、当日の試験の時間配分もわかります。
何度も繰り返し過去問を解くことで自分の苦手分野もわかり、課題が見えてきます。ひっかけ問題もわかるので、過去問を解くことは大切です。
時間配分においては、試験は全部で30問出されるのですが、1問に何分かかるのか、出題分野で時間のかかるところはどこかを知っておくだけでも当日焦らずに済むようになりますよ。
CBT試験の方法を理解しておく
CBTとは、「Computer Based Testing」を略したもので、CBT試験とはパソコンを使った試験のことです。漢字検定や英語検定など様々な検定試験でも採用されています。運行管理者の試験においてもCBT試験の取り扱いが始まっています。
これまでは筆記試験での受験方法が選べましたが、令和3年からはCBT試験のみとなりました。パソコンを普段から扱っている人は特に難しくはありませんが、苦手な人や普段あまり触らない人は事前にどういう流れで行われるのかを調べておくようにしましょう。
運行管理者:受験の流れと勉強時間
運行管理者の試験までの流れについて紹介していきましょう。
運行管理者の受験資格を確認する
運行管理者の資格試験を受けるためには、下記の2つの条件のうちどちらかを満たしていなければいけません。
・運行管理に関する業務を1年以上経験している
・国家交通大臣が認定する基礎講習を修了している、または試験2週間前までに修了が見込まれている
運行管理者の試験日程について確認する
運行管理者の試験は年に2回、3月の第一日曜日と8月の第四日曜日に行われています。
受験の申し込み方法を確認する
①必要書類を揃える(上記で紹介した受験資格によって変わります)
共通で必要なもの:メールアドレス・本人確認書類(免許証、住民票、マイナンバーカード)・顔写真
実務経験が1年以上ある者:実務経験承認者の「氏名」「勤務先名」「役職名」「電話番号」「メールアドレス」
※実務経験承認者より、経験の証明を送ってもらうため、実務経験承認者の情報が必要となります。
基礎講習が修了または修了予定の者:「基礎講習修了証」または「運行管理者講習手帳」
※修了予定の者は、基礎講習が終わり次第、すぐに送るようにしましょう。
②必要情報の入力をする
氏名、メールアドレス、支払い方法の選択など
③受験手数料を支払う
②で選択した方法に沿ってお金を支払う(コンビニやカード払いなど)
④受験通知書を受け取る(約2週間前に届く)
⑤試験当日を迎える
運行管理者:試験内容と合格率について
実際の運行管理者の試験や近年の合格率について紹介していきましょう。
試験内容
運行管理者の試験は、「貨物」と「旅客」と2つに分かれています。
【貨物の場合】
1.貨物自動車運送事業法:8問
2.道路運送車両法:4問
3.道路交通法:5問
4.労働基準法:6問
5.その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力:7問
【旅客の場合】
1.道路運送法:8問
2.道路運送車両法:4問
3.道路交通法‘:5問
4.労働基準法:6問
5.その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力:7問
どちらも4者択一のマートシートで行われ、各1点の30点満点となります。
合格点は60%以上の18問以上ですが、1〜4の各出題項目を1問以上、5の項目を2点以上取らないと不合格になるので注意しましょう。
合格率
過去5年間の合格率をそれぞれ紹介します。
※運行者管理者試験は年に2回行われているため、平均値を表示しています。
【貨物の場合】
2016年 | 25.6% |
2017年 | 34% |
2018年 | 30.7% |
2019年 | 31.7% |
2020年 | 30.7% |
【旅客の場合】
2016年 | 35.1% |
2017年 | 34.6% |
2018年 | 34.7% |
2019年 | 31.8% |
2020年 | 31.2% |
どちらも平均すると30%弱とあまり高い合格率ではありません。以前は50%ほどありましたが、近年重大事故が増えてきたことやコンプライアンスを遵守する傾向が出てきたこともあり、運行管理者に求めるレベルが高くなってきたこともあり試験内容が難しくなってきました。
試験対策
各出題項目において、最低1点以上を取らないといけないため、偏った勉強方法をしてはいけないことはわかると思います。しかし、5項目を全て完璧にやるとなると難易度がグッと上がるので、時間がない時は特に貨物自動車運送事業法(旅客なら道路運送法)が8問出題されるので、強化ポイントとしてはこちらを勉強するようにしましょう。
運行管理者の試験では、数字の暗記を求める問題が多い傾向にあります。知識を得るだけでなく、数字をきっちりと覚えておくようにしましょう。
運行管理者になることで得られる2つのメリット
最後に運行管理者になることで得られるメリットについて紹介していきましょう。
将来性がある
近年ネット通販による消費が著しくなったこともあり、運送業界は忙しくなっています。企業との契約も増えてきており、今後も需要が見込まれるので、運行管理者も必要な人材とされていくでしょう。
運行管理者は企業に必ず一人いないといけないと決められています。つまり運送業を営むには必ず運行管理者はいないといけない存在です。さらにトラックの数が多いと運行管理者の数も増やさないといけないで、貴重な人材といえるでしょう。
やりがいのある仕事につける
運行管理者は運送ルートを考え、荷物の手配、スケジュールの組み立てからドライバーの配置など運送会社にとっては司令塔的な役割を担っています。運行管理者がいないと仕事が回らないといっても過言ではありません。
運行管理者次第で会社の利益も上がっていくので、続けていけば会社の中心的な立場となっていくでしょう。
運行管理者と勉強時間に関するまとめ
運行管理者は勉強時間が50〜100時間と短い割には合格率が30%と難しい資格です。それゆえにいかに効率的な勉強をするかが大切となります。テキストを買い、過去問題集をきっちりと解いていけば合格に近づいていくので、期間を決めて集中して勉強に励みましょう。
運行管理者は会社にとって重要なポジションです。頑張って資格を取れることを願っています。
関連記事:運行管理者の給料相場は?年収や求人例について詳しく解説
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