企業との接待の後や冠婚葬祭に参加した際に配られるタクシー券。このタクシー券を知らないという方は結構多いのではないでしょうか?
ここではタクシー券の使い方や種類、注意しておくべきポイントについて紹介しています。
いざ使う際に慌てないために、また誤った使い方をして後日連絡がこないように、しっかり理解しておきましょう。
タクシー券とは?
タクシー券とは、乗車料金を支払う際にお金の代わりにこのチケットを渡すことで代金を後払いできるものです。
タクシー券はタクシーチケットとも呼ばれており、以前は企業が接待の後に渡したり、冠婚葬祭の後に親族が来ていただいた方に渡したりしていました。
最近は景気が悪くなってきたことによってあまり見かけなくなりました。20代の人はもちろん、30代、40代の人も見たことがないかと思います。
タクシー券の種類
タクシー券は「一括後払い式チケット」と「プリペイド方式チケット」の2種類あります。それぞれ利用方法や使い方が異なるので、覚えておきましょう。
一括後払い式チケット
一括後払い式チケットはタクシー会社もしくはカード会社から購入できるチケットです。
タクシー会社が発行しているものは、そのタクシー会社か提携している会社で利用でき、カード会社が発行しているものはそのカード(VISAやJCBなど)が利用できるタクシーならだいたい利用できます。
降車時にチケットを渡すとタクシー運転手から氏名、乗車日、乗車区間、料金を書いてくださいとお願いされるので記入しましょう。
運転手ではなく、乗客が書くのは不正を防ぐためです。過去にタクシー料金を多めに書いたタクシー運転手がいたため、乗客が書くことを義務付けています。
プリペイド方式チケット
プリペイド方式チケットとは上記のチケットとは異なり、前払いシステムのチケットです。
厳密にはタクシー券ではなく、タクシークーポンに当てはまるものですが、一般的にはこのプリペイド方式もタクシー券として扱われています。
プリペイド方式のチケットはクオカードのように10,000円分の金額が入っており、利用ごとに残金が減っていくタイプとギフトカードのような500円券、1,000円券と細かい金額に分かれたタイプがあります。
手軽に利用できる分、日常的にも使われるようになりましたが、偽造チケットが流通するようになったことから現在はあまり発行されないようになりました。
タクシー券の使い方
タクシーチケットの使い方は支払い時に渡すだけと簡単ですが、注意するべき点があるのでそれもあわせて紹介します。
利用できるタクシーを探す
まずタクシー券はどのタクシーでも使えるわけではないということを知っておいてください。
タクシー会社が発行しているものはそのタクシーや提携している会社、タクシー協会が発行しているものは協会に所属している会社などそれぞれ異なります。
また、カード会社が発行しているもの、例えばJCBであればJCBが使えるタクシーが利用できます。
いずれにせよチケットを渡してくれた相手に聞くか、乗車前にタクシー運転手に聞くようにしましょう。
有効期限や上限金額を確認する
タクシー券には有効期限と上限金額が定められています。有効期限の過ぎたものや上限金額を超える金額の場合は使用できないので注意が必要です。
ただし、有効期限に関してはチケットを渡した日に利用するのが基本のため、切れていることはまずないでしょう。
上限金額に関しても乗車地から最寄り駅までか自宅までの区間料金であれば支払える設定にはしてあります。
県またぎのような遠距離での利用はされないものとされていますが、通常そのような使い方はしないので心配の必要はありません。
上限金額と有効期限はタクシー券面に書かれているので一度確認しておきましょう。
必要事項を記入する
タクシー券を利用するときは降車時に必要事項を記入する必要があります。タクシー券面に氏名や乗車区間、日付、料金を書く欄があるので、自分でそれらを記入しましょう。
運転手ではなく、乗客が書くのは不正を起こさないためです。過去にタクシー運転手がわざと高い料金を記入して儲けようとしたことが何度も起きたため必ず自分で書くようにしましょう。
この必要事項は精算時までに記入しても大丈夫です。もし急いでいる場合は料金以外の3つの項目を先に書いておくとスムーズに精算することができるでしょう。
タクシーアプリを利用時は注意が必要
タクシーを呼ぶ際に最近はタクシーアプリを利用する方が増えてきました。スマホ1台で呼ぶことができるため、人気を集めています。
タクシーアプリのメリットの1つとしてアプリ内決済というものがあります。アプリ内決済はクレジットカードを登録することで、降車の際に支払いの必要がなく自動的に決済ができる仕組みとなっています。
アプリでタクシーを呼ぶ場合、手順の中に支払い方法が出てきます。そこでは車内決済を選択するようにしましょう。アプリ内決済にしてしまうとタクシー券が利用できなくなるので注意が必要です。
後日利用するのはやめておこう
タクシーチケットの使い方で気を付けないといけない点として、受け取った日に使わずに後日利用するということです。
タクシー料金の請求は渡した相手企業に行くため、後日利用するとあらぬ疑いをかけられてしまうことがあります。
「たまたま近くで用事があるから後日利用した」や「別会社の人と同乗してその人が使ったので自分は後日利用した」などということをすると相手企業の経理から指摘が入ります。
悪用したわけでもないため犯罪ではありませんが、良い印象を与えないのでやめておきましょう。
タクシー券のメリット
タクシー券を利用するメリットはどういったことがあるのか紹介していきましょう。
手持ちのお金を持たなくてもいい
タクシー券があればタクシーで降車する際に現金を足りないなんて心配をすることがなくなります。また、乗車前に銀行で現金を下ろすといった手間も省けるので便利です。
カードで支払えばいいと思うかもしれませんが、会社で後日精算する場合は現金でないといけない規則があるため、常に現金を持ち歩かないといけません。
頻繁にタクシーを利用する方は金欠になることもありますが、タクシー券があるとそういったストレスを解放されます。
会社での精算が楽になる
タクシー券があると会社での会計処理が一度で済むのでとても楽です。現金での支払いだと都度領収書をもらい、経理で精算処理を行わないといけません。
頻繁にタクシーを利用するような方はこの精算処理だけで結構な時間を取られるため、ストレスを感じてしまうでしょう。
しかし、タクシー券なら現金を立て替える必要もなく、毎回の処理ではなく、まとめて処理ができるため時間と手間の節約になります。
経理の方も処理が楽になるので、利用者だけでなく会社側にも大きなメリットがあるでしょう。
接待で好印象を与える
接待などの際、タクシー券は交通費の代わりとして渡しています。今となってはあまり利用されなくなってきたこともあり、帰り際に渡すと相手側が喜んでくれるでしょう。
特に悪天候や暑い日、寒い日などあまり歩いて帰りたくないような時などはタクシーを利用できるのは嬉しく感じます。
タクシー券はわざわざ来ていただいた感謝の気持ちとして渡すと相手に好印象を残します。
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タクシー券の発行方法
最後にタクシー券の発行方法を紹介します。タクシー会社に申し込む場合とカード会社に申し込む場合で異なるため、それぞれ紹介していきましょう。
タクシー会社の場合
①タクシー会社にタクシー券発行の旨を伝える
②担当者から説明を受けた後、申込書に必要事項を記入する
③審査をうける
④契約書に記入する
⑤タクシー券を購入する
①~⑤まではおよそ2週間程度かかります。また、保証金が必要な場合があるので注意しましょう。この保証金は解約の際に返金されるため、安心してくださいね。
カード会社の場合
①カード会社にタクシー券発行の旨を伝える
②担当者から説明を受けた後、申込書に必要事項を記入する
③審査をうける
④契約書に記入する
⑤タクシー券を購入する
①~⑤まではおよそ1週間とタクシー会社よりもスムーズに進みます。また保証金が必要ありません。
そのため、特に親交のあるタクシー会社がない限りカード会社との契約をおすすめします。カード会社の方が利用できるタクシーの種類が多いので、何かと便利ですよ。
タクシー券についてのまとめ
タクシー券について詳しく紹介してきました。
最近ではあまり利用されなくなってきたこともあって、使い方を知らない、見たこともないという方が増えています。しかし、接待や冠婚葬祭の際に足を運んでいただいたお礼のしるしにタクシー券を渡すと喜ばれるため、今後も使っていきたいものです。
知らない方に渡した際は誤った使い方をしないように利用方法をしっかり伝えるか、この記事を紹介してくださいね。
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