フォークリフトで吊り作業をしてもいいのか?
フォークリフトを使って吊り作業を行うことは、労働安全衛生法で基本的に禁止されています。ただし、労働者に危険を及ぼす恐れがない場合は可能といった文言が付け加えられています。
つまり、完全には禁止されていないということになります。そのためフォークリフトで吊り作業を行っている現場は多くあります。しかし、実際問題はないのでしょうか?
実はフレコンバッグなどを吊り下げて運搬しているときに事故が起きています。
原因としてはバッグがゆらゆら揺れることや、フレコンバッグの紐が動いてしまうことでフォークリフトが不安定になる、または紐の位置をツメの先にしてしまいバランスを崩してしまうことです。
フォークリフトが転倒してしまうと作業員が外に投げ出されてしまい、フォークリフトの下敷きになるといった事故も起きています。
関連記事:フォークリフトが絡む事故内容や原因、安全対策を解説!
フォークリフトで吊り作業をする際はアタッチメントをつけよう
上記で紹介した通り通常のフォークリフトで吊り作業を行うことは危険です。
フレコンバッグなどを安全に運搬するには専用のアタッチメントを装着しましょう。アタッチメントの1つにフック型の吊り具があります。玉掛け作業と同じようにフックに紐をひっかけるので、落下の危険性や紐がずれてバランスが崩れるといったリスクがなくなります。
また、どちらも玉掛け技能講習やクレーン免許などの資格が必要ありません。
この玉掛けフックは簡易タイプとクレーンタイプがあります。
簡易タイプは取り外しが簡単なので、気軽に使うことができる点で人気です。フレコンバッグを運搬することに適しています。
もう1つのクレーンタイプはクレーン車を使うほどではないけれど、そこそこ重量のあるものや長尺物を運搬することに適しています。ワイヤーを通したH鋼などはクレーンタイプがおすすめです。
ただし、重量があるため、取り付けに手間と時間がかかるというデメリットがあることを覚えておきましょう。
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