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生コン車の仕組みとは?構造や用途・所要道幅・搬入条件

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生コン車(生コンクリート車、ミキサー車)について紹介してまいります。

生コン車(ミキサー車)の寸法と様々な寸法を比較した寸法表。生コン車(ミキサー車)が通行できる所要道路幅、そしてそれぞれの現場に合わせた搬入条件の対策についてみていくことにいたしましょう。

なお生コン車(ミキサー車)は下図のcadデータのような形状をしています。

生コン車(2t)

https://www.cad-data.com/cad/taraogold_237.html

cad画面を参考にしてください。

生コン車(ミキサー車)の構造や寸法

まずは生コン車(ミキサー車)の寸法を比較して見やすいようにした一覧表から紹介してまいりましょう。

トン数 全長 全高
 2トン車 5030mm 1700mm 2620mm
4トン車 5090mm 2180mm 3100mm
5トン車 6460mm 2180mm 3220mm
10トン車 7840mm 2490mm 3700mm

となっています。なお10トン寸法の生コン車(ミキサー車)は以下のようなcadデータのようになっています。生コン車(10t)https://www.cad-data.com/cad/taraogold_239.html

生コン車(ミキサー車)のだいたいの寸法目安が分かっていただけたと思います。2トン車クラスならば大型のセダン並みの寸法とそう大差がありませんので運転の感覚は2トントラックのそれとそう大きな違和感は感じないことでしょう。

そして10トン車クラスになればもう十分、大型車です。大型免許を取得してその寸法を意識した適切な運転を心掛けなければなりません。

なお、こちらの寸法比較はあくまで参考程度です。メーカーや車種によって同じ2トンクラスの生コン車(ミキサー車)であっても寸法は同じとはんってきませんので注意しておきたいところです。
 

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 生コン車(ミキサー車)の所要道路幅とは?

それでは次にまいります。生コン車(ミキサー車)の通れる道路の所要幅(ハンドルを目いっぱい切って旋回できる数値)について説明していきましょう。

生コン車(ミキサー車)は車体が大きいだけあって通れる道路幅に制限があります。以下にその概要を表形式にして説明しましょう。

生コン車(ミキサー車)のサイズ     所要道路幅   実走行可能道路幅
    2トン車     3300mm     4000mm
    4トン車     4000mm     4500mm
    5トン車     4000mm     5000mm
    10トン車     5000mm     5500mm

となっています。

生コン車(ミキサー車)は寸法が大きいため工事現場に赴くためにはその通行動路が上記の条件を満たしている道路でないと走行できません。
 
運転手や工事請負会社はそのあたりの事情を十分考慮して車種の寸法を決めなければならないのです。でないと想定できない事故や不慮の事態などが起こってしまいかねないでしょう。
 
 

生コン車(ミキサー車)の通行シミュレーション

それでは次にまいりましょう。今度は「こんな道路は通れるのかな?」というテーマで考えていきたいと思います。

といいますのも、やはり生コン車(ミキサー車)の寸法が大きいからに他ならないのです。一般車は通れても生コン車(ミキサー車)では通行不可能と思われるケースをみてみましょう。

切り返しなし(L字路)で通過する場合

まず生コン車(ミキサー車)が通過可能な切り返しなしのL字路を通過できるかどうかを考えてみましょう。

2トン車サイズの生コン車(ミキサー車)の場合ですと、直進している道幅は最低でも3.5メートルは必要です。これ以上狭い道路ならば寸法的に生コン車(ミキサー車)で通行するのは諦めるべきです。

そして次に切り返す方の道路幅ですが最低5メートルはないと通れません。切り返す方の道が5メートル以下だったならばその道路は使えないと判断すべきでしょう。

道路を通行する生コン車(ミキサー車)が2トン車以上の寸法になったなら道路幅はもっと必要になることを頭に入れておきましょう。

記の所用道路幅と実走行可能道路幅と各生コン車(ミキサー車)の寸法とをよくチェックしておくことです。

切り返しあり(T字路〕で通過する場合

今度は生コン車(ミキサー車)が切り返しあり(T字路)の道路を通過できる寸法の最低線をみてみましょう。(2トン車の場合)

まず直進している道路幅は最低3.5メートル幅。切り返し側の道路幅は4.5メートルあれば可能と判断してもいいでしょう。

但し実際に運行させている生コン車(ミキサー車)の寸法次第ではこの数値も変わってくる可能性はあります。ましてやいきなり10トンクラスの生コン車(ミキサー車)で通行してしまってはとんでもない結果が起こりかねません。

現地を自分の目で見てよくよく確認し、どの生コン車(ミキサー車)の寸法がいいのかを判断することです。それが重大な事故等を防ぐカギになりますから。
 
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道路が狭くて生コン車(ミキサー車)が通れない場合の対応策

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それでは次にまいります。今度は道路が狭くて生コン車(ミキサー車)が通れない場合の対応策について考えてみます。

たとえその生コン車(ミキサー車)が2トン車クラスであっても一般のトラックよりも想像以上にボディが大きいことを想定しなければなりません。

そういった場合にも困らないよう生コン車(ミキサー車)の運転手はいざという時の対応策を考えておかなければならないのです。

2t生コン車で何度か運搬する

道路が狭くて生コン車(ミキサー車)が通れない場合の対応策の1つ目は「2t生コン車で何度か運搬する」です。

その工事現場に向かいための道路が例え見た目は2トン車以上のクラスでも通れそうな感じがあったとしてもまずは2トン車クラスの生コン車(ミキサー車)で何度か実際に運搬してみて寸法に間違いがないか、感じを確かめることです。

とにかく生コン車(ミキサー車)が問題なく工事現場に運搬に行けるようにするためには道路の構造および寸法が問題になります。

切り返しのある道路だった場合、無理なく左折、右折する余裕があるか。切り返す場所が見晴らしが悪かったり視界を遮るような遮断物がないかどうか。脱輪などの可能性のある道路ではないかどうか、などありとあらゆるリスク要因を2トン車クラスで試しておくのです。

この作業を疎かにしていきなり5トン、10トンクラスの生コン車(ミキサー車)で運搬することほど無謀なことはありません。

もし運搬中に何らかの事故を起こしてしまったら責任者・管理監督者の問題にとどまらず工事自体の中止、という事態にも発展しかねませんから。

生コン車(ミキサー車)から軽トラに積み替えて現場に運ぶ

道路が狭くて生コン車(ミキサー車)が通れない場合の対応の2つ目は「生コン車(ミキサー車)から軽トラに積みかえて現場に運ぶ」です。

工事現場への道路が2トン車クラスの生コン車(ミキサー車)すら通れないような狭い道路であったならば大幅に発想を転換しなければんばりません。

工事に必要な資材や生コンクリートの類は小分けにして軽トラックに積み替えて現場に運ぶようにするのです。

この方法は時間と労力を費やしますが工事において最も尊重しなければならない「安全」面を抜きにして考えるわけにはいきませんので致し方ありません。

工事監督や現場責任者に判断のもと、早期に計画・対策を立てて安全に作業を行うべきです。近隣住民の安全面も当然ながら考慮しなければなりません。

通れないと分かっている狭い道路に例え2トン車であっても生コン車(ミキサー車)の類を走らせることは通例に反する行為になってしまうでしょう。

関連記事:コンクリートミキサー車の運転に必要な免許とは?車両重量ごとにわかりやすく解説!

生コン車から一輪車におろして人力で運ぶ

道路が狭くて生コン車(ミキサー車)が通れない場合の対応の3つ目は「生コン車(ミキサー車)から一輪車におろして人力で運ぶ」となります。

この方法は最も労力のかかる手段といえるでしょう。もし工事現場の規模がビル建設並みの規模ならば相当な人力と労力、工期を要してしまいます。

しかしながらこれも安全面を最優先に考えたらならば致し方のないことです。かえって効率面を考えたらベストな方法ともいえるかもわかりません。

この一輪車で運搬する作業の際に気をつけていただきたいのが怪我や事故の防止です。

一輪車の扱いは慣れるまで時間がかかるかも分かりません。また運搬する道路や地面がフラットになっていない可能性もあります。ちょっとした気の緩みが事故や大怪我を引き起こすことになるかもわからないからです。

生コン車(ミキサー車)を工事現場に直接運搬できることがいかに工事自体の効率性と安全性を高めてくれるか。今更ながら生コン車(ミキサー車)のありがたさに感じ入るばかりです。

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生コン車(ミキサー車)についてのまとめ

生コン車(ミキサー車)のそれぞれの多き差に対する寸法と通行できる道路幅、および搬入条件に合わせた対応策について説明してまいりました。

生コン車(ミキサー車)はビルや建物等を建造する際の必需品です。都市開発ブームに乗って生コン車(ミキサー車)を運転できる方の需要はますます求められている現状です。

ただ2トン車クラスでも生コン車(ミキサー車)はたいへん大きなボディです。安全運行を心がけ事故や怪我などをおこさないよう気をつけましょう。

時代の要望で生コン車(ミキサー車)の需要が高まっています。生コン車(ミキサー車)を運転できる人材はますます優遇されていくことでしょう。

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