自動車整備士は全国的に売り手市場となっており、待遇の良い求人が増えてきている状態です。
これを機に、別の会社への転職を考えている人も少なくありません。
希望する会社に採用してもらえるかどうかを大きく影響するのが「採用面接」です。
事前に面接の流れや傾向を理解し、対策することで面接官に対し好印象を与えられます。
今回は、自動車整備士の転職における、面接対策について分かりやすく解説していきます。
【この記事でわかること】
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そもそも自動車整備士の面接の流れは?
面接は基本的に以下のような流れで進められます。
- 余裕を持って会場に到着する
- 受付をする
- 面接室に入る
- 面接を受ける
- 挨拶をして退室する
各場面でのマナーを守ることも、好印象を与えるうえでとても大切です。
ここでは各ステップの詳細やマナーについて解説していきます。
余裕を持って会場に到着する
社会人として時間の厳守は当たり前のことであり、遅刻は当然ながら厳禁です。
交通機関に遅れが生じても対応できるよう、10〜20分前には到着するようにしておきましょう。
また、事故などで運行がストップする恐れもあるため、なるべく2つ以上の行き方を調べておくことが理想です。
会場に到着した後は、携帯電話をマナーモードにするか電源を切ってから建物に入ります。
ちなみに、早く訪問しすぎるのもマナー違反ですので、10分前になるまでは建物の外で待つようにしましょう。
受付をする
冬の場合、コートやマフラーを脱いでから受付します。
「本日〇時に〇様と面接のお約束をしております、△△と申します」と明るくはきはきと伝えましょう。
控室に通された場合は、暇だからと音楽を聴いたりゲームアプリをしたりするのは避けて、呼ばれたらすぐに動けるように待機します。
面接室に入る
面接室に呼ばれた際は、入室前にドアを3回ノックします。
返事があった後は「失礼します」と言い、礼をしてから面接室へと入り、ドアの方を向いてからドアを閉めるようにしましょう。
その後、面接官の方を向いて「〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と明るい声で挨拶します。
「お座りください」と言われてから、着席します。
面接官よりも先に部屋へ案内された場合、案内係に指示された場合を除き下座の横で立って待つようにしましょう。
面接を受ける
面接が始まってからは、面接官の目を見て質問に答えていきます。
明るくはきはきと話すようにして、声が小さくなったりスピードが早くなったりしないように意識しながら端的に解答していきましょう。
質問を聞いている最中は、適度に相づちをうつようにします。
挨拶をして退室する
面接が終ったら、立ち上がり「ありがとうございました」とお礼を言ってから退室します。
ドアを開ける前に、再び面接官の方を見て一礼してからドアを開けます。
退室した後も、建物を出るまではいろんな人から見られていることを意識し続けるようにしましょう。
携帯電話のマナーモードを解くのも建物を出てからにします。
自動車整備士の面接で好印象を与える5つのコツ
採用面接では、面接中に強い印象を相手に与えることが最も重要です。
自動車整備士としての経歴も重要ですが、面接官に「この人と一緒に働いてみたい」と思ってもらう必要があります。
面接で相手に好印象を与えるポイントは、主に5つあります。
- 電話対応にも配慮する
- マナーを徹底して守る
- 明るい表情で目を見て話す
- 履歴書や職務経歴書の内容を暗記しておく
- 逆質問対策をしておく
なぜこのようなポイントを意識することで好印象を与えられるのか、詳しく解説していきます。
電話対応にも配慮する
面接までの連絡は主に電話で行われますが、この時点から既に面接は始まっているという意識を持つことが大切です。
電話がかかってきた際は、はきはきとした大きな声で話すようにしましょう。
電話での対応で愛想が悪かったり、声が小さかったりすると悪い印象を相手に伝えてしまいます。
電話に出られなかった場合は、再度かかってくるのを待つのではなく、気付いた時点でこちらからかけなおすようにしましょう。
メールの場合は、誤字脱字がないようにチェックしてから返信します。
面接日程に関しては、会社との都合が合わない可能性があるため、なるべく複数の希望日程を用意しておくことが理想です。
マナーを徹底して守る
自動車整備士に限ったことではありませんが、面接時のマナーはとても大切です。
受付での態度や入退室時のドアの開け閉め、面接中の姿勢など全体を通して人柄がチェックされるからです。
具体的なマナーは「自動車整備士の面接の流れ」で解説していますので、面接前に覚えておくようにしましょう。
明るい表情で目を見て話す
人の第一印象に関する心理を定めた「メラビアンの法則」によると、自分の印象は聴覚情報が約4割、視覚情報が約5割影響すると言われています。
そのため、正しいマナーや言葉づかいができていたとしても、暗い表情で元気がなければ相手に好印象を与えられません。
面接を受ける際は、常に明るい表情ではきはきと話すようにしましょう。
また、話す内容に説得力を持たせながら強い印象を与えるためには、相手の目を見て話すことが大切です。
履歴書や職務経歴書の内容を暗記しておく
面接中は、履歴書や職務経歴書を確認しながら、面接官が気になることがあれば質問されてそれに答えます。
そのため、どのような質問でも答えられるように、各書類の記入内容を覚えておきましょう。
また、過去の経験などでアピールできる内容があれば、質問の際に答えられるように情報を整理しておくことも大切です。
逆質問対策をしておく
面接の最後に「何か質問はありますか」と、逆質問できる時間を設けてもらえることがあります。
企業側が逆質問の場を設ける理由は、主に3つあると言われています。
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逆質問しないから不採用になるわけではありませんが、自分をより強くアピールする貴重な機会ですので、逆質問はなるべくするようにしましょう。
質問の内容は自由ですが、調べたらすぐに分かるような内容は「何も下調べしてきていないのでは」と思われてしまいやすいので避けましょう。
また、給料や休日に関する内容も「待遇ばかり重視している」といったイメージを持たれる可能性があるためおすすめしません。
【逆質問の例】
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自動車整備士の面接でよく聞かれる質問とNGな回答
自分の長所などを上手にアピールするには、面接時の質問をある程度予想したうえで、回答内容を整理しておくことが大切です。
実際の面接でよくある質問には、以下のような内容があります。
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回答は自分の考えをそのまま伝えて問題ありません。
ただし、緊張のあまり長々と話してしまうと考えが相手に伝わりにくいため、結論から話して短くまとめます。
回答の中で、前の会社の文句を交えるようなネガティブな内容は避けましょう。
志望動機に関する回答では「周りから紹介されたから」「家から近いから」といった主体性のないものは悪い印象を与えてしまいます。
自動車整備士の面接にふさわしい服装・持ち物
面接で好印象を与えるには、当日の服装や持ち物にも注意が必要です。
「自分らしさをアピールしたいから」と個性を出しすぎると悪い印象を持たれてしまう可能性もあります。
どのような服装が最適なのか、当日の持ち物についても解説していきます。
自動車整備士の面接における服装
就職活動ではリクルートスーツが一般的ですが、中途採用における面接では服装に指定がなく「私服でも大丈夫です」と言われることもあります。
面接で服装に指定がない場合、以下のポイントを意識しましょう。
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業種や職種を意識することに関しては、自動車整備士の場合、個性を重視する業種ではないため、派手な色や服装は避けるべきと言えます。
相手に好印象を与えるうえで清潔感は非常に重要であるため、シミやシワが目立つ服装は避けましょう。
普段スーツを着ることがなく、フォーマルな服装に慣れていない人がやりがちな失敗に「統一感の無さ」があります。
服装は清潔感があるのに、靴だけ普段はいている汚れたスニーカーであったり、明らかに浮いている派手なパンプスであったりすると統一感がありません。
必要に応じて新調するようにしましょう。
「私服でも大丈夫」と言われた場合も、派手過ぎる格好は控えてアクセサリーなども着用しないようにしましょう。
自動車整備士の面接における持ち物
面接当日の持ち物は、履歴書や職務経歴書などの他に、以下のようなものも準備しておくようにしましょう。
・応募書類のコピー ・筆記用具とメモ ・求人票 ・A4サイズの書類が入るバッグ ・ハンカチ、ティッシュ |
面接後には、今後の流れなどについて説明されることもあるため、必ずメモと筆記用具を持参するようにしましょう。
この他では、身分証明書や印鑑、身だしなみを整えるために必要なもの、予備のストッキングなどがあると安心です。
自動車整備士の面接に関してよくある質問
最後は、自動車整備士の採用面接に関する、3つのよくある質問に答えていきます。
- ・逆質問は何をすればいいですか?
- ・どうしても遅刻しそうになったときはどうすればいい?
- ・スーツの着用は必須ですか?
面接で好印象を与えるうえで重要な内容ですので、理解しておくようにしましょう。
逆質問は何をすればいいですか?
面接の最後に「何か質問がありますか?」と聞かれた場合は、以下のような内容で質問してみましょう。
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逆質問は、企業で働きたいという気持ちやコミュニケーション能力を確認するために行われます。
前向きな気持ちをアピールできるような質問がベストと言えるでしょう。
逆に、調べればすぐに分かるようなことや賞与の額など待遇面の質問は、あまり良い印象を与えられないので、質問内容としておすすめしません。
どうしても遅刻しそうになったときはどうすればいい?
交通機関の遅延などで、面接に遅れそうな場合、まずはすぐに会社へ連絡を入れるようにします。
早く連絡するほど、面接スケジュールの調整がしやすくなります。
連絡する際には、必ず到着時間の目安を伝えるようにしましょう。
気まずいからとメールで連絡する人もいますが、遅刻の連絡は必ず電話で伝えるようにします。
確実に遅刻するか分からない微妙な場合に関しても、事情を説明して事前に伝えておくようにします。
【遅刻を伝える場合の例文】 お忙しいところ失礼いたします。本日〇時から採用面接をお願いしておりました〇〇と申します。 採用担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。 本日はお時間を割いていただいたにもかかわらず、誠に申し訳ございません。 御社に向かっている途中なのですが、電車が事故により遅れておりましてお約束していた時間に遅れてしまいそうです。 〇時〇分には到着できる予定です。 本日このまま面接を受けさせていただくことは可能でしょうか? |
電車が遅延した場合、窓口で遅延証明書を発行してもらえますので、念のためもらっておくようにしましょう。
スーツの着用は必須ですか?
採用面接では、スーツ着用が基本であるものの、服装に指定がなかったりカジュアルな服装と指示されたりするケースもあります。
スーツ以外の指定があった場合は、派手にならないようにして清潔感のある服装を選ぶようにしましょう。
私服やカジュアルな服装で良かったとしても、派手なジュエリーは避けます。
自動車整備士の面接についてのまとめ
自動車整備士の採用面接は、基本的に他の職種の面接と大きな違いはありません。
面接中ははきはきと元気な声で答えるようにして、好印象を残せるようにしましょう。
ある程度、質問の内容は予想できるため事前に回答内容を考えておくようにします。
質疑応答以外では、服装や当日のマナーも重要ですので、今回紹介した内容を意識して採用してもらえるように対策しましょう。
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