職種 電気主任技術者

電気主任技術者の実務経験証明書の書き方|記入例と注意点

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作業をしている人

電気主任技術者の実務経験証明書の書き方について、詳しく知りたい人も多いのではないでしょうか。

電気主任技術者の実務経験証明書とは、試験の受験資格申請や個人事業主として独立するにあたって、業務経験を証明するために必要な書類です。

実務経験証明書には、個人情報や略歴を記載しなければなりません。加えて、実務経験証明書の作成時には、注意すべきポイントがあります。

この記事では、電気主任技術者資格取得に必要な実務経験証明書の書き方と記入例を紹介します。実務経験証明書を書く予定の人は、ぜひ参考にしてみてください。

電気主任技術者の実務経験証明書は業務経験を記載する証明書

実務経験証明書を作成する人

電気主任技術者の実務経験証明書とは、試験の受験資格申請や個人事業主として独立するにあたって、業務経験を証明するために必要な書類です。実務経験証明書に経歴を詳細に記載して、受験資格や独立に必要な要件を証明しています。

実務経験証明書に記載すべき点は大きく分けて次の2つです。

  • 実務経験証明書記載要領
  • 略歴

それぞれについて解説します。

実務経験証明書記載要領

実務経験証明書には、経歴を証明される人の個人情報を記載しなければなりません。

必要な記載事項は次のとおりです。

記載事項記載にあたってのポイント
氏名戸籍抄本のとおりに、ふりがなを付けて記載しましょう。
生年月日元号の省略をせずに記載しましょう。
本籍戸籍抄本のとおりに記載しましょう。
現住所郵便番号や部屋番号などまで漏れなく記載しましょう。
勤務先および役職現職の勤務先・電話番号と役職を記載しましょう。

略歴

略歴には、証明に必要な実務経験のみの記載で問題ありません。

記載事項記載にあたってのポイント
勤務期間開始時期・終了時期・勤務年数を記載しましょう。
役職企業名・所属部署・役職名を記載しましょう。
職務内容立場・勤務場所(施設)・業務内容・組織人数などを記載しましょう。
取り扱った電気工作物事業場の名称や所在地・電気工作物の種類・規模・設備の量などを記載しましょう。

2箇所以上での勤務経験がある場合は、企業ごとに略歴を書き記す必要があります。

参考:実務経歴証明書記載例 | 電気主任技術者免状の資格取得手続き方法|公益社団法人日本電気技術者協会

電気主任技術者の実務経験証明書作成時の注意すべき3つのポイント

実務経験証明書を作成する人たち

電気主任技術者の実務経験証明書作成にあたって、注意すべきポイントは主に3つです。

  • 退職時に実務経歴書に代表印を押してもらわないといけない
  • 実務経験を積める職場かどうかは事前に確認しておく必要がある
  • 設置者の押印をもらえるか確認しておかなければいけない

それぞれのポイントについて解説します。

退職時に実務経歴書に代表印を押してもらわないといけない

実務経験証明書は必要に応じて、自分自身で作成しなければなりません。

また、実務経験証明書を受理してもらうためには、勤務先の代表者印が必要です。 代表者の押印は実務経験の証明を意味します。

転職・独立する際は、退職前に実務経験証明書への代表印の押印を依頼しておきましょう。多くの場合、人事部等の部署が押印業務を管理しています。

スムーズに押印してもらえるように、事前に実務経験証明書の様式を確認し、必要事項を記入しておきましょう。

代表者の押印箇所には、あわせて次の事項も必要です。

  • 証明した日付
  • 事業場所在地
  • 企業名
  • 代表者の役職
  • 代表者名

実務経験を積める職場かどうかは事前に確認しておく必要がある

試験を受けずに電気主任技術者の免状を認定してもらうには、実務経験が求められています。一方で、勤務した企業での業務が実務経験として認められるのかは経済産業省の判断に委ねられています。

場合によっては「退職するタイミングで実務経験が積めない会社と知った」などのケースがあるようです。

実務経験を積める職場かどうかは事前に確認しておきましょう。可能であれば、入社前の面接などでの確認が望ましいと言われています。

設置者の押印をもらえるか確認しておかなければいけない

電気主任技術者として働いている事業場が委託管理先の場合、勤務先に加えて設置者の押印も必要です。

しかし、設置者から押印をもらうのは、顔を合わせる機会が少ないため難しい場合が多いと言われています。実務経験証明書の作成は、スケジュールに余裕をもって行いましょう。

関連記事:電気主任技術者に必要な実務経験は1〜5年|保安管理業務講習で短縮も可能

電気主任技術者の実務経験証明書【書き方と記入例】

電気主任技術者として実務経験を積んでいる人たち

電気主任技術者の実務経験証明書の書き方と記入例について解説します。

実務経験証明書の書き方と記入例は次のとおりです。

記載事項記載にあたってのポイント記載例
氏名戸籍抄本のとおりに、ふりがなを付けて記載しましょう。×× ××(ふりがな:ばつばつ ばつばつ)
生年月日元号の省略をせずに記載しましょう。平成××年××月××日
本籍戸籍抄本のとおりに記載しましょう。東京都中央区××‐××
現住所郵便番号や部屋番号などまで漏れなく記載しましょう。〒×××‐××××
東京都中央区××‐××‐×× ○○マンション×××号室
TEL:×××‐○○○○‐××××
勤務先・役職現職の勤務先・電話番号と役職を記載しましょう。名称:××株式会社(TEL:××‐○○○○‐××××)〒×××‐××××東京都中央区××‐××‐××
勤務期間開始時期・終了時期・勤務年数を記載しましょう。令和元年4月~令和5年3月 計:4年
役職企業名・所属部署・役職名を記載しましょう。××株式会社 本社設備課 係長
職務内容立場・勤務場所(施設)・業務内容・組織人数などを記載しましょう。入社以降、電気主任技術者の助手として、事業用家用電気工作物の現場を10件以上担当してきました。
具体的な業務内容は、電気主任技術者の監督・指導の下、電気保安規程に基づき、発電所や送電所の受電設備、負荷設備の検査・点検です。
また、電気設備の新設・変更の工事では、電気設備基準に適合するよう指導もしてきました。
取り扱った電気工作物事業場の名称や所在地・電気工作物の種類・規模・設備の量などを記載しましょう。事業場名称:××発電所
所在地:神奈川県××市××町×‐×‐×電圧:××万V出力:××kW台数:×台  etc.

自身の業務に応じて実務経験証明書を作成しましょう。

参考:実務経歴証明書記載例 | 電気主任技術者免状の資格取得手続き方法|公益社団法人日本電気技術者協会

電気主任技術者の実務経験証明書についてよくある質問

電気主任技術者の免状を取得した人たち

電気主任技術者の実務経験証明書に関するよくある質問は次のとおりです。

  • 電気工事の実務経験証明書はどこでもらえますか?
  • 電気管理技術者になるには実務経歴はどれくらい必要ですか?
  • 実務経験証明書は自分で証明できますか?

それぞれの質問について解説します。

電気工事の実務経験証明書はどこでもらえますか?

電気工事の実務経験証明書は、「勤務している」もしくは「していた」企業で発行してもらえます。

ただし、実務経験証明書記載要領や職務の略歴は、自分で記載しなければなりません。

実務経験証明書を作成して、会社に代表印を依頼しましょう。

電気管理技術者になるには実務経歴はどれくらい必要ですか?

電気主任技術者の免状認定に求められる実務経験は資格の種類や学歴によって異なりますが、1年から5年です。また、講習を受講すれば認定に求められる実務経験を短縮できます。

実務経験証明書は自分で証明できますか?

実務経験証明書の証明は自分でできません。実務経験の証明には代表印が必要です。また、働いている事業場が委託管理先の場合、勤務先に加えて設置者の押印も求められています。

関連記事:電験三種の難易度は合格率10%前後と難しいが取得価値はある

電気主任技術者の実務経験証明書に関するまとめ

無事に実務経験証明書を作成できた人

この記事では、電気主任技術者免状の認定に必要な実務経験証明書の書き方を中心に解説しました。

電気主任技術者の免状認定に必要な実務経験証明書の記載事項は次のとおりです。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 本籍
  • 現住所
  • 勤務先および役職
  • 勤務期間
  • 役職
  • 職務内容
  • 取り扱った電気工作物

また、実務経験証明書には代表印が必要です。さらに、働いている事業場が委託管理先の場合、設置者にも押印してもらわなければなりません。

これから電気主任技術者の免状認定を目指しているのであれば、実務経験証明書を準備しておいてはいかがでしょうか。

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