「バス運転手の筆記試験は難しいのかな?」
「バス運転手になるためには、どんな試験を受けるのかな?」
「筆記試験の対策は何をすればいいの?」
バス運転手への転職を検討している人の中には、このような疑問や不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
試験や選考の具体的な内容は会社によって異なりますが、試験のスタイル自体は、以下の5種類で共通しています。
- 筆記試験
- 実技試験
- 健康診断
- 書人診断
- 面接
今回は、バス運転手に転職するための試験について「どこを見られるのか」「対策は何をすればよいのか」などを解説していきます。
バス運転手の筆記試験は難しいのか
バス運転手の筆記試験は「一般常識」「小論文」「適性検査」の3つがあるため、かなり難しいと言えるでしょう。しかし、いずれも対策が可能であるため、しっかりと勉強、準備して試験に臨めば、内定獲得も狙えます。
一般常識
「一般常識」試験では、漢字の読み書きや四則計算、時事問題など、社会人としての一般常識が問われます。
また、バスを運転する上で必要となる知識を問われることもあります。道路標識や道路交通法に関する知識、バスの構造など、自動車学校で習うような内容や地理に関する問題が出題されます
回答方法は、選択式や記述式などがあります。
小論文
バス会社によっては「小論文」試験を課すところもあります。小論文のテーマについては会社によって異なりますが、文字数は400〜800字程度であることが多いようです。小論文試験で評価されるポイントとしては、以下のものが考えられます。
- 正しい日本語が使えるかどうか(単語の意味や文法など)
- 筋道を立てて、論理的に伝えられるか(何を言いたいかわからない、理由がわからない)
- テーマに関する理解度、興味関心
適性検査・クレペリン検査
「適性検査」を実施している会社もあります。特に、他の業界でもよく使われている「クレペリン検査」を採用しているところが多いようです。
適性検査は、受験者の性格と業務の特徴がマッチしているかを確かめる検査です。そのため、ただ多く問題を解けばよい、というわけではありません。筆記試験の中で最も対策しにくい試験と言えるかもしれません。
バス運転手の筆記試験の対策方法
筆記試験の概要がつかめたところで、次は具体的な対策方法を紹介していきます。バス運転手への転職を検討している人は、ここで紹介する方法を参考にして、ぜひ実践してみてください。
一般常識への対策方法
一般常識には漢字や時事問題などの知識がなければ解けない問題があるため、まずは基礎知識を身につけることが大切です。
時事問題に関しては、日頃からニュースをチェックしておくのが良いでしょう。特に政治や経済などは前提となる知識から身につけておくとより理解が深まります。
社会人向けの一般常識をまとめた市販の問題集を使うことをおすすめします。
小論文への対策方法
小論文に関しては、単に知識をつけるだけでは足りません。複数のテーマで実際に書いてみることをおすすめします。また、原稿をプロの添削者に添削してもらうと良いでしょう。
受けたフィードバックをもとに書き直してみたり、別のテーマで改めて書いてみると、より自分のものにできます。
適性検査・クレペリン検査への対策方法
適性検査やクレペリン検査対策のための市販の問題集を活用するのが良いでしょう。ただし、適性検査はあくまでも「受験者の性格が業務とマッチしているか」を確認するものですから、たくさん解けばよいというわけではありません。
企業は合格基準を公開していないことが多いため、対策する優先度としては低めです。あくまでも検査に慣れておく、といった意味合いでやっておくと良いでしょう。
バス運転手になるための筆記試験以外の採用基準
この記事の最初にもお伝えしましたが、バス運転手になるために必要な試験は筆記試験だけではありません。書類選考や実技試験、面接などへの対策も必要です。ここでは、筆記試験以外の試験における採用基準や対策などを紹介していきます。
書類選考
応募して、最初に課せられるのは「書類選考」です。つまり、履歴書の内容が充実していたり良いものであったりすると次の選考に進めます。
履歴書には、以下の項目を記入します。
- 氏名
- 生年月日
- 性別・年齢
- 家族構成
- 住所・通勤にかかる時間
- 電話番号
- メールアドレス
- 学歴
- 職歴
- 持っている資格
- 志望動機
- その他の希望 など
書類選考では、足切りされないために減点されないようにすることが大切です。そのため、交通事故を起こした、証明写真で清潔感がない、などの大きな問題がなければ良いでしょう。
面接
書類選考を通過したら、次は面接です。バス運転手は会社の顔として乗客の前に出る仕事です。そのため「清潔感があるか」「人とコミュニケーションが取れるか」などが重要視されます。
また、自社で採用するのにふさわしい人材かどうかを見極めるために熱意を確認したり、事前に対策しにくい質問を投げかけてきたりするかもしれません。
しっかり準備しておき、本番でも落ち着いて受け答えすれば大丈夫です。
実技試験
バス運転手になるために課される実技試験は、実際にバスを運転する試験です。受験者と一緒に試験官もバスに乗り、受験者が試験官の指示通りに運転します。
営業所の敷地内や提携している自動車学校のコースを走り、前進、後退、右左折、駐車などの基本的な運転技術が見られます。
また、公道を走行し「乗客を乗せて安全運転できるか」を見るところもあるでしょう。
初任診断
初任診断とは、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が実施している診断です。バス会社には、新人運転手に対して初任診断を受けさせる義務があるため、必ず受けることになります。
まずはウェブ上で診断を受け、その後結果を踏まえて担当カウンセラーがカウンセリングするというものです。このカウンセリングを受けることによって、自分では気づきにくい運転時の癖や事故を未然に防ぐためのコツを知ることができます。
いわゆる新人研修のようなものですので、事前に対策する必要はありませんし、身構える必要もありません。実施前にされる説明をよく聞いて、指示に従いましょう。
健康診断
最後は健康診断です。各バス会社が指定している病院で行います。バス運転手は健康状態がよくなければ勤まらないため、業務開始前に行われます。
診断の内容は基本的な健康診断と同じです。ただし、視力など、バス運転手にとって大事な項目は重要視されることもあります。
内定が決まってから行う健康診断は選考には関係しませんが、選考中に行われる場合は診断結果によって不採用になる場合があります。気になる所がある人は、メガネやコンタクトを着つけるなどして、あらかじめ対策しておきましょう。
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バス運転手の筆記試験についてのまとめ
バス運転手の筆記試験は3種類あるため、難易度は高いとされています。試験では、交通法規や運転技術、バスの構造やメンテナンスに関する知識など幅広い範囲から出題されます。
対策としては、まず試験範囲を確認し、自分に合った参考書や問題集を活用して知識をしっかりと身につけることが重要です。
また、過去問題や模擬試験を解くことで、試験形式や問題の傾向を把握し、自身の理解度を確認するのも役立ちます。さらに、実際の運転経験や実地訓練も重要であり、安全運転や正確な判断力を身につけるために積極的に取り組むことが必要です。
結果的に、十分な準備と練習を行うことで、バス運転手の筆記試験に合格する確率を高めることができます。
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