どの職業にも向いている人と向いていない人がいます。人によって得意なこと、苦手なことが違うためです。
今回は、バス運転手に向いている人の性格や特徴を紹介していきます。
また、自分はバス運転手に向いているのかどうか、判別がつかない人に向けて、対策法も合わせてお伝えしています。
バス運転手向きの性格や特徴
バス運転手の仕事は、バスを運転することだけではありません。乗客とコミュニケーションを取ったり運行記録に記入したり、さまざまな仕事があります。
ただ、バス運転手の業務のほとんどがルーティンワークであり、毎日決められた業務をこなすのが特徴です。
また、毎日バスを運転するためには厳格なアルコールチェックを通過する必要があるため、お酒を飲んでよい時間も限られています。
責任感や自制心、体調管理能力なども必要です。
ここでは、バス運転手に向いている人の性格や特徴を7つ紹介します。
- 時間管理ができる
- 体調管理ができる
- ストレスを感じにくい
- 接客が苦ではない
- 運転が苦ではない
- 誠実である
- 職場の人間関係が苦手
時間管理ができる
バス運転手に向いている人の特徴の1つ目は「時間管理ができる」ことです。
路線バスにしても観光バスや高速バスにしても、運転手には「予定時刻に目的地に到着する」ように運転することが求められます。
もしも予定時刻よりも遅れてしまうと、乗客の予定が狂ってしまうためです。
通勤や通学、通院、商談などのためにバスを利用する人もいます。あるいはイベントに行きたい人もいるでしょう。
そのため、たとえ数分の遅れであっても乗客にとっては大きなロスになりかねません。
現在はSNSやブログなどで、個人が自由に情報を発信できるため、ネガティブな口コミを書かれてしまう可能性もあります。
一度SNSで取り沙汰されてしまうと、運転手1人だけでなく会社全体のイメージが悪くなってしまいます。
運転手はしっかりと時間管理し、もしも悪天候や渋滞が予想される場合は、いつもよりもはやく出発するなどの対策をしましょう。
体調管理ができる
体調管理は社会人の基本ですが、バス運転手の場合は他の職業よりも厳しいです。
バスを運転することは、自分の車を運転するのとは異なります。たくさんの乗客の命を預かるからです。
そのため、確実に安全運転ができる体調を維持することが求められます。
アルコールチェックに引っかからないよう夜遅くまでお酒を飲むのを控えたり、居眠り運転しないために十分な睡眠を取ったりと、当たり前のことを徹底する必要があります。
バス運転手は自制心を持ち、自分に厳しくあることが必要なのです。
ストレスを感じにくい
バス運転手として日々仕事していると、さまざまなストレスに悩まされます。天気が急に変わったり渋滞に巻き込まれたり、乗客に理不尽な要求をされたりすることもあります。
バス運転手が遭遇するストレスは避けられないものが多いため、高いストレス耐性が必要です。
ストレスを感じにくい人や趣味などでストレスをうまく発散できる人はバス運転手に向いていると言えるでしょう。
接客が苦ではない
意外かもしれませんが、バス運転手は乗客と接する機会もかなりあります。
特に観光バスや高速バスなど、長時間、一緒にいる乗客とは話す機会も多いでしょう。
出発前や到着後に話しかけられたとき、バス会社の一員としてしっかりとした受け答えができなければなりません。
接客を苦に感じない人、人とコミュニケーションを取るのが好きな人はバス運転手に向いているかもしれません。
運転が苦ではない
他にも業務があるとはいっても、やはりバス運転手のメインの仕事は運転です。
一日のうち、ほとんどの時間をバスの中で過ごします。
そのため、運転すること自体が好き、車が好きでないと、運転手として長く働き続けるのは難しいでしょう。
誠実である
観光バスや高速バスの運転手は、誠実であることも重要です。
乗客から目的地近くのおいしいお店や穴場スポットを聞かれるときもありますが、
分からない場合は素直に「分かりません」と答えられるような素直さや誠実さを持っている人はバス運転手に向いています。
職場での人間関係に苦手意識がある
職場で、深い人間関係を築くのが苦手な人はバス運転手に転職してみるのも良いでしょう。
バス運転手は勤務時間のほとんどを1人で過ごします。
そのため、上司や同僚、部下と長時間同じ空間にいる必要がないため、1人でいたい人にとっては仕事しやすい環境だと言えるでしょう。
前の職場で、人間関係が原因で心を病んでしまったり辞職したりした人はバス運転手への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
関連記事:バス運転手の将来性が高いと言える理由3選
バス運転手向きではない性格や特徴
前項で紹介した「バス運転手に向いている人の特徴」とは反対の性格の人や当てはまらない人は、バス運転手にはあまり向いていないと言えるでしょう。
- 時間管理が不得意
- コミュニケーションが苦手
- 運転が不得意
- 毎日お酒を飲む
- ルーティンワークが好き
- チームワークで仕事をしたいと考えている
時間管理が不得意
バス運転手は、決められた時間にバス停留所や目的地に到着するように運転する必要があります。
そのため、悪天候や渋滞が想定される場合は早めに出るなどの対策が必要です。
バス運転手は毎日バスを運転しますから、時間を逆算する機会も自然と多くなります。
時間管理が苦手な人がバス運転手として働くのは大変かもしれません。
コミュニケーションが苦手
バス運転手は乗客とコミュニケーションを取る機会も多いため、人と話すのが苦手だとバス運転手として働くのは難しいかもしれません。
とはいえ、雑談や商談などで求められる高いコミュニケーション能力が必要なわけではありません。
基本的には、乗客からの質問やリクエストへの応対ができれば問題ないでしょう。
接客や他の交通機関での運転経験があれば十分です。
運転が不得意
バス運転手は勤務中、バスを運転している時間が最も長いため運転が苦手だと大変に感じます。
運転が得意かどうかは免許を取得する段階でわかるでしょう。
バス会社によっては、選考の段階で過去の事故経験を聞かれることもあります。
バス運転手にとって、運転技術は最も大切な能力の1つなのです。
毎日お酒を飲む
お酒が好きで、頻繁に夜遅くまで飲みたい人はあまりバス運転手に向いていません。
また、飲む量自体は多くなくてもアルコールに弱く、2日酔いしやすい体質の人も向いていないと言えるでしょう。
禁酒してバス運転手を続けるということも可能ですが、無理に禁酒してストレスを発散できなくなってしまうのも良くありません。
お酒が好きな人は、お酒を飲める他の仕事に就くことをおすすめします。
ルーティンワークが苦手
バス運転手の仕事は毎日、同じような業務を繰り返すルーティンワークです。
そのため「新しいことに積極的に挑戦したい人」「クリエイティブな仕事をしたい人」にはおすすめできません。
バス運転手に向いているのは「すでに持っているスキルや経験を活かして長く働き続けたい人」です。
チームで仕事をしたいと考えている
複数人でチームを組んでプロジェクトを進めたい人は、バス運転手にあまり向いていないと言えます。
バス運転手は1人で仕事することが多いためです。
チームで仕事をしたいと考えている人はバス運転手にはあまり向いていません。
逆に、1人で仕事をするのが好きな人、得意な人はバス運転手に向いていると言えるでしょう。
関連記事:バス運転手はやめとけと言われる7つの理由|やりがいとメリット
バス運転手の仕事内容
バス運転手はバスを運転するのが主な仕事ですが、実はそれだけではありません。
ここでは、バス運転手の仕事を一日の流れに沿って簡単に解説していきます。
- 運行前にバスの点検をする
- アルコール検査をする
- 点呼を取る
- 出庫し乗務を開始する
- 帰庫し運行記録を記入する
- 業務を終える前にバスの点検・清掃をする
出勤したら、まずは自分が担当するバスを確認し、そのバスの点検や清掃をします。
点検を終えたら一度会社に戻り、点呼やアルコールチェックをします。アルコールチェックを無事、通過したらバスに乗り込み、乗務を開始します。
路線バスの場合は予定時間通りに各バス停留所やバスターミナルを周り、観光バスや高速バスの場合は予定時刻に目的地に到着できるように運行します。
また、途中で休憩もはさみます。
一日の運行が完了したらバス会社へ戻り、運行記録に「何日に」「誰が」「どのバスを担当」したかや「何時に」「どこを通ったか」などを記入します。
最後に、担当した車両の点検や清掃、燃料の補充を行って終業となります。
なお、路線バス以外のバスの運転手の仕事内容については「バス運転手の一日の仕事内容は基本6つ|運行バス別の内容も紹介 」で解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
バス運転手向きの性格診断:運転者適正診断を活用する
ここまで、バス運転手に向いている人と向いていない人、それぞれの性格や特徴を紹介してきました。
しかし、ここまで読んでもまだ自分が向いているかどうかわからない人もいるでしょう。
まだ判別がつかない人は運転者適性診断を活用してみてください。
運転者適性診断とは、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が実施している適性診断で、運転の癖を見つけて事故防止のためのアドバイスを行うものです。
興味のある人はぜひチェックしてみましょう。
参考:運転者適性診断の概要|独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)
バス運転手向きの性格に関してのまとめ
バス運転手に向いている性格や特徴は、以下の通りです。
- 時間管理ができる
- 体調管理ができる
- ストレスを感じにくい
- 接客が苦ではない
- 運転が苦ではない
- 誠実である
- 職場の人間関係が苦手
また、自分がバス運転手に向いているかどうか判断できない人のための適性診断も実施されています。
この記事や適性診断の結果から自分がバス運転手に向いていると感じる人は、バス運転手に転職してみてはいかがでしょうか。
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