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ライドシェアのガソリン代は誰持ち?サービスの仕組みを解説

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ライドシェアのガソリンについて

ライドシェアを利用して収入を得る上で、ガソリン代は避けて通れない経費です。しかし、賢い運転と戦略的な計画によって、ガソリン代の負担を最小限に抑えることは可能です。

本記事では、無償運送の場合と有償運送の場合のライドシェアのガソリン代、ライドシェアのサービスの仕組みなどについて解説します。

ライドシェアのガソリン代【無償運送】

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まずは、無償運送の場合のライドシェアのガソリン代について、それぞれ解説します。

無償運送は合法

無償で運送することは「旅客自動車運送事業」に該当しないため、法律上の登録や許可は必要ありません。そのため、無償運送は合法です。

ガソリン代は割り勘

無償運送のライドシェアの場合には、ガソリン代や高速道路代、駐車場代などは乗車する人たちで割り勘になります。

1人で移動するよりも費用が安くなるため、音楽ライブやスポーツ観戦などのイベント会場まで相乗りできます。

移動費用が安く済み、同じ目的地にいく人同士で相乗りするため移動時間も楽しく過ごせるというのがメリットです。

無償運送用のマッチングアプリ

日本の無償運送用のマッチングアプリで代表的なサービスは、「notteco(のってこ)」です。

2007年にリリースされた同サービスは、現在は約4万人以上の会員を抱えています。サービスの利用料は無料で、「タクシーよりも安い値段で移動したい乗客」と「ガソリン代を節約したいドライバー」をマッチングさせます。

出発地と到着地を設定すると移動にかかる費用が自動で算出されます。例えば大阪市から千葉市まで1人あたり約4,700円で移動可能です。

ライドシェアのガソリン代【有償運送】

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続いては、有償運送の場合のライドシェアのガソリン代について紹介します。

タクシー運転手は個人か法人かでガソリン代が異なる

個人運営のタクシー運転手は、燃料費は基本的に自費負担です。また、燃料費の他にかかる費用も、通常は運転手自身が支払います。

一方、法人に属するタクシーの場合、運転手は企業が指定したガソリンスタンドでの給油を義務づけられており、その費用は基本的には企業が負担します。

しかし、指定されたガソリンスタンド以外で給油した場合、運転手が費用を自分で支払わなければならない企業もあるようです。

有償運送のライドシェアは2024年4月に解禁

これまで、タクシー事業の許可を持たない法人または個人が、有償の送迎を行うことは原則禁止とされていました。しかし、2024年4月からは「ライドシェア」として条件付きで解禁されます。

具体的には、タクシー会社が地元の個人所有の自動車と運転手を事業活動の一部として利用します。そして、タクシー配車アプリが提供するデータを基に、タクシーの供給が追いつかないエリアや時間帯、特定の期間においてライドシェアが実施されます。

タクシー会社は、運転手の訓練、運行の監督、車両のメンテナンスを含む安全措置を講じる責任があります。利用料金も、従来のタクシーサービスと同様の水準で設定される見込みです。

また、運送時の責任もタクシー会社が負います。ドライバーには、勤務開始前の確認や適切な指導が義務づけられており、利用者は従来のタクシーサービスと同等の安全性が保証されると期待できます。

例えば、三和交通株式会社では、2024年2月時点でライドシェアのドライバーの募集を開始しています。募集の詳細は近日公開予定で、ライドシェアのドライバーに興味がある人のために、ライドシェアに関する質問を受け付けています。

なお、同社ではライドシェアにおいて争点となっているガソリン代に関する質問も、ホームページ上で受け付けています。

三和交通株式会社以外にも日本自動車交通株式会社などがライドシェアのドライバー募集を開始していますが、募集要項でガソリン代については触れていないことが多いようです。

ライドシェアの仕組み

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続いては、ライドシェアのサービスについて詳しく紹介します。

ライドシェアとは

ライドシェアとは、一般ドライバーが自家用車を使用し、乗客を相乗りさせるサービスです。一般的には、ライドシェアはアプリを利用して同乗者を募集し、高速道路代やガソリン代などを割り勘で負担します。

出発地と到着地が同じ人たちで相乗りしドライバーが無償で運転するタイプとドライバーが有償で利用客を送迎するタイプがあります。

出典:ライドシェアとは何か?|国土交通省

ライドシェアの種類

続いては、ライドシェアの種類について解説します。

種類概要
カープール型同じ目的地を目指す利用者と一般のドライバーが相乗りする形式です。

 

この方式では、ドライバーは乗客からガソリン費や高速料金、駐車料金などの実際にかかった費用のみを受け取れます。そのため、利益を目的とした報酬を得ることは原則禁止とされています。

さらに、カープール型ライドシェアには、多数の乗客がバンやその他の大型車両で一緒に移動する「バンプール型」や、ヒッチハイクに似た方式で、指定された場所で待機している乗客をピックアップする「カジュアルカープール型」などのバリエーションが存在します。

TNCサービス型TNCサービス型は、個人のドライバーが自分の車を利用して、有料で乗客を目的地まで運ぶライドシェアの一形態です。

 

このサービスは、ライドシェアの運営企業が提供するアプリを通じて、ドライバーと乗客をマッチングさせます。

日本国内においては、この種のTNCサービス型は一般に「白タク」とみなされ、法律上は違法とされています。しかし、現在は試験的に国内の特定地域での運用が進められている状況です。

タクシーの相乗りサービスタクシーの相乗りサービスは、標準的なタクシー車両内で、目的地が似ている乗客たちを事前にマッチングさせるサービスです。

 

利用者は配車アプリなどを介して、乗車前に目的地が同じか近い他の利用者と結び付けられ、ともにタクシーを利用することが可能になります。

カーシェアリングとの違い

カーシェアリングとは、レンタカーショップなどの事業主が提供する車と車を使用したい利用者をマッチングさせるサービスです。

利用したい日時に車を借りることができ、基本的に借りた場所に車を返却します。

ガソリンを満タンにして返却する必要があり、車を借りる代金やガソリン代、駐車場代などの費用がかかります。

ライドシェアの導入状況

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続いては、国内外のライドシェアの導入状況について解説します。

国内の場合

日本におけるライドシェアの展開は、2024年4月からの限定的な解禁を迎えるものの、海外と比較するとまだ広く普及しているとは言えません。

日本国内では、報酬が発生するライドシェアサービスは「白タク」と呼ばれ、法律で禁止されています。「白タク」とは、公的な認可を受けずに私的な車両(白いナンバープレートを持つ車)で有料で乗客を運ぶ行為を指します。

なお、国内では法律の見直しや改正が進められており、政府は2024年6月までに具体的な方針を発表する予定です。

海外の場合

海外は日本と異なり、さまざまな国でライドシェアが普及しています。

ライドシェアのプラットフォーム企業では、世界の800以上の都市に進出している「Uber」や中国の「滴滴出行(DiDi)」などがあります。

運転者と利用者が相互で評価するシステムや、事前にアプリで所要時間や料金が確認できるなどの安心感や利便性が、海外の普及につながっています。

ライドシェアのガソリン代についてのまとめ

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今回は、ライドシェアのガソリン代について解説しました。

ライドシェアに興味がある方は本記事を参考にして、ぜひライドシェアの参入を検討してみてください。

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