セールスエンジニアの平均年収はどれくらいなのか気になる方もいるのではないでしょうか。
エンジニア職は職種や所属する業界によって、平均年収が異なります。
平均収入を上げるポイントを理解することで、さらに高収入を目指すことも可能です。
今回は、セールスエンジニアの仕事内容や平均年収、給与アップの方法について解説していきます。
【この記事のまとめ】 ・セールスエンジニアの平均年収は約533万円でメーカー営業職よりも高水準 ・エンジニアとして知識やスキルを磨き、実績を作ればさらに高収入も目指せる ・キャリアアップを目的とした転職に成功するには転職エージェントの利用がおすすめ |
セールスエンジニアの平均年収
まずはセールスエンジニアの平均年収を、他の営業職や似た職種と比較しながら解説します。
平均年収は約533万円
多くの求人を扱う「求人ボックス」によると、2024年3月時点でのセールスエンジニアの平均年収は約533万円です。
国税庁が公表した、令和4年分民間給与実態統計調査結果によると、全産業の平均年収は458万円であることから、高水準と言えるでしょう。
ただし、あらゆる製品を扱うセールスエンジニアが所属する業界は幅広く、就職する業種によって多少の差があると推測されます。
参考:セールスエンジニアの仕事の年収・時給・給料|求人ボックス給料ナビ
参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁
セールスエンジニアと営業職の平均年収の差
セールスエンジニアは、営業マンに動向してプレゼンテーションやデモ実演を通して、自社製品を顧客に販売する役割を担っています。
営業職と同じように捉える人もいますが、契約後も、導入支援や保守・メンテナンスまでこなすことから、全く別の職種と言えるでしょう。
収入面に関しても、以下のような違いがあります。
【メーカー営業職の平均年収】 ・法人営業:447万円 ・個人営業:424万円 |
セールスエンジニアの方が、100万円ほど高いことが分かります。
営業職は、成績によって収入が大きく異なるため、どちらの方が稼げるかは一概に言えないものの、エンジニアの方が高収入である傾向です。
ちなみに、業種別での平均年収では医薬品・医療機器業界が最も高く、次いで半導体業界と言われています。
参考:メーカー営業の年収を業界別で紹介!世代や性別によって格差はある?|マイナビエージェント
セールスエンジニアとシステムエンジニアの平均年収の差
エンジニア職には、以下の通りさまざまな職種が存在します。
職種 | 主な役割 |
セールスエンジニア | 営業に同行し、顧客の課題に応じたより具体的な技術提案をするのが役割 |
システムエンジニア | クライアントの要望に応じて最適なシステムを開発するのが主な役割 |
サービスエンジニア | 機械の保守・メンテナンス・故障といったテクニカル面で対応するのが主な役割 |
この他にもあらゆる業種に、さまざまなエンジニアが存在します。
システムエンジニアは、各製品を開発するための高度な専門スキルや知識が必須の仕事であり、収入も高水準と言われています。
求人ボックスが公表したデータによると、システムエンジニアの平均年収は496万円です。
セールスエンジニアと比べると約35万円の差がある結果でした。
参考:システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料|求人ボックス給料ナビ
セールスエンジニアが年収をアップさせる方法
セールスエンジニアの平均年収は約533万円と高水準ですが、さらに年収を上げることも十分可能です。年収1,000万円を超える人も中にはいます。
エンジニアとして、さらに年収を上げる主な方法は3つあります。
・利益がでている大手企業に転職する
・経験やスキルを身につけて自分を高く評価する企業に転職する
・スカウトが来るくらい実績を作る
各業界で重宝されるエンジニアの特徴も踏まえながら、年収を上げる3つの方法について解説していきます。
利益がでている大手企業に転職する
年収を上げる1つ目の方法が「利益の出ている大手企業への転職」です。
待遇面は企業によって異なるため、一概には言えないものの、大手企業ほど業績が安定しており、収入面も高くなる傾向です。
近年は医療機器・医薬品業界や半導体業界の業績が上がっています。
また、製造業におけるAI化が進められていることから、産業用ロボットを製造する企業も業績が上がっていくと予想されます。
経験やスキルを活かせそうな業種がある場合は、大手企業への転職も検討してみましょう。
経験やスキルを身につけて自分を高く評価する企業に転職する
年収の高いエンジニアは、他の人と比べて以下のような特徴があります。
・組織内の目標達成のため、サポート体制の構築を徹底している ・洞察力が優れており、高いコミュニケーション能力をもっている ・普段の業務に役立つ知識やスキルが豊富にある |
業績の良し悪しに関係なく、優れたエンジニアは高収入を目指せます。
業界の動向や、セールスエンジニアに対するニーズをリサーチしたうえで、足りないスキルを身に付けてキャリアアップを目指してみましょう。
短期間で年収を上げたい場合は、社内での昇格よりも好待遇な企業への転職の方がおすすめです。
スカウトが来るくらい実績を作る
エンジニアとして評価を得るには、知識やスキルだけでなく実績も重要です。
新たにスキルや知識を身に付けたあとは、実績作りに注力しましょう。
近年は、自身の情報を登録しておくことで、企業からスカウトが届く転職サイトもあります。
エンジニア職は各メーカーにとって必要不可欠な存在であり、キャリアアップを目的とした転職がしやすい職種と言えます。
転職エージェントを活用する
エンジニアとしてスキルや知識を深め、実績を積むことで転職により年収を上げられます。
しかしながら、年収だけでなく職場環境や仕事内容、業務との相性なども踏まえて検討しなければ転職に失敗する恐れがあります。
働きながらの転職活動が大変で、最適な転職先の見つけ方が分からない場合は「転職エージェント」がおすすめです。
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転職の条件をヒアリングしたうえで、最適な求人を紹介してもらえるため、転職で失敗するリスクを最小限に抑えられます。
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関連記事:セールスエンジニアのキャリアパス|年収や必要なスキル
セールスエンジニアが年収1000万円を達成するためには?
セールスエンジニアとして年収1000万円を達成するためには、コツを押さえるとともに、キャリアに応じたアプローチが重要です。
1000万円を目指すためのコツ
1000万円を目指すための3つのコツは以下の通りです。
インセンティブ制度の活用
セールスエンジニアの収入は、インセンティブ制度によって大きく変わります。特に、重要な商品やエリアを担当する場合、達成した際のインセンティブが多くなり、年収1000万円に到達することもあります。
外資系企業でのキャリアアップ
外資系企業では、成果主義が徹底しており、優れた結果を出すことで早期に高収入を得ることが可能です。
30代前半でも、外資系のセールスエンジニアで年収1000万円を超える人も珍しくありません。特に、英語力を磨き、グローバルな案件に携わることができれば、さらに高い報酬を得る機会が増えます。
マネジメントポジションを目指す
セールスエンジニアとして、スキルと経験を積み上げることで、マネージャーやリーダー職に昇進する可能性があります。マネジメントポジションは、チーム全体の成果に対して責任を負うと同時に、より大きな報酬を得るチャンスが生まれます。
キャリアに応じたアプローチが必要
若手と中堅、キャリアに応じた年収1000万を目指すためのアプローチが以下の通りです。
若手はスキルを磨く
若手の時期は、エンジニアリングと営業スキルの両方をバランスよく磨くことが大切です。
技術的な知識はもちろん、対人スキルや交渉力も重要です。また、英語力を高めることで、外資系企業への転職やグローバル案件での活躍が期待できます。
中堅は転職でキャリアアップ
中堅の方で、自社での昇進が見込めない場合や待遇に不満がある場合は、転職を視野に入れることが重要です。
特に外資系企業や大手企業では、より高い給与やインセンティブ制度を利用して1000万円プレーヤーを目指せる可能性が高まります。
セールスエンジニアの平均年収についてよくある質問
最後にセールスエンジニアに関してよくある質問に応えていきます。
セールスエンジニアとして年収を上げるのは難しいですか?
セールスエンジニアとして年収を上げるには、より高度なスキルや知識を身に付けたり、実績を積んだりする必要があります。
幅広く学ぶ必要があるため、決して簡単ではないものの、目標を決めて意識し続けられれば、成長し続けられます。
エンジニアの需要はとても高く好待遇な求人も多いため、スキルを身に付ければ年収を上げることも難しくないと言えるでしょう。
セールスエンジニアの転職は大手の方が良いですか?
一般的に、大手企業ほど業績が安定しており高収入を目指しやすく、福利厚生も充実している傾向です。
全ての中小企業が良くないというわけではないものの、転職先を決める基準の1つとして意識してみましょう。
セールスエンジニアのやりがいはどのようなものがありますか?
セールスエンジニアのやりがいとしては、以下のようなものがあります。
・顧客の課題解決に直接貢献できて感謝してもらえる ・スキルを身につけ経験を積めば高収入を目指せる ・努力が売上に直結するので成長を感じやすい |
常に最新の技術を身に付けておく必要があり、決して楽な仕事ではないものの、やりがいもあり将来性の高い職種と言えるでしょう。
セールスエンジニアの仕事内容は?
セールスエンジニアの仕事は、技術的な知識と営業スキルを融合させ、製品やサービスの販売を支援することです。
具体的には営業チームと連携し、顧客に対して製品の技術的なデモンストレーションや説明をおこなったり、技術面での質問に対応したりします。
また、商品やサービスの導入後のサポートを提供し、顧客のニーズに合った解決策を提案するのも仕事です。
セールスエンジニアにおすすめの資格は?
セールスエンジニアにおすすめの資格として、技術と営業の両方のスキルを強化する資格が有効です。
まず「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」は、IT業界で広く認知されており、技術的な基礎を固められるのがメリットです。
次に「ITストラテジスト試験」は、IT技術を活用した戦略的な提案能力が問われるため、クライアントの業務改善に貢献できる力を証明できます。
さらに、「セールススキル検定」は営業力を体系的に高める資格として、特にセールスに重きを置くセールスエンジニアにおすすめです。
関連記事:セールスエンジニアに資格は必要ない理由と役立つ資格|5選
セールスエンジニアにはどのようなキャリアパスがありますか?
セールスエンジニアのキャリアパスは、主に2つのルートに分けられます。
1つ目は、営業職からキャリアをスタートし、営業スキルを磨いた後、技術的な知識を習得してセールスエンジニアへと転向するパターンです。このルートでは、コミュニケーションやプレゼンテーション力が重要となります。
2つ目は、エンジニアとして専門的な知識を深めた後、営業的なスキルを身に付けてセールスエンジニアにキャリアアップするルートです。
どちらのルートでも、技術力と営業力をバランスよく向上させることが鍵といえます。
セールスエンジニアの平均年収についてのまとめ
セールスエンジニアの平均年収は約533万円で、全産業の年収よりも70万円ほど高い水準です。
一緒に仕事をこなす営業職や他のエンジニア職と比べても、収入が高い傾向です。
実績やスキルを身に付けていくことで、さらに高収入も目指せます。
決して楽な仕事ではないものの、需要があり将来性も高いため、おすすめの転職先と言えるでしょう。
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