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物流倉庫の賃貸相場は?倉庫を賃貸するメリット・デメリットを紹介!

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物流の効率化や輸送費の削減を図るには物流倉庫の存在は不可欠です。

しかし自社で倉庫を持つには地代や倉庫の建設費が莫大にかかるため、物流倉庫を賃貸している物流会社も多くあります。今回は、そんな物流倉庫の賃貸相場を地域ごとにご紹介していきます。

また倉庫を賃貸するメリットやデメリットも一緒に解説していくので参考にしてみてはいかがでしょうか。

倉庫を賃貸しようかとお考えの物流会社の方や、倉庫を賃貸することの利点などを知りたい方はぜひお読みください。

物流倉庫の賃貸相場は?

まず初めに、物流倉庫の賃貸相場について解説していきます。倉庫の賃貸相場においては、その所在地や周辺の相場によって大きく変動します。

そのため東京都内や首都圏とその他の地域に分けて見ていきましょう。

東京都内

物流倉庫に限らず地代が最も高いのは東京都内です。初めに東京23区の倉庫相場の坪単価については下のようになっています。

  • 世田谷区・・・・ 6,000~7,000(円/坪)
  • 中央区・港区・墨田区・台東区 ・・・・ 5,500~6,500(円/坪)
  • 品川区・江東区・練馬区 ・・・・ 5,000~6,000(円/坪)
  • 荒川区・葛飾区・大田区 ・・・・ 4,500~5,500(円/坪)
  • 足立区・江戸川区・北区 ・・・・ 4,000~5,000(円/坪)

次に東京都内の市については、このような倉庫相場の坪単価になっています。

  • 調布市・三鷹市 ・・・・ 5,000~5,500(円/坪)
  • 府中市・国立市 ・・・・ 4,500~5,000(円/坪)
  • 立川市・昭島市 ・・・・ 4,000~4,500(円/坪)
  • 町田市・八王子市・東大和市・東村山市 ・・・・ 3,500~4,000(円/坪)
  • 羽村市・青梅市 ・・・・ 3,000~3,500(円/坪)

東京都内に限っては地価の相場がそのまま倉庫賃貸の坪単価にも反映されるようです。

23区内よりも周辺の市町村の方が倉庫賃貸の単価は安いため、距離がそれほど変わらないのであれば周辺の市町村の倉庫を賃貸した方が経費を抑えられます。

首都圏

続いて東京都を中心とした関東1都7県からなる首都圏の、倉庫賃貸相場について見ていきましょう。

  • 2019年の首都圏倉庫賃貸相場・・・・4,230(円/坪)
  • 2018年の首都圏倉庫賃貸相場・・・・4,140(円/坪)
  • 2017年の首都圏倉庫賃貸相場・・・・4,070(円/坪)

こちらは都内も含めた首都圏全体の倉庫賃貸相場です。平均すると4千円台前半で推移していることが分かります。

やはり東京都内から離れるほど倉庫賃貸の相場は下がるようです。

その他

では首都圏以外の倉庫賃貸相場はどのようになっているのでしょうか。

  • 仙台エリア ・・・・ 2,800~4,000(円/坪)
  • 近畿圏(大阪、京都、滋賀、和歌山、奈良、兵庫)・・・・ 3,700(円/坪)
  • 中部圏(岐阜、愛知、三重、長野、静岡)・・・・ 3,560(円/坪)
  • 福岡エリア ・・・・ 2,700~3,500(円/坪)

首都圏以外では近畿圏や中部圏が、倉庫の賃貸相場がやや高めになっています。

しかしながら上記の倉庫賃貸相場はあくまで参考価格です。倉庫のある場所や条件によって賃貸金額は大きく異なりますのでご注意ください。

関連記事:建設・建材業界での物流費を大幅に削減できる方法とは?効果的に削減する方法をご紹介!

倉庫を賃貸するメリット

それでは物流倉庫を賃貸するメリットとはどのような点でしょうか?

物流倉庫を賃貸するメリット①土地の購入や倉庫の建築に伴う初期費用が抑えられる

物流倉庫を賃貸するメリット②移転がしやすく短期間で倉庫を手放すことができる

物流倉庫の賃貸は、自社で土地を購入して倉庫を建築するよりも初期の投資費用は抑えられます。

また倉庫物件の賃貸契約条件にもよりますが、倉庫を移転する場合でも契約解除することで短期間で移転が可能です。万が一業績不振で倉庫を閉鎖することになっても、倉庫にかかる負債は最小限で済むのではないでしょうか。

自社で倉庫を持つ場合、多くは銀行からの借入金によって建築費用を賄っています。そのため業績が一度悪くなると借入金の返済が難しくなることも。

このように会社がどのポイントを重要視するかによっても、倉庫を賃貸するか自社保有するかを選んでみて下さい。

関連記事:レンタル倉庫のメリット・デメリットは?賃貸との違いと相場も解説!

倉庫を賃貸するデメリット

一方で物流倉庫を賃貸するにはデメリットも生じます。

物流倉庫を賃貸するデメリット①倉庫賃貸契約後に賃上げの要求がある場合がある

物流倉庫を賃貸するデメリット②場所や建物所有者との条件によっては倉庫に使用上の制限がある

物流倉庫を賃貸するデメリット③長期的にみると資産として残らないため、合計の支出は高くなる

倉庫に限らず賃貸物件に共通するのは、契約した賃料がずっと同額という訳ではないということ。家主の事情や周辺の賃貸相場によっては、賃上げ交渉が生じることもあります。

また場所によっては、取り扱う品物や使用用途について制限されることもあります。こちらは契約してからでは遅いため、契約前にきちんと確認することをおすすめします。

さらに長期的に考えると、自社保有の倉庫よりも倉庫を賃貸する方が合計の支出額は高くなる傾向にあります。それは会社が永続する限り倉庫を賃貸し続けなければいけないためです。

このように倉庫を賃貸することに関しては、メリットとデメリットの両面があることを覚えておきましょう。

場合によっては短期的な損得よりも、将来の会社のあり方が重要なポイントとなるのではないでしょうか?

関連記事:倉庫業とは?運送業との違いや資格を解説します

賃貸契約の際の注意点

倉庫を賃貸で契約する前には、確認しておいた方が良いポイントがいくつかあります。これらのチェックを見逃すと、思うように倉庫が使えない等のトラブルが起こる恐れがあります。

  • 倉庫の使用方法に問題がないか
  • 契約期間(倉庫の場合は3年が多い)や敷金、礼金の償却について
  • エアコンなど設備の動作確認や残置物の確認
  • 解約通知はどのくらい前に必要か?(倉庫は3か月か6か月のことも)
  • 契約途中の解約では違約金が発生するのか?
  • 光熱費や警備費、設備の保守点検費用や損害保険の負担区分を決める

特に倉庫をそのまま倉庫として使用する場合は問題ありませんが、店舗や工場へ用途を変更する場合は注意が必要です。場所によっては倉庫や工場のみに使用が限定されていることもあります。

このように一般住宅の賃貸とは異なり、倉庫の賃貸には様々な制約や設備に関する取り決めがあります。契約してから「こんなはずじゃなかった」などとならないよう、倉庫の賃貸契約前にしっかりと確認しましょう。

特に不動産業界においては賃貸契約書がすべてです。

あらかじめ倉庫の契約前に契約書をよく読んで、不明な点は確認したり専門家に相談することをおすすめします。

関連記事:レンタル倉庫のメリット・デメリットは?賃貸との違いと相場も解説!

倉庫を探すのにおすすめのサイト

それでは倉庫を賃貸したい方におすすめの、倉庫賃貸検索サイトをご紹介します。

あらかじめ不動産会社に行く前にこのような倉庫賃貸検索サイトを見ておくと、相場や様々な条件が分かるのではないでしょうか。

ロジスクエア

倉庫物件登録数625件、過去三日間の新規倉庫物件登録数150件(2020年1月22日現在)のロジスクエアでは、100坪未満の小規模倉庫から3000坪以上の倉庫まで検索できます。

また自社開発物件「ロジスクエア川越」などを多数開発、保有しています。主に物流施設として垂直運搬機や人感センサーを備えた賃貸倉庫物件が特徴。

倉庫物件は関東や関西、東海地方を中心に、北海道から中国地方まで扱っています。

詳しくは下記のサイトをご確認ください。

ロジスクエア

ロジポータル

300坪から大型の倉庫まで、事業用賃貸倉庫物件を多数取り扱う検索サイトです。

首都圏や関西エリア、名古屋や福岡などの大都市を中心とした倉庫物件を、サイズ別で検索可能。また天井高5.5m以上や40ftコンテナ車OKなどの条件でも探せます。

さらに下記のスペックを持った倉庫も探せるので便利。

  • クレーン付き
  • 倉庫内空調
  • 免震
  • 冷凍冷蔵
  • LED照明
  • 両面バース
  • ランウエイ・スロープ有 など

詳しくは下記のサイトをご確認ください。

ロジポータル

さがそーこ

首都圏と静岡県や愛知県の倉庫をお探しなら、こちらのサイトがおすすめ。

倉庫物件登録数は6800件余り。貸倉庫の上手な選び方や、貸倉庫賃貸の現状なども詳しく教えてくれます。

他にも下記のようなこだわり条件からも検索できます。

  • 産廃可
  • 残土可
  • 大型車両出入り可
  • 駐車場5台以上
  • 前面道路6m以上
  • シャッター高3m以上
  • 天井高5m以上 など

首都圏を中心に物流倉庫をお探しの方は、さがそーこで検索してみて下さいね。

詳しくは下記のサイトをご確認ください。

さがそーこ

関連記事

・BtoB向け格安倉庫業者(物流業者)の探し方を徹底解説!クロスワークオススメ業者3選も紹介

まとめ 

今回は物流倉庫の賃貸について賃貸相場やメリット、デメリットなどを解説してきました。

物流倉庫の賃貸相場については、東京都内を中心として上昇傾向にあります。今後もしばらくは続くため、物流倉庫を賃貸する際にはそのエリアが重要になります。

また倉庫を賃貸することに関するメリットやデメリットもポイントです。短期的ではなく、これから会社をどのように運営していくか考えながら、倉庫を自社で保有するか賃貸にするか選んでみてはいかがでしょうか。

そして倉庫の賃貸契約を結ぶ前にも注意すべき点があります。契約してからでは遅いので、契約前に何度も契約書や現地を確認するようにしましょう。

物流倉庫の賃貸に失敗しないためにも、これらのことをしっかり頭に入れながら探して下さいね。

関連記事:倉庫業とは?運送業との違いや資格を解説します

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