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派遣でトラック運転手になれる?仕事内容や条件・給料事情も

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中型免許取得に必要な費用は約14〜30万円|保有免許の違いと給付金制度

トラック運転手として働きたい!」と思ったときに、実際にどうすればトラック運転手になれるかをご存知の人は少ないかもしれません。

知り合いの紹介で運転手になったという人もいますが、知り合いがいないとこの手は使えませんね。

本記事では、「派遣」を通じてトラック運転手になる方法を紹介していきます。記事を読み終わった後に、実際に派遣のトラック運転手としてスタートできるよう、情報を網羅していきます。

派遣・出向社員・バイトでもトラック運転手になれる?

大型トラック

結論から述べると、派遣、出向社員、バイトでもトラック運転手になることは可能です。雇用期間、保有資格の条件をクリアしていれば、雇用形態は問われません。

それでは、派遣トラック運転手の場合は、どのような条件をクリアすればよいのか、詳細をみていきましょう。

トラック運転手ができないケースとは?

トラック運転手ができないケースは、以下の3つです。

  • 日雇いで働く
  • 2ヵ月以内の期間を定めて働く
  • 試用期間中(14日以上の雇用に至る場合は除く)

これらの条件にかんがみれば、「3か月以上の雇用期間」であれば派遣スタッフとして、トラック運転手としてのお仕事に従事できるということです。

これらの条件に違反してトラック運転手として勤務した場合、事業所サイドに処分がくだされます。

派遣のトラック運転手に必要な資格とは?

派遣のトラック運転手に必要な資格は、所属する派遣会社や運転する車種によって異なってきますが、以下の資格は共通で必要になってきます。

普通自動車免許

トラックを運転するのに最低限必要な資格になります。現在の普通自動車免許では、総重量が5トン未満の車両を運転することができます。法改正前に普通免許を取得された方は、車両総重量8トン未満までのトラックを運転することが可能です。

ただ、車両総重量が5トン未満のトラックは、運べる量に限界があるため、ドライバー職のなかではあまり仕事を選べません。それでも駆け出しのドライバーなど、今後ドライバーとしての経験を積んでいきたい人は、まず普通免許を取得して経験を積んでいきましょう。

中型自動車免許

中型自動車運転免許を取得すると、車両総重量が11トン未満のトラックを運転することが可能になります。中型免許を持っていると「4トン車」を運転できるようになります。取得した免許が普通免許のみという場合と比べると、運送会社の方からの評価も高まります。

中型免許を取得するのに必要な受験資格は「20歳以上で、普通免許もしくは大型特殊免許を持っている機関が通算2年以上であること」となります。トラック運転手として本格的に働いていきたい人は、中型免許の取得をおすすめします。

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大型自動車免許

大型自動車免許を取得すると、運転するトラックの積載量や車両総重量に制限がなくなります。どのようなトラックでも運転できるようになるので、中型免許保有者よりもさらに重宝されます。

大型免許取得の受験資格は「21歳以上で普通もしくは大型特殊免許を持っている期間が3年以上であること」となっています。

トラックドライバー関連の資格の中では、最初の難関になる免許です。取得すれば運送業界で引く手あまたの人材になることも少なくないため、頑張って取得を目指していきましょう。

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必要資格についてのまとめ

転職活動や就職活動の際には上記の資格を保有しているか否かで、大きく採用が左右されます。

基本的には派遣運転手として働くための必須資格は普通免許と考えてよいでしょう。ただし、安定して働くためには、上位の免許を持っておくことに越したことはないと考えて差し支えありません。

派遣のトラック運転手が担当する車種は?

派遣のトラック運転手が担当する車種は、派遣会社によって様々です。ただ、市場のニーズから「4トン車」運転の求人が多い印象です。

もちろん、小型や大型トラックの求人もあるので、まずは色んな派遣会社に登録して、自分の要望に沿った派遣トラック運転手の求人を探していくのが無難と言えますね。

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トラック運転手の派遣はきつい?仕事内容は?

大型トラック

トラック運転手の派遣と聞くと「ブラックなのでは?」「本当に稼げるのか?」など不安な点が多いかもしれません。実際に、派遣のトラック運転手のリアルな情報をまとめてみました。

派遣でトラック運転手はいくら稼げる?

派遣のトラック運転手は、所属する派遣会社や運転する車種によって稼ぎが変わってきます。

一般的には、トラックの大きさが大きくなるほど給与が高くなる傾向にあります。

下記、派遣トラック運転手の給与例です。

大型トラック(8t)

  • 時給 1,400円程度
  • 日給 15,000円程度
  • 月給 30万円程度

中型トラック(4t)

  • 時給 1,200円程度
  • 日給 12,000円程度
  • 月給 26万円程度

小型トラック(2t)

  • 時給 1,100円程度
  • 日給 1,1000円程度
  • 月給 24万円程度

日給での給与計算になるため、出勤日数が少ないと上記給与よりも低い水準の額になってしまうので注意してください。

拘束時間や残業は?

派遣トラック運転手は拘束時間が短く、残業も少ない傾向にあります。これは「派遣」という雇用形態が影響しています。

派遣は、労働力を安価に提供するために採用されたシステムですので、運転者選任後の「人件費」を最小限に抑えることが優先されてきます。

したがって、無理に残業させたり、労働時間を増やすことは避けられる向きにあるのです。これをメリットと見るか、デメリットと見るかは人それぞれですが、「稼ぐ」という面ではデメリットになってしまいますね。

派遣のトラック運転手の雇用期間は?

派遣トラック運転手の雇用期間は、最低でも「3か月以上」です。そこから、どこまで雇用期間がのびるかは、派遣会社によって異なってきます。

3か月で契約を結ぶところもあれば、半年単位で結ぶところもあります。

ただ、派遣という性質上、運転者選任の際に年数をまたぐ契約をすることはないので、あくまでも数か月単位という雇用期間の範囲に収まります。派遣契約を延長できれば、数年に渡って勤務することも可能になってきます。

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派遣トラック運転手のメリット

トラック運転手

次に、派遣トラック運転手のメリットをご紹介していきます。

運転を仕事にできる

一番のメリットとされるのは「運転を仕事にできる点」です。免許をとって、運転することが好きになった人にとっては、運転が仕事に繋がることほど嬉しいものはありませんよね。

好きなことを仕事にできるのは、大変すばらしいことです。運転が好きな人ほど、派遣トラック運転手に向いていると言えます。

人間関係のしがらみから解放される?

派遣トラック運転手になると、人間関係のしがらみから解放されます。派遣会社には所属しますが、1つの企業に所属して働く訳ではないので、特定の相手と人間関係を築く必要がなくなります。

仕事のストレスのうちの大半が「人間関係」から生じていると言われるほどです。人間関係から解放されるだけでも、仕事に対するモチベーションが変わってきますよ。

全国各地から仕事を選べる

派遣トラック運転手になると、1つの所属先にこだわる必要がなくなるので、全国各地から求人を選ぶことが可能になります。

自分の都合で全国を飛び回っても、滞在先で仕事をすることが可能です。これは派遣トラック運転手ならではのメリットと言えますね。

年齢、性別によって制限はある?

派遣トラック運転手の雇用に、年齢制限や性別の制限は書類上、ありません。ただ、派遣会社からすれば運転者選任の際に「なるべく若い人材」もしくは「経験が多い人材」が欲しいということは否めません。

トラック運転者としての経験がなく、年齢を重ねている場合は、派遣トラック運転手として雇ってもらうには少々厳しい条件となります。派遣トラック運転手になる前に、運送業者でトラック運転手としての経験を積んでから、派遣トラック運転手になることをおすすめします。

関連記事:トラック運転手に転職したい人に知ってほしい4つの注意点

トラック運転手の派遣と請負の違い

トラックが横に並んでいる様子

「派遣」「請負」という言葉は、似ているようで実は意味が異なるものです。それぞれの違いを見ていきましょう。

派遣について

派遣とは、「人材を企業に紹介して、労働力を提供すること」を指します。労働力を提供するという観点から、派遣社員は、「派遣先の企業」から指示を受けて働くことになります。ただ、雇用関係は派遣元の企業との間にあるので、給与の受け取りも派遣元からとなります。

請負について

請負は「労働の成果を提供すること」を指します。したがって、請負に指示を出すのは請負元の企業となります。仮に、請負元以外の企業現場で働いていたとしても、その現場企業から指示を受けることはありません。

参考:自家用自動車運行管理サービス運営|セントラルサービス株式会社

運送会社が派遣ドライバーを利用するメリットとデメリット

トラックの前に男性が経っている様子

派遣ドライバーを導入する運送会社側にも、正社員にはないメリット・デメリットがあります。

メリットとしては、すぐに人材を確保できるということです。

ドライバー自体は運転免許を持っていればすぐになることができますが、実際の業務では更に技術と知識が必要であり、一人前のドライバーを育てるには時間がかかります。

派遣ドライバーは多くの現場を経験していることが多く、即戦力の確保が可能です。

また、常に来てもらう必要が無いこともメリットの一つです。

繁忙期にだけ業務を依頼し、閑散期には呼ばないなどできるため人件費の削減にも繋がります。

次にデメリットとしては、一定以上のレベルに育てることができないため、将来へ向けた人員の育成ができないということです。

派遣ドライバーは派遣会社のスタッフなので、丁寧に教えたり育てても依頼をやめればいなくなってしまいます。

また、毎回同じドライバーが派遣されてくるとも限らないため、能力に波があり安定して業務を進められない可能性もあります。

派遣のトラック運転手についてのまとめ

派遣トラック運転手は、業務自体は通常のトラック運転手とは大差ありません。ただし、メリットや給与形態など、異なる点もあります。それぞれ比較した上で、ご自身に合っているのか検討してみてくださいね。

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