この記事をお読みになる方には玉掛けの免許の取得を検討している方もいるかもしれません。
運送業や建設業に従事されている方なら取得を考えても良い免許の一つです。
こちらの玉掛けという資格を今回はどのような流れで玉掛け免許を取得するとお得なのか、それに必要不可欠な費用と受講に掛かる日数を紹介したいと思います。
更に免許を取得した時にどんな恩恵を受けられるかなどを紹介していきます。
玉掛け免許の取得方法について
私の場合は勤めていた会社から指示を受け資格取得をさせていただきました。
このように会社から費用も出してもらい資格を取得できる方もいる一方、就職のために資格が必要な方にとって金額も含めたらかなりのハードルになるのではないでしょうか。
また、会社に勤めていても自分で費用を払って免許を取るように指示された場合も、時間の面でがかなりのネックになると思います。
この場合は会社にこの期間資格取得のために有給休暇などを使い時間を調整する事を考えておきましょう。
1日で取れる資格ではないので短期集中して取り組むと良いと思います。
関連記事:クレーンオペレーターはきつい?給料・資格・仕事内容を解説!
玉掛け免許取得に必要な費用:約2.1〜2.5万円
全国的に金額のバラツキはありますが平均的に25,000円程度の費用がかかります。
受講料が23,000円テキスト代で1,500円程の値段です。その他に資格を所有していたり実務経験がある場合は受講料金の費用と受講時間が少しだけ優遇される可能性があります。
関連性の高い資格をお持ちだったり実務経験がある場合は確認して問い合わせると良いでしょう。
また、以下の給付制度を活用する事により費用を抑えて資格取得ができます。
- 在職者のうち雇用保険の被保険者として雇用された期間(支給要件期間)が通算3年以上の方
- 離職日の翌日以降資格取得の受講開始日までが1年以内でなおかつ支給要件期間が通算3年以上ある方
簡単に表現すると雇用保険のある会社で、3年以上働いている方か3年以上働いて離職をして1年以内に資格取得の為の受講をおこなった方限定になります。
上記に該当する方はお近くのハローワークに問い合わせてみてください。
関連記事:玉掛け免許取得の費用はいくらかかる?免許の取り方/受講種類を徹底解説!
資格を保有していない場合:約2.5万円
経験や免許など無い場合はこのケースに分類されます。このケースは免除科目がありませんので受講時間が座学・実技で合計19時間必要です。
このケースは3日にかけて受講する場合が殆どで費用も25,000円程の値段が掛かるでしょう。
玉掛け作業補助経験がある場合:約2.2万円
- 吊り上げ荷重が1トン未満のクレーンの玉掛け業務経験者
- 吊り上げ荷重又は制限荷重1トン未満の移動式クレーンの玉掛け業務経験者
- 吊り上げ荷重が1トン未満のデリックの玉掛け業務経験者
- 移動式クレーンの運転業務
補助業務を6ヶ月間経験された方は実務経験がない方に比べて、少しだけ優遇措置があり受講時間が18時間で受講料も22,000円の費用となる場合があります。
関連性が高い資格を保有している場合:約2.1万円
- クレーン運転士免許証
- デリック運転士免許証
- 小型移動式クレーン運転技能講習修了証
- 床上操作式クレーン運転技能講習修了証
このように玉掛け免許以外を持っている方や技能講習修了証をお持ちの方ならば玉掛け免許を取得する際に受講する時間・費用も優遇されます。
受講時間が16時間で金額が21,000円程度の値段になるので、上記の資格をクリアされている方で玉掛け免許を欲しい方は積極的にチャレンジすると良いと思います。
関連記事:玉掛け免許取得の費用はいくらかかる?免許の取り方/受講種類を徹底解説!
玉掛け免許と組み合わせて使える3つの資格
玉掛けの資格を晴れて取得したとしても、この取得だけでは中々活かす事が出来ないのが現状です。
勿論就職先の会社によっては玉掛けの資格だけで大丈夫という会社もあると思いますが、玉掛け以外でも一緒に取得するべき資格を紹介していきたいと思います。
関連記事:玉掛け免許/資格を取るのにいくらかかる?玉掛け免許を増やせば収入を増やせる?
小型移動式クレーン
移動式クレーンとは、正式名称が小型移動式クレーン運転技能講習という修了書になります。
「荷物を動力を用いて吊り上げ、これを水平に運搬することを目的とする機械装置で、原動機を内蔵し、かつ、不特定の場所に移動させることができるもの」とされています。
このうち、吊り上げ荷重が1トン以上5トン未満の移動式クレーンを「小型移動式クレーン」と定義されています。
更に移動式クレーンの中にも様々な種類に細分化されています。
トラッククレーン
トラッククレーンとは通常のトラックを補強してクレーン装置を荷台に装着したもので、走行用の運転室とクレーン操作用の運転室が設けられています。
クレーン装置の動力伝達方式には油圧式と機械式があり吊り上げ荷重が5トン未満の移動式クレーンはほとんどが油圧式です。
更に言えばトラッククレーンの中にも「積載形トラッククレーン」という種類のトラックがありトラックの運転室と荷台の間にクレーン装置を装着してあります。
走行用のエンジンから動力を取り出してクレーン装置の作動を行うものもあります。
よく解体現場で見られるようなUFOキャッチャーの手が付いている種類のクレーンが多く、このクレーンは吊り上げ荷重が3トン未満の種類が多いようです。
ホイールクレーン
ホイールクレーンは専用の台車にクレーンを装着したもので、走行用のタイヤが四輪式と三輪式(前二輪・後一輪)などがあります。
運転室が一つで走行とクレーン作動も一つの原動機で行う種類のものを指します。
更にこちらのホイールクレーンにも「ラフテレーンクレーン」というクレーンも含まれます。
このラフテレーンクレーンは路面がかなり荒れていても走行することができます。
2輪(前軸・後軸)と4輪走行と自由に動作を分けることが出来るのでかなり狭い土地や道路でもスムーズに走行することが可能となっています。
その他にも様々な移動式クレーンの種類があります。
このようなクレーンを操作できる人が玉掛けの資格を持っていると現場でも重宝されると思いますし場合によっては玉掛けの資格を持っていないといけない場合もあると思います。
床上操作式クレーン
床上操作式クレーンとは正式名称が床上操作式クレーン運転技能講習という修了書になります。
文字通り床上で運転し、かつクレーンを運転する人が荷物の移動と共に移動する方式のクレーンの事をいいます。
天井クレーンの場合は、ホイストやトロリ等に直接押しボタンスイッチ(ペンダント)を吊り下げた物で走行や横行なども荷物が移動できるでしょう。
このクレーンも玉掛けの免許を保有していると床上操作式クレーンと玉掛けの免許で作業が一人で完結するので小型移動式クレーンよりも玉掛けの。免許が重要になってきます。
クレーン運転特別教育
こちらの免許は正式名称が「特別教育」になりますので実は資格ではありません。5トン未満の吊り上げ荷重のクレーンを操作する場合に重要な特別教育になっています。
重量物を取り扱わないクレーンを使用する場合はこの特別教育を受けると軽量のクレーン作業を行う事が出来ます。
玉掛け業務特別教育という1トン未満の吊り上げ荷重のクレーンの玉掛けをする特別教育も有りますのでそちらの受講も一緒に行うと小規模な倉庫作業を行う事が出来ます。
フォークリフト運転技能講習
こちらの講習は最大荷重1トン以上のフォークリフトを使用する場合必要な講習となります。厳密に言いますと「修了証」となります。
こちらの講習も1トン未満のフォークリフトを使用する場合は特別教育を修了することにより作業を行う事が出来ます。
こちらのフォークリフトの修了証は倉庫作業なら重要となる資格になりますので業務を行う際や次のステップに進む際にも大変重要になってきますので、取っておいて良いと言えるでしょう。
関連記事:ユニック車やクレーンの運転に必須な資格・免許は?どちらを取得するべき?
玉掛け免許に関するまとめ
玉掛けの資格を取る際にはかなりの金額の費用や時間を費やすことになります。
玉掛けの資格に関連性がある資格や特別教育などを受講しておく事で、様々な状況に使えて転職する際にも有利になる事が少なからずあるはずです。
しかし、実際に現場で働いている人達の意見としては、いくら資格や免許を持っていてもペーパードライバーに大事な現場を任せる事はできません。
このため、資格も大事ですがやはり経験が物を言う職場も多いはずです。
転職する際などはたくさんの資格を自慢するのではなくどういった現場に入ってきたなどの実務レベルを話した方が有利に働くことは間違い無いでしょう。
資格も取りつつ様々な現場で経験を積む事が最重要になるのでは無いでしょうか。
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