この記事では自動車学校での免許取得にかかる期間と免許取得までの流れを解説します。
本記事を開いてくださった方はそのような悩みを抱えているかもしれません。
この記事はこの悩みを解決するために書きました。
今回は自動車学校における免許の取得にかかる期間とその流れを紹介したいと思います。
これから新たに取得を目指す方や再取得をする状況になってしまった方に是非参考にしていただければ幸いです。
自動車学校で免許取得するまでの流れと期間
自動車学校で免許取得するまでの流れ
自動車学校に入学してから免許取得まで、人によって半年以上の期間差が出る場合があります。
予備知識なく自動車学校に入って成り行き任せにしていては時間ばかりがいたずらに過ぎていくことにもなりかねません。
まずは全体の工程とおおよその期間・決められている期限を知り、効率よくスケジュールを消化する工夫をすることで期間を大幅に縮めることが可能になります。
自動車学校で免許を取得するまでの流れはおおよそ次のようなものになります。
免許取得までの流れ
- 自動車学校(教習所)への申し込み
- 入校の手続きおよびオリエンテーション
- 適性検査(視力・聴力・色彩判別能力・運動能力・アンケート形式の運転適性検査等)
- 第1段階=学科教習(10時限)と敷地内コースでの技能教習(AT12時限/MT15時限)
- 修了検定(敷地内コースでの基本的な運転技術の試験。70/100点以上が合否ライン)
- 仮免学科試験(50点満点中45点以上で合格)
- 第2段階=学科教習(16時限)と敷地外での路上中心の技能教習(AT・MTとも19時限)
- 卒業検定(自動車学校での最後の技能試験。路上において70/100点以上が合否ライン)
- 免許センターでの本免学科試験(100点満点中90点以上で合格)
- 免許取得
適性検査について
運転するために最低限必要な能力を確認するためのもので、「事前にどこかを鍛えなきゃ!」というような心配は無用です。自然体で臨んでください。
技能教習は基本的には敷地内・路上とも教官が同乗します。敷地内教習の場合は無線教習により単独乗車で練習する時限もあります。
教習車は助手席にも補助ブレーキがついており、万が一の際には教官がブレーキをかけることが可能です。しかし教官にブレーキをかけさせるのは減点対象になりますので心得ておきましょう。
学科教習は法令・マナー・標識等の知識・応急救護等を学びます。他の資格試験に比べて日常接する事が多くイメージが湧きやすいので難易度は高くありませんが、自動車学校以外での時間を使って予習・復習をすることで試験には自信を持って臨むことができます。
関連記事:
・自動車学校の学校で免許を取得するなら!おすすめ自動車学校10選
・自動車学校の料金はどれくらい?相場と費用を抑えるコツを解説!
免許取得に要する期間
免許取得まで自動車学校での期間はおもわぬことで長くなってしまう場合もあります。
学科教習や技能教習には最低限必要な時限がありますし、特に技能教習の場合は教官とのマンツーマン形式になりますので予約が都合よく取れないこともままあります。
試験も難易度は高くないとはいえ引っ掛けみたいな問題もあり、ここでつまずいて期間を要してしまう人もいます。
自動車学校での期間をできるだけ短縮するためにはいくつかの方法が考えられます。ただ誰にでも応用できることではないので自分の生活リズムや予定と照らし合わせ、無理なくできる方法を取り入れれば良いと思います。
ここでは下の3つのパターンを検証してみます。
- 通学の場合
- 短期集中の場合
- 合宿の場合
通学の場合
自動車学校で最も多いパターンが、各々が都合の良い時間を利用して通うケース。
簡単に仕事や学校を休めない日本人にとってこれは致し方がないですね。限られた時間をやりくりして通うわけですから当然スムースに進めないことも多くなります。
自動車学校での通学の場合、平均的には入学から免許取得まで2~3ヶ月という期間の人が多いようです。さすがに途中で挫折して自動車学校を辞めてしまう人はほとんど見かけませんが、期間の長短はモチベーションや集中力に影響が出てくるようです。
短期集中の場合
休みをまとめて取れたり有給や半休を駆使できる人であれば短期間に集中して自動車学校に通う方法は効果的かもしれませんね。
短期集中で進めて行くと、自動車学校入校から1ヵ月以内という短期間での免許取得も可能です。
学科教習や技能教習も期間を空けないことにより頭や身体が学んだことを覚えていて上達が早い。
また、まとめて時間を使えることにより1日における技能教習の最大受講時間(1段階は2時限、2段階では3時限が可能)を消化することが可能になります。
一般的な通学で飛び飛びに1時限づつ消化するより倍速で期間短縮が可能になります。また交通費をかけて自動車学校に通っている人には費用的な面でも恩恵がありますね。
学生さんには春休みや夏休みなどの長い休みを利用するケースも多く見られます。しかしその時期は当然混雑することも予想できるので予約が集中して効率良く取れないこともあります。
今はネットで先に教習所の席を予約しておくという手もありますので確認してみるとよいでしょう。
合宿免許の場合
最も短期間で確実に自動車学校を卒業する方法が「合宿免許」です。
地方の自動車学校等に泊りがけの合宿方式で集中的に免許取得を目指す方法です。平均して2週間ほどで自動車学校卒業が可能になります。
合宿免許の大きなメリットとしては
・技能教習の予約が集中して確実に取れるので期間短縮が可能。
・全てがセットになっていて費用が安く済む。閑散期を利用すれば更にお得に!
・地方の路上教習は都会より交通量も少なく楽?
合宿中の宿泊費食費がセットになっているプランが普通です。その費用を含めても一般的に自動車学校に通うより安く上がることが多いのは十分検討に値しますね。
時期を外せば更に安く上げることも可能になります。時間に余裕があり費用をかけたくない学生さんには人気があります。
大学の生協では更にお得なプランも用意されていたりしますので、学生ならではのメリットを活かしたいものですね。
合宿の予約ができる代表的なサービスは下記です。
サービス名 | 特長 |
免許合宿ライブの教習所入校 | ネットで予約が完結する |
合宿免許受付センター | 最短14日で免許取得が可能 |
合宿免許マイスター | 他社より高かった場合の最低価格保証付き |
ユーアイ免許 | 全国61ヶ所に拠点あり |
良いことばかりに思える合宿教習ですが、人によって多少デメリットと感じる部分もあります。
・短期間に集中して講習を消化するため、自分の体調等の都合が優先できない。
・もしウマが合わない、苦手な人が同じプランにいても合宿期間中は毎日一緒に過ごすことになる。
・合宿期間内に過程を終了できないと合宿延期となり追加料金が発生するなど合宿のメリットが薄れてしまう。
予算的なこと、時間的なことを踏まえて自動車学校や取得期間をよく考えて決めましょう!
関連記事
・自動車学校の料金相場はどれくらい?相場と費用を抑えるコツを解説!
・大型免許の費用はいくら?お得に大型免許を取得する方法も解説!
自動車学校で免許取得の際に注意したい5つの有効期限
自動車学校での免許取得期間中には気を付けておかねばならない有効期限があります。
道路交通法において自動車学校の免許取得期間にはいくつかの有効期限が定められています。
これを知らずにダラダラと自動車学校に通っていると、最終的には「期間・期限」のプレッシャーがのしかかってきます。
そうならないためにも自動車学校での免許取得までの全体像と、それぞれに決められている期間の有効期限を知っておきましょう。
計画的に余裕を持ったスケジュールを組むことが期間短縮にもつながります。
教習の有効期限「9ヶ月」
法令で定められた自動車学校の教習期限は、最初に学科教習を受けた日から9ヶ月以内です。
この期間内にすべての教習課程を修了させねばなりません。
免許の平均取得期間は2~3ヶ月と言われていますが、時期によって混雑で技能講習の予約が上手く取れなかったり試験でてこずったりすれば月日は容赦なく過ぎて行きます。
過信せず余裕を持ったスケジュールを立て、早め早めにポイントをクリアできるよう心がけましょう。
仮免学科試験の有効期限「3ヶ月」
仮免学科試験の有効期限は、修了試験合格後の3ヶ月間となります。
もしこの期間内に仮免許証を取得できないと、再度修了検定を受験して合格しなければなりません。
ここで足踏みしてしまう人もいるので要注意です。
仮運転免許証の有効期限「6ヶ月」
仮運転免許証の有効期限は仮免学科試験に合格してから6ヶ月以内です。
この期間内に卒業検定に進めないと路上教習ができなくなります。修了検定からやり直して仮免学科試験を再受験し合格する必要があり、免許取得までの期間は長くなってしまいます。
卒業検定の有効期限「3ヶ月」
卒業検定は全ての教習課程を修了してから3ヶ月の期間内に受けることと定められています。
この定めにより卒業検定に限っては自動車学校の教習期限(9ヶ月)を過ぎてしまっても受験は可能。しかし教習課程終了が早いと逆に教習期限内であっても卒業検定の期限が先に来てしまう可能性もあります。
いろいろな期間・期限の存在でややこしく感じますが、しっかり整理して一つ一つ確実にクリアしていきましょう!
卒業証明書の有効期限「1年」
自動車学校の教習期間を無事に消化し、全ての科目・卒業検定をクリアした者には卒業証明書が発行されます。
卒業証明書は運転免許試験場での本試験を受ける際には必ず必要であり、その有効期限が卒業検定合格日を起算としてそこから1年間です。
自動車学校を卒業してしまえば卒業証明書の有効期限内であればいつ本試験を受けようが自由です。
早い人なら証明書が発行された翌日にも本試験を受け即日免許交付ということも可能です。大抵の場合は早めに本試験を受ける人が多いです。
ところが他の有効期限より期間を長く設定していることもあり、まれに期限を忘れて1年を経過してしまう人もいるようです。
その場合でも本試験を受けることはできますが、本来免除になっていた本免許試験での技能試験を受けることになります。
関連記事
自動車学校で有効期限が切れたときの対処法
自動車学校の免許取得の過程において、期間に関する有効期限がいくつかあることを知りました。
では何らかの事情で期間中に有効期限を過ぎたらどうなってしまうのでしょう?救済措置はあるのでしょうか?
期限が切れそうな場合
自動車学校の講習過程の期間内の各期限が切れそうな状況になってしまった時、つまりまだ期限切れにはなっていない場合はどうすればよいのでしょう?
まず落ち着いて残りの期限内に何ができるかを考えます。
そのような状況になるまで放置していた自己責任ですから、そこから最善を尽くせるか尽くせないか、結果も含めて全て自己責任と割り切るしかありません。
期限が過ぎてしまった場合
最善を尽くしても有効期限を過ぎたらそれまでの苦労は一旦水の泡と化します。
自動車学校の講習に関する期限は自動車学校側で決めたルールではなく法律で定められているもの。いかなる事情があろうとも勝手にルールの特例を設けるわけにはいきません。
一般的な自動車免許の場合ですと、卒業から1年経過している時点で、有効期間が6ヶ月の仮免許も失効していますので本免許試験も受けれなくなっています。
期限を切らした場合の救済措置はありません。せっかく卒業証明書取得までしていても、その期間内に本試験に合格できなければまた最初からやり直さなければならないのです。
教習期限が切れそうな場合
その段階でどこまで進んでいるかで次のステップが変わる場合があります。
もし自動車学校の教習期限ギリギリで仮運転免許証を取得した場合ですと、教習期限と仮運転免許証所持・期限は別物と考えますので、自動車学校に再入校手続きをすれば仮運転免許証のステージから先へ進めることができます。
それで仮運転免許証の有効期限内に本試験で合格できれば、まるまる最初からやり直すことなく免許を取得することが可能になります。
関連記事:仮免から本免取得までにかかる期間は?流れなどを詳しく解説
自動車学校での免許取得に要する期間についてのまとめ
運転免許取得のためにまとまったお金と時間を費やしたのですから、しっかりと期間内に取得したいものです。
とは言っても最初から「期限を過ぎたらどうしよう・・・」というような過剰な心配はしなくても大丈夫なぐらいの時間的猶予は設けられています。
免許取得の期間など紹介してきましたが、あくまでも平均的な数値であり目安としていただければ。
実際の有効期限は平均的な数字よりずっと余裕があります。講習期限が9ヶ月なのに通学での免許取得期間平均が2~3ヶ月ということからもわかります。
例えすぐに運転する機会がなくても、若いうちに取得するほどメリットは大きくなります。
多くの日本人が当たり前のように所持している免許ですから普通に臨めば絶対に大丈夫です。
自信を持って自動車学校の門をたたいてください。
ドライバーの仕事をお探しの方へ
ドライバーキャリアは、運送・物流業界に特化した転職支援サービスです。
- 希望条件に合う求人のご紹介
- 履歴書など書類作成のサポート
- 企業との条件交渉/面接日程の調整
無料でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
求人を検索する(無料)