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未経験でもバス運転手を目指せる|40代・50代からの転職で失敗しない方法

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未経験でもバス運転手を目指せる|40代・50代からの転職で失敗しない方法

バス運転手は、多くの人が利用している交通手段であり、人々の生活に欠かせない存在です。

近年は、インバウンド需要が回復してきたこともあり、都市部や観光地を中心に運転手不足が問題となっています。

バス会社では、人材確保のため未経験者を歓迎する動きが強まっている状況です。

しかしながら、バスは車両サイズが大きく、多くの人が乗車するため運転には細心の注意が必要と言えるでしょう。

「本当に未経験からバス運転手になれるのか」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

今回は、未経験でもバス運転手になれる理由を中心に、条件などを分かりやすく解説していきます。

この記事のまとめ
  • 未経験でもバス運転手になれる3つの理由
  • 未経験でバス運転手に応募する際の条件
  • バス運転手の免許を取得するための条件

40代・50代の未経験でもバス運転手を目指せる理由

40代・50代の未経験でもバス運転手を目指せる理由

結論から述べると、未経験者でもバス運転手になることは十分可能です。

その理由は、主に3つあります。

  • バス運転手は常に人手不足になっている
  • 免許の取得費用を補助してくれるバス会社も多くある
  • 未経験者向けの研修制度が充実しているバス会社も多くある

ここでは3つの理由について、バス業界の現状も踏まえながら解説していきます。

バス運転手は常に人手不足になっている

運送業界は、人手不足が問題となっており、バス業界も例外ではありません。

新型コロナウイルスの流行により、観光バス業界は大きな打撃をうけ、需要が下がってしまったことから転職を余儀なくされる運転手が多くいました。

路線バスに関しても、人口減少や都市部に人口が集中したことにより、地方を中心に赤字路線が多くある状況です。

また、現役運転手の高齢化も問題となっており、2030年には約3万6,000人の運転手が不足するといった予想もあるほどです。

これを受けて、バス会社では人材確保に力をいれており、未経験者を歓迎する動きが強まっています。

参考:バス事業の現状について|国土交通省

免許の取得費用を補助してくれるバス会社もある

運転手不足をうけて、バス業界では人材確保に向けた取り組みの一環として「運転免許取得支援制度」を設ける会社が増えてきています。

バス運転手になるうえで必須となる「大型二種免許」の取得費用を、会社側で負担してくれるという内容です。

これにより、求人に応募する際に二種免許を取得しておく必要がなくなりました。

求人にもよりますが、普通自動車免許を取得して1~3年ほど経っていれば、応募できます。

ちなみに、中部運輸局管内で営業するバス会社への転職者のうち、二種免許を持っていない人の割合は以下の通りでした。

  • 平成27年:35%
  • 平成28年:33%
  • 平成29年:37%

このように、応募者の約4割ほどは未経験で免許を取得していない状態で入社しています。

参考:バス運転者の人材確保対策に関するアンケート調査結果について|国土交通省

未経験者向けの研修制度が充実しているバス会社もある

バス会社では、運転免許の取得支援だけでなく、乗務前の研修にも力を入れています。

具体的な研修内容は、バス会社によりますが一般的なバス運転手の研修内容は以下の通りです。

  • 交通ルールや労働条件など運転手としての心得を座学で学ぶ(数日間)
  • 研修センターでの実技研修(2週間前後)
  • 各営業所へ配属され回送運転にて経路確認や運転操作を学ぶ(1ヶ月ほど)
  • 指導運転手と一緒にお客様を乗せて営業運転を行う(1~2ヶ月ほど)

このように、約2~3ヶ月かけてしっかりバス運転手の業務について学べるため、未経験者の人でも問題ありません。

ちなみに現役の指導員からは「未経験者の方が運転に癖がなく修正しやすい」「経験者というプライドがないので成長スピードが早い」といった声もありました。

未経験からバス運転手を目指すうえでの注意点

未経験からバス運転手を目指すうえでの注意点

未経験者で大型二種免許を持っていない人でも、バス運転手への転職は可能ですが、企業へ応募する際に注意すべきことが3つあります。

  • 働きやすい設備が整っているか確認する
  • コンプライアンスを重視しているバス会社か確認しておく
  • バス会社の経営方針に納得できるか確認しておく

3つの注意点の詳細について、解説していきます。

働きやすい設備が整っているか確認しておく

バス会社に入社した場合、未経験者向けの研修が用意されていますが、その内容は会社によって異なります。

研修期間が3ヶ月間の会社もあれば、半年以上の時間をかける会社もあります。

指導方法も、全体講習のみであったりマンツーマン指導であったりとそれぞれです。

未経験者から応募する場合は、研修に力を入れているかチェックするようにしましょう。

また、平均残業時間などを調べて仕事を続けられそうか調べておくことも大切です。

コンプライアンスを重視しているバス会社か確認しておく

バス業界は人手不足により1人あたりの負担が増加傾向にあるため、コンプライアンスに力を入れており、働きやすい環境になっている会社を選ぶようにしましょう。

シフト勤務の詳細や休日などを公表しており、無理のない運行をしていることが大前提となります。

会社のホームページや求人票で確認できない場合には、口コミサイトなどで現役運転手の声を調べるといった方法がおすすめです。

バス会社の経営方針に納得できるか確認しておく

未経験者に限ったことではありませんが、転職先の経営方針に納得したうえで応募するようにしましょう。

経営方針をもとに会社の働き方や運行内容が決定するため、考え方が合わなければ納得したうえで働けなくなります。

なるべく、自分の考え方と経営方針が似ているバス会社を選ぶようにしましょう。

バス運転手には二種免許が必要|未経験者が知るべき5つの条件

バス運転手には二種免許が必要|未経験者が知るべき5つの条件

未経験者でもバス運転手になれると解説してきましたが、大型二種免許を取得できなければ意味がありません。

二種免許とは、バスやタクシーのように、お金をもらって乗客を目的地まで送り届ける場合に必要な免許です。

運転中の事故は、乗客の命にも関わるため、一種免許よりも取得条件が厳しくなっています。

運転技術だけでなく、以下のような身体条件も満たす必要があります。

  • 年齢
  • 視力
  • 色彩識別能力
  • 深視力
  • 聴力
  • 運動能力

各条件の詳細について、解説していきます。

年齢

車両サイズに関係なく、二種免許を取得するには普通免許を取得して3年以上経っている必要があります。

そのため、大型二種免許の取得年齢は21歳以上です。

ただし、令和4年5月13日より条件が改正されており「特別教習」を受講すれば19歳以上でも取得できるようになりました。

条件が改正されて間もないこともあり、どの教習所でも特別教習を受けられるわけではありません。

そのため、求人によって19歳から応募できるものと、21歳以上となっている求人がありますので注意が必要です。

参考:運転免許の種類別受験資格|兵庫県警察

視力

視力は両眼で0.8以上、1眼でそれぞれ0.5以上です。

なお、検査時のコンタクトレンズやメガネの装着は認められています。

色彩識別能力

色彩識別能力は、青色・黄色・赤色の識別ができれば問題ありません。

深視力

深視力とは、立体感や遠近感を判断する目の能力で、三桿法(さんかんほう)の専用検査器により検査します。

2.5メートルの距離で3回検査し、平均誤差が2センチメートル以内であれば問題ありません。

聴力

聴力は、90デシベルの警音器の音が、10メートル離れた場所から聞き取れれば問題ありません。

運動能力

運動能力に関しては、自動車などの運転に支障のある大幹や四肢の障害がなければ問題ありません。

障害があった場合も、補助手段を講じて運転に支障が出ないと認められれば、問題ありません。

未経験からバス運転手になるには約30〜50万円の費用が必要

未経験からバス運転手になるには約30〜50万円の費用が必要

大型二種免許の取得費用は、既に取得している免許によって変わります。

  • 大型一種免許保有:約30万円前後
  • 中型一種免許保有:約40万円前後
  • 普通一種免許保有:約50万円前後

教習所によっても料金が大きく異なります。

運転免許取得支援制度のある会社の場合、転職前に自費で取得していなくても問題ありません。

未経験でも応募可能なバス運転手の求人事例|3選

未経験でも応募可能なバス運転手の求人事例|3選

ここからは、弊社が運営しているクロスワークにある、40代・50代未経験の方でも応募可能なバス運転手の求人事例を5つ紹介します。

労働時間や福利厚生などについても紹介しているので、転職を検討するうえで参考にしてみてください。

求人事例①:路線・高速・送迎バス運転手の求人

1つ目の求人は、路線・高速・送迎といった複数のバスを運行しているバス会社の求人です。

雇用形態 正社員
運行内容 路線バス・高速バス・観光バス・送迎バス
応募条件 普通免許を取得して1年以上経過
免許取得制度の有無 制度あり
給与

月給制:250,000〜400,000円
(基本給194,000円+各種手当)

昇給 昇給年1回(6月)
賞与

賞与年2回(6、12月)
合計4.25カ月分

勤務体系 早番・中番・遅番あり
休日

月6~7日休み
(年間休日105
日以上)

福利厚生に力を入れており、社宅制度や引っ越し補助制度、入社祝い金制度が用意されています。

求人事例②:高速・観光バス運転手求人

2つ目の求人は、高速バス・観光バスの運行をしているバス会社の求人です。

雇用形態 契約社員
(正社員登用試験を年2回実施)
運行内容 高速バス・観光バス
応募条件 普通免許必須
免許取得制度の有無 制度あり
給与 月給制:240,000円〜350,000円
(各種手当含む)
昇給 昇給年1回(5月)
賞与

賞与年2回(7、12月)
合計3.8カ月分
※正社員登用後から支給

勤務体系

5:00~24:00内のシフト制

実働7.35時間
休憩60分
※勤務表により異なります

休日 月8~10日休み
(年間休日120日以上)

大手鉄道会社のグループ企業の求人で労働環境の良さに力を入れており、年間休日が120日あります。

各支店に個室の宿泊施設が用意されており、無理なく働けます。

求人事例③:路線・高速バス運転手の求人

3つ目の求人は、路線・高速バスを運行しているバス会社の求人事例を紹介します。

雇用形態正社員
運行内容路線バス・高速バス
応募条件

普通免許必須
※取得して3年以上経過

免許取得制度の有無制度あり
給与

月給制:250,000円〜300,000円
(各種手当含む)

昇給昇給年1回(5月)
賞与

賞与年2回(6、12月)
合計4.5カ月分

勤務体系

5:00~24:00内のシフト制

実働7.5時間
休憩60分
※勤務表により異なります

休日月7~8日休み
(年間休日110日以上)

未経験者の場合、路線バス運転手として1年間乗務したうえで、高速バスや観光バス運転手へとステップアップしていきます。

収入面に力を入れており、年収500万円以上を目指すのも可能です。

求人事例④:観光バス運転手の求人

4つ目の求人は、観光バスを運行しているバス会社の求人です。

雇用形態 正社員
運行内容 観光バス
応募条件 大型二種・大型一種をお持ちの方であれば応募可能
免許取得制度の有無 制度あり
給与 月給制:250,000円〜335,000円
(各種手当含む)
昇給 昇給年1回(4月)
賞与 賞与年3回(3、7、12月)
合計3.35カ月分(3月は業績により変動)
勤務体系 5:00~22:00内のシフト制
実働7.35時間
休憩60分
※勤務表により異なります
休日

月7~8日休み
(シフト制/基本は3日勤務後に1日休み)
(年間休日115日以上)

こちらの求人では、転職支援金支給が大型二種免許保有者で最大20万円、大型一種免許保有者で最大10万円あります。

また、大型二種免許保有者は試用期間3カ月に短縮の優遇制度もあり、早期で正社員を目指すのも可能です。

求人事例⑤:高速バス運転手の求人

5つ目の求人は、高速バスを運行しているバス会社の求人です。

雇用形態 正社員
運行内容 高速バス
応募条件

普通一種(AT限定)・普通一種をお持ちの方であれば応募可能
※普通運転免許を取得後、3年以上経過している方に限る

免許取得制度の有無 制度あり
給与 月給制:330,000 円 〜 520,000 円
(各種手当含む)
昇給 昇給年1回(4月)
賞与

賞与年2回(7・12月)
前年実績:合計6カ月分

勤務体系 1カ月単位の変形労働時間制
(週平均36時間40分労働)

実働7.20時間
休憩60分
※勤務表により異なります
休日 月8日以上休み(4週8休制)
※毎月必ず土日に連休あり

こちらの求人は、普通免許(AT限定可)をお持ちの方ならどなたでも応募可能と記載されています。

また、バス運転士として働くために必要な大型二種免許の取得費用は、全額会社負担となっています。

上限の給料も52万円とそのほかの求人と比較しても高額になっているため、大きく稼ぎたい方におすすめの求人です。

関連記事:バス運転手の平均年収は?路線・観光などの業種や年齢、地域別のまとめ

未経験からバス運転手へ転職する際によくある質問

未経験からバス運転手へ転職する際によくある質問

最後は、未経験からのバス運転手への転職に関する、5つのよくある質問に答えていきます。

  • バス運転手に未経験で転職して一番苦労することは何ですか?
  • バス運転手の年収は低いですか?
  • バスの運転手は1日何時間働いていますか?
  • バス運転手になるには何年必要ですか?
  • バス運転手が足りない理由は何ですか?

バス運転手の勤務内容や収入事情に関する内容ですので、転職を検討するうえで参考にしてみてください。

バス運転手に未経験で転職して一番苦労することは何ですか?

未経験でバス運転手になった際に、一番苦労することには、以下のような声がありました。

  • 簡単にUターンできないので道を間違えられないプレッシャーが大きかった
  • 運転しながら乗客にも気配りをすることがとても大変だった
  • お腹の調子が悪くても好きなタイミングでトイレに行けない

運行内容によって、運転時間や勤務時間が異なるため、つらく感じる内容も変わります。

バス運転手の年収は低いですか?

令和4年度におけるバス運転手の平均年収は398万7,000円です。

全産業の平均年収は458万円であったため、平均よりも低水準といえます。

あくまでも平均であるため、経験を積めば年収450万円以上も十分狙えます。

出典:職業情報提供サイトjobtag・路線バス運転手|厚生労働省

バスの運転手は1日何時間働いていますか?

バス運転手の労働時間は、運行内容によって変わりますが2日間の平均が1日あたり9時間以内でなければなりません。

また、1週間の平均も40時間以内とルールで定められています。

ただし、観光バスや貸切バスといった運行は、2名以上の運転手が乗務することを条件に、このルールが適用外となります。

バス運転手になるには何年必要ですか?

大型二種免許を取得するには、普通免許を取得して最低でも1年経過していなければなりません。

大型二種免許を取得した後は、3~6ヶ月ほどの研修を受けた後に、バス運転手として乗務できるようになります。

バス運転手が足りない理由は何ですか?

バス運転手が不足している主な理由としては「若手人材の参入が少ないこと」「待遇面の悪さ」があります。

バス運転手は、長時間労働となりやすく運転中は常に集中しておく必要があり、負担の大きい仕事です。

しかしながら、バス運転手の平均年収は398万円ほどと決して高水準とは言えません。

「きつくて収入が低い」といったイメージから、若手人材の参入も少なく、運転手が各地で不足している状況です。

近年は、インバウンド需要の回復でより運転手不足が深刻化しています。

未経験からバス運転手へ転職する際に関するまとめ

未経験からバス運転手へ転職する際に関するまとめ

近年、バス業界は運転手不足が問題となっており、その解消に向けて未経験者を歓迎するバス会社が増えてきています。

乗務するうえで必須である運転免許に関しては、運転免許取得支援制度を設けている会社も少なくありません。

免許取得後に関しても、徹底した研修が行われているため安心です。

労働環境や待遇面の改善に力を入れているバス会社も多くあります。

バス業界に興味がある方は、過去の経験を気にすることなく、転職を検討してみましょう。

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