セールス（営業職）とエンジニア（技術職）に卓越した専門性を持つセールスエンジニアは、マルチスキルを兼ねそろえた人材として、さまざまな業界から注目されています。
しかし、「興味はあるけど、どんなスキルを身につけたらいいのかわからない」と悩んでいる人もいるかもしれません。
そこで本記事では、セールスエンジニアに求められる5つのスキルや身につける方法などを詳しく解説していきます。
セールスエンジニアに必要なスキルは「技術知識・営業力」
セールスエンジニアは、セールス（営業職）とエンジニア（技術職）の両方に卓越した専門性を持っているのが特長です。
開発段階から関わるSEとは異なり、顧客折衝の段階から活躍します。
また、一般的な営業職とは違い、製品やサービスなど技術面において深い知識と理解が必要とされます。しかし、単に専門用語で説明すればいいわけではなく、分かりやすく顧客に説明ができる営業力も兼ねそろえる必要があります。
IT関連の製品やサービスを販売する場合、専門的な知識がないことでスムーズな商談を行えない場合がしばしばあります。このように、セールスエンジニアという職種では、技術知識と営業力のどちらも欠かすことができない重要なスキルなのです。
セールスエンジニアに求められる5つのスキル
続いては、成功するために習得すべきスキルを説明します。セールスエンジニアに求められるスキルは以下の5つです。
- ITについての高度なスキル
- 顧客とのコミュニケーションスキル
- トラブル発生時に対応できるスキル
- 顧客を納得させられるプレゼンスキル
- 外資系に対応できる英語スキル
では、一つずつ解説します。
ITについての高度なスキル
セールスエンジニアに求められるスキルの1つ目は、ITについての高度なスキルです。
セールスエンジニアには、一般的な営業職にはできない、自社の商品やサービスの技術的な部分の説明が求められることがあります。そのため、ITについての高度なスキルを身につけ、それを体系的にわかりやすく説明できるようにする必要があります。
例えば、製品についての質問に答えられなかったり、専門用語ばかりの説明で納得を得られなかったりした場合は、契約に結びつけることは難しいでしょう。
導入後のフォローアップや、トラブル発生時に迅速に対応するためにも、専門的な技術や知識は必須といえます。
顧客とのコミュニケーションスキル
セールスエンジニアに求められるスキルの2つ目は、顧客とのコミュニケーションスキルです。
顧客の信用を積み重ねることが重要なセールスエンジニアの仕事において、コミュニケーション能力は欠かすことができません。顧客が抱えている課題を正確に把握するために、ヒアリング力や分かりやすく説明するプレゼンテーション力が求められます。
また、プロジェクトを進めるチームメンバーとの調整を行う必要もあるため、メンバーと良好な関係を築けるコミュニケーション力も必要といえるのです。
社内外問わず、良好な人間関係を築けるコミュニケーションスキルは必須だといえるでしょう。
トラブル発生時に対応できるスキル
セールスエンジニアに求められるスキルの3つ目は、トラブル発生時に対応できるスキルです。
勤務先や顧客によっては、保守・点検といったアフターフォローもセールスエンジニアの担当となるケースも多くみられます。例えば、システム障害やデータ損失などトラブルが起きたときの迅速に対応するスキルです。
顧客に与える影響を最小限に抑えることで、顧客満足度を高め、今後の信頼関係を維持することができるのです。イレギュラー時の判断力や、顧客を不安にさせない立ち振る舞いなど総合的な対応スキルが必要といえるでしょう。
顧客を納得させられるプレゼンスキル
セールスエンジニアに求められるスキルの4つ目は、顧客を納得させられるプレゼンスキルです。
どれだけ魅力的な商品だったとしても、顧客に魅力が伝わらなければ意味がありません。難しい内容を分かりやすく説明するスキルや、導入した後にかかってくるコストやメリットなど、経営戦略といった内容を伝えるスキルが求められます。
技術面と経営戦略という両面からアドバイスできると、活躍の場を大きく広げることができます。
外資系に対応できる英語スキル
セールスエンジニアに求められるスキルの5つ目は、外資系に対応できる英語スキルです。
グローバル化が進む中で、外資系企業や海外の企業の顧客とやり取りすることもあります。一般的に外資系企業との商談やサポートには、英語でのコミュニケーションが必要です。
英語を話せると、通訳を介せずに直接コミュニケーションができるため余計なコストが発生しません。まら、外資系のプロジェクトに参加することが可能となり、セールスエンジニアとして重宝される存在になれるでしょう。
関連記事：セールスエンジニアに向いている人の特徴5選｜求められるスキルと適性
セールスエンジニアに必要なスキルを身につける方法｜3選
続いては、スキルの習得方法を紹介します。セールスエンジニアに求められるスキルを身につける方法は以下の3つです。
- エンジニアに関する技術的な資格を取得する
- ビジネススキルの研修で営業について学んでみる
- セールスエンジニアとして働きながら身につける
では、一つずつ解説します。
エンジニアに関する技術的な資格を取得する
必要なスキルを身につける方法の1つ目は、エンジニアに関する技術的な資格を取得することです。
セールスエンジニアとして働いていく上で、特定の資格は必須ではありません。
しかし、技術分野と営業分野の資格を取得しておくことで、どちらのスキルもあるという証明になります。また、資格があることで、顧客の信頼獲得や説得力のある提案にもつながるでしょう。
資格試験の勉強を通じて、体系的に学べるだけでなく、最新技術の知識を習得する機会になります。業界や取り扱う製品によって求められるスキルが多岐にわたるため、基本的な知識が問われる資格から取得することがおすすめです。
ビジネススキルの研修で営業について学んでみる
必要なスキルを身につける方法の2つ目は、ビジネススキルの研修で営業について学んでみることです。
技術的な知識はもちろんですが、営業能力も不可欠なスキルです。
営業マンとして必須の営業スキルを身につけるためには、研修に参加することがおすすめです。
研修は、基本的な知識を学ぶものだけでなく、提案力やコンサルティング力、IT業界特有のスキルを学ぶことができるものまで幅広くあります。自分に合った研修を選ぶことで、効率的にスキルを身につけることができます。
セールスエンジニアとして働きながら身につける
必要なスキルを身につける方法の3つ目は、セールスエンジニアとして働きながら身につけることです。
座学だけで身につけるのでなく、実際の仕事を通じてスキルを身につけることも大切です。実力をつけていくためには、基礎知識を身につけているだけでなく実践で経験を積んでいくことも重要視されます。
また、先輩から直接アドバイスを受けることもスキルアップしていく上では欠かせません。
セールスエンジニアのスキルに関連するよくある質問
最後に、よくある質問をみていきましょう。セールスエンジニアのスキルに関連するよくある質問は以下の3つです。
- セールスエンジニアとSEの違いは何ですか？
- セールスエンジニアになるためには何が必要ですか？
- セールスエンジニアに必要な能力は何がありますか？
では、一つずつ解説します。
セールスエンジニアとSEの違いは何ですか？
「セールスエンジニア」という名前には、エンジニアという言葉が含まれていますが、メインの業務は営業です。
一方SEは、システムの設計から開発までに携わる技術職です。場合によっては、アフターフォローやトラブル対応を任されることもありますが、基本的には開発者としての業務が中心です。
どちらも「エンジニア」が含まれていますが、求められるスキルや仕事内容は大きく異なります。
セールスエンジニアになるためには何が必要ですか？
働いていく上で、特に必須の資格はありません。
しかし、セールスと技術の両面でのスキルが要求される職種であるため、どちらかで経験を積んでからキャリアチェンジすることが一般的です。
技術者出身から転向する場合は、営業職で求められる営業スキルを身につける必要があります。技術者としてのキャリアの中で、顧客折衝や提案などの経験があれば、その経験を活かして活躍することができるでしょう。
営業職から転向する場合は、顧客を納得させるだけの技術的な知識も求められます。営業時代に培ったコミュニケーション力に加えて、専門的な知識を身につけることでより顧客を納得させる提案をすることができるでしょう。
また、実務経験がなくても必要なスキルを身につけられるよう、社内の体制が整っている企業もあります。
関連記事：セールスエンジニアに資格は必要ない理由と役立つ資格｜5選
セールスエンジニアに必要な能力は何がありますか？
技術と営業のそれぞれの側面を併せ持っているセールスエンジニアは、技術面での知識はもちろん高いコミュニケーション力が必要です。
単に技術的な情報を伝えるだけでは不十分であり、顧客との関係構築ができる優れた営業力が求められます。自分が話したいことを伝えて満足するのではなく、相手を納得させることができる能力が大切です。
また、顧客だけではなく、社内のエンジニアやチームと連携する必要があるため、円滑なコミュニケーションが取れる能力は必須といえます。
まとめ：セールスエンジニアは「技術知識・営業力」のマルチスキルが必要
今回は、セールスエンジニアに求められる「技術知識・営業力」について解説しました。
顧客から信頼されるような技術知識と、卓越した営業力が必要なセールスエンジニア。現場で活躍できる人材になるためには、マルチスキルを身につけていくことが大切です。
本記事を参考に、セールスエンジニアとして求められるスキルを磨いてみてください。
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