「バス運転手を続けるのが辛い」「バス運転手を辞めて転職しよう」
そんなことを考えていませんか?この記事はそんな方におすすめです。
この記事では、
- どうして辞めたいと思うのか、その理由や原因
- バス運転手を本当に辞めていいのか
- バス運転手を辞めた後のおすすめ転職先
などを紹介しています。もし今バス運転手を辞めたいと思っているのであれば、ぜひ最後まで一読してください。
辞めたいと感じる人が多いバス運転手
バスを運転しお客様を乗せて目的地まで安全に送る仕事がバス運転手です。バス運転手にもさまざまな業種に分かれております。
- 地域に住む人たちを乗せて決まったルートを定期的に運行する「乗合バス(路線バス)」
- 1台のバスを貸し切って、遠足や旅行などの際に団体を乗せて観光地などを巡る「貸切バス(観光バス)」
- 夕方から夜間にかけてお客様を乗せて、明け方に目的地に到着するという長距離運行が主な「夜行バス」
などバス運転手の業務でもさまざまあります。
バス運転手を辞めたいと思う7つの原因
バス運転手の業務はさまざまありますが、辞めたくなる理由は大体共通しています。それぞれ紹介していきましょう。
勤務時間が長すぎる
バス運転手の拘束時間は、法律で13時間以内と定められています。
しかし、運転している時間以外は勤務時間として見なされないのが現状です。つまり、乗客を待っている間や駅などでバス案内をしている間が勤務時間として扱われません。
しかも、バス運転手の朝は早いです。バスは始発の時間帯から運行しているので、早朝勤務の場合であれば、朝4時前には起きておかないといけないです。
そこから運行時間や待ち時間を合わせると帰りは深夜になることもしばしばあります。
それでは1日の間で自由時間も取れることもないので、きついと感じて辞めていく人もたくさん出てくるでしょう。
夜行バス運転手であれば、乗客を乗せるのが夜であっても夕方には出勤し会社の車庫から出発しないといけません。
目的地にある会社の車庫に到着するのが朝9時ごろになったりするので、のんびりする余裕も出てきません。
プライベートな時間も取れない状況のため、辞めたくなる運転手も少なくありません。
給料が低すぎる
バス運転手の仕事は、勤務時間が長い割には給料が低い問題があります。
給料の水準は会社によって異なりますが、走った距離数で計算されるのが一般的です。「1キロ×8円」がバス運転手の相場となります。
ただし貸切バスの場合は、「1キロ×4円」です。
先述した通り、停留所などの待ち時間などは給料にカウントされないため、拘束時間、労働時間が長い割には給料が低いという問題が発生しています。
一般的な会社のような年々昇給していく形でもないので、40代でも初任給のような給料になることもあります。
経験を積んで仕事を頑張っているのに、給料が低いと辞めたくなります。
責任が重すぎる
バス運転手は事故などを起こすと大変です。
ニュースで流れたことを見たことがあるかもしれませんが、大勢の乗客が亡くなった悲惨な事故も起きています。バス運転手は乗客の命を預かる大変責任の重い仕事です。
また、危ないと思って急ブレーキをかけた時に乗客が怪我をすることも。そういった時に責任を問われてしまいます。
もし車との事故を起こしてしまった場合、いくら相手が悪いとしても自分に責任が飛んでくることもあります。
というのも、バス運転手は大型二種免許を持っており、この免許は運転のプロとみなされています。
そのため車両事故を起こした場合、通常相手が悪くても自分に責任が発生してしまいます。それでは辞めたいと思っても仕方がないことですよね。
連休など長期休暇がない
バスの運転手の勤務形態は、3日勤務して1日休みという3勤1休というのが一般的。
それでもまとまった休日は取れないのですが、バス会社は人材不足ということもあり、1週間に1回程度の休みしかないところもあります。
もちろんGWや盆正月も運行しているので、世間は休みでも自分たちは仕事が当たり前の世界。
旅行に行きたくても行けないし、日帰り旅行も翌日のことを考えると家でのんびりとしたいと思う方も多いのが現状です。
仕事をしているのに楽しみがないというのは、辛いので辞めたいと思います。
また、労働環境が悪いということもあり、近年バス事故が増えてきている悲しい現実があります。
時間通りの運転することが大変
バスを時刻表通り運行することもバス運転手の宿命みたいなもの。少しでも遅れればクレームが出てしまうこともあります。
これは世界を見ても日本だけのようなものですが、時間に厳しいのが日本人です。
通勤ラッシュや事故などで道が混んでてどうしようもなくてもお構いなしで文句を言う人もいます。会社にクレームを言われて上司から叱責を受けるなんてことも…。
遅れないようにとスピードを出しては事故になりかねません。安全に運行しながら時間を守るというのは非常に難しいので、辞めたいと思う理由となります。
ドライブレコーダーによる監視が辛い
バスにはドライブレコーダーが設置されています。ドライブレコーダーとは、事故が発生した際にその時の状況を知るために必要なもの。
そのため事故があった時でしか使わないものなので、勤務中に会社から監視されているわけではありませんが、やはり見られているのではと感じてしまう運転手もいます。
監視されることでストレスが溜まり、辞めたいと思うことにつながるのでしょう。
座りっぱなしで体がキツくなる
バスを運転中は座りっぱなしが基本。そのため、腰痛を抱えているバス運転手も少なくありません。腰が痛いからと運転中に腰を伸ばしたり、立ち上がったりもできにくいです。
特に年齢を重ねていくと症状が重くなったり、治りにくくなったりすることもあります。あまりの痛さで仕事もままならなくなり辞めていく方もいます。
関連記事:バスの運行管理者はきついの?具体的にきつい部分や辞めたくなった時の対処方法を詳しく紹介します
バス運転手を辞めたいと思い退職してよかったと感じる点
実際バス運転手を辞めたあと、どんな気持ちだったのか、退職して良かったと感じていることや、その理由などを紹介していきましょう。
責任の重圧から解放された
バス運転手は、安全に乗客を送ることが何より大切です。毎日運転しているので、気づきにくいですが、プレッシャーがかけられた状態で勤務を行っています。
そのため知らぬ間に心労が溜まっているなんてことも。辞めたあとに疲れがどっと出ることがあるのですが、その原因が心労だったなんてこともあります。
また、安全以外でも時間通りに運転しないといけないというストレスやプレッシャーもあります。
そのストレスから解放されたことも辞めて良かったなと感じることの1つとしてあげられています。
規則正しい生活を送ることができるようになった
バス運転手は、出勤が朝早く、帰宅は夜遅いといった不規則な生活を送っている方が多い傾向があります。
労働時間も長いので、しっかりご飯も食べず、疲れてすぐ寝てしまうという方も少なくありません。
夜行バス運転手であれば、夜行性の生活を送るのが通常になるので、体のリズムが崩れてしまうことになるかもしれません。
バス運転手を辞めてからは、毎日だいたい同じ時間に起きて夜もだいたい同じ時間に寝る。
睡眠時間もしっかり取れているので、体の調子が良くなったという声もちらほら出ています。
バス運転手は、責任問題や乗客からのクレームなど、いろんなところからストレスを受けていますが、生活習慣というところからもいつの間にかストレスをためているものです。
それが規則正しい生活を送ることで、そのストレスもなくなるので心にも体にいいという点があります。
クレームや乗客との接客ストレスがなくなった点
時間通りに間に合わなかった、運転が荒いなどとちょっとしたことでもクレームが入ってきます。
乗客から言われるだけでもキツいのに、会社にクレームを言われると上司からも叱責を受けることも。四方八方から文句を言われるのは辛いです。
バス運転手を辞めると、誰からも文句を言われなくなるので、余計なストレスか解放されます。
また、接客が苦手な人にとっては対人のコミュニケーションから離れることができるので、接客によるストレスがなくなることがやめて良かったと感じるそうです。
特に貸切バスの場合は、添乗員が同行しています。そのため、乗客以外とのコミュニケーションが必要となるので、添乗員の性格によってはストレスになる運転手もいるそうです。
プライベートな時間を取れるようになった
バス運転手の労働時間は長いのが一般的。仕事の日は朝早くに出勤して夜遅くに帰宅という生活サイクルになりやすいので、プライベートな時間も取れません。
人手不足によって休日も少なくなると、遊びにいく時間や趣味に費やす余裕もありません。
せっかくの休日も寝ておしまいという方もいます。
バス運転手を辞めたことで、これまで出来なかった旅行やお出かけができたり、趣味などの時間を取れたりできるようになったという声が出ています。
関連記事:バス運転手に転職するには?気になる勤務実態や民間・公営バス会社への応募方法を解説!
関連記事:バス運転手の給料はどれくらいもらえるの?職種や地域、年代別に分けて紹介!
バス運転手を辞めなければよかったと感じた点
バス運転手を辞めて良かったと感じた人もたくさんいますが、一方で辞めなければ良かったと感じる人も出ています。どういった理由でそう感じたのか、紹介していきましょう。
給料が下がった
バス運転手は給料が安いと言われていますが、それでも平均年収は450万円ほどと生活が苦しくなるような金額ではありません。
労働時間に対して見合うほどの金額ではないということなので、働いていれば安定した生活を送ることは可能です。
転職後にあまり給料水準が高くないタクシー運転手や接客業を選んだ場合、年収が100万円近く落ちることもあります。
そうなってしまうと元のバス運転手の方が高い給料をもらえていたのにという気持ちになってしまうため、辞めなければ良かったと感じる人もいるでしょう。
バス運転手の方が体力的に楽だった
特に長距離トラック運転手を選んだ人に多く見られる意見です。長距離トラック運転手は、荷物を数日かけて目的地まで送る仕事を行っています。
そのため朝から晩まで運転しぱっなしで、寝るのはトラックの荷台ということで疲れが抜けにくくなる方もいます。
休日も1週間に1回取れるかどうかの方や、帰宅時間が朝という方もいるため、まだバス運転手の方が楽だったという声もあります。
バス運転手も運転時間は長いですが、運転と運転の間の待機時間も長いです。その間が休憩のような時間のため、体力的には楽と感じる人もいます。
ホテルや旅館に泊まれたのは良かった
貸切バス運転手をしている方で、宿泊のツアーの担当になった場合、自分もホテルや旅館に宿泊することが可能です。
その場合、当然夕食もついてくるので無料でご当地の料理が食べることができます。
もちろん仕事なので、ハメを外して楽しむといったことはできませんが、それなりに雰囲気を楽しんだり、景色を楽しんだりすることができるのは貸切バス運転手の特権でしょう。
これまでは、仕事でいろんな観光地をまわれていたのに、辞めてからは実費で動かないといけない分、旅行好きだった方は特に辞めなきゃ良かったと感じるそうです。
いい待遇のバス会社があったことに気づかなかった
バス運転手が嫌になって、違う職種ばかり探して転職した人に多い意見です。バス会社は今人手不足ということもあり、好条件で求人を出しているところもちらほら出てきています。
給料面や福利厚生など、働く人に有利な条件を提供しているにも関わらず、それらに気づかず転職してしまったなんてことも。
これまでバス運転手としてキャリアを積んできていたのであれば、転職する際は自分の経験を活かせる仕事を探すことが大事です。
やっぱり自分はバスが好きだったことに辞めてから気づいた
子どもの頃、バスの運転手に憧れをいただいていた、バスが好きで将来バス運転手になりたかった。
そんな方がバス運転手を辞めたあとに、道などでバスを見かけたり、バスを利用したりしたときに運転したいなという気持ちになるそうです。
長年バスを運転していると、仕事として捉えてしまい、いつの間にか楽しくなくなってくることもあるでしょう。
いろんなことが重なってバス運転手を辞めたあとに時間が経つと、やっぱり自分はバスが好きだったんだと思うことがあるそうです。
仕事と自分の好きなことを組み合わせることは難しいですよね。
関連記事:バス運転手になるために必要な資格は?費用ゼロで取る方法も解説
バス運転手を辞めたいと思ったときに考えること
色々あってバス運転手を辞めたくなっても、まず一呼吸おきましょう。その上で下記に紹介することをよく読んで、本当に辞めるべきなのか考えてみてください。
乗合バスなら近隣住民と仲良くなれるチャンス
乗合バスのいいところは、地域密着型であることです。そのため、いつも乗ってくる人もある程度固定化されているので、顔馴染みになることも少なくありません。
仲良くなれば差し入れももらったり、近隣の人であれば一緒に食事をすることもあります。
一番は、いつもありがとうなどと声をかけてもらいやすいということです。働いている時のやりがいとして、感謝されるというのは大きなやる気スイッチとなります。
乗合バスという、地域にとって身近なサービスであるが故に、たくさんの住民と関わるのはバス運転手ならではでないでしょうか。
貸切バスなら有名観光地にたくさん行けるチャンス
貸切バスの運転手の特権としては、人気観光地や今話題のスポットに行けることです。
観光地に到着後、乗客が観光している間に少し時間が取れるので、ぶらぶらできるのも貸切バス運転手のメリットです。また、宿泊旅行の運転の場合であればホテルや旅館で泊まることも可能です。
そういったプチ旅行気分を無料で味わえるということは、他の職種ではできないので、貸切バス運転手の方はよく考えた方がいいのではないでしょうか。
免許費用の返金をしないといけなくなるかも
大型二種など免許取得の際、会社負担でとった方は要注意。
最近はバス業界が人手不足ということもあり、「免許がなくても入社OK!入社後に免許取得費用を会社が先払いします」いう求人ケースも出てきています。
その場合、免許費用を給料から天引きされているので、なかなか気づきにくいのですが、いつまで支払わなければいけないのか確認しないといけません。
退社となれば、残金を一括払いしないといけなくなるため、貯金がない方は気をつけた方がいいですよ。
仲良くなった職場の人との関係は大丈夫?
入社してから共に頑張ってきた同僚たち。仲良くなると余計に辞めるのが辛くなりますよね。
もし辞めたら関係が壊れてしまうかもしれません。苦楽を共にした同僚は大切です。
また、自分が辞めてしまうと負担が同僚に回る可能性もあります。
今一度本当に辞めたいのか考えてみましょう。
関連記事:バス運転手に転職するには?気になる勤務実態や民間・公営バス会社への応募方法を解説!
辞めたいと感じる人が多いバス運転手に向いている人の特徴
大変だけどやりがいもあるバス運転手に向いている人の特徴をまとめました。
運転が好きな人
バス運転手の労働時間のほとんどはバスの運転です。そのため、運転が好きな人にとっては仕事が趣味のように感じるかもしれません。
実際バス運転手は、この仕事を選んだ理由に「バスが好き」「運転が好き」ということが多いです。
長時間運転するからこそ、責任を持ちつつもバスの操縦を楽しまないといけませんよね。運転が好きな人は向いていると言えるでしょう。
体力がある人
バス運転手の労働時間は長いのが特徴です。朝早くに出勤して、帰宅が夜遅くになることもしばしばあります。
運転による労働だけでなく、事故を起こしてはいけないので、長時間の集中力も必要です。
休みもしっかり取れないこともあるので、体力がない方は続かない傾向があります。そのため体力がある人がバス運転手に向いていると言えるでしょう。
人の役に立ちたいと思っている人
バスは社会にとって必要なサービスです。通勤に使う人、病院にいく人、遊びで移動する人、観光地へ向かう人、買い物にいく人など、バスがないと移動に困る人がたくさんいます。
多くの方から感謝される仕事である分、人の役に立ちたいと思う人はバス運転手に向いているでしょう。
関連記事:バスの運行管理者はきついの?具体的にきつい部分や辞めたくなった時の対処方法を詳しく紹介します!
バス運転手を辞めたいと思ったときにおすすめの転職先
バス運転手を辞めるのであれば、転職先を探さないといけません。バス運転手を辞めた後、これまでの経験が役に立つ職業の紹介をしていきましょう。
トラック運転手
仕事内容 | 荷物の詰め込みとその荷物の配送 |
必要な資格 | 小型トラック=普通自動車免許 中型トラック=中型自動車免許 大型トラック=大型自動車免許 |
これまでの経験が役に立つポイント | ・大型二種免許があることで、大型トラック、中型トラック、小型トラックを運転できる ・これまでバスを運転していたことによる大型車の運転技術がトラックにも発揮できる |
メリット | ・バスは人を運ぶ仕事、トラックは物を運ぶ仕事 一人で仕事を行うので、誰にも見られずバス運転手のようなプレッシャーが少ない ・途中疲れたら休憩がしやすい |
デメリット | ・労働時間が長く、休みも少ない ・体力がいる仕事 |
向いている人 | ・車の運転が好き ・一人の時間が好き ・がっつり稼ぎたい |
平均年収 | 約460万円 |
バス運転手からトラック運転手に転職する方は多い傾向があります。
バス運転手に必要な大型二種を有効活用できる点や、元々車の運転が好きな方には長く車を操縦できる点に惹かれて転職するようです。
給料も高いので、稼げる仕事として魅力的ですが、体力面できついところもあるので、バス運転手を辞める理由が勤務時間や休日の回数である人は、気をつけた方がいいです。
中には働きやすい環境を準備しているところもあるので、求人募集欄の確認や会社に問い合わせてみましょう。
タクシー運転手
仕事内容 | 道路上などでお客様を拾い、目的地まで送ること 乗客の自宅などまで迎えにいき、目的地送ること |
必要な資格 | 第二種運転免許 |
これまでの経験が役に立つポイント | ・大型二種免許を持っていることで、タクシー運転手になるために必要な第二種免許の取得が不要 ・人を乗せて運ぶという業務内容 |
メリット | ・たくさんの人を乗せるのではなく、少人数であるため、責任はあるがバスほど強くは感じにくい ・乗客とのコミュニケーションを取りやすい ・時間厳守ではない・途中疲れたら休憩をすることも可能 |
デメリット | ・労働時間が長い・距離を稼ぐ、乗客を獲得しないと給料が安定しない ・目的地が毎回異なるので、土地勘が必要 ・乗客と1対1だからトラブルになった時が大変 |
向いている人 | ・車の運転が好き ・人とコミュニケーションを取るのが好き ・頑張ったら頑張った分だけの給料をいただける |
平均年収 | 約350万円 |
車の運転が好き、人とコミュニケーションを取ることが好きという方は、転職先にタクシー運転手を選ぶ傾向があります。
タクシー運転手は完全歩合制であるため、頑張れば頑張るほど給料も上がるので、そこに魅力を感じる人も少なくないでしょう。
また、バスのように時間厳守の運転をする必要はないので、常にプレッシャーがかかるわけではない点がバス運転手より気楽な点です。
ただ、お客さんによって目的地が異なるので、事前に土地勘を知っておく必要があります。
今はカーナビを搭載しているタクシーが多いですが、やはり裏道を知っていたり、ナビを使わずにスムーズに目的地まで送り届けられる方の方が信頼度も上がります。
介護タクシー運転手
仕事内容 | 車いすの方を乗客として、自宅や病院などの目的地まで送る ・車いすの方の乗車、後車の介助を行う |
必要な資格 | 第二種運転免許 介護職員初任者研修 |
これまでの経験が役に立つポイント | ・大型二種免許を持っていることで、介護タクシー運転手になるために必要な第二種免許の取得が不要 ・人を乗せて運ぶという業務内容 |
メリット | ・固定給であるため、生活が安定しやすい ・毎日同じ乗客を乗せることが多く、関係を築きやすい ・労働時間が決まっているので働きやすい ・これから必要とされる現場が増えるので、将来性がある |
デメリット | ・介護職員初心者研修の資格をとる必要あある ・乗車、降車の補助で機械の使い方を覚える必要がある、怪我をさせないよう注意が必要 ・固定給のため、努力しても給料が変わらない、大きな昇給を見込みづらい |
向いている人 | ・安定した給料をもらいたい ・不規則な時間の勤務が苦手で決まった時間で仕事がしたい人 ・人の役に立つ仕事をしたい人 |
平均年収 | 約350万円 |
あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、介護タクシー運転手という職種も転職先としておすすめです。
車いすに乗った方を専用の車で病院や施設などに送り届けることが主な仕事です。
車いすを車に乗せるために機械の使い方を覚えないといけない点や、介護職員初心者研修の資格を取得しないといけませんが、難易度はそこまで高くありません。
仕事時間が決められていたり、給料は固定給であるため安定した生活、規則正しい生活を送りやすくなります。
歩合制でないため、頑張っても昇給があまり期待できないのがマイナスポイントですが、今後需要が伸びていく業種であるため将来性のある仕事と言えます。
自動車教習所の教官
仕事内容 | 自動車免許を取りに来た人の運転技術の指導にあたる 交通法規に関する授業を行う |
必要な資格 | 普通自動車免許 指定自動車教習所指導員 |
これまでの経験が役に立つポイント | ・バスの運転スキルを活用できる ・運転の際の注意ポイントなどを実体験を交えて指導にあたることができる |
メリット | ・入社後に国家資格である指定自動車教習所指導員の免許を取得しないといけないが、試験を受けるには3ヶ月程度の期間が必要となる。それまでは教習生の送迎や雑務などの業務を行わないといけない ・マンツーマン指導となるので、コミュニケーション能力が必要。教習生の能力次第で指導方法などを考えないといけないので、難しい部分がある ・学科教習も行わないといけないので、運転技術と違う部分で教えるスキルが必要 |
デメリット | ・入社後に国家資格である指定自動車教習所指導員の免許を取得しないといけないが、試験を受けるには3ヶ月程度の期間が必要となる。それまでは教習生の送迎や雑務などの業務を行わないといけない ・マンツーマン指導となるので、コミュニケーション能力が必要。教習生の能力次第で指導方法などを考えないといけないので、難しい部分がある ・学科教習も行わないといけないので、運転技術と違う部分で教えるスキルが必要 |
向いている人 | ・人に何かを教えることが好きな人 ・人とコミュニケーションを取ることが好きな人 ・安定した給料、休日が欲しい人 |
平均年収 | 約400万円 |
車が好き、人と関わるのが好きな人は自動車教習所の教官に転職を検討してはどうでしょうか。若者から年配の方まで生徒は幅広い年齢層であるため、いろんな方と接することができます。
ただ教官となるためには、国家資格である指定自動車教習所指導員の免許を取得しなければいけません。受験するためには、教習所に所属したあとに事前教養を3〜6ヶ月程度受けなければいけません。そして、そのあとに公安委員会が行う講習を3週間ほど受講しないといけないため、教官になるまでは時間がかかります。
また、免許を取得する人口が減ってきているため、閉鎖になった教習所もあります。トラック運転手や介護タクシー運転手と比べると、将来性が高くないかもしれませんが、給料面や福利厚生面は充実しているところもあるので、働きやすい環境ではあると思います。
自動車(バス)整備士
仕事内容 | バスの日常点検や法令点検などで車体の検査を行う 故障などでバスの調子が悪い時に検査を行う |
必要な資格 | 自動車整備士(一級・二級・三級) |
これまでの経験が役に立つポイント | ・ある程度バスの知識を持っているので、仕事に入りやすい ・観光バスなど、すぐに整備士が点検できなかった時に自分で点検していた経験があれば更に活きる職種となる |
メリット | ・固定給であるため、生活が安定しやすい ・働きながら二級・一級と資格をとっていくことが可能 ・対お客様の関係でないので、コミュニケーション能力が高くなくても大丈夫 |
デメリット | ・慢性的な人材不足のため、勤務時間や休日が安定してもらえるとは限らない ・会社によっては、給料が安いところもある |
向いている人 | ・バスが好きな人、何かしらの形でバスと関わっていたい ・機械いじりが好きな人 ・手先が器用な人 |
平均年収 | 約390万円 |
車の運転からは離れてもいいけど、バスは好きなので何か関わる仕事がしたいという方は、整備士への転職を考えてみましょう。
お客様とコミュニケーションを取ることもあまりないので、人とあまり関わりたくないという方も整備士がおすすめです。
エンジンオイルやタイヤ交換、点検整備を行うには、3級自動車整備士の資格を取らないといけません。
自動車整備士課程のある学校を卒業しないと、すぐさま受験資格を得ることができませんが、働きながら実務経験を得ることができます。
また、上位資格である一級・二級資格も実務経験を得たのちに受験資格が取得できるので、働きながらスキルアップをしたい方にはおすすめです。
給料面が高水準ではありませんが、機械いじりが好きな方やバスが好きな人は一生自分の好きなことと関われるので、自動車整備士の転職を検討してはどうでしょうか。
接客などのサービス業
仕事内容 | お店に来たお客様の接客 料理や飲み物の配膳、片付けなど |
必要な資格 | 特になし |
これまでの経験が役に立つポイント | ・これまでいい意味でも悪い意味でも、いろんな乗客とコミュニケーションをとってきた経験のおかげで、接客対応がスムーズに行える |
メリット | ・居酒屋だったり、ファミリーレストランだったりと自分の好きな環境を選んで働くことができる ・資格が必要ないので、誰でもすぐに社員として働くことができる ・飲食店であれば、まかないとして美味しい食事を食べることができる |
デメリット | ・慢性的な人材不足のため、残業時間が多い ・他スタッフがアルバイトの場合が多く、現場によっては上手くコミュニケーションがとれず、ストレスを抱えてしまうことにもなる ・給料水準が低いところが多く、高収入を期待できにくい |
向いている人 | ・人とコミュニケーションを取るのが好きな人 ・元気でハキハキした性格の人 ・資格をとる必要のない仕事を探している人 |
平均年収 | 約250万円 |
車の運転は離れてもいいけど、人とコミュニケーションを取ることが好きな方、接客が好きな方は接客業への転職がおすすめです。
居酒屋であれば、お客様との距離が近いので楽しく接客することが可能ですし、
落ち着いた接客をしたいのであればレストランの接客を選べばいいので、自分好みの仕事を見つけやすいです。
安定した生活を送ることは可能ですが、給料水準が低いので余裕のある生活にはなりにくく、飲食業も人手不足のため残業時間が多いこともデメリットとしてあります。
しかし、福利厚生として美味しいまかない(食事)を用意しているところもあるので、食べることが好きな人もおすすめな職種です。
関連記事:もしもバスの運転手になったら!本当にきつい仕事なのか?
バス運転手を辞めたい?スムーズに退職する方法
いざ会社を辞めるとなった場合、退職する旨を伝えるのは億劫ですよね。言うとなればできれば穏便に済ましたいもの。そこでスムーズに退職する方法について紹介していきましょう
会社に直接退職の意思を伝える場合
もしあなたの会社に仕事を辞めたいと伝える場合、伝えるポイントがあります。
一つ目は、あなたと直接な関係のある上司にまず伝えること。
もし、人事部の人や上司以上のお偉いさんに退職の意思を伝えたとなると、二人の関係に問題があるのかなど、
要らぬ疑いの目がかけられたりしてあなたの上司の立場が悪くなることもあります。
退職の意思を伝えたところで、実際辞めるのは1ヶ月以上先になることがほとんどで、それまでは勤務しないといけません。
それまで上司との関係がギクシャクすると自分もストレスになりますよね。
普段お世話になっているのは、上司の人。上司のためにも、あなたのためにも初めは普段の仕事で直接関わりのある人に相談しましょう。
二つ目は、しっかり自分の意見を持って伝えること。
バス運転手は慢性的に人手不足でもあることから、引き止められるのは間違い無いでしょう。中には、業務内容の変更の提案をしてくる方もいると思います。
本当にバス運転手を辞めたいのであれば、その理由と今後の転職先などをきちんと意見をまとめてから退職の意思を伝えた方がいいです。
三つ目は会社の悪口を言わないことです。
もちろんそれまでたくさんのストレスを抱えてきたと思います。中には、ムカつく同僚や先輩もいるはずです。
だからといってその人の悪口を言ったところで、あなたは何も変わらないですし、いい方向に進むことはまずないでしょう。
辞めるのではなく、会社に残るのであれば改善に期待を込めて悪口を言ってもいいでしょうが、辞めるのであれば悪口を言いたい気持ちは抑えて退職する旨のみを伝えるようにしましょう。
直接言うのが辛い場合
会社に行くのが辛い、上司や同僚に会わずに辞めたいという方には、人と会わずに辞める方法も検討しましょう。
退職届を郵送で送る場合
退職届を郵送で送る場合、気をつけないといけないポイントが3つあります。
1.内容証明で送る
内容証明とは、いかなる内容の文書を誰から誰に送ったかを差出人が作成した謄本によって日本郵便が証明してくれること。
退職届を封筒に入れて普通に送ると、最悪の場合退職届を捨てられることもあります。会社には届いてませんよと言われてしまうハメになるので、必ず内容証明で送るようにしましょう。
2.退職日は2週間後の日付にして、退職理由は一身上の都合にしておく
退職は、会社に対して退職の申告をしてから2週間後に成立すると民法で規定されています。つまり、辞めるためには最短で2週間は必要ということです。
それ以下であれば会社からも認めてもらえないので、退職日を間違えないようにしましょう。
3.添え書きはしっかり書いておくようにしよう
忘れてはいけないのは、添え書きです。書いておかないといけないのは、主に以下の内容です。
・今後のやりとりは書面のみで行うということ
・退職の意思は労働基準法に則り、行っていること
・退職が成立すれば、必要な書類などを速やかに送って欲しいという旨を伝える
添え書きがないと、色々と後回しになり転職する際に悪影響が出るかもしれないので、上記のことをきちんと書くようにしましょう。
退職代行サービスを利用する
近年有名になってきた退職代行サービスをご存知ですか?
退職代行サービスとは、会社と利用者(退職者)の間に入り、退職の手続きを代わりに行ってくれるサービスを指します。
退職したいということから退職するまでの連絡のやりとりを一手に引き受けてくれます。
料金は会社によって異なりますが、相場は3万円から5万円といったところ。
いろんな手間やストレスがかからないため、これまで余程苦しい思いをしてきた人や退職の旨を伝えるのが辛いと感じている人にはおすすめです。
バス運転手辞めたいに関するまとめ
上記2点は、あくまで方法論であって、基本的には直接伝えるのが望ましいです。
バス運転手の仕事は辛く大変な仕事です。本当に辞めたくなったのであれば、無理せず転職を考えてください。
働き続けて体や心を壊すと、後々の生活が大変になります。無理のないようにしてくださいね。
バス運転手の仕事をお探しの方へ
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