タクシーの料金システムについて詳しく解説しています。初乗り料金や加算料金のシステムを知りたい方は必見な内容となっています。
タクシーを頻繁に利用する方はぜひ最後まで読み進めてくださいね。
タクシーの初乗り料金について
初乗り料金とは、タクシーを利用した際に必ず支払わなければいけない金額のことです。スマホや電気料金の基本料金のようなものだと思うといいでしょう。
タクシーに乗車した際、後部座席の窓ガラスに「2.0㎞420円」といった距離と金額がかかれているものが初乗り料金です。記載されている距離まではこの料金が必要ですという意味です。
この初乗り料金は地域によって異なります。いくつかの都市をあげてみましょう。
地域名 | 距離 | 金額 |
東京都(23区・武蔵野市・三鷹市) | 1,052m | 420円 |
東京都多摩地区(立川市・府中市・調布市など全28地区) | 1,200m | 500円 |
東京都島しょ地区(新島・大島・神津島・三宅島・八丈島・小笠原島) | 2,000m | 670円 |
神奈川県(横浜・川崎・横須賀・三浦) | 1,200m | 500円 |
北海道(札幌A地区:札幌市・江別市・石狩市・北広島市) | 1,493m | 670円 |
愛知県(名古屋地区:名古屋市・瀬戸市・津島市・尾張旭市など全13地区) | 1,031m | 450円 |
大阪府(大阪国際空港を除く大阪府全域) | 1,700m | 680円 |
京都府(京都市域地区:京都市・向日市・長岡京市・宇治市・八幡市など全12地区) | 1,200m | 460円 |
広島県(広島A地区:広島市・廿日市市・安芸郡海田町・府中町など) | 1,500m | 660円 |
福岡県(福岡A地区:福岡市・春日市・大野城市・筑紫野市など全10地区) | 1,600m | 750円 |
以上のように日本全国それぞれで初乗り料金が異なります。
また、東京都でも3つの地区に分かれており、それぞれ距離も料金も異なります。他の都道府県も同様にいくつかの地区に分かれています。
関連記事:タクシー運賃の仕組みを紹介!5km移動した場合、10分乗車した場合などでどれくらい料金がかかるのかを詳しく解説します!
タクシーの初乗り料金と一緒に押さえたい加算料金
初乗り距離以上に移動する場合、加算料金が発生します。加算料金は3つのタイプがあり、そのうちのどれかがタクシー会社で採用されています。この加算料金について詳しく紹介していきましょう。
距離制運賃
距離制運賃とは、走った分だけ運賃が取られるタイプです。一定の距離を進むたびに料金が加算される仕組みです。
この距離制運賃のタクシーを利用した場合、初乗り料金と距離制運賃の2つを合わせた料金を支払うことになります。
時間距離併用運賃
時間距離併用運賃とは、距離制運賃にある条件を満たした際に加算される時間運賃がかけあわさったものです。
ある条件とは、時速10㎞以下で走行した場合や信号待ち、あるいは乗車中にコンビニで買い物などをしている際にタクシーを待たせた場合に料金が加算されます。
時間や加算料金は地域によって異なりますが、この時間距離併用運賃が今最も多くのタクシー会社に採用されている料金システムです。
時間制運賃
時間制運賃とは、一定の時間ごとで料金を定めているタイプのものです。観光や冠婚葬祭などで貸切にした場合に用いられることが多く、タクシーが指定した場所に到着した時からお客さんが降車するまでの間の時間で料金が算出されます。
タクシーの初乗り料金と一緒に押さえたい時間距離併用運賃
時間距離併用運賃はタクシー料金の中で最も一般的な料金システムです。この時間距離併用運賃についてもう少し詳しく紹介していきましょう。
時間距離併用運賃の仕組み
時間距離併用運賃は初乗り料金の設定距離が過ぎた後、一定の距離を進むたびに加算される距離制運賃と、時速が10㎞以下になった場合やタクシーが停車した場合に、一定の時間が経過するたびに加算されるものが合わさっています。
もう少し分かりやすいように一度例をあげて紹介してみましょう。
例えば初乗り料金が2.0㎞の場合で加算距離が200m、加算料金が100円の場合で目的地まで3.0㎞だったとしましょう。その場合、加算距離は1.0㎞分となるので加算料金は500円となります。
ただし、移動中は信号待ちになることや渋滞などによって時速10㎞以下や停車することがあります。
その際に発生するのが時間料金です。100秒毎に100円加算される場合で合計10分間時速10㎞以下になったとすると600円の加算料金が発生することになります。
これら2つと初乗り料金が合わさった合計金額がタクシーの利用料金となるのです。
【都市別】時間距離併用運賃
上記で紹介した都市での時間距離併用運賃がどれくらいなのか紹介していきましょう。
地域名 | 距離 | 時間 |
東京都(23区・武蔵野市・三鷹市) | 233m毎に80円 | 1分25秒毎に80円 |
東京都多摩地区(立川市・府中市・調布市など全28地区) | 257m毎に100円 | 1分35秒毎に100円 |
東京都島しょ地区(新島・大島・神津島・三宅島・八丈島・小笠原島) | 250m毎に80円 | 1分30秒毎に80円 |
神奈川県(横浜・川崎・横須賀・三浦) | 264m毎に100円 | 1分35秒毎に100円 |
北海道(札幌A地区:札幌市・江別市・石狩市・北広島市) | 276m毎に80円 | 1分40秒毎に80円 |
愛知県(名古屋地区:名古屋市・瀬戸市・津島市・尾張旭市など全13地区) | 231m毎に80円 | 1分25秒毎に80円 |
大阪府(大阪国際空港を除く大阪府全域) | 241m毎に80円 | 1分30秒毎に80円 |
京都府(京都市域地区:京都市・向日市・長岡京市・宇治市・八幡市など全12地区) | 252m毎に80円 | 1分35秒毎に80円 |
広島県(広島A地区:広島市・廿日市市・安芸郡海田町・府中町など) | 303m毎に60円 | 1分50秒毎に60円 |
福岡県(福岡A地区:福岡市・春日市・大野城市・筑紫野市など全10地区) | 221m毎に60円 | 1分20秒毎に60円 |
初乗り料金・加算料金以外のタクシー料金
タクシー料金は上記で紹介した初乗り料金や加算料金以外にもいくつかあります。それぞれの料金について名称と内容を紹介していきましょう。
迎車料金
迎車料金とは、タクシーを指定した場所まで呼んだ際にかかる料金です。流しのタクシーではなく、電話やアプリを利用してタクシーの配車を依頼すると料金が発生します。
金額は企業によって異なりますが、おおよその相場は200〜400円あたりです。
ただし、タクシー会社の中には無料のところもあります。迎車料金が知りたい方はタクシー会社のHPなどで紹介されているので、一度確認してみるといいでしょう。
関連記事:タクシーの迎車料金ってなに?仕組みや金額、その他のタクシーに関するお金をことを紹介します
予約料金
先々にタクシーを利用する場合に予約をすると予約料金を取られます。おおよその相場は200〜400円です。
1つ覚えておくポイントとして、タクシーを予約した場合、この予約料金と上述した迎車料金が発生します。予約をすると2つの料金が追加で必要となるので覚えておきましょう。
しかし、予約料金なしで利用できるところがあります。同じようにタクシー会社のHPを確認するといいでしょう
関連記事:タクシークーポンの入手方法とお得な使い方のコツを紹介!お得にタクシーを利用しよう!
早朝・深夜料金
早朝・深夜料金とは、夜22時から翌朝5時までタクシー料金が2割増となるシステムのことです。
メーター料金が2割増になるのではなく、初乗りの距離や加算距離が2割短くなることで料金があがる仕組みとなっています。
つまり、初乗りの距離が2㎞、加算距離が200mだった場合、初乗りの距離は1,600mとなり、加算距離は160mとなります。
この早朝・深夜料金を取る理由は、労働基準法によって深夜帯は給料の25%以上を支払う義務が課せられていることにあります。タクシー料金を2割増にすることで給料を確保しているのです。
関連記事:タクシーの深夜料金について詳しく解説!実際移動した際の料金シミュレーションもあわせて紹介します。
冬季割増料金
関東や近畿、四国や九州地方などに住んでいる方は馴染みがなく、聞いたことがないかと思います。
この冬季割増料金とは、北陸地方、東北地方、北海道で適用されている料金のことで、12月から2月ごろの雪の多い時期に発生します。
大雪や道路が凍結している際の運転はいつもよりも慎重になって神経を使う必要があります。
また、事故などの危険を伴います。そういった場合でも仕事をしてくれているタクシー運転手のために追加して料金を支払っているのです。
タクシーの初乗り料金についてのまとめ
タクシー料金の基本は初乗り料金と加算料金の2つです。
しかし、早朝・深夜に利用する方は割増料金、予約や迎車を依頼した場合は追加料金がかかることを覚えておきましょう。
ただし、それらはタクシー会社によって無料の場合があります。お得に利用したい方は一度タクシー会社のHPなどを確認してくださいね。
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