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トラック運転手の給料の手取りはいくら?トラックの種類別に紹介

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トラック運転手の給料はどのように決まっているのか、これからトラック運転手を目指す方やトラック運転手になって日が浅い方にとっては、あまりピンと来ないかもしれません。

そこで、本記事ではトラック運転手の給料と手取りの金額トラック運転手の給料や手取りを上げる方法稼ぎやすい運送会社の見極め方などを解説します。

トラック運転手の給料と手取り

まずは、トラック運転手の給料と手取りの平均額を紹介します。トラック運転手の給料は、運転する車両によって変わるため、ここでは「普通車」「準中型」「中型」「大型」「けん引」の5種類を紹介します。

また、本記事における手取り金額は給料金額の80%として計算し、給料金額は「公益社団法人全日本トラック協会」が指定する「一般貨物自動車運送事業者」の給料額とします。

普通車のトラック運転手

  給料 手取り
男性 280,700円 224,560円
女性 227,300円 181,840円
出典:全日本トラック協会「2020 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」

普通車のトラック運転手の場合は、男性で給料が28万7000円、手取りが22万4560円。女性で給料が22万7300円、手取りが18万1840円となっています。

準中型のトラック運転手

  給料 手取り
男性 288,300円 230,640円
女性 254,200円 203,360円

出典:全日本トラック協会「2020 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」

準中型のトラック運転手の場合は、男性で給料が28万8300円、手取りが23万640円。女性で給料が25万4200円、手取りが20万3360円となっています。

中型のトラック運転手

  給料 手取り
男性 299,200円 239,360円
女性 276,500円 221,200円
出典:全日本トラック協会「2020 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」

中型のトラック運転手の場合は、男性で給料が29万9200円、手取りが23万9360円。女性で給料が27万6500円、手取りが22万1200円となっています。

大型のトラック運転手

  給料 手取り
男性 348,100円 278,480円
女性 318,000円 254,400円
出典:全日本トラック協会「2020 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」

大型のトラック運転手の場合は、男性で給料が34万8100円、手取りが27万8480円。女性で給料が31万8000円、手取りが25万4400円となっています。

けん引運転手

  給料 手取り
男性 359,400円 287,520円
女性 321,800円 257,440円
出典:全日本トラック協会「2020 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」

けん引運転手の場合は、男性で給料が35万9400円、手取りが28万7520円。女性で給料が32万1800円、手取りが25万7440円となっています。

トラック運転手の給料や手取りはどのように決まる?

トラック運転手の給料と手取りの平均を紹介しましたが、続いてはトラック運転手の給料や手取りがどのように決まるのかを解説します。

給料は走行距離と内容で変わる 

トラック運転手の給料や手取りの決め方1つ目は、走行距離と内容です。

同じトラック運転手でも、仕事内容や走行距離は様々で、それによって給料に差が出てきます。

中でも走行距離は給料の差が出やすい項目となっており、走行距離が長くなればなるほど、給料は多めに出やすくなります。

手取りは給料から引かれる項目で変わる

トラック運転手の給料や手取りの決め方2つ目は、給料から引かれる項目です。

トラック運転手に限らず労働者は、あらかじめ社会保険料や税金が天引きされた額が会社から「給料」として支給されます。これがいわゆる「手取り」です。

また、会社によっては組合費や退職金の積立分なども差し引くことがあるため、額面の給料と手取り金額に大きく差が出ることは珍しくありません。一概には言えませんが、額面金額の75%~80%程度が手取りの給料になることがほとんどです。

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トラック運転手が給料を上げるためにできること

このように、トラック運転手の給料は様々な要因で決められています。では、そんな状況でトラック運転手はどうすれば給料を上げることができるのでしょうか?

ここでは、トラック運転手が給料を上げるためにできることを3つ紹介します。

大型・けん引免許の取得

トラック運転手が給料を上げるためにできること1つ目は、大型・けん引免許の取得です。

トラック運転手にはさまざまな職種がありますが、そのなかでも「大型運転手」と「けん引運転手」の給料水準は、その他の運転手よりも高くなっています。なぜなら、大型運転手とけん引運転手は、運転において高度な技能を要するからです。

もちろん、その分免許取得の難易度は高まりますが、どの業界でも高い技能を持った人材には高い給料が支払われるため、地道にキャリアを積み重ねて給料が上がるのを待つよりも、大型免許やけん引免許を取得するほうが、給料アップに関しては近道と言えます。

関連資格の取得

トラック運転手が給料を上げるためにできること2つ目は、関連資格の取得です。

トラック運転手の仕事には、免許以外にも取得することで有利に働く資格がいくつか存在します。ここでは3つの資格を紹介します。

1つ目の資格は、危険物取扱者です。危険物取扱者とは、硫黄やニトログリセリンといった化学物質やガソリンなどの引火性の液体を扱う際に必要な国家資格です。この資格を取得すれば、タンクローリーなどを運転することができます。

2つ目の資格は、玉掛け作業者です。玉掛け作業者とは、クレーンでの荷物のかけ外しなどを行う際に必要な国家資格です。この資格を取得すれば、冷蔵庫やピアノといった大型家電の搬送や、工事現場への資材搬入を実施することができます。

3つ目の資格は、フォークリフト免許です。フォークリフトとは、荷物の積み降ろしを行う小型~中型の自動車のことで、普通自動車の運転免許では運転できず、専用のフォークリフト免許が必要となります。

この他にも、いくつか関連資格はありますが、上記の3資格は代表的な資格であるため、トラック運転手として給料を上げたいのであれば、取得することをおすすめします。

長距離の業務にこだわる

トラック運転手が給料を上げるためにできること3つ目は、長距離の業務にこだわることです。

長距離運転手は単純に稼働時間が長くなるため、残業代が支給されやすくなります。そのため、トラック運転手が給料を上げる最も簡単な方法と言っても過言ではありません。

一般的に長距離運転手は労働環境が良くないと思われがちですが、近年は労働基準法の改正や36協定の締結によって労働環境が整備されつつあるため、長距離運転手の労働環境は以前よりも改善されてきています。

トラック運転手が目標の手取り金額を達成するプラン

続いては、具体的に何をすれば手取り金額を上げることができるのかを、手取り金額別に紹介します。

給料を手取り30万円にする

手取り30万円を得るには、額面の給料で約38万円が必要になります。

この金額を目指すには、長距離輸送を中心に業務をこなしていく必要があります。運転しているトラックの種類にもよりますが、最も給与額が低い普通車の運転手でも、頑張れば達成は十分可能です。

もしも「体力にはあまり自信がない」という場合は、資格手当を狙うか、免許を取得して運転できるトラックの種類を増やせば、手取り30万円は目指せます。

給料を手取り40万円にする

手取り40万円を得るには、額面の給料で約53万円が必要になります。

トラック運転手でこの金額を稼ぐのは至難の業ですが、大手運送会社に勤めて、部下や後輩のマネジメント・育成も担当すれば実現は可能です。

ただし、マネジメント・育成のポストに就くにはある程度業界経験が必要となるため、どれだけ早くても30代後半、もしくは40代以降になることもありえます。

また、現場のトラック運転手のみで稼ぐ場合は、給料水準の高い会社で大型トラックの長距離運転手として勤め、残業を月に5~60時間こなし、資格手当も十分に給付されて、やっと到達できるかどうかです。そのため、トラック運転手の仕事だけで手取りを40万円にするのは極めて困難であると言えます。

給料を手取り50万円にする

手取り50万円を得るには、額面の給料で約67万円が必要になります。

額面67万円を年収に換算すると約800万円となり、このレベルになるとトラック業界ではほぼ到達が不可能と言えます。

もちろん、雇われ運転手ではなく、自分で運送会社を立ち上げて自分が運転手を雇う側になれば実現する可能性はありますが、言うまでもなく起業はリスクが大きいです。

そのため、トラック運転手で手取り50万円を目指すのは、現在の業界事情を鑑みるとほぼ不可能と言えます。

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稼ぎやすい運送会社の見極め方

給料が低いとされているトラック運転手ですが、その中でも稼ぎやすい運送会社も存在します。ここでは、稼ぎやすい運送会社の見極め方を3つ紹介します。

歩合給や手当が充実している

稼ぎやすい運送会社の見極め方1つ目は、歩合給や手当が充実しているかどうかです。

稼ぐためには給料をアップさせなければいけませんが、固定給を上げることは容易ではありません。しかし、歩合給は自分の頑張り次第で増やすことができるため、稼ぎたいのであれば歩合給が充実している会社を狙うべきです。

また、資格手当が充実している会社もおすすめです。大型免許、中型免許などの各種免許を取得しているだけで給料がアップする会社もあるため、資格を保持している方は積極的に資格手当が充実している会社を探してみましょう。

長距離の運行が中心である

稼ぎやすい運送会社の見極め方2つ目は、長距離の運行が中心であるかどうかです。

先述の通り、トラック運転手で稼ぐためには、長距離運行は避けては通れません。そのため、入社前の段階で長距離運行が多いのかどうかを確認しておくことは必須と言えます。

長距離運行は精神的にも肉体的にもきつい仕事ですが、経験を積んでステップアップしていけば給料アップを狙いやすい側面もあります。

転職エージェントを活用しよう

稼ぎやすい運送会社の見極め方3つ目は、転職エージェントを活用することです。

就職・転職を成功させる秘訣は「いかに多くの情報を集められるか」で、その情報集めの手段として、転職エージェントは最適です。

運送業界で働いた経験がない、もしくは少ない方の場合、そもそも情報収集をすること自体が難しく、知らないうちにブラック企業に入社してしまう可能性もあります。

ですが、運送業界に特化した転職エージェントを利用すれば、希望する働き方や給料に合った会社を紹介してくれますし、業界に詳しい人だからこそ知りえる裏事情を聞き出すこともできます。

よっぽど実績があって就職には困らない、という方以外は、とりあえずでもいいので、転職エージェントに登録することをおすすめします。

Q&A

ここでは、トラック運転手の仕事に関するよくある質問に回答します。

トラック運転手は何がきつい?

「きつい」と言われがちなトラック運転手ですが、具体的にはどんなことがきついのでしょうか?

トラック運転手がきついとされる主な理由は、以下の4つです。

  • 家に帰れない
  • 労働時間が不規則
  • 肉体的・精神的にハード
  • 事故や交通違反のリスクにさらされている

トラックという大きな乗り物を運転する特殊な職業であるがゆえに、他の職業にはない辛さがトラック運転手にはあるのです。

関連記事:【必見】トラック運転手の給与明細や形態を詳しく解説

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はトラック運転手の給料と手取りの金額について紹介しました。

トラック運転手として手取りを上げるのは難しい部分もありますが、ぜひ本記事を参考にして手取りを上げられるように仕事に取り組んでみてください。

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