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サービスエンジニアに資格は基本的に必要ない|求められるケースとは

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作業員が現場をチェックする様子

サービスエンジニアは、医療機器やコピー機といった、あらゆる機械の保守・メンテナンスだけでなく、故障した際にも対応を求められます。

結論から述べると、作業をこなすうえで必須となる資格はありません。

しかしながら、誰でも簡単にこなせるわけではなく、専門的なスキルは必須と言えます。

今回は、サービスエンジニアに必須となる資格はあるのか、役立つスキルなどを紹介していきます。

転職を有利に進められる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。

【この記事のまとめ】
・サービスエンジニアとして働くうえで必須となる資格はない
・サービスエンジニアの仕事に活かせる資格が複数ある
・関連資格を取得すれば自己アピールしやすくなり昇格もしやすい
・評価を受けるには資格だけでなく実務経験も必須

サービスエンジニアに特別な資格は必要ない

現場作業員が会話する様子

機械の保守・メンテナンスだけでなく、あらゆる異常を解決する役割を担っているサービスエンジニアには、高度なメンテナンス技術が欠かせません。

しかしながら、サービスエンジニアとして働くうえで、必須となる特別な資格はありません。

実際にあるサービスエンジニアの求人では、実務経験を指定するものもありますが、未経験者を歓迎している企業も多くあります。

ただし、独自に試験を用意している企業もあり、エンジニアとして活躍するために、入社後にスキルを高めていく必要があります。

出典:職業分類表 改定の経緯とその内容|厚生労働省

関連記事:サービスエンジニアとは?仕事内容や必要な能力・求人例など

サービスエンジニアに必要なおすすめ資格|7選

パソコンで調べ物をする様子

サービスエンジニアとして働くうえで必須となる資格はないものの、普段の業務で役立てられる関連資格は多くあります。

・電気工事施工管理技士
・ 家電製品エンジニア
・家電製品アドバイザー
・エックス線作業主任者
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・機械保全技能士

資格の概要や、どのような業種で役立つのか解説していきます。

1. 電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、工事全体を管理する施工管理技士国家資格の1つで、電気工事全般の主任技術者として従事する場合に必要な資格です。

電気工事における「工程・品質・原価・安全・環境」の観点から管理を行います。

サービスエンジニアとして、電気の配線などを行うことはないものの、故障の原因を見つける際に役立てられるでしょう。

電気配線や電気工作物に関する知識をより簡単に身に付けたい場合は、電気工事士資格もおすすめです。

第二種電気工事士であれば、特別な受験資格がなく誰でも挑戦可能です。

2. 家電製品エンジニア

家電製品エンジニアとは、文字通り家電製品に特化したエンジニアスキルを証明する資格です。

家電の設置・アドバイス・トラブル解決・修理やメンテナンスに関する知識を身に付けられます。

各種家電や通信機器を扱うメーカーでサービスエンジニアとして活躍する際に、役立てられるでしょう。

資格は、AV情報家電と生活家電の2種類に分かれており、一般受験の合格率は2〜3割です。

3. 家電製品アドバイザー

家電製品アドバイザーは、家電の販売業務における接客スキルを証明する資格です。

エアコンやテレビといった、さまざまな家電の知識や関連する法規、接客についての知識を身に付けられます。

サービスエンジニアは、保守・メンテナンスの際に顧客の課題を聞いたうえで、営業することもあります。

どのような機種がおすすめなのか、設置可能なのかなど、幅広くアドバイスできなければなりません。

家電製品アドバイザーを取得すれば、ニーズに合致した商品を的確に選択し、提案できるようになります。

4. エックス線作業主任者

サービスエンジニアとしてレントゲン装置を扱う場合は、エックス線作業主任者の資格が役立ちます。

この資格は、エックス線を用いる検査を安全に行うためのもので、労働安全衛生法に基づいた国家資格です。

サービスエンジニアは、新しく機械を導入する際に、現地スタッフに操作方法や取り扱う際の注意点について、教育を実施します。

資格を保有していることで、より安全管理に関する深い知識が身に付くため、普段の業務でも十分活かせるでしょう。

ちなみに、特別な受験資格はなく誰でも挑戦可能で、合格率は4〜5割ほどです。

5. 基本情報技術者試験

基本情報技術者資格は、ICTや情報処理分野の基本的な知識やスキルを証明する国家資格です。

IT業界への登竜門といえる資格であり、年間10万人を超える人が受験する人気資格です。

サービスエンジニアとして、パソコンや通信機器を扱う場合におすすめの資格で、機械の設定や通信エラーの解決などに活かせるでしょう。

将来的にシステムエンジニアやプログラマーとして活躍したいと考えている人にもおすすめです。

6. 応用情報技術者試験

応用情報技術者資格は、基本情報技術者試験の上位資格で、5段階の難易度の中でレベル3に位置する国家資格です。

ITを活かした戦略の立案や生産性や信頼性の高いシステムの構築に必要な知識を身に付けられます。

ITに関する幅広い知識を身に付けられるため、顧客のニーズに対してより的確なアドバイスができるようになるでしょう。

高度なIT技術や知識の証明になるため、キャリアアップを目的とした転職の際にも役立てられる資格です。

特別な受験資格はなく、すぐに挑戦できるものの、合格率は2割ほどで推移しており難易度の高い資格です。

7. 機械保全技能士

機械保全技能士は、機械を正常かつ安全に稼働させられる状態を維持する、機械保全の知識や技能を証明する資格です。

機械の保守・メンテナンスをメイン業務とする、サービスエンジニアにとって欠かせない資格と言えるでしょう。

資格は特級・1級・2級・3級に分けられており、初学者が最初に受験することになる3級に特別な受験条件はありません。

合格率も約7割と高いため、これからサービスエンジニアに転職を検討しようとしている人にもおすすめの資格です。

サービスエンジニアが資格取得する3つのメリット

作業員が遠くを見つめる様子

サービスエンジニアとして働くうえで必須となる資格はなく、未経験者でも十分な研修を受けられるため、安心です。

「必須でないのなら資格を取得しなくてもよいのでは?」と疑問に感じる方もいるでしょう。

サービスエンジニアとして、関連資格を取得すると3つのメリットがあります。

・資格手当が支給されたり信頼感を得られたり待遇面で優遇される
・自分のスキルをアピールしやすくなる
・転職や昇格がしやすくなる

上記3つのメリットについて、サービスエンジニアのキャリアプランも踏まえながら解説していきます。

1. 資格手当が支給されたり信頼感を得られたり待遇面で優遇される

資格は専門的な知識やスキルがあることの証明になるため、企業によっては福利厚生として資格手当が支給されます。

また、社内での評価も高まるため昇給額を上げやすくもなるでしょう。

資格取得支援制度を用意するなどして、積極的に挑戦できる環境の整備に取り組む企業も増えてきています。

2. 自分のスキルをアピールしやすくなる

サービスエンジニアとしてのスキルや経験は、具体的に証明しづらくうまくアピールできません。

資格を取得すれば、専門的な知識や技術を証明できるようになるため、就職の際はもちろん顧客先でも信頼を得やすくなります。

3. 転職や昇格がしやすくなる

サービスエンジニアとしてキャリアアップする場合、社内での昇格やより好待遇な企業への転職があります。

資格を取得していれば、実力を証明しやすく他のエンジニアとの差別化を図りやすくなります。

この他にも、会社内では学べない知識や技術を身に付けることで、違う職種への転職や独立も目指しやすくなるでしょう。

関連記事:【例文あり】サービスエンジニアの転職理由のまとめ方と面接での伝え方

サービスエンジニアが資格取得する3つのデメリット

2人の作業員が話し合う様子

資格取得にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。

・実務経験がなければ評価されにくい
・受験料や講座費用などのコストがかかる
・学習時間を作るのが難しくなる

上記3つのデメリットについて、解説していきます。

1. 実務経験がなければ評価されにくい

機械に関する専門的な知識やスキルがあったとしても、実際に起きた故障などを解決できなければ意味がありません。

サービスエンジニアは、1人で顧客の元に向かうのが一般的であり、問題解決能力が重視されます。

そのため、資格ばかり持っていたとしても、実務経験が伴っていなければ評価されにくいと言えるでしょう。

資格取得だけにこだわらず、普段の業務で学び成長し続けられるように意識することが大切です。

2. 受験料や講座費用などのコストがかかる

会社からの指示ではなく、自らの意思で資格を取得する場合、学習に必要なテキストや講座費用は全て自己負担となります。

受験する際には、受験料や試験会場までの交通費も必要です。

専門的で難易度の高い資格ほど、費用も高額になるため、事前にどれくらいかかるのか調べておくようにしましょう。

資格取得支援制度を設けている企業であれば、申請することで一定額の援助を受けられるため、積極的に活用してみましょう。

3. 学習時間を作るのが難しくなる

既に社会人として働いている場合、学習時間を捻出するのも大変です。

学習に時間をあてすぎて、普段の仕事に影響しては意味がありません。

また、できる時だけ勉強するといった学習ペースでは、効率良く知識を身に付けられず、取得にも時間がかかります。

確保できる確保時間を算出したうえで、現状に合ったレベルの資格から取得していきましょう。

関連記事:サービスエンジニアが激務できつい理由は?働くメリットや将来性も

資格選びに迷ったら転職エージェントに相談してみる

サラリーマンがほほ笑む様子

サービスエンジニア職への転職で、資格選びに迷っている場合は「転職エージェント」を利用するのもおすすめです。

転職エージェントとは、専門のキャリアアドバイザーのサポートを受けながら、転職活動を進められるサービスです。

希望する求人の条件についてヒアリングしたうえで、最適な求人を見つけてもらったり、履歴書や職務経歴書の添削も受けたりできます。

企業の採用担当者とも繋がりがあるため、どのような資格に対してニーズがあるのか、詳しくアドバイスしてもらえます。

サービスエンジニア職を含む、製造業への転職は「メーカーキャリア」がおすすめです。

製造業関連の求人を中心に扱っており、非公開求人も多いことから、他の転職サイトでは見つからないような求人も見つけられます。

無料で利用できますので、転職活動中の方は利用してみてください。

サービスエンジニアの資格に関するよくある質問

パソコンをしながらスマホを見るビジネスマン

最後はサービスエンジニアの資格に関する、3つのよくある質問に答えていきます。

これから転職活動を進める人はもちろん、資格取得によりキャリアアップを目指している人も参考にしてみてください。

サービスエンジニアの給料は資格を取得すると上がりますか?

企業にもよるため一概には言えないものの、資格取得により給料は上げられます。

福利厚生として、資格手当を支給している企業があり、資格取得で社内での評価が高まり昇給額が上がりやすくもなります。

ただし、関連する資格であればなんでもいいわけではないため、まずは企業が推奨している資格を調べてみましょう。

機械設計技術者は国家資格ですか?

ービスエンジニアと密接な関係にある、設計部署で役立つ「機械設計技術者」は、国家資格ではありません。

日本機械設計工業会が試験を実施しており、民間資格となります。

サービスエンジニアの仕事で資格がないとできない業務はありますか?

サービスエンジニアとして、機械の保守・メンテナンスを行うなかで、必須となる資格は基本的にありません。

ただし、社内で独自のライセンス制度が設けられており、合格しなければその業務につけないといったケースはあります。

サービスエンジニアの資格に関するまとめ

女性がデスクワークをこなす様子

サービスエンジニアは、機械に関する知識や高度なメンテナンス技術が必須ではあるものの、従事するうえで必須となる資格はありません。

ただし、普段の業務に役立てられる関連資格が複数あり、取得することで専門的な知識やスキルの証明に役立ちます。

昇格や、キャリアアップを目的とした転職にも役立ちますので、難易度やニーズを考慮したうえで積極的にチャレンジしてみましょう。

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