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仮免から本免取得までにかかる期間は?流れや費用も

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免許

「仮免を取ってから本免までの流れが知りたい」

「自動車免許を取りたいけど、どういう流れで取るのか分からない」

「自動車学校に入校する前に、卒業までの具体的な流れが知りたい」

今回は、そんな方のために自動車学校での免許取得までの流れと、それぞれの試験についてまとめました。

自動車学校入校前にしっかりと予習して、スムーズに免許が取れるようにしておきましょう!

仮免から本免までの流れと期間

申し込みから免許取得までの流れ

まずは自動車学校に入校する前からの全体の流れと、自動車学校に申し込む免許の種類を抑えるところから紹介していきます。

自動車免許を取得するための流れは、以下の通りです。

  1. 普通免許のATとMT、準中型など、どの免許を取得するのか決める
  2. 自動車学校に入校して適性検査を受ける
  3. 自動車学校で技能・学科講習を受講する
  4. 自動車学校の卒業試験に合格して、卒業証明書を受け取る(仮免取得)
  5. 免許センター・試験場で本免学科試験に合格する
  6. 免許証を受け取る(本免取得)

最初に普通自動車のATかMTか、そして準中型かを選びます。

ATは「オートマティック・トランスミッション」の略で、MTは「マニュアル・トランスミッション」の略です。

ATとMT2つの違いとしては、MT車にはアクセルとブレーキ以外にクラッチというペダルがあり、ギアチェンジを手動で行う必要がありますが、AT車にはクラッチペダルはありません。

現代の一般的な自動車はほとんどがAT車ですが、将来的に外車に乗りたい方や仕事でMT車に乗る可能性がある方は、MTを取っておくことをオススメします。

ATの免許を取得した後にも限定解除してMTの免許を取得することはできますが、もう一度自動車学校に通うか一発試験に合格しなければいけないため、二度手間になってしまいます。

そのため、自動車学校に入校の申し込みをする前に、自分が将来どんな車を運転する可能性があるのか、よく検討するようにしましょう。

また普通自動車とは別の免許で、新しくできた準中型自動車免許という種類もあります。

準中型自動車免許はAT・MTの普通車に加え、2tトラックや3tトラックを運転することができる免許です。

2017年に施行されています。

将来的に運送会社で働くことを決めている方や、中型・大型免許を取りたいという方にはオススメです。

免許の種類を決めた後の流れは、どの自動車学校に入校するか決めます。

通いやすい最寄りの自動車学校がオススメですが、安く早く免許が欲しいという方は合宿免許を扱っている自動車学校を探してみるとよいでしょう。

免許取得するのに必要な期間はどれくらい?

一般に免許を取得するのに掛かる時間は2~3ヶ月くらいと言われています。

自動車学校を卒業したことに喜ばず、早めに本免学科試験を受験するようにしましょう。

急いで免許が欲しくて講習を詰め込んだ場合は、最短で20日以内で取得することも可能だそうですが、こちらは都道府県や自動車学校によって異なりますので確認が必要です。

仮免から本免までの期間を短くする方法

仮免から本免までの期間を短くしたいと誰もが思うものなのですが、どれだけ成績や運転技術が高い人であっても決められた時間の教習を受ける必要があります。

そのため期間を短くする方法としては、教習所に通う頻度を多くする方法しかありません。

それでも一日に講習を受けられる時間は3時間までと決まっているため最短でも9日ほどとなります。

運転免許自体を早く取得したい場合、合宿免許で取得するか一発試験を受ける方法があります。

仮免と本免の違い

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ここでは仮免と本免の違いを解説します。

仮免とは?

第1段階の全ての講習が終わると、仮運転免許証のために修了検定と仮免学科試験を受験する流れになります。

修了検定の技能試験では、100点中70点以上で合格となります。

仮免学科試験では、50点満点中45点以上で合格となります。

両方の試験に合格すれば仮運転免許証が交付され、第2段階の講習へと進むことができます。

仮免とは正式名称が仮運転免許証といい、道路交通法87条で規定されています。

運転免許証を取得するためには、路上での運転練習を行う必要があり、そのために必要な免許が仮免です。

仮免許は一人で運転することができず、必ず助手席に指導者が同乗し指示に従い運転をします。

また、ドライブや旅行、移動など練習目的以外で仮免許運転をすることは禁止されています。

仮免許には有効期限があり、その期間は試験に合格してから6ヶ月以内となっているだけでなく、その期間内に全ての講習を受けて本試験に合格しなければいけません。

もし6ヶ月以内に取得できなかった場合、再度修了検定を受け仮免許を取得する必要があります。

仮免で運転する場合の注意点

仮免許を取得すると、一般車両などが走行する道路での運転が可能となるため、ちょっとした運転ミスが大事故につながる恐れがあります。

そのため仮免の練習には下記のような条件が設けられております。

・仮免許の取得
・仮免許練習中と書かれたプレートの掲示
・適切な人物の同乗

適切な人物とは指定自動車教習所の指導員や、仮免許練習を行う車両を運転できる第一種免許を取得して3年以上経っている人、第二種免許を取得している人を言います。

また、上記条件を満たしていても練習以外の目的で車を運転した場合は無免許運転となります。

万が一練習中に事故を起こした場合、内容にもよりますが基本的に責任は車両の運転手となります。

仮免での違反行為と罰則について

上記で説明したように仮免許で路上練習をするには3つの条件を満たしている必要があります。

また、条件をみたしていても練習以外の目的で運転すると違反となり、それ以外の交通違反を犯した場合に関しても本免許と同様に処分や処罰が適用されます。

例えばスピード違反などにより3点以上6点未満となった場合は初心者講習を受けなければならず、免許停止となった場合は試験に合格して本免許交付となった日から決められた期間が免許停止となります。

ちなみに仮免許の状態で一人で運転した場合は仮免許運転違反に該当し、違反の点数は12点で一発免停となります。

仮免許から本免を取るまでの流れと期間について

自動車教習所で第一段階の講習を受けた後に、試験に合格すれば取得できる仮免許ですが、その後本免許を取得するまでには第二段階の講習を受ける必要があります。

第二段階の講習内容は以下の通りです。

学科教習(16時間):安全に運転するために必要な知識と応急救護を学んでいきます。
技能教習(19時間):路上での教習をメインに行いながら、場内コースやシュミレーターを使用して悪条件での運転や急ブレーキ、危険場面の運転を体験していきます。

第二段階の教習が終了すると卒業検定を受け、技能試験で70点以上を取ると卒業証明書をもらうことが可能です。

その後に運転免許センターで本免学科試験を受け100点満点中、90点以上を採れば合格し即日免許証の交付となります。

必要な期間は、教習所へ通う頻度などにより変わるのですが最短で9日ほどです。

本免とは

本免とは運転免許証を取得するための最後の試験のことで、適性検査と学科試験があります。

住民票に記載された都道府県の運転免許試験場で試験を受け、合格することで運転免許証が交付されます。

自動車教習所を卒業すれば免許がもらえると思っている方が多いですが、そうではありません。

ちなみに本免で実技試験が無いのは教習所を卒業しているからで、卒業証明書が無いと免除にはなりません。

また、卒業証明書には有効期限があり、発行された日から1年以内に本免を受け運転免許を取得する必要があります。

仮免から本免までの期間は講習の受け方や成績で変わる

勉強をしている様子

技能・学科の受講について

自動車学校入校後の適性検査を終えた後は、いよいよ学科・技能講習へと移ります。

学科講習は集団で受ける講義形式で教習が進み、技能講習は1:1の形式で教習が進みます。

受講から卒業までの流れとしては、

  1. 第1段階の学科講習10時限と技能講習12(MTは15)時限を受ける
  2. 修了検定と仮免学科試験に合格し、仮運転免許を取得する
  3. 第2段階の学科講習16時限と技能講習19時限を受ける
  4. 卒業検定に合格し、卒業証明書を取得する

といった形になります。

実際の受講の流れとしては、希望する講習の予約を行い、自動車学校内の指定された教室や車庫に集まって講習を行います。

学科講習は基本的には曜日と時限で内容が決まっており、自分の段階に合わせて必要な講習を選び受講していく流れとなります。

反対に技能講習は空きコマに予約する形で、教官や車が空いている時間を選んで必要な数まで受講する流れになります。

学校や仕事の予定に合わせて自分に必要なコマを選んでいくため、自動車学校での講習は大学の時間割の作り方に似ていますね。

ただし、自動車学校には教習期限が設けられており、その期限までに卒業しなければなりません。

また一日に受講できる講習の数も決められているため、一日に5個,6個などと受講することもできません。

このあたりは自動車学校によって勝手が異なりますので、ホームページやパンフレットを確認しておくことをオススメします。

  • 第1段階

第1段階の学科講習は10時限あり、全てが法令に関する内容になります。

運転する上での基本的なルールやマナーなどを学び、知識を身に着けていきます。

技能講習は12時限(MTは15時限)あり、自動車学校内のコースで運転する講習がほとんどです。

アクセルやブレーキの使い方、目の配り方など、基本的な運転の経験を身に着けていきます。

  • 第2段階

第2段階の学科講習は16時限あり、応急救護の方法なども学びます。

技能講習は19時限あり、第2段階からは実際に路上に出ての講習が始まります。

第2段階の技能講習では仮運転免許証が必要なため、忘れずに持っていくようにしましょう。

隣で教官が座っていて専用のブレーキを踏むことができるので、落ち着いて運転していれば特に問題なく講習を進めることができます。

技能講習の終わり頃には、高速道路での講習もあります。

卒検とは?

第2段階の全ての講習が終わると、卒業検定を受験します。

卒業検定では技能試験だけを受け、100点中70点以上で合格となります。

卒業検定で合格すると卒業証明書が発行され、これで自動車学校を卒業したことになります。

卒検に落ちるとどうなる?

卒業検定は自動車学校最後の試験というだけあって厳しく採点され、一つのミスで落とされてしまうこともあります。

もし卒業検定に落ちてしまった場合は、技能講習の補講を1時間受け、その後に再試験を受ける流れになります。

事前に試験の採点のポイントやアドバイスを受ける機会がありますので、しっかりと聞いておくようにしましょう。

最終工程の本免学科試験

無事に卒業検定に合格して自動車学校を卒業した後は、運転免許センター・運転免許試験場で本免学科試験を受ける流れとなります。

本免学科試験は自動車学校とは会場が異なりますので注意が必要です。

試験を100点中90点以上取ることができれば合格となります。

合格後は、その日のうちに念願の運転免許証の交付を受けることができます。

仮免から本免までにかかる費用と注意点

免許取得に必要な費用はどれくらい?

普通自動車免許の取得に必要な費用は、通う学校や資格の種類によって異なります。

普通自動車免許にはATとMTの2種類がありAT車限定免許であれば約287,000円ほどとなり、MT車の場合は304,000円くらいになります。

値段設定は教習所によって違い、繁忙期などによっても値段が変わるので注意が必要です。

更に安く免許を取得する方法として合宿免許があり、短期で安く取得ができます。

費用には宿泊費や食費などが含まれており、20万円前後での取得が可能です。

知っておくべき5つの期限

卒業後に受け取る卒業証明書などには、それぞれ期限が設けられています。

通常のペースで受講して試験を受けていればまず期限を過ぎることは無いと思いますが、仕事をしながら通うなどといった多忙な方は注意しましょう。

①教習の有効期限

入校してから卒業証明書を受け取るまでに、9ヶ月の期間が設定されます。

全ての教習を9ヶ月以内に終えて、最終の卒業検定を期限内に合格する必要があります。

9ヶ月を過ぎてしまった場合は再度自動車学校への入校と受講をやり直す流れとなり、お金も時間も大幅に掛かってしまうので、この9ヶ月の期間はよく覚えておくようにしましょう。

②仮免学科試験の有効期限

技能試験の修了検定を合格した後は、3ヶ月以内に筆記試験にも合格しなければいけません。

③仮運転免許証の有効期限

仮運転免許証の有効期限は、自動車学校から交付された日つまり試験に合格した日から6ヶ月となっています。

仮運転免許証を取って安心しているうちに気づいたら期限切れになってしまった、などといったことにならないように気をつけましょう。

④卒業検定の有効期限

自動車学校での全ての技能講習と学科講習を終えてから、3ヶ月以内に卒業検定に合格しなければいけません。

学んだ知識や運転技術の記憶がしっかりと残っているうちに卒業検定の日程を決めるようにしましょう。

⑤卒業証明書の有効期限

自動車学校の卒業証明書の発行後、本免学科試験を合格するまでの期限が1年間に設定されています。

運転免許試験場は基本的に平日であれば試験を受けられるため、都合のよい日時に試験を受けに行きましょう。

仮免から本免までの流れと期間に関してよくある質問

適性検査では何をするのですか?

自動車学校を決めて入校した直後には、適性検査が行われます。

適性検査の前半では、運転ができる程度の運動能力、視力と聴力、色彩判別能力などを検査します。

後半では性格診断テストのような形式の検査が行われ、自分の「運転タイプ」を確認します

また、免許取得後も更新の際に検査をする必要があります。

適性検査の内容

自動車学校入校後の適性検査に関してですが、こちらは運転に必要な最低限の能力を確かめる検査のため、よほどのことが無い限り落ちることはありません。

唯一注意するのは視力ですが、こちらは片目で0.3以上、両目で0.7以上の視力が求められます。

目が悪い方は眼鏡かコンタクトレンズを忘れずに持っていきましょう。

また後半で行われる検査では、選んだ回答によって「自分の状況判断が早いかどうか」が分かったり、「もらい事故を起こしやすいタイプかどうか」が分かったりします。

自分の運転傾向を知ることで、免許を取った後にどういった点に気をつければよいか、わかりやすく解説してもらえるので、しっかり検査結果を見ておきましょう。

適性検査で合否は決まりますか?

適性検査では原則合否が決まることはありません。

正直に答えて、運転時の自分の長所・短所を確かめるようとよいでしょう。

仮免から本免までの流れと期間についてのまとめ

今回は自動車学校での普通自動車免許の取得までの流れと、それぞれの試験についてまとめました。

免許の種類や卒業証明書の有効期限など、気をつける点がいくつかあるため、入校前に流れをしっかりチェックして、無事に免許が取得できるようにしておきましょう!

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