建設現場などで見かけることの多いパワーショベルですが、それと似た機械でバックホーがあります。パワー ショベルとバックホーの違いは何なのか、詳しく解説していきましょう。
パワーショベルとバックホーの違い
パワーショベルはなんとなくわかる方がいるのではないかと思いますが、バックホーというとあまり聞き慣れない言葉ですよね。
では、この二つにどんな違いがあるのか具体的に解説していきましょう。
パワーショベルとは
パワーショベルとは、主に土木作業現場で地面を掘る「掘削作業」や掘った土をダンプカーに載せる「積込作業」、土を掘るための「ショベル」と呼ばれる部分を付け替えることで解体現場などでの「破砕作業」など行うことができる建設機械のことを言います。
また、キャタピラーの前方部分にブレードと呼ばれる器具を取り付けることで地面を平らにする整地作業も行えます。
パワーショベルは正式名称を「油圧ショベル」と言います。パワーショベルとは建設・鉱山機械などを作る小松製作所がつけた商品名を指します。
その流通量が多いために「油圧ショベル=パワーショベル」というイメージがついたとされます。
同じように「ユンボ」を聞いたことがあるかと思いますが、こちらはフランスの建設機械メーカーのシカム社の標章で「ショベルカー」は新聞やテレビなどのマスコミが使う言葉で商標名を使うことを避けるために考えられた名前とされています。
バックホーとは
バックホーとはショベルとは、パワーショベル(油圧ショベル)の1種でショベルが運転席側に取り付けられた建設機械を指します。
back(後ろ)hoe(くわ)が組み合わさった言葉ですが、普段見かけているパワーショベルはバックホーです。
バックホーは日本の行政用語では「バックホウ」と言います。
しかし、バックホウを呼ぶときに「ホウ」を伸ばして「ホー」が呼びやすいこともあり、一般的にはバックホウではなくバックホーと呼ばれるようになりました。
パワーショベルとバックホーに必要な資格
バックホーの足回りをキャタピラーでなくタイヤにすれば公道を走ることができます。運転するためにはバックホーのサイズによって資格が変わってきます。
必要な免許 | 車体総重量 | 積載総重量 |
普通自動車免許 | 5t未満 | 3t未満 |
中型自動車免許 | 5t以上11t未満 | 6.5t未満 |
大型自動車免許 | 11t以上 | 6.5t以上 |
また、実際に建築現場などでバックホーを操作する際は別の免許が必要となります。
必要な資格 | 機体重量 |
小型車両系建設機械の運転に係る特別教育 | 3t未満 |
車両系建設機械運転技能講習 (整地・運搬・積み込み用及び掘削用) | 3t以上 |
パワーショベル(油圧ショベル/ユンボ/ショベルカー)を運転するためにもバックホーと同じように免許が必要です。
公道を走行する際に必要な免許、建築現場などで実際に操縦する際の資格内容はバックホーと全く同じです。
関連記事:パワーショベル(ユンボ)の免許について徹底解説!必要免許・取得方法・費用は?
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パワーショベルとバックホーの違いについてのまとめ
パワーショベルとバックホーの違いはショベルのついている位置だということがわかりました。
ただ、バックホーをユンボと呼んだりパワーショベルと呼んだりと人によって呼び方が異なっているの現状かと思います。
とはいえ正しい呼び名を覚えておくことは大切なのでしっかり覚えるようにしてください。
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