施工管理はブラック企業という噂を聞いたことがあるのではないでしょうか。
正直なところブラック企業が少なくないと言えないのが実情です。でもそんな中でもホワイト企業と呼ばれるところもあります。
ここではブラック企業と特徴とホワイト企業の条件、施工管理におけるホワイト企業TOP3を紹介しています。
転職してホワイト企業に勤めたい、将来施工管理で働きたいという方におすすめの内容となっているので、最後まで一読してくださいね。
施工管理におけるホワイト企業とは?
一般企業におけるホワイト企業とは、残業がないやフレックスタイムを導入している、優しい上司がいるなどさまざまな場合があります。それでは施工管理におけるホワイト企業とは大まかにまとめると3つあります。どんなものなのか、紹介していきましょう。
働き方改革を取り入れている
働き方改革とは国土交通省が考案したもので、残業時間を少なくしたり休日回数を増やしたりして、働く人の肉体的な負担や精神的な負担を軽減しようとしているものです。一般企業は早速取り入れているところもたくさんあり、ノー残業デーなどを作っています。
一方施工管理はなかなか導入できないところが多く、未だに長時間労働や休日出勤が続いています。残業時間は月60時間を超えることも当たり前で休日も週に1回あるかないかといった過酷な環境で働いている人がたくさんいます。
しかし、そんな中でも人材流出を防ぐために働き方改革を取り入れている企業もあります。週休二日制を導入したり、社保の完備、適切な工期設定と働く方のカラダのために働き方改革を推進している企業もあります。
そういったところはホワイト企業と呼んでもいいでしょう。
建物工事の工期にゆとりがある
これまで建築工事の工期は短いところが多く、それが理由で長時間労働や休日労働が当たり前という状況が続いていました。短くすればするほど、人件費や重機のレンタル料が抑えられて、早くに施工主にも引き渡すことができます。そして次の依頼へ手をつけることができるため、会社の利益が増えるといった企業側のメリットで働く人を過酷な状態に追い込んでいました。
しかし、工期に余裕があると有休が取れたり、現場作業にも余裕が生まれて丁寧な仕事を行いやすくなります。施工管理の負担が大きく減るので、工期にゆとりをもたせている企業はホワイト企業といえるでしょう。
施工管理アプリを導入している
施工管理アプリとは、チャットやスケジュール管理、経費の計算など施工管理の業務を軽減するためのさまざまな機能をもったツールです。スマホやタブレット、パソコンを使うことで使用できるアプリで導入することで大きな負担軽減につながっています。
このアプリを導入するためや継続して使い続けるためには費用が発生するため、全ての企業が使っているわけではありませんが、施工管理の方々のことを思えば導入したほうがいいものです。
職人さんも使ってもらう必要があるため、機械が苦手な人には大変かもしれませんが、先々のことを考えると必要なものです。
このアプリを導入している企業は施工管理のことを考えているので、ホワイト企業であることが多いです。
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施工管理がブラックと言われる理由
そもそもなぜ施工管理がブラックと言われているのでしょうか?今や施工管理はブラック企業というイメージを持たれてしまっています。その理由は大きく2つあります。
1つ目は膨大な仕事量です。施工管理の仕事は主に4大管理と呼ばれる「工程管理」「品質管理」「安全管理」「原価管理」です。工事現場で工程を確認したり、材料や建築物の品質に問題はないか確認したり、職人や近隣の方々の安全を守ったり、利益が出るように経費を調整したりとやることがたくさんあります。
仕事は朝早くから夜遅くまでが当たり前の世界なので、ブラック企業と呼ばれる理由の1つとなりました。
2つ目は休日出勤が多いという理由です。施工管理は工期に間に合わせるように工事を管理しないといけないのですが、なんらかのトラブルがあると遅れが生じるため、休日に出勤して帳尻を合わせないといけなくなることがあります。
そういったことから休日回数が少なくなり、ブラック企業と呼ばれるようになりました。
施工管理におけるホワイト企業の定義、働き方改革を取り入れており、工期にゆとりを生んでいる、施工管理アプリを導入している企業の中で、さらに休日が取れる、有休が取れる、給料が高い企業をランキングにしました。
数ある企業のTOP3を紹介していきましょう。
第1位:竹中工務店
渋谷ヒカリエや東京タワーといった誰もがしる建造物の施工から富岡製糸場や平城京跡朱雀門など歴史的建造物の修復を行っている日本を代表する建築業界の1つ竹中工務店がランキング1位となりました。
1位となった理由は平均残業時間が短いことです。平均残業時間が約50時間と他の施工管理よりも少ないことでホワイト企業の中で人気を集めています。平均年収は約730万円とかなりの高収入で、今回のランキングの中でも一番高いということも順位を上げた理由となります。
第2位:鹿島建設
第2位は鹿島建設です。東京都庁や新千歳空港など大規模な施設から小規模な施設までたくさんの建造物を作ってきた鹿島建設が第2位となりました。
2位となった理由は年収の高さと有給の消化率です。年収は約725万円と1位の竹中工務店と大した差がなく、有給消化率も建築業界の中では高めの約40%でした。一般企業から見れば有給消化率が少なく感じますが、施工管理は基本的に有給を取れないとされているので、かなりの消化率であることがわかります。
また、世界で羽ばたいているので日本だけにとどまりたくないといった気概のある方にとってはホワイト企業に映るかもしれません。
第3位:清水建設
第3位は清水建設となりました。東京ワールドゲートや日比谷フォートタワーなどトレンドを代表するような建造物から原爆ドームの再現など歴史的な建造物を建築しています。
清水建設は平均残業時間が約62時間とやや多めですが、平均年収が約700万円とかなり高額であることから労働時間は長いけども見合う給料があるということでランキング3位に入りました。
労働時間は長めですが有給消化率が約40%あるため、比較的有給を取りやすい環境であることがホワイト企業である所以かもしれません。また、働く方が優秀と言われており、成長したい人や、やる気のある人から人気が高いので、良いイメージを持たれています。
まとめ
施工管理は以前と比べて労働時間は大きく減少してきましたが、それでもまだまだ長時間労働は続いています。しかし、その分だけ給料に反映したり、休めるときは休んで有給を与えたりと改善がされるようになりました。
それでもまだまだ一部の企業なので、企業を探す際は求人欄をしっかり見たり、HPを見たり、口コミを見たりしてホワイト企業を探してくださいね。
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