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タクシードライバーは女性でもなれる?3つのメリットと注意点

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タクシーのドアを開けようとしている様子

男性が働くイメージの強いタクシードライバーですが、近年は女性の転職者が増えてきています。

体力的にきつくて働きにくいのでは」と不安になる人もいるかもしれませんが、女性でタクシードライバーとして活躍している人は少なくありません。

タクシードライバーは、働く上でさまざまなメリットもあり、転職先としておすすめです。

今回は、転職メリットや転職時の注意点を中心に、女性のタクシードライバーについて分かりやすく解説していきます。

現役女性ドライバーの体験談も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
・女性タクシードライバーの進出状況と増加の理由
・女性タクシードライバーの求人例
・女性がタクシードライバーになるメリット・デメリット
・女性がタクシードライバーになる際の注意点
・現役の女性タクシードライバーの体験談
・タクシードライバに向いている女性の特徴

女性タクシードライバーの進出状況

タクシーのドアを開ける様子

近年は、新型コロナウイルスの影響が限定的となり、外出する人が増えていることもあり、タクシー需要は回復してきています。

それと共に増えてきているのが、女性のタクシードライバーです。

全国ハイヤー・タクシー連合会が公表した、女性タクシードライバーの割合は以下の通りです。

平成17年度2.2%
平成22年度2.3%
平成27年度2.5%
令和3年度3.7%

全体の1割にも満たないのが現状ですが、確実に増えてきていると言えるでしょう。

ちなみに、全国のタクシー乗務員数と女性の割合は以下の通りです。

タクシー乗務員数:30万1,541人

男性乗務員数:28万2,962人

女性乗務員数:1万8,579人

参照:第18回投資促進等WG 資料|内閣府
参照:労働組合組織実態調査|全国ハイヤー・タクシー連合会

女性タクシードライバーが増えている理由

タクシーのハンドルを握る様子

近年、女性タクシードライバーが増えてきている理由は主に3つあります。

・積極的に採用しているから
・育児と両立しやすいから
・人間関係のストレスがないから

なぜ、タクシードライバーが育児と両立しやすく、人間関係のストレスがないのか、仕事内容を踏まえながら解説していきます。

積極的に採用しているから

近年は、女性を積極的に採用しているタクシー会社が増えてきています。

長く働き続けられるような、労働環境の改善も行われてきました。

具体的な環境改善の取組みとしては、女性用の仮眠室や更衣室、大浴場の完備などがあります。

育児と両立しやすいから

タクシー業界は、公共交通機関が動いていない時間帯に利用者が増えることもあり、24時間営業が一般的です。

1回の勤務で2日分働く「隔日勤務」が主流ではあるものの、昼日勤や夜日勤もあり、以下のような出勤例があります。

6:00~15:00

8:00~17:00

10:00~19:00

12:00~21:00

出勤時間の調整が可能であるため、子どもを保育園に送り届けてからの出勤も可能です。

勤務時間の相談も可能なタクシー会社が多く、育児と両立させやすいと言えるでしょう。

ちなみに、隔日勤務の勤務例は以下の通りです。

6:00~翌1:00

9:00~翌4:00

12:00~翌7:00

15:00~翌10:00

隔日勤務は途中で3時間分の休憩があり、勤務が終わった日の再出勤はなく、翌日は休みとなります。

人間関係のストレスがないから

タクシードライバーは、仕事中1人となるため、上司や後輩と一緒に仕事することはありません。

そのため、性格の合わない人と一緒にすごすようなことはなく、人間関係によるストレスが溜まりにくいと言えます。

また、給料は歩合制で仕事を休んだり早退したりしても、周りに迷惑が掛かりにくいと言えるでしょう。

引き継ぎ等もないため、人間関係や迷惑を気にせずに働けます。

関連記事:女性タクシードライバーが増えている理由|現役の声も紹介

女性タクシードライバーの求人例

握手する様子

需要が高まってきているタクシードライバーは、全国で多くの求人が出ています。

実際に働くとなった場合に気になるのが、給与形態や福利厚生です。

ここでは、実際にある女性タクシードライバーの求人を例に、詳細を紹介していきます。

A社(埼玉県)

まず1つ目のタクシードライバー求人は、埼玉県内の会社となります。

・雇用形態:正社員
・勤務形態:隔日、昼日勤、夜日勤
・応募資格:普通運転免許必須 ※AT限定可
・給与:215,000円+歩合給
・福利厚生:賞与あり、二種免許取得費用負担、事故保証あり
・休日:月6日以上

隔日勤務の他に昼日勤や夜日勤もあり、フレックス制に近い出勤時間となっているため、子育て中の女性でも安心して働けます。

研修制度も充実しており、研修期間中も給与が支給されるため安心です。

B社(静岡県)

2つ目のタクシードライバー求人は静岡県内の会社となります。

・雇用形態:正社員
・勤務形態:昼日勤、夜日勤 ※勤務時間などの相談可能
・応募資格:普通運転免許取得してから3年以上経過 ※AT限定可
・給与:基本給160,000円+歩合
・福利厚生:二種免許取得費用負担、クラブ活動あり
・休日:月8日以上 ※育児休暇、介護休暇あり

女性専用の更衣室とトイレが完備されており、約1ヶ月の研修期間が用意されているため、未経験でも安心です。

勤務時間については相談可能であり、休みの調整もできます。

C社(東京都)

3つ目のタクシードライバー求人は東京都内の会社となります。

・雇用形態:正社員
・勤務形態:隔日勤務、昼日勤、夜日勤
・応募資格:普通運転免許必須
・給与:基本給180,000円+歩合
・福利厚生:二種免許取得費用負担、表彰制度、賞与年3回
・休日:月6~8日

入社後には1ヶ月の研修があり、日給1万円が保証されているため安心です。

3ヶ月間は30万円の給与保証制度もあり、入社時には祝い金として15万円が支給されます。

女性専用のロッカーやトイレ、休憩室も完備されており、無料Wi-Fiも使用可能です。

タクシードライバーの求人は、一般的な転職サイトでも取扱いがありますが、ドライバー求人に特化した転職サイトがおすすめです。

タクシー運転手ならではの条件で求人検索ができるのはもちろん、求人の掲載数が豊富です。

今回は、日本最大級のドライバー求人専門サイト「X Work(クロスワーク)」の求人を例に紹介しています。

女性タクシードライバーになる3つのメリット

タクシーの中で笑う男性の様子

タクシードライバーの働き方は、他の職種と異なる部分が多く、女性に合っていると言えます。

タクシードライバーになる主なメリットは、以下の通りです。

・シフトの融通が利きやすい
・頑張りが収入アップにつながる
・女性が働きやすい環境づくりをしている会社もある

ここでは、3つのメリットについて、詳しく解説していきます。

シフトの融通が利きやすい

タクシードライバーは基本的にシフト制で、24時間営業であるため、勤務時間も自由に選びやすい特徴があります。

出勤時間に関しては1時間単位の調整が可能であり、ワークライフバランスを保ちやすい魅力があります。

また、シフト調整で他の社員が忙しくなるようなこともありません。

周りに迷惑をかけず、自由に調整できることもメリットと言えるでしょう。

頑張りが収入アップにつながる

タクシー運転手は、性別で差が出るような業務はなく、女性でも頑張った分だけ収入アップに繋がります。

給与は「基本給+歩合制」となるため、売り上げが良ければ経験年数や性別に関係なく高収入を目指せます。

中には、1年目からベテランドライバーより稼ぐような人もいます。

女性が働きやすい環境づくりをしている会社もある

近年はタクシードライバー不足が深刻化しており、解消に向けて女性を積極的に採用する会社が増えてきています。

また、運送業界における女性の活躍には、国も力を入れており、国土交通省では「女性ドライバー応援企業」の認定制度を創設しました。

前述した通り、女性用の浴場や休憩室を設置するタクシー会社も増えてきたため、今後更に女性が活躍できる職業になっていくと期待できます。

関連記事:「タクシードライバーは楽しい」と思える7つの理由

女性タクシードライバーになるデメリット

タクシーを運転する様子

女性タクシードライバーとして働く上で、メリットもあればデメリットもあります。

・セクハラされる可能性がある
・トラブルに遭う可能性がある

なぜこのようなデメリットがあるのか、タクシードライバーの辛さも踏まえながら詳しく解説していきます。

セクハラされる可能性がある

タクシーを利用する人の中には、酔っ払っているお客様も多くいます。

大半の人は、酔っ払っていても普通に会話してくれますが、中には気持ちが大きくなって暴言を吐いてくるような人もいます。

暴力をうけたり触られたりするのは稀ですが、理不尽な要求をされることはタクシードライバーにとって珍しくありません。

セクハラが不安な人は、夜間ではなく日中の勤務を希望するようにしましょう。

トラブルに遭う可能性がある

ドライブレコーダーや警告等の設置などにより、年々被害は減少しているものの、トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。

過去には、売り上げを狙った強盗事件や酔っ払った人による暴力事件も実際に発生しています。

これに関しては、タクシー会社でもさまざな対策が施されており、警告ボタンを押せば、社内の危険が外部に伝わるようになっています。

女性タクシードライバーになる際の注意点

タクシーのドアを開けようとする様子

女性タクシードライバーを目指す場合、事前に知っておくべき注意点が3つあります。

・体調管理に注意する
・接客スキルが必要
・無許可で宣伝に利用されないようにする

大量管理が大変と言われている理由や求められる接客スキルのレベルについて、詳しく解説していきます。

体調管理に注意する

タクシー運転手の主流である隔日勤務や夜日勤で働く場合には、体調管理に注意が必要です。

冒頭で解説した通り、隔日勤務は1回の勤務で2日分働きます。

途中3時間の休憩があるものの、20時間近く働き続けるのは大変であり、昼夜逆転してしまいやすくなります。

また、運転中は些細なミスが大事故に繋がる恐れがあるため、仕事前の体調管理も必須となります。

子育てで忙しい場合には、勤務時間の相談を事前にしておくようにしましょう。

接客スキルが必要

タクシーの利用客は年代が幅広く、さまざまな人を接客します。

話すのが大好きな人もいれば、なるべく話しかけてほしくないという人もいるため、お客様に応じた対応が求められます。

高い接客スキルが必須となるわけではないものの、人と話すのが苦手な人は注意が必要です。

接客経験がないことに関しては、事前に研修が用意されているため、問題ありません。

無許可で宣伝に利用されないようにする

女性タクシードライバーは、年々増加してきているものの、まだまだ業界内では珍しい存在と言えます。

そのため、女性の積極的な採用を行っていることや、集客に関する広告で利用されやすいと言えるでしょう。

ホームページや広告に顔写真を載せる場合、本人の確認を取るのが当たり前ですが、中には無断で使用している会社もあるため、注意が必要です。

女性タクシードライバーの体験談

タクシーの後ろに立つ男性の様子

ここまで、女性タクシードライバーの魅力やメリットについて解説してきましたが「実際に働いたことがなく不安」という人もいるでしょう。

ここでは、未経験からタクシードライバーへ転職した、3人の女性の体験談を紹介していきます。

実際に働いてみて気付いたことも紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

20代女性ドライバー

まずは、20代でタクシードライバーに転職した女性の体験談です。

私は昔から車を運転するのが好きで、新卒でタクシー会社に入社しました。
私のような存在はかなり珍しいみたいで、周りは年配の男性ドライバーが多かったのですが、みんな優しく接してくれて肩身が狭いと感じることはなかったです。
仕事に関しては、酔っ払ったお客様の対応に苦労する時もありますが、逆に感謝してもらえることも多くやりがいがあります。
テレビに出ている有名人を乗せる時もあり、楽しみながら仕事しています。
これからもドライバーとして経験を積み、活躍していきたいです。

タクシー運転手の多くは中途採用により入社しています。

未経験の30代や40代の人も歓迎しているため、これまでに社会人経験があまりない人や、子育てでブランクのある人でも挑戦しやすい職種と言えます。

30代女性ドライバー

次は、30代でタクシードライバーに転職した女性の体験談です。

以前はトラック運転手をしており、力仕事が多かったこともあり、椎間板ヘルニアになってしまい退職しました。
営業や事務職といった仕事も検討しましたが、やはり運転の仕事が好きなので、タクシー運転手に転職しました。
全くの未経験で接客業務もしたことがなかったのですが、研修でしっかり学べたので良かったです。
最初の一年間は最低給与保証もついており、不安なく仕事に従事できたことには感謝しています。
今では、ある程度結果を出せるようになってきており、転職して良かったと感じています。

タクシー運転手は、お客様を見つけて搬送する業務の繰り返しとなります。

比較的覚えることが少なく、未経験者であっても研修でしっかり学べるため安心です。

歩合制ではありますが、給与保証のあるタクシー会社もあるため「初月から売り上げが低くて大変」といったこともありません。

40代女性ドライバー

最後は、40代でタクシードライバーに転職した女性の体験談です。

以前は会社員として事務職をしていましたが、女性が出世することは稀な会社で、給料も入社時とほとんど変わっていない状況でした。
もっと頑張った分だけ稼ぎたいと感じ、40代の未経験者でも稼ぎやすいという情報を見つけて、タクシー運転手への転職を決意しました。
男性ばかりでついていけるか不安でしたが、全くやりにくさはなく、仕事中は一人なのでマイペースに働いています。
仕事を始めたばかりの頃は、依然の給料とあまり変わりませんでしたが、今では30万円以上を維持できています。
性別に関係なく平等に活躍できるので、もっと早く転職すればよかったと感じているほどです。

タクシードライバーには役職がなく、出世により給料が上がるようなことはほぼありません。

給料は普段の売り上げによって決まるため、性別はもちろん、経歴や入社年数に関係なく稼げます。

「頑張った分だけしっかり稼ぎたい」と感じているような方には、最適な仕事と言えるでしょう。

関連記事:40代でタクシー運転手への転職はあり?歓迎される理由を解説

タクシードライバーに向いている女性の特徴

タクシーのドアを開ける様子

未経験からタクシードライバーに転職する場合、ドライバーの適性が気になる人もいるのではないでしょうか。

タクシードライバーに向いていると言える女性の特徴としては、以下のようなことがあります。

・マイペースで働きたい
・しっかり稼ぎたい
・運転が好き
・自己管理できる

なぜこのような特徴を持った人が、タクシードライバーに向いているのか、詳しく解説していきます。

マイペースに働きたい

タクシードライバーは個人で仕事をこなすため、マイペースで働きたい人に向いています。

売り上げを意識した働き方が必須となるものの、普段の営業方法や休憩の取り方は個人に任せられています。

女性タクシードライバーの中には「夜に楽をしたいから休憩のタイミングで一度帰宅して、家事をした上で仕事に戻っている」といった人もいました。

しっかり稼ぎたい

しっかり稼ぎたい人も、タクシードライバーがおすすめです。

過去の経歴や役職によって給料が決まるわけではなく、歩合制であるため、未経験者でも売上次第ですぐに稼ぐことができます。

全員が必ず稼げるとは限らないものの、努力に応じて収入を上げることは十分可能です。

中には、1年目で年収500万円を超えるようなタクシードライバーもいます。

運転が好き

タクシードライバーとして働いていく上で、欠かせない適性と言えるのが「運転が好き」であることです。

仕事の大半が運転業務となるため、運転が好きであることは大きな武器となります。

仕事中に覚えた抜け道なども、普段の運転で活用できるため、よりカーライフを楽しめるようにもなります。

必ずしも運転が好きである必要はないものの、苦手意識があり、交通違反を何度も起こしているような人はおすすめしません。

自己管理できる

タクシードライバーは、一人ですごすことが多く、仕事中は自分のペースで働けます。

管理しながら適切な指示出しをしてくれる上司はいないため、売り上げを上げるためには自己管理スキルがとても大切です。

自分で物事を判断し、計画通りに行動できるといった自己管理の得意な人が、タクシードライバーに向いていると言えるでしょう。

関連記事:タクシードライバーの仕事内容・年収の実態を徹底解説

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女性タクシードライバーについてのまとめ

タクシーのミラーに男性の顔が写る様子

タクシー業界は男性が9割を占めているものの、年々女性のドライバーが増えてきています。

積極的に女性を採用しているタクシー会社も多く、資格取得支援制度もあるため、未経験でも挑戦できます。

大変なイメージを持つ人もいますが、出勤時間や休みの調整をしやすく、育児との両立も十分可能です。

転職や復職を考えている人は、ぜひタクシードライバーも候補の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。

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