40代でもタクシードライバーに転職することは可能です。未経験で不安な人もいるかもしれませんが、以下の理由から挑戦しやすいのがタクシードライバーの仕事です。
・タクシー業界にとって40代は若手になる |
本記事では、40代がタクシー業界でまだまだ若く転職しやすい理由について解説します。転職に不安を抱える40代の人は、最後まで読んでタクシー業界への転職を成功させましょう。
この記事のまとめ
・平均年齢50歳を超えるタクシー業界にとって40代は若手になる
・40代からタクシードライバーへ転職した初心者も多く挑戦しやすい
・40代からの転職に失敗したくない人は転職エージェントの活用がおすすめ
40代からタクシードライバーへ転職がしやすい3つの理由
40代からタクシードライバーへ転職がしやすい3つの理由は、以下のとおりです。
・平均年齢50歳を超えるタクシー業界にとって40代は若手になるから |
それぞれ解説します。
平均年齢50歳を超えるタクシー業界にとって40代は若手になるから
タクシー業界は平均年齢58.3歳※1)と50歳を超えており、40代の転職者でも若手とみなされ求人市場で優遇される傾向があります。
30〜40歳代の比較的若い社員には、大型第二種免許を取得してもらい、バスの運転を担当させています。
上記のとおり40代は30代同様、若手扱いをしているタクシー会社も多いようです。また、未経験者歓迎の求人や研修制度が整った職場を選ぶと、順調にタクシードライバーとしてのキャリアが築けるでしょう。
出典:※1)自動車運送事業等の就業構造|厚生労働省
出典:人材確保に向けた取組事例集|国土交通省
若さよりも社会経験や安全運転のスキルを重視しているから
タクシー会社は若さよりも、社会経験や安全運転のスキルを重視している傾向があります。
タクシー会社の採用基準では「安全運転の履歴」※2)が重視される項目のひとつです。そのほかにも、地理を理解する力や想定外のトラブルへ冷静に対処する能力が求められます。
そのため、タクシー会社は若さより30代や40代など、これまでのキャリアで培った社会経験が高く評価されます。
とくにトラックドライバーやバスドライバーの経験があれば、タクシードライバー未経験でもさらに評価されるでしょう。
40代でタクシードライバーへの転職を考えている人は、自己PRの際にこれまでの職務経験やスキルを積極的にアピールしてみてください。年齢に捉われず、前向きにチャレンジしてみましょう。
出典:※2)タクシードライバーの志望動機を例文付きで解説!書き方・注意点まとめ|一般財団法人日本海事協会
学歴重視の年功序列ではなく成果主義の給料体系が多いから
タクシー業界では学歴重視の年功序列ではなく、成果に応じて給料が決められる歩合制が一般的です。
したがって、40代の転職でも年齢によるハンデは少なく、活躍次第で高学歴の大企業サラリーマン以上に収入を得られる可能性もあるでしょう。
弊社は「都会・地方」を含む多くのタクシー会社と取引していますが、年例関係なく1,000万円以上稼いでいるタクシードライバーもいます。
このようにタクシー業界は40代の転職者にとって、経験とスキルが直接収入向上につながる大きなチャンスがあります。
「体力的に厳しいのでは...?」と考える人もいるかもしれませんが、タクシー運転手の平均年齢は58.3歳※1)と高く、50歳以上の現役で稼いでいる人もいるので特別心配する必要はないでしょう。
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関連記事:【徹底解説】タクシードライバーはやめとけ?言われる理由と不安解消のコツ
40代でタクシードライバーへ転職するメリット|3選
40代でタクシードライバーへ転職する3つのメリットは、以下のとおりです。
・40代からタクシードライバーへ転職した初心者も多く挑戦しやすい |
詳しく解説します。
40代からタクシードライバーへ転職した初心者も多く挑戦しやすい
40代からタクシードライバーに転職する人が多いため、初心者でも挑戦しやすい環境が整っています。前述でも紹介しましたが、タクシー業界では40代の男性でも若手未経験者として歓迎されます。
実際「横浜交通タクシーグループ」でも、40代未経験のタクシードライバー採用に積極的です。このようにタクシー業界は人手不足もあり、40代以上の採用に積極的で挑戦しやすい環境が整っています。
そのため、40代でタクシードライバーへの転職を考えている人は、自分の努力が直接収入に反映されるタクシー業界への挑戦はおすすめです。
上司部下の関係性が少なく人間関係のストレスが少ない
40代の人がタクシードライバーに転職するのは、人間関係のストレスが少ないため非常に魅力的です。
タクシードライバーは基本的にひとりで業務をするため、個人の裁量が大きく上下関係が少ないので人間関係のストレスがあまりありません。
上司部下の関係に悩まず自分のペースで仕事ができる環境は、ストレスフリーで働ける大きなメリットでしょう。
個人タクシーとして独立する道もある
法人タクシードライバーとして10年の経験を積めば、個人タクシー事業者として独立開業する道もあります。
個人タクシーとして独立すれば働く時間を自由に調整できたり、売上がすべて自分の取り分になったり、法人タクシードライバー以上に自由に働けるようになります。
「全国個人タクシー協会」データによると、令和5年時点で独立した個人タクシーの台数は26,979台、法人タクシーの台数は173,041台となっています。
全体の200,020台のうち26,979台を占めるので、約15%は独立しているタクシードライバーがいる計算です。
そのため、一度タクシー会社に勤務し、自分にあうようであれば個人タクシーとして独立開業を視野に入れてみるのもキャリアのひとつになるでしょう。
出典:法人タクシー・個人タクシーの車両数推移|一般社団法人 全国個人タクシー協会
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40代でタクシードライバーへ転職するデメリット|3選
40代でタクシードライバーへ転職するデメリットは次の3つです。
・面倒な乗客の対応を一部しなければいけない |
具体的にどのような点がデメリットなのか、それぞれ解説します。
面倒な乗客の対応を一部しなければいけない
タクシードライバーは状況によって、以下のような乗客の対応をしなければいけません。
・「このままでは間に合わないからもっと飛ばしてくれ」 |
上記のような要求をしてくる乗客に出会うと、タクシードライバーに嫌気がでる人もいるかでしょう。しかし、考え方を変えれば顧客対応力を向上させるよい機会とも捉えられます。
タクシードライバーの初期はしんどいかもしれませんが、長く続けていると固定の乗客もできます。
そのため、リピートの乗客を見つけられると、友人や家族とドライブしているくらい気楽に働けるようになるでしょう。初期は大変かもしれませんが、プラスに捉えて面倒な乗客対応をしてみてはいかがでしょうか。
長時間運転で腰痛や肩こりを起こしやすい
タクシードライバーに転職すると、長時間の運転によって腰痛や肩こりが起こりやすくなるリスクがあります。
「厚生労働省」のデータによると、長時間座りっぱなしの職業は、腰痛や肩こりの発生率が高いと報告されています。
(4)運転(長時間の運転・配送)
長時間の車両運転は、座位姿勢の拘束と腰部への全身振動ばく露が腰痛発症のリスクとなり得ます。多くの運転手は、運転だけではなく、荷物の積み下ろしや運搬なども行うことから、長時間の拘束姿勢による末梢血液循環の阻害や一時的な筋力調整不全も、好ましくない腰部への負担となります。
しかし、適切なストレッチや姿勢の改善、定期的な休憩を取れば予防も可能です。
これらのストレッチは、タクシードライバーに関係なくできない人はできません。そのため、健康に関して自己管理できる人であれば、それほど気にしなくても大丈夫でしょう。
出典:運送業務で働く人のための腰痛予防のポイントとエクササイズ|厚生労働省
生活リズムが不規則になりやすい
タクシードライバーに転職すると、隔日勤務による長時間労働や深夜帯に起きているため、生活リズムが不規則になる場合もあります。
「厚生労働省」のデータでも、長時間労働や深夜帯の勤務は健康リスクが高まるのが示されています。
長時間にわたる過重な労働は疲労の蓄積をもたらす最も重要な要因と考えられ、さらには、脳・心臓疾患の発症との関連性が強いという医学的知見が得られています。
たしかに隔日勤務は長時間プラス深夜帯の勤務も含まれるので、身体的にあわない人も一定数いるでしょう。
そのため、隔日勤務がどうしてもできそうにない人は、日勤のタクシードライバーとして働くのもひとつの方法です。
タクシードライバーを目指している人は、自分にあう働き方ができるタクシー会社を探してみてください。
関連記事:タクシー運転手の隔日勤務はつらい?労働時間の実態を徹底検証関連記事:【徹底解説】タクシードライバーはやめとけ?言われる理由と不安解消のコツ
関連記事:【徹底解説】タクシー運転手がきついと言われる理由と魅力について
40代からタクシードライバーへ転職したときの月収シミュレーション
タクシードライバーの給料は歩合制であるため、乗客を効率よく乗せるほど収入が上がります。目的地によって配送距離は異なりますが、隔日勤務の働き方で大まかな月収をシミュレーションの事例で紹介します。
勤務形態 |
・隔日勤務 |
1日の勤務時間 |
・17時間 |
月の勤務日数 |
・12日 |
1回の送迎単価 |
・3,000円(約7㎞で30分) |
1時間あたりの乗客数 |
・1組 |
歩合率 |
・60% |
計算式 |
・3,000円 × 17時間 × 12日 × 60% |
月収 |
・367,200円 |
上記のように1時間あたり1組3,000円で送迎できると、月収367,200円の収入を得られ年収にすると約440万円を稼げます。
また、22時〜翌5時にかけては深夜割増料金となるため、さらに単価をあげて稼ぎやすくなります。そのため、タクシードライバーとして日本の平均年収458万円※3)以上も十分目指せるでしょう。
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関連記事:タクシー運転手に向いてる人の6つの特徴・やりがいや魅力を紹介
40代でタクシードライバーに転職した人のリアルな声|3選
40代から未経験でタクシードライバーへ転職した人のリアルな声について、3つ紹介します。
口コミ①
●ドライバーとして働いてみた感想は?
互助交通は非常にアットホームな会社でしたね。乗務員の年齢層は若干高めですが、どなたも親切に教えてくれました。
女性乗務員は2人いるのですが、私の採用をきっかけに女子更衣室としてすぐ近くのマンションの1室を借りてくれました。
そこのための掃除機も購入してくれました。また、社長は毎日アルコールチェック時に声をかけてくれ、気を使っていただいています。
引用:ハローワークおしかけインタビュー|厚生労働省
口コミ②
タクシーのイメージが変わった瞬間
実はタクシーの接客が正直不安でした。テレビで見るイメージではよくお客さんとトラブルになっている映像が多い気がして、、、。けど乗務して2カ月、イメージが変わりました。
ご年配のお客様が多いので、毎日「ありがとう」「助かるわ」「アオイさん走ってて良かった」「頑張ってやー」などの声を頂きます。
自分としては、仕事として当たり前にしていることが誰かの役に立っている。こんなに嬉しいことはありません。
引用:タクシーで頑張るならアオイと決めていました|アオイグループ
口コミ③
前職:飲食業(ホール)/出身:東京都
この仕事を選んだのには、元々飲食店でホール業務に就いていた関係から、接客業には慣れておりましたし、車が好きで運転も好きでしたので、タクシーという仕事をしてみようかと、考えておりました。
その上で、転職当時子どもが小学校と幼稚園でしたので、一日目一杯働くかわりに次の日にしっかりと子供と触れ合えるのも大きかったです。
前職と比べても、子供の学校行事等に参加出来る事が増えました。
転職後やはり、実際に走ってみると知らない場所だらけで、東京駅付近で仕事していた身であっても最初は不安でしたが、地道に継続し覚えていけました。
引用:40歳代社員|キャピタルモータース株式会社
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40代からの転職に失敗したくない人は転職エージェントの活用がおすすめ
40代でタクシードライバーへの転職を成功させるためには、転職エージェントの活用がおすすめです。
上手に活用することで豊富な求人情報やキャリアアドバイザーのサポートを受けられ、希望にあったタクシー会社を見つけやすくなります。
転職エージェントを活用する主なメリットは、以下の3つです。
・豊富な求人情報にアクセスできる |
「独立行政法人労働政策研究・研修機構」によると「ハローワーク」(13.1%)と比較し、
転職エージェントを運営している人材会社「民間の職業紹介機関」を経由した場合(19.8%)と約6%程高く、転職の決め手になっています。
そのため、40代でタクシードライバーへの転職の成功確率をあげるなら、転職エージェントの活用を検討してみましょう。
弊社ではタクシードライバーを含む、ドライバーに特化した無料の就職・転職サポート「ドライバーキャリア」を運営しています。
「タクシー業界の知識がなくてどのような求人を探したらいいのかわからない...」「応募先とのスケジュールを調整して欲しい...」
このような悩みがある人は、無料で利用できるので一度利用してみてはいかがでしょうか。
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40代のタクシードライバー転職に関係するよくある質問
40代のタクシードライバー転職に関係するよくある質問について、3つ紹介します。
・40代からの転職はなぜ難しいと言われていますか? |
40代からの転職はなぜ難しいと言われていますか?
40代からの転職が難しいと言われる理由は、次のようなものがあります。
・求められるスキルが高度である |
上記のように40代は中堅〜ベテランに位置する年代であり、20代や30代の転職とは求められる内容が異なります。そのため、一般的には40代からの転職は難しいと言われています。
しかし、タクシードライバーの平均年齢は「58.3歳」※1)で、全産業の業界平均年齢「43.2歳」※4)よりも「約15歳」高くなっています。
上記のデータからもタクシードライバーへの転職は、その他業種と比べて難易度は下がるでしょう。
出典:※4)改善基準告示の見直しについて(参考資料)|厚生労働省
タクシードライバーは何歳まで働けますか?
「全国ハイヤー・タクシー連合会」によると、タクシードライバーの定年は法人タクシーの場合、65歳までとされています。
しかし令和3年4月1日に施行された「高年齢者就業確保措置の新設」では、65歳から70歳まで引き上げの努力義務が導入されています。
一方「東京都個人タクシー協会」によると、個人タクシードライバーは最長75歳のようです。ただし、政府の方針として定年制度の撤廃も検討しているので、今後75歳以上でも乗務ができる可能性もあるでしょう。
出典:ハイヤー・タクシー業高齢者の活躍に向けたガイドライン|一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会
出典:よくあるご質問|一般社団法人東京都個人タクシー協会
タクシードライバーは何歳まで採用されますか?
タクシードライバーへの転職は年齢不問の会社も多く、普通自動車一種免許を取得してから3年以上※5)経っていれば何歳でも応募できます。
ただし、人の命を預かる仕事になるため、視力や認知能力に異常がある場合は年齢が若くても働けなくなる可能性はあります。
出典:※5)タクシー業界まるわかりHANDBOOK|厚生労働省
40代のタクシードライバー転職についてのまとめ
40代で転職する場合、即戦力を求めている会社が多く、さまざまなスキルが必須となります。しかし、タクシードライバーは40代であっても若手扱いとなり、未経験からでも挑戦しやすい仕事です。
収入に関しても歩合制が取り入れられているため、40代の未経験者でも高収入を目指せます。これからタクシードライバーを目指す人は、本記事を参考にして転職活動してみてください。
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