施工管理

【令和6年改正】電気工事施工管理の資格概要|受験要件や難易度、免除内容など

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電気工事施工管理のイメージ画像

電気工事施工管理技士の免状取得を目指すにあたって、合格率はどれくらいか気になっている人もいるでしょう。

実際、1級・2級の合格率は、それぞれ40%から60%程度です。資格取得の難易度は高いですが、テスト対策によって十分に合格を目指せると言われています。

この記事では、電気工事施工管理の免状は難易度が高いのか、1級と2級のそれぞれの合格率を紹介します。また、令和6年度に受験要件の改正があったことも解説するので、目指している人はぜひ参考にしてください。

電気工事施工管理の資格は難易度が高いのか

切断作業の様子

電気工事施工管理技士の業務は監理技術者や主任技術者として、施工計画の作成や工程管理・品質管理などです。

免状は2種類あり、一般的に難易度が高いと言われています。

ここでは、電気工事施工管理について紹介します。

電気工事施工管理技士とは

免状の種類は次の2つです。

  • 1級電気工事施工管理技士
  • 2級電気工事施工管理技士

それぞれの免状について解説します。

1級電気工事施工管理技士

1級は、最も難易度の高い国家資格です。1級を保有していれば、主任技術者だけでなく監理技術者として勤務できます

下請代金総額が4,500万円以上の元請工事を実施するにあたって、監理技術者を必ず設置しなければなりません。

参考:技術者制度の概要|国土交通省

2級電気工事施工管理技士

2級は、1級に次ぐ国家資格です。2級を保有していれば、主任技術者として勤務できます

主任技術者は下請工事もしくは4,500万円未満の元請工事で、主任技術者を設置しなければなりません。

参考:技術者制度の概要|国土交通省

電気工事施工管理技士の難易度

合格率は、免状の種類によって異なります。

  • 1級電気工事施工管理技士の難易度
  • 2級電気工事施工管理技士の難易度

それぞれの合格率について解説します。

1級電気工事施工管理技士の難易度

1級の合格率は、40%から60%程度です。

令和3年から5年における1級の合格率は、次のとおりです。

年度第一次の合格率第二次の合格率
令和3年53.3%58.8%
令和4年38.3%59.0%
令和5年40.6%53.0%

第一次・第二次ともに、合格率は40%から60%程度で推移している一方で、資格取得の難易度は高く、合格に向けて、長い勉強時間が求められるでしょう。

参考:令和3年度 1級電気工事施工管理技術検定 結果表 | 一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部
参考:令和4年度 1級電気工事施工管理技術検定 結果表 | 一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部
参考:令和5年度 1級電気工事施工管理技術検定 結果表 | 一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部

2級電気工事施工管理技士の難易度

2級の合格率も、40%から60%程度を推移しています。

令和3年から5年における2級の合格率は、次のとおりです。

年度第一次の合格率第二次の合格率
令和3年57.1%50.4%
令和4年55.6%46.7%
令和5年43.8%43.0%

年度によって合格率は変動していますが、いずれにしても300時間程度の勉強時間は少なくとも必要と言われています。

参考:令和3年度 2級電気工事施工管理技術検定 結果表|一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部
参考:令和4年度 2級電気工事施工管理技術検定 結果表|一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部
参考:令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 結果表|一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部

電気工事施工管理技士の受験資格

電気工事施工管理技士として活躍する人

電気工事施工管理技士の受験要件は、令和6年度に改正が発表されました。変更の背景や内容について解説します。

令和6年度から大幅に変更

令和6年度から受験要件が大幅に変更されています。

1級の受験要件の新旧比較は次のとおりです。

旧受験要件新受験要件
第一次2級を保有している場合は条件なし保有していない場合は、3年から15年の実務経験が必要19歳以上(受検年度末時点)
第二次2級を保有している場合は5年以上の実務経験保有していない場合は、第一次の条件と同様1級第一次合格後、実務経験5年以上特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上監理技術者補佐としての実務経験1年以上 のいずれか2級第二次合格後、実務経験5年以上(1級第一次合格者に限る)特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上(1級第一次合格者に限る)

特に大きな変更点として、第一次の受験要件で実務経験が求められなくなりました。

2級の受験要件における新旧比較は次のとおりです。

旧受験要件新受験要件
第一次17歳以上(受検年度末時点)17歳以上(受検年度末時点)
第二次学歴に応じた1年から8年以上の実務経験2級第一次合格後、実務経験3年以上(建設機械種目については2年以上)1級第一次合格後、実務経験1年以上

新受験要件が設けられたことにより、1級・2級ともに年齢条件のみで第一次検定を受けられます。また、第二次検定の受験資格に求められる実務経験年数も短縮されています。したがって、電気工事施工管理技士を目指す人も増えるかもしれません。

参考:令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります|国土交通省

第二次検定は旧受験資格でも受験できる

令和6年度から令和10年度までに限っては、経過措置期間として旧受検要件と新受検要件のいずれかを選択して第二次を受験できます。

1級を目指すにあたって、旧受験要件を採用した方が短期で免状取得できる可能性があります。たとえば、大学で指定学科を修了した場合などです。

関連記事:【2024年版】電気工事施工管理技士に必要な実務経験は?計算方法や認められない例

電気工事施工管理技士の試験が一部免除される資格

作業員が横並びに立っている様子

技術士(電気電子部門)を取得していると、1級・2級ともに第一次のテストが免除されます。

技術士の免状がある場合は、電気工事施工管理技士を目指してみるのもよいでしょう。

電気工事施工管理技士の資格の試験概要

作業員が遠くを見つめる様子

テストの概要について、次の4つの点で解説します。

  • 試験日程
  • 申請方法
  • 受検手数料
  • 試験地

試験日程

1級検定の実施日程を紹介します。

項目日程
第一次検定日7月14日(日)
第一次結果発表日8月23日(金)
第二次検定日10月20日(日)
第二次結果発表日令和7年1月10日(金)

一方で、2級検定の実施日程は次のとおりです。

項目日程
(前期)第一次検定日6月9日(日)
(前期)第一次結果発表日7月10日(水)
(後期)第一次検定日
(後期)一次・二次同時日程(後期)第二次検定日
11月24日(日)
(後期)第一次結果発表日1月10日(金)
(後期)第二次結果発表日2月7日(金)

たとえば、1級の場合、テストは年1回の開催のため、受験する際は合格に向けて入念に対策しましょう。

申請方法

受験申請は、ネットで実施できます。ただし、第二次検定を初めて受験する場合は実務経験の審査があるため、書面で申請しなければなりません。

受検手数料

1級と2級の受験手数料は、それぞれ次のとおりです。

  • 1級
    • 第一次:13,200円
    • 第二次:13,200円
  • 2級
    • 第一次:6,600円
    • 第二次検:6,600円

試験地

1級と2級の開催地は、それぞれ次のとおりです。

  • 1級
    • 札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
  • 2級
    • 前期:札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
    • 後期:札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄(学校申請者向けに、上記以外に8試験地を設置)

参考:令和6年度1級 電気工事施工管理技術検定のご案内|一般財団法人建設業振興基金
参考:令和6年度2級 電気工事施工管理技術検定のご案内|一般財団法人建設業振興基金

関連記事:電気工事施工管理技術検定とは|1級・2級の合格率や難易度、取得のコツ

電気工事施工管理技士の資格についてのまとめ

作業員が話し合う様子

この記事では、電気工事施工管理技士の免状について解説しました。

電気工事施工管理技士は監理技術者や主任技術者として、施工計画の作成や工程管理・品質管理などの業務を担っています。

1級・2級の合格率は、それぞれ40%から60%程度で推移しています。難易度は高いですが、テスト対策によって十分に合格を目指せるでしょう。

これから電気工事施工管理技士を目指しているのであれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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