人は住んでいれば物がだんだんとあふれてきます。その中には普段使わない荷物もあり、住宅内のスペースをとってしまうことが問題となります。
最近はトランクルームの値段もこなれてきたことから、一般の人にも気軽に利用する方が増えています。
そこで、トランクルームの値段を多彩な角度から徹底比較します。
トランクルームの料金相場について
トランクルームは、個人では普段使用しないレジャー用品や季節ごとの衣類などのほか、趣味の用品などを収納するために多く利用されています。
そして、企業では主に、普段使用しない事務用品や帳簿などを収納するために使用されることが多いでしょう。
以前は、富裕層を中心にトランクルームを使用することが多く見られました。
しかし、現在はマンションでもトランクルームを設置するようになったほか、東日本大震災以降、自宅の荷物を分散収納することで紛失のリスクを減らすために一般の方もトランクルームを活用するようになっています。
当然、トランクルームを使用すれば、自宅のスペースを有効活用できるので、上手に活用すればこれほど素晴らしいサービスはありません。
そこで心配になるのが、トランクルームの値段でしょう。
一言に値段といってもレンタルをするからには月額使用料のほかに手数料や保険料などが発生します。
そこで、トランクルームをレンタルするにはどのような費用が発生するのか、その種類と値段をご紹介します。
初期費用の目安:月額利用料の5ヶ月分
トランクルームをレンタルする場合、多くの企業はアパートやマンションなどを賃貸するのと同じように初期費用の値段を設定していることが多いです。
初期費用は、月額使用料の5か月分を請求されることも少なくないので、トランクルームをレンタルする場合、初期費用の値段を気にしましょう。
初期費用は、それぞれのトランクルームレンタル会社により変わりますが、そのほとんどがトランクルームの敷地が自社で保有していないので、初期費用の値段に土地代の経費を初期費用の値段に上乗せされていることがあります。
一般に、初期費用と呼ばれるものには、敷金、保証金、事務手数料などが請求されることがあるほか、業者によってはカギ代や管理費も請求してくるところがあります。
そして、契約時の当月使用料日割り分+翌月使用料を加算されることもあります。
そのため、月額1万円でトランクルームが使用できると思っても、初期費用で5万円程度かかることもあるので、トランクルームをレンタルする時には初期費用の値段をしっかり確認して比較することが重要です。
月額利用料の目安:月額0.2〜5万円
トランクルームはレンタル物件なので、当然毎月の使用料がかかります。そして、月額使用料の値段は、トランクルームの種類で大きく変わってきます。
トランクルームには、大きく分けると屋外設置型、室内保管型、クラウド型と呼ばれる宅配型の3種類に分けることが出来ます。
そして、この中でもっともスタンダードなトランクルームが屋外設置型で、最も安い値段なのが宅配型です。
それぞれの月額使用料は、屋外型と室内保管型が、保管する場所の広さにより値段が大きく変わってきます。そして、宅配型はトランクルームのレンタル会社で用意した箱の数で値段が変わります。
トランクルームの月額使用料金は、屋外型の場合、空調設備がないのが普通なので、一般に室内型より安いことと、月額料金形態がシンプルに決められていることがほとんどです。
しかし、室内型は、ビル内をトランクルームとして貸し出していることがあり、その場合、トランクルームの大きさのほかに、エアコンやエレベーターの有無で値段が異なります。
また、トランクルームの月額使用料は、ネットなどに大きく乗せられており、月の使用料はそれ以外にかからないようにも見えます。
実際は使用料以外に手数料や保険料といった費用が発生することがあるので、トランクルームを借りる前に値段の詳細を聞いたほうが良いでしょう。
その他費用の目安:状況により異なる
トランクルームの月額使用料は、表示されている値段のほかに手数料がかかることがほとんどです。
トランクルームを貸し出している会社の公式HPを見ると、そのほとんどが月額使用料金しか掲載されていないので、細かい費用は階層を開かなければ見ることが出来ないか、実際に契約に進まないとわからないことが多くなっています。
月額使用料のほかに、毎月かかる費用として管理費用や料金の口座引き落とし費用が発生することがあります。
とくに口座引き落とし費用は、借主ではなく貸主が負担することが普通ですが、これを借主に負担させている場合があるので注意しましょう。
また、トランクルームの使用時には、火災や盗難のトラブルの時に保険をかけている業者がほとんどです。
しかし、保険内容はそれぞれのトランクルームで異なっており、保険の値段も様々ですから契約前に確認をしておくとよいでしょう。
とくに保険を用意していない場合は、月額使用料の中に含まれていることがあるので、そちらも確認したほうが良いです。
トランクルームについているカギは、契約者が変わるたびにセキュリティー上から新しいカギに交換されます。
カギの交換費用は必ず新規でトランクルームを借りる時、または返却する時に発生します。
このほか、保証金を請求するトランクルーム提供会社がありますが、これはトランクルームを借りている人が万が一、月額の使用料の納付を忘れた時に建て替えて支払うシステムです。
ただし、保証会社を介さずにトランクルーム提供会社が保証金として預かる場合もあります。
このように、月額使用料以外に多くの費用が発生するのが、トランクルームのレンタルですので、月額使用料を見て安いと判断せずトータルで値段を比較することが重要です。
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【徹底比較】トランクルームの料金相場
トランクルームを借りたいと思う人は、収納する用品もそれぞれ異なるので大きさのほかトランクルームに求める特徴も異なってきます。
トランクルームの値段相場を見るときに、それぞれの特徴ごとに比較しなければ、本当に自分がレンタルしたいトランクルームの値段相場を知ることはできません。
トランクルームには、当然どの地域にあるかによっても値段は異なってきます。
例えば、東京都内にあるトランクルームと地方都市にあるトランクルームとでは全く価格が同じであることはありません。
それは、その土地の価格やその地域の人件費などが大きく関わるからです。
そこで、トランクルームの値段を比較する場合は、どのくらいの大きさのトランクルームを借りるのか、屋外型なのかそれとも屋内型なのか、それとも違う形態で借りるのかを決めます。
そうすることにより、平均的な借りたいトランクルームの価格を知ることが出来ます。
ここまでくれば、どの地域で借りるのかを当てはめれば、自分の借りたいトランクルームの価格の一番安い所を見つけることが出来ます。
あとは、トランクルームの付加価値サービスをどの程度重視するのかを考えればよいでしょう。
サイズ別の目安
トランクルームには、コインロッカー程度から8畳程度までの大きさがあるとご紹介しましたが、多くのトランクルームはだいたい4畳程度までとなります。
そこで、大きさの違いでどの程度価格に差があるのかを全国平均価格として表にしました。
広さ | 平均値段(税抜き) |
1畳未満 | 4,157円~ |
1畳以上2畳未満 | 6,800円~ |
2畳以上3畳未満 | 11,000円~ |
3畳以上4畳未満 | 16,000円~ |
4畳以上 | 20,000円~ |
この平均価格は、大きさのみを比較していますので、屋内用と屋外用、そしてそのほかの保管方法も全て一緒に平均としています。
また地域による値段の格差や、トランクルームが接地してある場所も全て一緒にして平均を出しています。
全ての平均として計算しているので、同じ大きさでもこの価格より安い物件もあります。
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種類別の目安
トランクルームには、屋内型、屋外型、そしてその他の預け入れ方式に分けることが出来ます。
当然、トランクルームの種類により値段は変わってきますので、それぞれの種類ごとに全国的な平均価格を表にしました。
また、それぞれの種類は、接地されている地域により価格は大きく乖離することもありますので、あくまでも目安として捉えてください。
屋内型
屋内型のトランクルームは、マンションをトランクルームとしている場合や、地方では大きな倉庫をトランクルームとしている場合があります。
当然マンションのようなトランクルームは1Fより2Fのほうが、金額が高くなります。
トランクルームで屋内型のメリットは、盗難対策がしっかりしていることです。
この他、温度管理や湿度管理が徹底されている物件もあります。
そこで、これらを踏まえて、全国のトランクルームの屋内型を見てみます。
広さ | 平均値段(税抜き) |
1畳未満 | 7,083円~ |
1畳以上2畳未満 | 10,985円~ |
2畳以上3畳未満 | 17,180円~ |
3畳以上4畳未満 | 22,050円~ |
屋外型
屋外型のトランクルームは、値段が屋内型より比較的リーズナブルなことから、安くトランクルームをレンタルしたい人に向いています。
また、屋内型ではトランクルームの大きさが限られますが、屋外型では大きなものを預けることが出来ます。
ただし、屋外型は、空調設備などが整っていないので、劣化しにくいものに限られます。
広さ | 平均値段(税抜き) |
1畳未満 | 4,776円~ |
1畳以上2畳未満 | 7,066円~ |
2畳以上3畳未満 | 10,333円~ |
3畳以上4畳未満 | 12,000円~ |
4畳以上 | 17,500円~ |
その他
上記の種類に属さないトランクルームには、コインロッカータイプや宅配タイプなどが一般に用意されています。
特に、少量の書類や小さなものを預けたい人には、銀行の貸金庫のように使えるロッカータイプのトランクルームが人気です。
この他、小さな書類などをトランクルームに預けに行かなくても段ボール単位で宅配してくれる宅配タイプも人気があります。
ただし、宅配タイプは当然宅配料も別途かかることと、集荷される時間などが決まっているので注意が必要です。
宅配タイプなどのボックスタイプは、収納量が少なく小さなスペースで済むので、1か月あたり200円からが平均的な値段となります。
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地域別の目安
トランクルームは、首都圏と地方部では値段が異なります。
これは東京や大阪といった場所は地代が高いので、トランクルームのレンタル料金が高くなります。
また、東京や大阪とでもトランクルームの値段が異なりますので、それぞれの値段を紹介し、そのほかの地域はおおよその平均的な値段をご紹介いたします。
東京
東京は、日本の経済の中心であり、人が日本中から集まってきます。そして企業の本社も東京に集まってきます。
このように東京には人もお金も集まることから、土地の値段も上がっていきます。
そのため、どうしても東京のトランクルームは、他の日本の地域より高い傾向があります。
しかし、東京の中でもトランクルームの値段はかなり違うので、同じ東京23区内でも安い場所を見つけることから始めるのが良いでしょう。
東京都でのトランクルームの値段は、2,800円前後から70,000円前後が主流となっています。
当然、屋内と屋外、そして広さにより値段は変わってきます。
都内で人気のある広さは、2畳程度が良く利用されており、値段は13,000円~20,000円となります。
また、趣味の自転車を預ける人も多く、その場合は1畳タイプが人気で、5,000円前後から10,000円前後となります。
大阪
大阪府で、トランクルームをレンタルする場合、東京に比べると少し安い値段となっています。
一般個人の方が利用するのにちょうどよい大きさの2畳程度の場合、9,000円前後で探すことが出来ます。
ここが東京と違い、10,000円を超えるようなことがありません。また、もう少し広いトランクルームとして3畳程度を選んでも15,000円以下でレンタルできることがほとんどでしょう。
また、大阪の場合、0.3畳(0.54㎡)といった小さなスペースのレンタルも行っており、値段も3,000円以下で借りることが可能となります。
このほか、細かい刻みでスペースが用意されており、自分が収納する荷物に合わせて、最適な値段のトランクルームを借りることが出来るでしょう。
その他
東京や大阪以外にも、地方の都市部を中心にトランクルームのレンタルをしている企業があります。
また、東京や大阪でトランクルームを展開している企業が、地方都市にも営業所を構えてトランクルームを提供することが増えてきました。
トランクルームは、自分の住居に荷物置き場がなくて困っている人や、自宅のスペースをもっと広げたい人が利用するので、トランクルームを展開している場所は、地方でも田舎ではない都市部になってきます。
地方都市のトランクルームの価格は、東京より安く大阪と変わらないか少し安い値段がほとんどです。
トランクルームの平均的値段は、1畳の広さを5,000円程度で借りることができ、3畳でも10,000円以下となることがほとんどでしょう。また、地方でも当然屋内と屋外があり、値段が異なります。
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【用途別】トランクルームの料金相場
トランクルームを利用する場合、個人で利用する場合と仕事で利用する場合の2タイプに大きく分けられるでしょう。
そのため、トランクルームに預ける荷物は個人と仕事では大きく異なるといえます。
そこで、個人でトランクルームに預ける場合と、仕事で預ける場合の荷物別に値段を見てみます。
私生活
個人でトランクルームを利用する場合、四季に応じて使わない私生活の物を預ける人が多いでしょう。
また、普段使用しない旅行カバンといった大きな物も自宅には邪魔になるので預ける方が多くなります。
例えば、衣類などは湿気や温度管理が整った屋内タイプに預けるのが良いでしょう。
また、同時にスーツケースなどの大型の用品を預ける方もいると思います。そこで、トランクルームの理想の大きさは、2畳の屋内タイプをレンタルするのをお勧めします。
2畳で屋内タイプは、月の使用料が15,000円前後から20,000円前後となります。
また、生活用品ではタイヤの保管もトランクルームに預けたい人もいるでしょう。
タイヤの保管は、取り扱いをしている業者としていない業者があるので、確認が必要ですが、タイヤ4本で概ね月額2,000円前後となります。
仕事
仕事でトランクルームを使用する場合は、書類や資料といった印刷物などが主になるでしょう。このほか帳簿などもトランクルームに預けておけば、会社のスペースを有効活用できます。
また、トランクルームと似たサービスに貸倉庫があり、企業などは多く利用しています。
貸倉庫は棚などがサービスで用意してある事も多く、好きな時に出し入れできるので便利になっています。
しかし、貸倉庫は保険に加入していません。そこで、もしもの時の保管責任を得るためには、トランクルームでしっかりと管理されたところのほうが安全です。
書類などは、段ボールなどに入れて預けるようになりますが、120サイズでだいたい月額400円程度で利用できます。
また、独自の収納規格サイズのダンボールを使用している業者もあり、内寸34cm×40cm×30cm(B5用紙で約5,000枚)。
(単行本で約60冊、文庫本で約200冊程度)の大きさの段ボールを使用した場合、月150円から利用できる業者もあります。
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トランクルームの料金:使用期間別の値段
トランクルームを借りる場合、引っ越しの間の数日間だけ借りたいという方もいるでしょう。
しかしトランクルームは基本的に最小で借りられる日数が決められていることが多くなっています。
とはいっても、数日だけ借りたいといえば借りられないことはありません。
トランクルームを借りる場合は、どんなに短い期間でも年単位で借りても初期費用は同一の金額が徴収されることとなります。
初期費用の所で触れましたが、事務手数料や保険料など、たとえ15日しか借りなくても必要となるので確認をしましょう。
また、基本的にトランクルームは日割りで貸し出しを行っていない企業が多く、月単位の貸し出しとなっている点も注意が必要です。
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トランクルームの料金が安くなる時期について
トランクルームは、引っ越しの時期があるのと同じように、トランクルームの需要が高まる時期が決まっています。
それは、引っ越しシーズンが始まり、新居が決まった後の3月から4月になります。
この時期は、トランクルームは繁忙期となるため、黙っていても借りてくれる人が多く割高の値段設定となっています。
そこで、トランクルームを借りる場合、可能であればこの繁忙期をずらし、2月頃もしくは5月頃に物件を探すとよいでしょう。
また、HPなどを見ると、トランクルーム一括比較サイトがあります。
しかし、トランクルームの公式HPには割引価格で提供があるのに対し、一括比較サイトから申し込むと、この割引が少なくなることがあります。
これは、一括サイトへの手数料が発生しているためで、希望のトランクルームの会社名から検索し、公式HPから申し込むのがお得に契約できる方法となります。
この他に、インターネットに掲載されていない、特別価格を店頭で販売していることがあるので、近くにトランクルームのお店があれば、一度店内で問い合わせするのも一つの方法です。
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トランクルーム料金に関するまとめ
いかがでしたでしょうか。トランクルームの値段を様々な角度から比較してきました。
もちろん実際の価格は、借りる人がどの程度の荷物を収納するのか見積もりを取らなければわからないでしょう。
しかし、ここでご紹介したトランクルームの値段を参考にすれば、後で失敗することがないはずです。
トランクルームを借りる場合は、預ける荷物がどのような環境に適しているのか考え、次に預ける荷物の量、そしてそれに見合ったトランクルームのタイプと広さを探すとよいでしょう。
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