「施工管理の仕事量はおかしい!」
「おかしいなと感じるのは自分だけ?」
「今のおかしな状況を改善する方法はないの?」
こんな悩みや疑問を抱えていませんか?結論から言えばその考えは間違いではありません。
建築業界における施工管理はさまざまな業種の中で特にきつい仕事と言えます。施工管理は本当にブラック企業と呼ばれてもおかしくない職業です。この記事ではそのおかしな施工管理のついて、以下のことを紹介しています。
・なぜ施工管理の仕事がおかしいのか?
・おかしいと思ったらどうすればいいのか?
・今後おかしな状況は良くなっていくのか?
もし自分だけがおかしいと思っているのであれば、この記事を読むことでその感覚は間違っていなかったと理解できるでしょう。
施工管理はおかしい!すぐ辞めたくなる理由5選
建築業界で施工管理はおかしいと言われ続けています。そのおかしさからすぐに辞めたくなる人も続出しています。なぜすぐに辞めたくなるのか?その理由について紹介していきましょう。
業務量がおかしい
施工管理の業務量ははっきり言っておかしいです。施工管理の仕事は4大管理と呼ばれる「工程管理」「品質管理」「安全管理」「原価管理」が主となっています。これだけ見るとそんなに大したことはないと考えてしまいますが、実際この1つ1つの管理の中に多くの仕事が入っています。
例えば工程管理というのは、工事が工期までに終えるようにスケジュール管理を行うことです。このスケジュール管理の中には、現場で働く職人の人材確保、資材の発注、重機の手配など含まれています。この工程が順調かどうかは施工管理が直接確認しているので、毎日現場に行って進捗状況を確認します。
施工管理は事務仕事もあるのですが、基本的に工事中は常に現場にいるか、関連会社との打ち合わせがあったりとやることがスケジュールがびっしり埋まっています。
工事中はトラブルが多発しますが、その解決方法や今後のスケジュール変更などを考えるのも施工管理であるため、予定外の仕事も増え続け、頭がパンクしてしまうこともあります。
あまりの仕事量の多さに精神的におかしくなって辞めていく施工管理は少なくありません。
毎日の残業がおかしい
上記で紹介した通り、施工管理は業務量が膨大すぎて定時時間内に仕事を終わらすことが基本的にありません。事務仕事は工事後に行うのが基本なので、そもそも定時を過ぎています。
おかしいのはそれだけでなく、施工管理は出勤時間が職人よりも早いのです。というのも朝一で現場状況を見て当日の工程や安全面などに不備はないのかなど確認しなければいけません。
出勤は朝早いのにも関わらず退勤時間は職人たちよりも遅いのが当たり前。しかし、会社の上司などはそれが当たり前でむしろ頑張っている自分が偉いなどと頭がおかしいのかと感じる発言もします。
その当たり前の残業で体調を崩したり、ストレスがたまったりすることが辞める原因の1つとなっています。
休日回数がおかしい
施工管理は毎日の残業だけでなく、休日回数もおかしいです。まず休日回数が日曜のみというのがおかしいです。工事現場を見てみるとわかるのですが、日曜しか工事を休んでいないのがわかるかと思います。
他の企業なら週休二日なのに建設業界だけは日曜だけっておかしいですよね?休みが少ない理由は昔からの慣習ということもありますが、工期が短かったり、人員不足ということもあります。
建設業界は長年の人員不足が続いているので、自分が休んだ場合に代わりとなるものがいません。そのため、どこか平日に休むということができないのです。
また唯一の日曜も工事が遅れていたり、自分の仕事が溜まっていると出勤となるケースがあります。1か月休みがない施工管理もざらにいます。
休日がないと家族との時間が取れない、自分の趣味の時間が取れない、友人と遊べないなどといったプライベートの時間が全くなくなるので、転職を考える施工管理も少なくありません。
給料がおかしい
業務量や残業が多く、休日回数も少ない施工管理。もしそこまで大変ならせめて給料はたくさん頂けないとおかしいですよね?残念ながら給料も少ないのです。
施工管理の平均年収は約500万円と一般企業と比較すると多い結果が出ています。あれ?と思った方もいるでしょう。しかし、たくさんの給料をいただけるのは一部の大手ゼネコンの社員のみ。地方の零細中小企業は400万円どころか300万円もいかない企業もあります。
給料はモチベーションを上げるもの。しかし、頑張っても頑張っても給料で報われないなら、頑張る意味がありません。それが原因で辞めていく施工管理もたくさんいます。
職人との人間関係がおかしい
施工管理でおかしいのは会社や仕事内容だけではありません。現場で働く職人の中にも頭のおかしい人がいます。職人の中にはヤンキー上がりのものや昔暴走族をしていたもの、刺青が入ったものなどいます。
そういった人たちと働くことも怖いのに、基本的に何か間違ったり、おかしなところがあれば口頭で注意するかと思いますが、いきなり暴力を振るわれるなんてこともあります。
一般的な会社だとパワハラだとかで問題となりますが、昔から体罰が普通だと考える人ばかりなので、解決しようがありません。
また、施工管理は会社や施工主と職人の間に立つ中間管理職のような立場となるので、会社や施工主からの面倒や言いたくないことも職人に言わないといけないのに言いづらい、言っても聞いてくれないなどといったことの精神的ストレスで体がおかしくなって辞めていきます。
施工管理はおかしいと感じたらどうする?
この会社はおかしい、施工管理の仕事はおかしい、現場の連中の頭がおかしいなど感じた場合はどうすればいいのか、その対応方法について紹介していきましょう。
労働条件に不満があれば会社と交渉する
もし労働条件や給料に不満がある、今の現場が嫌、など会社までは辞めたくないけどどうにかして欲しいと思うのであれば会社と交渉してもいいでしょう。
建築業界は長年の人手不足であるため、当然施工管理は売り手市場となっており、どこでも雇ってもらえる状況です。建築会社も基本的に人材不足であるので、余程でない限り退職者は出てほしくないはずです。
そのため、給料や労働時間、休日回数の改善や現場移動願いを出せば叶えてくれるかもしれません。ただし、労働条件の改善を訴えるのであれば自分の実力が伴わないとただの文句言うやつだと思われるので、きっちり結果を出して貴重な人材と会社に印象付けておくことも大切です。
体に異変を感じたらすぐに辞める
働きすぎで体調を崩した、会社に行くと考えると体が震えるや気持ち悪くなるといった症状が出ればすぐに会社を辞めた方がいいでしょう。
すぐに辞めるというのは面倒かもしれませんが、そのまま続けて自分の体や心を壊してしまっても会社は何の保証もしてくれません。自分が損するだけなので、すぐに辞めましょう。
辞める方法は上司に伝える、人事部に伝えるなどさまざまありますが、退職願いを伝えるのが苦痛だと感じるのであれば退職代行を利用する方法があります。
退職代行とは、労働者に代わって退職の処理手続きを代行してくれるサービスです。有料のサービスとなりますが、スムーズに辞めることができる、会社の人と連絡を取る必要がなくなるので時間的にも精神的にも楽です。
ただし、会社との契約状況、仕事の状況によっては会社から訴えられる危険があるので、一度退職代行に相談して見るとよいでしょう。
他業種に転職する
施工管理の職業自体を辞めたいのであれば他業種への転職もいいでしょう。施工管理で労働条件のいい会社というのは本当に少ないです。働き方改革が進む日本の中で未だに休日回数が少なく残業が多いため、転職するだけでゆとりのある生活基盤を作ることができるでしょう。
ただし、未経験の業種に転職する際は年齢制限があります。若いうちであればすぐに吸収し、一人前となりやすいので転職活動が楽ですが、35歳以上となれば簡単に転職しづらく、働き口が限定されるでしょう。
すぐ辞めても大丈夫なの?と不安な方へ辞めた方がいい理由を紹介
上記で紹介したように施工管理はおかしい部分がたくさんあります。上記に当てはまるような会社で働いているのであればすぐに辞めても全く問題ありませんが、それでもすぐに辞めるのは…と心配になる方へ辞めた方が良い理由を紹介していきましょう。
頑張っても今後楽になることはない
今の状況がおかしいのは時間がたてば解決するだろうと思って我慢しつづけている施工管理の方もいるかもしれません。
でも残念ながら今後おかしな状況が改善されることはないと思います。むしろ今よりも悪化する可能性が高いです。なぜなら建設業界は高齢化社会にど真ん中にいるからです。
今働いている施工管理の人、職人さんの年齢を確認すればわかるかと思いますが、建築業界で働いている方の3割以上が55歳以上というデータが実際に出ています。
それでは若手はどうなのか?というと29歳以下の割合は約10%と1割程度しかいません。特に建設業界は高齢化が顕著に現れているのです。そのため、今後10年先20年先になると人手不足がより深刻化すると予想されています。
若手でも建設業界を志望する方はいますが、そういう方は大手ゼネコンなど給料が高く、大きな現場を担当できるような会社を志望するでしょう。
地方の小さな建築業者ではなかなか人が集まらないかと思います。そのため、もし今大手ゼネコンのような名の知れた会社で働いていないのであれば、今後より仕事がきつくなると思うので、今のうちに転職してもっと楽な業種、会社を選んだ方が賢明かと思います。
孫請け会社は今後会社存続の危機になるかも
建築業界は需要が高いから今後も職にあぶれる心配はないと聞いたことはありませんか?確かにマンションの建設やビルの建設、インフラの整備など工事が消えてなくなるということはないでしょう。
しかし、東京オリンピックが終わったあと、小さな建築会社ははどんどん廃れていくと予想されています。大阪万博やリニアの建設工事など大きな工事が待ち受けているので、廃れないのでは?という疑問が浮かぶかもしれませんが、その利益を受け取れるの大手ゼネコンやその下請けまで。
孫請けやさらにその下の下請け企業は利益を少ししか与えられません。それなのに資材は高騰していく、燃料は高くなっていく、人件費は上がるなどで会社経営が危うくなってくるでしょう。
いい人材はいい労働条件を求めて転職していくため、今よりも人材不足になり、労働環境が悪化する恐れがあります。
もし今の企業の経営状況がおかしいと感じたのであれば今すぐ別の企業に転職するか、別の職種に転職しましょう。
まとめ
「石の上にも3年」や「若いうちに苦労をしておけ」といった言葉で洗脳されて、おかしな状況にいても我慢していませんか?
苦労することで忍耐力がつく、成長すると勘違いする人がいますが、それは自分が好きなこと、どうしてもやりたいこと、今挑戦していることであれば確かに成長します。
しかし、やりたくないこと、おかしなことを無理やり続けても何も成長しません。むしろ心が廃れていきます。
もし今おかしいと感じているのであれば、その状況から抜け出して自分が良いなと思う方向へ進んでくださいね。自分のやりたいことであれば苦労もやりがいへと変わっていきますよ。
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