整備士

未経験から自動車整備に転職できる?仕事内容や魅力も紹介

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エンジンオイルをチェックする様子

自動車整備士として、さまざまな車両を整備するには、構造に関する専門的な知識や修理スキルが必要です。

整備士資格を取得するには、整備学校へ進学し学科教習や実技教習を受けながら知識を身に付けていくのが一般的です。

しかし、整備士になるうえで整備学校への進学が必須というわけではなく、所定の条件を満たして試験に合格すれば整備士として活躍できます。

今回は、未経験から自動車整備士に転職できるのか、仕事内容や適性も踏まえながら分かりやすく解説していきます。

この記事で分かること
・未経験からの自動車整備士への転職について
・自動車整備士の仕事内容
・自動車整備士に向いている人の特徴
・自動車整備という仕事の魅力
・未経験から整備士への転職を成功させるコツ
・未経験者を歓迎している整備士の求人

未経験から自動車整備に転職は可能

ブレーキパットを点検する様子

結論から述べると、未経験から自動車整備の仕事に転職することは可能です。

過去の学歴や職歴に関係なく、挑戦できます。

ここでは、整備業界の求人事情や未経験から整備士を目指す流れについて解説していきます。

未経験可の求人は数多くある

自動車整備業界は、人手不足が問題となっており若手人材の参入が減少している状況です。

これを受けて、各企業では人材確保を目的とした待遇面や労働環境の改善を進めています。

その一環として「資格取得支援制度」を設けている企業が増えてきており、未経験者を歓迎している求人も少なくありません。

無資格であるため、はじめから整備業務につけるわけではないものの、少しずつ知識を身に付けながら整備士資格の取得を目指せます。

1年経験を積んだら3級を取得する

未経験者が働きながら資格取得を目指す場合に、最初に受験するのが「三級自動車整備士」です。

整備士としての入門資格で、三級資格を取得しなければ二級・一級の整備士資格は取得できません。

整備学校に通学しておらず、過去に機械工学系の学科を専攻していない場合、三級試験を受けるには、1年の実務経験が必要です。

機械工学系の学科を修了している場合の実務経験は、6ヵ月です。

ちなみに、整備学校に進学した場合は1年の養成期間を経て、卒業と同時に三級試験に挑戦できます。

自動車整備の仕事内容

エンジンオイルの色をチェックする様子

整備士が行う整備業務には、3つの種類があります。

・点検整備
・緊急整備
・分解整備

車両を整備することに変わりはないものの、具体的な作業内容や携わるうえで必要な資格が異なります。

各作業の詳細について解説していきます。

点検整備

点検整備とは、修理ではなく車両を良好な状態で維持するための簡易的な点検作業のことです。

そのため、点検の際にエンジンや電気装置を細かく分解するような作業はありません。

タイヤの溝や空気圧、ブレーキの効き具合、ハンドルの遊びといった安全に走行するうえでの異常がないかチェックします。

点検整備は、三級整備士でもこなせます。

緊急整備

緊急整備とは、走行中の急な故障や交通事故により、破損した車を修理するための整備作業です。

なぜ故障したのか、事故によってどこまで損傷が及んでいるのか、細かく点検していきます。

点検後は、必要に応じて部品を細かく分解しながら、新しいものへと交換して修理します。

見た目だけでなく、臭いや音など些細な変化で異常を見つけなければならず、高度な整備知識と経験が必要な業務です。

緊急整備は、二級整備士以上でなければできない整備です。

分解整備

分解整備とは、点検整備などで異常を見つけた際に、さらに細かく分解して部品を交換する作業のことです。

各箇所の構造を熟知している必要があり、二級整備士以上でなければできない整備です。

この他にも、就職する職場によってはカーナビといった電気装置の取り付けや、板金塗装などの作業をこなすことも珍しくありません。

また、ディーラーでは営業マンと連携して、フロント業務をこなすなど、接客の仕事も多くなります。

未経験でも自動車整備に向いている人の特徴

タイヤ交換の様子

未経験で整備業界へ転職する場合、長くやっていけるのか、適性も気になります。

整備士の仕事が向いていると言えるのは、以下のような人です。

・車いじりが好き
・手先が器用
・成長意欲がある

なぜこのような人が向いているのか、整備士の仕事内容を踏まえながら解説していきます。

車いじりが好き

整備士の仕事に転職するうえで欠かせないのが「車が好き」であることです。

特に車をカスタムするのが好きな人にとっては、趣味が仕事になるようなものです。

点検や修理業務は、地味な作業が多く大変なこともたくさんあるため、車が好きでない人はつらく感じやすい可能性があります。

手先が器用

車は非常に多くの部品で構成されており、分解や交換作業では細かい作業がたくさんあるため、手先が器用な人が向いていると言えます。

しかし、作業をこなしているとオイルやグリスなどで、どうしても手先が汚れてしまうので、潔癖症の人は向いていないと言えるでしょう。

また、さまざまな溶剤も使用するため、皮膚の弱い人も注意が必要です。

成長意欲がある

成長意欲があり、常に新しいことについて学ぼうとするような人は、整備士に向いています。

自動車は常に進歩しており、新しい自動車を整備するには、最新の知識を学び続ける必要があるからです。

近年は電気自動車の普及が進んでいることから、電気装置や電子制御に関する知識が重視されつつあります。

未経験の方に伝えたい自動車整備の魅力

ジャンピングの様子

今の仕事に満足できずに、整備業界を目指す場合、仕事をこなす上でのやりがいや魅力も気になります。

自動車整備の仕事には、以下のような魅力があります。

・専門知識が身に付く
・社員割で得をすることがある
・安定して需要がある

各魅力について、現役整備士の声を踏まえながら解説していきます。

専門知識が身に付く

自動車整備士として経験を積むことで、車に関する専門知識が身につきます。

仕事を通じて、多くの人のカーライフをサポートできるのはもちろん、プライベートでもその知識や経験を活かせます。

急なバッテリー上がりや、故障を自分でチェックできるだけでなく、ユーザー車検を通して車検費用を抑えている整備士もいます。

社員割で得をすることがある

整備士として働いていると、会社で扱っている商品を購入する際、社員割でお得にサービスを受けられます。

ディーラーの場合は、車検費用や車の購入費用を抑えやすく、カー用品店では商品を安く購入できます。

必ず全ての会社に用意されているわけではないものの、仕事の延長で自分の車を点検したり、カスタムしたりすることも可能です。

安定して需要がある

自動車整備士は、乗用車・バス・トラックといった人々の生活と密接な関係にある乗り物を整備する役割を担っています。

整備業務は、人の命にも関わることであるため、ロボットによる代行は難しく、将来的にも需要の落ちない仕事です。

整備士の仕事を一生続けられることは大きな魅力と言えるでしょう。

未経験から自動車整備士への転職を成功させるコツ

タイヤの異常をチェックする様子

整備士の求人には、未経験でも応募できるものが多くあるものの、採用してもらうには自分を上手にアピールしなければなりません。

無資格で、採用してもらうためには以下のポイントについて対策しましょう。

・スキルや経験を整理する
・志望動機を明確にする
・整備士としてのビジョンを明確にする

各ポイントの詳細について、解説していきます。

スキルや経験を整理する

自動車整備士の経験がなかったとしても、これまでの仕事で身に付けたスキルを役立てられる可能性は十分あります。

整備士の具体的な業務や仕事の特徴について調べたうえで、過去に身に付けたスキルで活かせそうなものを見つけてみましょう。

【整備士の仕事に活かせる主なスキル】
・コミュニケーション能力
・リーダー経験
・家電や家具の製造や組み立て経験

整備士は、車の状況を依頼者に分かりやすく説明しなければならず、コミュニケーション能力は必須と言えます。

ディーラーでは、他の整備士や営業マンと連携して動くため、リーダー経験が役立ちます。

スキルだけでなく、適性でも活かせそうな能力がある場合は、アピール材料としてピックアップしておきましょう。

志望動機を明確にする

採用面接で好印象を与えるうえで、非常に大切なのが志望動機です。

なぜ整備士なのか、なぜこの会社なのか、具体的に志望理由を答えられるようにしておきましょう。

「家から近く給料が多いから」「友人から勧められたから」といった主体性のないものは、避けましょう。

整備士としてのビジョンを明確にする

未経験者を採用する場合、人事担当者が最も重視するのは過去の経験ではなく、入社後のビジョンです。

未経験で入社した後に、どのような整備士になりたいのか、将来的なキャリアプランはあるのか、具体的に答えることで採用イメージが湧きやすくなります。

整備士に対する熱意をしっかり伝えられるようにしておきましょう。

自動車整備に未経験から転職できる求人の例

デスクワークをこなす様子

最後は、実際にある未経験を歓迎している整備関連の求人を、3つ紹介していきます。

主な仕事内容や勤務時間、福利厚生の内容などについてチェックしてみてください。

A社

1つ目は、自動車整備や架装の修理などを行っている会社の求人です。

主な仕事内容ポンプ車やゴミ収集車などの整備業務全般
雇用形態正社員
応募条件整備士未経験者歓迎・普通自動車免許必須
勤務時間8:30~17:30※残業はほとんどなし
給与200,000円~350,000円
休日日曜・祝日・第二土曜・夏季休暇・年末年始(年間休日105日)
福利厚生寮完備・資格取得支援制度・交通費支給

資格取得支援制度は、整備士だけでなくフォークリフトや溶接などの資格も対象です。

B社

2つ目は、自動車の電装部品の取付やメンテナンス業務を行っている会社の求人です。

主な仕事内容自動車電装部品の取付、修理や点検といった整備業務
雇用形態正社員
応募条件普通自動車免許必須・45歳未満
勤務時間9:00~18:00
給与19万3,600円~(年収300~500万円)
休日週休2日制(年間休日113日)
福利厚生各種技術研修あり、各種保険加入

残業がほとんどなく、年間休日も113日あるためプライベートとのバランスも保ちやすい求人と言えます。

C社

3つ目は、車のカスタムを行っている会社の求人です。

主な仕事内容車高調キット、ダウンサスの取り付け、各種カスタムパーツの取り付け
雇用形態正社員
応募条件普通自動車免許必須
勤務時間10:00~19:00
給与220,000円(25時間分の残業代を含む)
休日週休2日制
福利厚生退職金制度あり、資格取得支援制度

各種カスタムパーツを取り扱っており、仕事中に身に付けたスキルは趣味でも活かせます。

「自動車整備に未経験から転職できる?」についてのまとめ

トラックが走行している様子

自動車整備士は、整備に関する専門的な知識とスキルが必須で、試験に合格する必要があります。

自動車学校へ進学し整備士になるのが一般的ですが、未経験者でも実務経験を積むことで試験に挑戦できます。

自動車整備士の仕事内容や魅力を十分に理解したうえで、整備業界を目指す場合は、未経験者を歓迎している会社への転職からスタートしていきましょう。

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