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大型トラック運転手の給料・時給・年収|463万円は高いのか?

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大型トラック運転手の給料の実態とは?今がチャンスである理由

大型トラック運転手給料の実態を雇用形態別・地域別・年代別・男女別に解説します。

また、大型トラック運転手で月収60万は現実的なのか、給料を上げるコツについても解説するので、大型トラック運転手への転職を検討中の方は参考にしてください。

この記事のまとめ

  • 大型トラック運転手の平均年収が高いのは関東地方
  • 大型トラック運転手は売り手市場で今が転職のチャンス
  • 大型トラック運転手は経験を積むことで高収入も可能

大型トラック運転手の給料は年功序列ではなく能力重視

大型トラック運転手の稼ぎは年功序列ではなく能力重視

日本では今でも年功序列の風潮が残る企業が多く、職歴の長さに応じて給料が上がる傾向があります。

その点、大型トラック運転手は一般的な企業と比べ、能力重視で給料が上がりやすい仕事と言えます。

実際に厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査を見ると、20代前半の平均給料は月約21万円※1)40代前半の平均給料は月約32万円※1)です。

一般の大型トラック運転手の20〜29歳で月33万8,750円2)40〜49歳で37万3,000円※2)となっており、年代によってそこまで大きな開きはありません。

このように給料の開きが小さい理由は、運送業界自体が能力主義の風潮があるためです。

とくに大型トラック運転手は希少な人材であるため、能力が給料に反映されやすい特性があります。

参考:※1)「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」(厚生労働省)
参考:※2)「令和2年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」(全日本トラック協会)

大型トラック運転手の給料の実態

【状況別】大型トラック運転手の平均年収と給料の実態

インターネット上の求人情報や全日本トラック協会の調査情報をもとに、大型トラック運転手の給料を雇用形態や地域、年代など、さまざまな指標別※3)に紹介します。

  • 雇用形態別の大型トラック運転手の平均年収
  • 地域別の大型トラック運転手の平均年収ランキング
  • 年代別の大型トラック運転手の平均月間給料
  • 男女別の大型トラック運転手の平均年収

参考:※3)令和4年11月に求人ボックス上に掲載された求人情報

【雇用形態別】大型トラック運転手の給料の実態

雇用形態 平均収入
正社員 年収409万円
アルバイト・パート 時給1,098円
派遣社員 時給1,400円

参考:令和4年11月に求人ボックス上に掲載された求人情報

日本の平均年収が443万円※4であることから、平均よりもやや低い水準であると言えます。

ただし、こちらはあくまでも求人情報をもとにしたデータであり、実際の数値とは少々異なります。

実際、厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、大型トラック運転者の平均年収は463万円※4)です。

能力重視の業界であるため、採用後に経験を重ねて給料が上がる人が一定数いることから、このような異なる結果が生まれていると推察できます。

参考:※4) 国税庁の令和3年度「民間給与実態統計調査結果」

関連記事:【必見】トラック運転手の給与明細や形態を詳しく解説

【地域別】大型トラック運転手の給料の実態

地域別の大型トラック運転手の平均年収とアルバイト・派遣社員の平均時給は、以下のとおりです。

地域 平均年収 アルバイトの平均時給 派遣社員の平均時給
北海道・東北 354万円 1,000円 1,231円
関東 426万円 1,166円 1,363円
東海 406万円 1,025円 1,328円
甲信越・北陸 388万円 - 1,254円
関西 415万円 1,051円 1,408円
中国 390万円 1,050円 1,202円
四国 395万円 - -
九州・沖縄 380万円 1,001円 1,134円

※令和4年11月に求人ボックス上に掲載された求人情報から算出
※求人数が少ない都道府県は対象外

もっとも平均年収が高いのは関東で、平均年収が低いのは北海道・東北となっています。

二番目に平均年収が高いのが関西であることから、交通量の多い都心部では給料が高くなりやすいと言えるでしょう。

【年代別】大型トラック運転手の給料の実態

全日本トラック協会が令和2年におこなった調査※5)によると、年代別の大型トラック運転手の平均月間給料は以下のとおりです。

年齢層 特積 一般
20歳未満
20~29歳 338,150円 338,750円
30~39歳 335,100円 358,500円
40~49歳 415,550円 373,000円
50~59歳 391,100円 371,600円
60~64歳 378,000円 314,850円
65歳以上 318,000円 258,800円

※賞与を含む金額
※特積とは「特別積合せ貨物運送」の略称
参考:「2020年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」(全日本トラック協会)

特積と一般共に、40代が最も給料が高く、65歳以上がもっとも給料が低くなっています。

【男女別】大型トラック運転手の給料の実態

全日本トラック協会が令和2年におこなった調査※6)によると、男女別の大型トラック運転手の平均月間給料は以下のとおりです。

性別

年齢層

特積

一般

 

 

 

男性

20歳未満

20~29歳

356,000円

357,300円

30~39歳

409,000円

385,600円

40~49歳

432,700円

395,800円

50~59歳

438,200円

388,700円

60~64歳

378,000円

327,700円

65歳以上

318,000円

285,900円

 

 

 

女性

20歳未満

20~29歳

320,300円

320,200円

30~39歳

261,200円

331,400円

40~49歳

398,400円

350,200円

50~59歳

344,000円

354,500円

60~64歳

302,000円

65歳以上

231,700円

※賞与を含む金額
参考:※6)「令和2年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」(全日本トラック協会)

どの年代でも、男性のほうが給料が高い傾向があります。また、男女共に40代が給料が高くなっているようです。

バス・タクシー運転手の給料と比較

厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、バス運転手・タクシー運転手・大型トラック運転者の平均年収は以下のとおりです。

職種 年収
タクシー運転者 280万4000円
営業用バス運転者 403万9300円
大型トラック運転者 463万円

参考:※7)「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」(厚生労働省)

このように、タクシー運転手やバス運転手と比べて大型トラック運転手の給料は大幅に高くなっています。

大型トラック運転手の賞与

会社員として働く中で、給料とは別に気になるのが賞与(ボーナス)です。

大型トラック運転手の場合、会社によって違いはありますが、賞与が支給されない会社が他の業界と比べて多くなります。

理由としては、給料に毎月歩合として仕事量に応じて給料が多く支給されているからです。

社員全員で会社の売上を上げて、利益に応じて全員に分配する体制ではない会社が多いと言えます。

賞与が出ている場合でも、他業界の平均賞与額と比べると少なめになるでしょう。

一方で小規模の運送会社ではなく、大手の運送会社などになると賞与が出やすく、支給額も多くなる傾向にあります。

総務省統計局政府統計によると、10人以上の会社での平均賞与は約29万円10~99人の会社では約21万円100~999人の会社では約35万円1,000人以上の会社では約59万円という調査結果が公表されています。

関連記事:トラック運転手は年収1,000万稼げる?給与の実態を解説

出典:「令和2年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」(全日本トラック協会)
出典:「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」(厚生労働省)

なぜ大型トラック運転手は高い給料を得やすいのか

なぜ大型トラック運転手になるのがおすすめなのか?

ここからは、なぜ大型トラック運転手になるとおすすめなのか紹介していきます。理由としては、以下の3つがあります。

  • 人材不足はチャンスの証拠
  • 頑張った分だけ稼げる
  • 稼ぐ大型トラック運転手の共通点

それぞれ解説していきます。

人材不足はチャンスの証拠

すべての業界において欠かせない存在の物流は、私達の生活変化に大きな影響を受けやすい関係にあります。

最近ではオリンピック関連のインフラ整備が首都圏を中心におこなわれており、取り扱う物量も増加しました。

また、コロナウイルスの影響により生活習慣が大きく代わり、ネット通販などのEC事業が急成長したことで関連貨物も増えています。

そのような中で深刻な課題となっているのが運転手不足です。

とくに深刻なのが現役運転手の高齢化問題で、ほとんどが40代〜50代のため今後ますますの人手不足が考えられます。

現在、国土交通省では「トラガール促進プロジェクトを実施しており、大型トラック運転手不足の改善を目指しています。

現役でトラック運転手をしている人はもちろん、違う業界からトラック運転手に転職する人にはチャンスとも言えるでしょう。

頑張った分だけ稼げる

大型トラック運転手の給料は、固定給だけでなく歩合給も採用していることが多いようです。

歩合給の仕組みは運送会社によって異なりますが、運ぶ貨物の量や走行距離によって給料が変わるなどの方法を取っている会社もあります。

つまり、大型トラック運転手は頑張った分だけ稼ぎやすいということです。人材不足であることから参入障壁も低く、収入アップを狙っている人には今がまさにオススメと言えるでしょう。

稼ぐ大型トラック運転手の共通点

大型トラック運転手の給料が高くなりやすい理由のひとつは、大型の免許を持っている若い人材が少ないからです。

また、稼ぎやすい大型トラック運転手の中でも、さらに稼ぎが多い運転手には共通点があります。仕事の幅を広げるために、積極的に新しい資格や免許を取得していることです。

新たに免許や資格を取得することで資格手当が支給されたり、給料の交渉もスムーズにしやすくなるでしょう。

給料の良い大型トラック運転手になる方法

大型トラック運転手になる方法

深刻な人材不足で転職しやすいと言える大型トラック運転手ですが、転職するためには物流関係の会社や運送会社に転職しなければいけません。

運送業界は学歴はそこまで重視されておらず、高卒以上であればほぼ問題ないと言えます。

大型トラック運転手になるために必須なのが、運転免許の取得です。

小型トラックであれば普通自動車免許があれば問題なく、車両の総重量が5t以上11t未満のトラックであれば中型自動車免許11t以上のトラックを運転する場合は大型自動車免許が必要となります。

また、トレーラーの運転手になる場合は加えて牽引免許が必要となり、燃料などの危険物を輸送するのであれば、危険物取扱者の資格も取得しなければいけません。

資格 取得条件 年齢 必要な期間 取得費用 合格率
大型自動車免許 普通免許、中型免許、準中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得しており、運転経歴が通算3年以上 満21歳以上 最短10日〜 19万円〜35万円前後 約97.5%
牽引免許 運転免許を取得しており適性検査に合格 満18歳以上 最短6日〜 12万円前後 約82.1%
危険物取扱者(乙種4類) 特になし 条件なし 最短1ヶ月〜 1万円〜(受験料、免状交付手数料、テキスト代等) 約38%

すべての免許を取得するとなると、かなりの費用と時間が掛かります。とはいえ、すべての資格を持っていないと就職できないわけではありません。

現在、深刻なドライバー不足となっていることもあり、企業によっては資格を持っていない未経験者に対しても求人があります。

また、免許取得にかかる費用も、会社が負担する場合も多いようです。

大型トラック運転手の仕事内容

大型トラック運転手の仕事内容は、他のサイズのトラックと基本的に同じなのですが、比較的長距離の運送が多くなります。

出社後に集荷先へ向かったり、前日に積み込みしたりした場合、配送先へそのまま向かいます。

集荷の際、基本的に積み下ろしはフォークリフトでおこないますが、荷物によっては手積みとなることもあり、かなりの体力が必要でしょう。

運転手によっては、フォークリフトの積み込みも自分でやることもあります。

運転中はちょっとしたミスが、大事故につながる可能性があるため、高い集中力が必要となり、高速道路ではジャックナイフ現象※1にも注意が必要です。

※1.急ブレーキなどが原因でトラクタの部分とトレーラの部分がくの字に曲がってしまうこと

関連記事:トラック運転手の仕事内容を解説!給料・求人・必要な免許など紹介

大型トラック運転手の仕事時間

大型トラック運転手は長距離配送が多いのですが、天候が悪い場合や工事で渋滞が発生している場合、配達が遅くなります。また、配達距離が長い場合は、数日かけて配送をおこなう場合もあります。

小型トラックの場合、ルート配送の場合や中距離の配送が多いため、ある程度スケジュールが立てやすいのですが、大型トラック運転手の場合は比較的仕事時間が長くなりやすいです。

また、大型トラック運転手の悩みの種は、拘束時間が長くなる待機時間です。集荷先に向かった際に、荷物が準備できていなかった場合だと現地で待たなければいけません。

そのほかにも空港や港での集荷の場合、到着が遅れたり、積み下ろしが遅れたりして、待機しないといけないこともあるでしょう。

大型トラック運転手に向いている人・向いていない人

大型トラック運転手に向いている人の特徴として、長時間運転に対する耐性があること、運転が苦ではないこと、体力があること、冷静さなどがあげられます。

これらの特徴を持っていれば、大型トラック運転手の仕事に転職してからミスマッチが起こる可能性は低いでしょう。

一方で、運転に対して苦手意識がある人、規則正しい勤務時間を好む人、短気で怒りっぽい性格の人は、大型トラック運転手の仕事には不向きと言えます。

これらの特徴に当てはまる方は、別のドライバー職を検討することをオススメします。

大型トラック運転手に求められるスキルや資格

大型トラック運転手になるために必要な基本的な要件は、大型自動車免許の取得です。

この免許を取得するには、高度な運転技術だけでなく、道路交通法に関する深い理解が必要です。

また、実際に従業員として働くためには運転だけでなく、貨物の適切な積み込み、荷物の固定方法に関する知識なども必要となります。

さらに、大型トラック運転手は長距離を運転することが多いため、持久力と集中力も必要です。配送スケジュールを守りつつ、効率的なルートを選択する臨機応変さも求められます。

その他、顧客とのコミュニケーション能力や、機械的なトラブルが発生した際の対応力なども重要と言えるでしょう。

給料の良い大型トラック運転手の拘束時間のルール

大型トラック運転手の拘束時間に関するルール

大型トラック運転手は長距離配送が多く、拘束時間も長いのですが、運転手を守るために拘束時間等のルールが定められています。

厚生労働省が定めたルールでは、トラック運転手の拘束時間は1日13時間が基本で、状況によって上限16時間まで認められます。

(2)1日の拘束時間と休息期間①1日(始業時刻から起算して24時間をいいます。以下同じ)の拘束時間は13時間以内を基本とし、これを延長する場合であっても16時間が限度です。

ただし、(4)の制限があります②1 日の休息期間は、勤務終了後、継続8時間以上必要です。

引用:厚生労働省「トラック運転者の労働時間等の改善基準ポイント」

ただし、15時間を超える拘束は、週に2回までとなっています。そのため、片道15時間の拘束が必要な長距離配送は週に1回までしかできません。

また、一ヶ月の拘束時間も293時間までとルールが定められており、書面による労使協定がある場合に限り最大で、320時間までなら拘束が可能です。

とはいえ、年間で6ヶ月までが限度となっており、1年間の総拘束時間は3,516時間までに抑える必要があります。

仕事中の休憩に関してもルールがあり、必ず4時間ごとに30分以上取らなければならず、4時間の間で10分以上の休憩を数回取ることも可能です。この他にも休息期間と休日のルールがあります。

休息期間とは勤務が終わり、次の勤務が始まるまでの時間のことで休息期間は1日で8時間以上取らなければなりません。この8時間は分割できず、連続で取らなければいけません。

次に休日ですが、休息時間を含めることはできず休息期間+24時間となっています。勤務終了後に24時間の休息を与えても休日にはなりません。

なお、これらのルール以外にも詳しいルールがあり、2人で配送する場合やフェリーを途中で使用する場合は別に決まりがあります。

大型トラック運転手で月収100万円は現実的に達成できる?

大型トラック運転手で月収100万円は現実的に達成できる?

大型トラック運転手で月収100万円は、現実的に達成できるのかについて詳しく解説します。

月収100万円は非現実的

高い給料を得やすい大型トラック運転手と言えど、月収100万円は少々非現実的と言えるでしょう。

先述のように、大型トラック運転手の平均年収は463万円であり、高年収の人でも年収600万円〜700万円くらいが相場と言われています。

確かに大型トラック運転手の中でもトレーラー運転手であれば、給料は高くなりやすい傾向があります。

とはいえ、企業に勤める会社員のトラック運転手で月収100万円に到達するのは現実的に考えて厳しいのが現状ではないでしょうか。

関連記事:【2024年版】長距離(大型)ドライバーの平均年収は約450万円|男女・年齢・地域別の給料まとめ

月収60万円は現実的

大型トラック運転手で月収60万円を稼ぐのは、不可能ではありません。たとえば、企業と直接契約を結ぶ運送業者は運賃が基本的に高くなるため、トラック運転手の給料も高くなりやすい傾向があります。

とくに「長距離運転手・トレーラー運転手・ダンプ運転手」であれば、月収60万円を狙うことは決して難しくはありません。

ただし、給料の高さは移動距離や貨物の量、責任の重さなどに比例するのが一般的です。

給料が高くなるほど、心身共に負担が大きくなる可能性はあるでしょう。

大型トラック運転手の給料を上げる方法|2選

トレーラー

大型トラック運転手の給料を上げる方法についても、以下2つ紹介します。

  • 大手企業への就職する
  • 大型トレーラーの運転手になる

大手企業への就職する

大型トラック運転手の中でもとくに給料や平均年収が高いと言われているのが、大手引越し業者や大手宅配業者です。平均年収は、約800万円を超えているケースも多いようです。

トラック運転手は歩合による収益や時間外手当が多いため、基本給は他の職種に比べて安く設定されています。

そのため、大手企業に転職すれば基本給も高くなり給料も高くなります。

また、中小の運送会社ではあまり支給されない各種手当ても充実しているため、さらに給料を上げられるでしょう。

このように大型トラック運転手の給料を上げるには、大手企業への転職が重要となります。

関連記事:大手企業トラック運転手の給料はどのくらい?特徴・給料事情を徹底解説!

大型トレーラーの運転手になる

大型トレーラー運転手とはコンテナを牽引して運搬する仕事です。タンクローリーやキャリアカーなど牽引するものによって運転するトラックの種類は変わります。

大型トレーラー運転手は、トラック運転手の中でもっとも平均給料が高く稼ぎやすいです。

その分、高度な運転技術や牽引免許が必要ですが、トラック運転手として稼いでいきたい人は十分目指す価値があるのではないでしょうか。

関連記事:トラック運転手の給料の手取りはいくら?トラックの種類別に紹介

給料の良い大型トラック運転手の求人状況

トラック運転手の求人状況は?

トラック運転手の求人状況は近年、非常に明るいものとなっています。

厚生労働省の「職業安定業務統計」によると、令和4年9月時点でのトラック運転手の有効求人倍率は2.12倍です。

トラック運転手の有効求人倍率

出典:厚生労働省「トラック運転者不足の実態」

求職者ひとりに対して2.46人の求人があり、全職業の平均である1.20倍を大きく上回っています。このようにトラック運転者の求人状況が売り手市場になっている理由としては、以下のとおりです。

  • トラック運転手の高齢化
  • 宅配便やECの拡大

トラック運転手の平均年齢は40代〜50代前半※8)と高く、令和42年には約半分近くのトラック運転手が65歳以上※8)になると予想されています。そのため、今後もトラック運転者の需要は高まり続けるでしょう。

また、宅配便やECの需要も年々拡大しており、必然的にトラック運転者の需要も増加しています。

このように大型トラック運転手の求人状況は、非常に良好であり、今が転職する大きなチャンスです。

参考:※8)国土交通省「トラック運送業の現況について」
出典:厚生労働省「トラック運転者不足の実態」

大型トラック運転手の給料に関するよくある質問

トラック運転手に関するよくある質問

トラック運転手に関するよくある質問を以下にまとめました。

  • 中型トラック運転手の給料はいくら?
  • 小型トラック運転手の給料はいくら?
  • トラックドライバーは何がきつい?
  • 60歳を過ぎた大型トラック運転手の賃金はいくら?
  • トラック運転手のボーナスはいくら?
  • 大型トラックはいくら稼げますか?

ひとつずつ解説していくので、ぜひチェックしてみてください。

中型トラック運転手の給料はいくら?

中型トラック運転手の給料は、約25〜40万円ほどになります。大型トラック運転手と同じで大手企業になるほど年収が高くなる傾向にあり、給料明細では基本給の他に大きい割合を占めるのが残業代や深夜手当となります。

小型トラック運転手の給料はいくら?

小型トラック運転手の給料は約20〜35万円ほどになります。一般的な運送会社だけではなく、最近では個人で開業して働く軽貨物ドライバーも増えてきています。

一般的に給料は一番低くはなりますが、仕事量によっては高収入を目指すことも可能です。

トラック運転手は何がきつい?

トラック運転手は荷物の運送だけでなく、業務内容に積み下ろしが含まれる場合、かなりの重労働になります。

自動の積み込み・荷降ろしシステムがあれば別ですが、ない場合は肉体的な負担がかなり大きいでしょう。

関連記事:4tドライバーがきつい理由は?大型との違いや給料事情の全容

60歳を過ぎた大型トラック運転手の賃金はいくら?

60歳以上でも、大型トラック運転手として活躍できます。ただし、賃金は若い世代に比べて低くなる傾向があるため注意が必要です。

とはいえ、職種問わず一般的には、60歳を超えると賃金は低下します。

60歳以降は、体に負担をかけずに自分のペースでこなせる仕事内容に変化していくのもひとつの手ではないでしょうか。

トラック運転手のボーナスはいくら?

トラック運転手のボーナスは、会社や個人の業績によって大きく変動しますが、一般的に月給の1〜3ヶ月程度です。

ボーナスの額は、企業の規模や業績、勤続年数などによって変動します。

業績の影響は特に大きく、大手の運送会社のほうが、中小の運送会社より高いボーナスを支給する傾向があります。

ボーナスの支給額が気になる場合、入社前にボーナス支給実績や制度を事前に確認してみてください。

大型トラックはいくら稼げますか?

大型トラック運転手は、資格を取得し、経験を積むことで高収入を得られる可能性があります。

厚生労働省が発表したデータによれば、トラック運転手の平均年収は463万円※4)です。経験や能力によっては、年収600万円以上稼げます。

また、長距離を運転する場合や特定の資格を持つことで、さらに収入を増やせるでしょう。「正社員・業務委託」「大手運送会社・中小運送会社」によっても稼げる金額は違います。

自分がどの程度稼ぎたいのか検討した上で、転職の検討をしてみてください。

関連記事:運送会社の給料ランキングTOP10は?職種別・業種別の平均年収も徹底解説
関連記事:大型免許の取得条件は?方法・費用・難易度も
関連記事:トラック運転手は年収1,000万稼げる?給与の実態、現場の声も

大型トラック運転手の給料についてのまとめ

大型トラック運転手の給料についてのまとめ

大型トラック運転手給料の実態とトラック運転手への転職がチャンスである理由について解説しました。

給料は基本給と歩合制の組み合わせで、月収は約30〜40万円年収にすると約400万〜500万円となります。賞与は大手企業ほど支給されやすく、資格手当やキャリアアップによる給料の増加も期待できます。

大型トラック運転手への転職やキャリアアップに関心がある方は、ぜひ本記事を参考にして自分に最適な運送会社を見つけてみてください。

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この記事を書いたライター

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高坂 勇介

工業高校で電気技術・機械制御・自動車工学を専攻。卒業後、複数業種を経験したのち、大手プラントメーカーで非破壊検査、造船メーカーで品質・工程管理に従事。物流業者への発注業務も多数経験。現在は製造・建設業界で培った12年の知識と経験を活かし、転職専門ライターとして活動中。

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