トラックには小型、中型、大型のサイズがあり、大型トラックには更にトレーラーなどの牽引タイプのものが存在します。
軽トラなど小型のトラックを運転するには、普通免許があれば問題ありませんが、他のサイズのトラックを運転するには以下のような運転免許が必要です。
トラック運転手に未経験で転職する際の免許や資格について
【中型トラック】
中型の中でも小型のタイプのものは準中型免許でも運転ができますが、それ以外に関しては中型免許が必要です。
【大型トラック】
大型トラックを運転するには大型免許が必要であり、取得自体も普通免許を取得して3年以上経っていることが条件となるので、早くても満21歳以上でないと取得できません。
【大型トレーラー】
荷台を牽引するタイプのトラックの場合、大型免許の他に牽引免許が必要となります。
トラックの運転には上記の免許が必須となるのですが、必ずしも転職時に取得していなければならないというわけではありません。
転職後に資格取得させてくれる会社が増えてきています。
関連記事:トラック運転手になるのに必要な資格や免許とは?費用も解説
トラック運転手は未経験でも転職が可能
トラック運転手は未経験の職種や業種からの転職によって、採用されないという事はありません。
現在の日本は景気の陰りが多少見えるとは言え、オリンピックによる経済効果、アベノミクス主導の景気回復により労働者の人手不足が慢性的な課題になっています。
その中でもトラック運転手は人材不足の職種として人手確保を求められているのです。
貴方のやる気と準備さえあれば、未経験からのトラック運転手への転職に大きな障壁はありません
未経験・年齢問わずトラック運転手に転職可能
トラック運転手のお仕事に厳密な年齢制限はありません。
また繰り返しますが、未経験の転職でもさほど大きな障害がなく受け入れられます。
一方で、トラック運転手の業務は肉体労働的側面もあります。
目的地まで運転すれば良いということではなく、その前後の作業も契約に含まれます。
つまり、荷物の積み込み、目的地についてからの積み下ろしなどがあります。
また、転職先によっては伝票処理なども求められるかもしれません。
実年齢というよりは「肉体年齢」が重要になると思います。
自分は未経験だけど、体を鍛えていて多少の荷物や長距離の運転でも身体に堪えたりはしない、と思っている方なら乗り切ることが出来ると思います。
しかし、最近は60歳を過ぎた高齢なトラック運転手による痛ましい事故が不定期に報道されています。
体力の衰えが原因で、業務中に事故を起こしてしまう確率は若い方よりも自分がケガを負ってしまったり、被害者に後遺症が残ってしまうようなリスクは避けたほうが良いのではと思います。
自分の判断だけでなく、家族や友人に相談して自分がトラック運転手に未経験で転職することをどう思うか?率直な意見を複数から得るほうが良いと思います。
未経験からトラック運転手に転職した人の声
未経験からトラック運転手に転職した人の声を紹介します。
【Sさん】
- 40代後半・男性・既婚
- IT系企業から転職
SさんはIT会社の会社員からトラック運転手に転職しました。
未経験から運送業界に転職し、以下のように語っています。
前職では職場での人間関係に強いストレスを感じていました。陰口や責任の押し付け合いなどが日常茶飯事だったんです。
ゼロから新しい仕事を始めるのは大変なので、同じ業界で転職するつもりでしたが、親戚がトラック運転手の仕事を長年やっていて、話を聞く限り悪くなさそうだと感じていました。
運転も好きですし、無駄な人間関係の摩擦がない分、自分に合っていそうだなと。
1人で黙々と作業できるのは本当にストレスがなくていいです。
給料も悪くないので、転職して正解だったと思います。
関連記事:50歳・未経験でも大丈夫?ドライバーの仕事内容や転職先の探し方
【Kさん】
- 40代前半・女性・シングルマザー
- 印刷会社の事務職から転職
Kさんは前職とは全く畑が違う分野に挑戦したシングルマザーの方です。
子供に満足な教育環境を与えようと思ったら、どうしても前職の稼ぎでは足りなかったんですよね。
できるだけやりたい習い事はさせてあげたいし、部活にかかる費用もバカになんない。元夫からの養育費は大した額ではないので、どうしても収入を増やしたかった。
普通にバイトやパートを増やしてもたかが知れてるので、どうせなら思い切って挑戦しようと思い、他業界の求人を調べ始めたのがきっかけです。
元々稼ぎやすい長距離トラックを希望していたんですけど、子育てもあるので難しいかなと思っていたら、採用された会社からちょうど良い働き方を提案してもらえました。
人手不足な業界と聞いてはいたけど、本当だったんだと思いました。
まだ40代前半なので、体が元気なうちにバリバリ働かないとって感じです!楽しくやらせてもらっています。
関連記事:トラック運転手に未経験の40代でもなれる?転職のコツを解説
未経験でトラック運転手に転職する際の3つの注意点
こちらではトラック運転手に転職する際の注意点を3つ紹介します。
労働時間が長いケースが多い
トラック運転手の仕事は他業種と比べて、労働時間が長い傾向にあります。
働き方改革によって徐々に是正されつつありますが、それでも長時間働くトラック運転手は一定数います。
実際、厚生労働省の調査によると、全産業の年間平均労働時間が2,100時間であるのに対し、中小型トラックは2,484時間、大型トラックは2,532時間でした。
採用面接時に、働いている人の残業時間などを確認するといいでしょう。
体力が求められる
トラック運転手は長時間の運転を求められます。
長時間同じ体勢でいることで腰痛が発生したり、十分な休憩を取れずに疲労が蓄積するケースは珍しくありません。
また、企業によって業務範囲は異なりますが、トラック運転手は運転以外の仕事を同時に任されることがあります。
典型的な業務が貨物の積み下ろし作業です。フォークリフトなどの設備があればまだいいですが、手積み作業を求められる可能性も十分にあるでしょう。
体力に自信がない方には、少々荷が重い仕事といえます。
企業選びに失敗すると大変
運送業界に限った話ではないですが、特に運送業界は企業選びに失敗するとかなり大変です。
歩合制であることを理由に残業代が支給されなかったり、異常に拘束時間が長かったり、
いわゆる「ブラック企業」と呼ばれる企業は、今もなお存在します。
ただし、残業代や労働時間に関するルールは厚生労働省が策定した基準がきちんとあるので、企業側が違反している場合は適切な機関に相談・報告をしましょう。
社内に相談できる部署がない場合は、労働基準局に直接相談することをおすすめします。
関連記事:トラックドライバーは転職・就職に有利?未経験でもわかる年収や業界状況についても説明!
トラック運転手に未経験で転職したときの年収について
次にトラック運転手が得られる収入について調べてみました。
未経験転職者に対しての賃金格差などは比較的穏やかな業界です。
これは現在の業界における人手不足が大きく影響しています。
「猫の手も借りたい」ほど、安定してトラック運転手業務に取り組んでくれる人材を業界全体が望んでいるのです。
未経験の転職者であっても、さほど大きな障害はなく対応可能です。
※賃金構造基本統計調査より「(きまって支給する現金給与額×12)+年間賞与その他特別給与額」で計算し、万円単位で四捨五入
トラック運転手の平均年収は約415〜450万円
次はトラック運転手の業界平均年収を見てみましょう。
普通・小型のトラック運転手平均年収は約415万円
大型トラック運転手の平均年収が450万円
と言われています。以下の表は平均年収を年代別で見た表です。
年齢 | 大型 | 普通・小型 |
---|---|---|
25~29歳 | 408万円 | 389万円 |
30~34歳 | 439万円 | 414万円 |
35~39歳 | 454万円 | 454万円 |
40~45歳 | 476万円 | 439万円 |
45~49歳 | 481万円 | 451万円 |
50~54歳 | 471万円 | 434万円 |
55~59歳 | 456万円 | 410万円 |
60~64歳 | 387万円 | 349万円 |
※賃金構造基本統計調査より「(きまって支給する現金給与額×12)+年間賞与その他特別給与額」で計算し、万円単位で四捨五入
年齢と年収の相関関係
年齢による年収差、未経験の転職者と経験者の年収者が少ない職種と言えます。
20代から60代過ぎても安定して400万円を超える年収を確保できるという点から、安定感を評価される転職先です。
未経験者として勇気を出して飛び込む側からすると、安心できるデータだと思います。
敢えて否定的な指摘をさせてもらうと、年収の安定感はあるけれど、20代から60代にわたっての昇給があまり無い、という点は見て取れます。
働く方の価値観により、これは長所とも短所とも取れますが、貴方の人生設計次第の給与体系とも言えます。
未経験で転職して一旗揚げたい!と強く思っている方はもう少し業界分析や自分の適性を洗い出してみるのも一つだと思います。
早くトラック運転手として手に職をつけて、まず第一段階として安定した収入を得たい、と思われる方は転職を目指されたら良いと思います。
未経験からの転職でもこのレベルの年収を稼げるのは貴重だと思います。
そして未経験の年齢についても比較的間口を広げてくれていることもありがたいことだと思います。
関連記事:トラック運転手への転職で後悔しない方法
【未経験】トラック運転手に向いている人・向いていない人の特徴
トラック運転手の業界事情を少しずつ情報収集しながら、未経験でも是非トラック運転手の転職を目指したい、と思われましたか?
次は、転職先としてトラック運転手に向いている人、向いていない人についてお伝えします。
トラック運転手に向いている人
トラック運転手に向いている人に関して、それぞれ解説します。
仕事中心に人生をじっくり過ごしたい方
人によって、自分の人生に対しての価値観はそれぞれです。ワークライフバランス、という言葉も日常で良く使われるようになりました。
定職をもちながらも、自分の趣味や個人的な時間に重きを置き、仕事はあくまでも自分の豊かな生活のための手段である、という考え方です。
そのようなタイプの方は未経験でのトラック運転手への転職は不適かもしれません。
トラック運転手の業務は様々な不確定要素に影響を受けることがあります。
- 交通渋滞による時間の遅れによる業務時間の延長
- 業務の開始時間と終了時間が取引先次第であるため、公務員のような定時勤務は望めない
トラック運転手はプライベートの時間にぎっしり予定を入れてこなしたい方には向いていないと思われます。
まずは人生のために仕事が安定する事、仕事自体を楽しみたい方、余った時間でゆっくりのんびりオフを過ごすことが好きな方にトラック運転手は向いていると言われます。
一人で仕事をするのが好きな方
トラック運転手は転職後、未経験の方のための研修期間をこなし、先輩運転手の合格をもらえば後は一人で業務をこなすようになります。
つまり業務時間は独りぼっちの時間が殆ど、ということになります。
貴方はどのような性格でしょうか?
- 誰かといないと寂しい気持ちになって落ち着かない
- よくしゃべる人ですね、と言われる
など人と常に接していたいと思う方は向いていない職種だと思います。
逆に、プライベートでも釣りや読書、パチンコなど長時間没頭する趣味が好きな方や居酒屋さんも一人で行くことに抵抗がない方などにはトラック運転手は向いているかもしれません。
運転が好きな方
これは言うまでもないのですが、トラック運転手は運転が嫌いな人が絶対選んではいけない転職先です。
「業務でガソリン代がかからずに車を運転しながら給料がもらえるなんて素晴らしい仕事だ」と感動できる方はこの転職が長続きすることでしょう。
運転が好き=仕事が好き、とつながるのは好ましいことです。
トラック運転手の転職を目指す人ならば、長続きさせるためにも必須の条件だと思います。
未経験からの転職、ということよりも、運転が好き、の方が大事だと思います。
体を動かすのが好きな方
トラック運転手の業務は、客観的に見て肉体に負担をかけます。想定される業務内容として
- 荷物の積み込み
- 長時間運転シートに座ったまま、同じ姿勢を取って運転
- 到着後荷物の積み下ろし
- お取引先指定の場所への運搬
などがあります。
若い頃はまったく気にならなかった上記作業も、40代を超えるころからキツくなったり、体を痛めたりします。
未経験からの転職でいきなり上記業務をこなしたら人によってはクタクタになるのではと思います。
そもそも身体を動かすことが好きで、自分の体力に自信を持っている方におすすめします。
もちろん高齢の方を否定しているわけではありません。
しかし、それによって逆に身体を壊してしまうような事がなければ良いと思います。
給料を安定して稼ぎたい方
先ほどトラック運転手の年収について平均給与一覧表をご確認いただきました。
長所として平均年収を60歳前後までもらえることをご理解いただいたと思います。
そのまま企業に勤めていても、将来年収が1千万を超えることは期待できないと思いますが、安定を求める方には転職先として利点はあるのではと思います。
トラック運転手に向いていない人
逆にトラック運転手に向いていない人はどのような人でしょうか。
先ほどの向いている人と正反対な考え方や性格の人は向いていない可能性が高いですので、未経験からの転職をおすすめしません。
以下項目別に見ていきましょう。
同じ業務の繰り返しが苦痛な方
この項目は当たり前なのですが、未経験でトラック運転手に転職するためにとても重要な条件となります。
例えばライター業務に従事する人は、自分の考えや経験、調査した結果を分析発信する仕事を望んでいる人が多いと思います。
逆に作家や漫画家のように、自分の考えをまとめないと仕事の結果や提出する成果物が出てこないことにストレスを感じる人もいます。
これはどちらが良いというわけではなく、その人の向き不向きです。
仕事を一番に人生を考える必要はないと思いますが、なるべく「好き」な項目が多い仕事を自分の業務にすると、相性が良いのではと考えます。
そのおかげで未経験転職でも仕事が長続きし、経験と評価を積み重ねていき仕事への充実感が上がっていきます。
最終的には高評価を積み重ねて、さらにその業務が好きになるのではと思います。
運転が荒い方
最近は煽り運転に対する世間の目がとても鋭くなってきています。
中にはトラック運転手の方が加害者となっている事案も複数件報道されていました。
報道されていた人たちがプロである自分の職業を自分で汚してしまった原因は自分の運転の荒さだったり、気性の激しさだったりします。
未経験から転職を決意して、手間暇をかけて、ようやく実現したトラック運転手です。
自分の事も会社の名誉も傷つけるこの危険要素がある人は業務で車に乗らないほうが無難かもしれません。
関連記事:トラックドライバーに向いている人の特徴は?不向きの人も紹介
未経験者が感じやすいトラック運転手のやりがい・辛さ
トラック運転手と言っても上記で説明したように、運転するトラックの種類などによって運転以外の業務が違い、運転手ならではのやりがいや辛さがあります。
具体的にどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
トラック運転手のやりがい
トラック運転手のやりがいや魅力としてはいくつかあるのですが、どのドライバーにも当てはまるのが「人々の生活を支えている」ということです。
機械の部品や材料、食品、燃料や乗り物など運送業界はそのほかの業界全てで必須とも言える存在であり”経済の血液”と呼ばれている存在です。
他にも様々な場所へ行けるということもあります。
配送距離などにもよりますが、長距離運送であれば他県など言ったことがない場所にも行くことが可能であり、
それ以外の配送であっても多くの地域へ配送を行うため地理に詳しくなったりすることができます。
トラック運転手の辛さ
トラック運転手の辛さもいくつかあります。
まずひとつ目が体力的なきつさで、トラック運転手は場合によって荷物を手積みしたりしなければなりません。
大きなトラックになるほど、何百個のダンボールなどを積み下ろししなければならず、
長距離配送であればそのあとに長時間の運転をしなければならず体力的にも精神的にもきついと言えます。
また、基本的に配達時間には指定があり就労時間はそれに合わせる形となるため、早朝や深夜に配送ということも会社によっては珍しくありません。
関連記事:きついはずのトラック運転手を続けるのはなぜ?トラックを走らせる歓びとは
未経験でトラック運転手に転職した後の流れ|3ステップ
次は未経験で転職する場合に、どのような流れで一人前と認められて独り立ちするのかを見てみます。
それほど難しいことではありません。また、就職先の企業によって細かいやり方は異なると思いますが、
未経験ドライバーから転職して一人前ドライバーになるための大まかな流れは変わりません。
免許取得
運転免許がもちろん必要になります。
トラック運転手を志す方が未経験での転職時に普通運転免許を持っていない状態で面接前に書類で落ちる可能性が高いと思います。
運送業界を志すなら普通運転免許の事前取得は必須になります。
以下が中型免許、大型免許の取得条件です。
【普通・小型トラック運転手】
中型免許
項目 | 受験資格・適性 |
---|---|
年齢 | 満20歳以上 |
運転経歴 | 普通・準中型・大型特殊免許のいずれかの運転経歴が通算2年以上 |
※運転経歴が免許証で確認できない場合は運転経歴証明書が必要
※免許停止期間を除く
【大型トラック運転手】
大型免許
項目 | 受験資格・適性 |
---|---|
年齢 | 満21歳以上 |
運転経歴 | 普通・準中型・中型・大型特殊免許のいずれかの運転経歴が通算3年以上 |
※運転経歴が免許証で確認できない場合は運転経歴証明書が必要
※免許停止期間を除く
各免許取得にかかる費用と日数について
費用は20万から30万ほどとなります。
- それぞれの免許の種類によって費用が異なる
- 受験者が保持している免許の種類によって、費用が変動する
- 受験者が保持している免許の種類によって、取得にかかる日数も前後する
このトラック運転手になるために必要な費用は、転職先によって費用を全額負担してくれる企業もあります。
未経験からの応募者としてはその条件はありがたいですね。
しかし、トラック免許を取得してすぐに退職や転職をされてしまうと企業は大きな損害を被ります。
通常免許取得費用を負担する会社は、免許取得後に最低〇年勤めること、と設定することが多いです。
設定されていない場合も、それが認められているわけではありません。
良識にのっとって、会社に負担させた費用以上の労働力を提供しない場合は円満な退職になりません。
場合によっては、取得費用の返還を求められる事もあると聞きます。
未経験者転職の自分を育てるためにお金を出してくれてありがたい、という気持ちがあれば、あっという間に退職するようなことはないと思います。
しかしご本人の意思にかかわらず、転職先になじめないことやトラブルが発生する可能性はあります。
その場合に勤続年数の縛りは大変ですね。
全ての募集で募集要項が存在します。未経験転職者には追加で条件が設定されていることがあります。
よく確認をして後でトラブルにならないように対策を取っておきましょう。
関連記事:中型免許の取得費用はいくら?合宿・限定解除・分割の場合も詳しく紹介!
横乗り
横乗りとはトラック運転手の先輩に研修として教わるため、1台のトラックに同乗してもらうことを指します。
期間は1週間から1か月くらいを設定しているところが多いようです。
未経験の転職者などは特に長めに設定されると言われます。
トラック運転手の先輩から、運転のノウハウ、会社の流儀や慣習などを教わります。
それだけでなく、先輩と狭い車内で二人きりになりますのでプライベートの話などもするようになることが多いです。
人間関係構築のために有効に使える時間になります。
最初は緊張するかもしれませんが、社内の先輩だけでなく、お取引先の人と打ち解ける訓練にもなります。
誰しも最初は未経験です。他業種から転職されてきた先輩もたくさんいるでしょう。
その時の話に触れて、今までどうやって乗り越えてきたのか、など聞いてみると先輩も話しやすく打ち解けられるようになるでしょう。
打ち解けられて、信頼関係ができれば翌日からの横乗りもやりやすくなることでしょう。
ぜひ横乗りで運転技術だけでなく、コミュニケーション術も訓練する気持ちでのぞんでみてください。
独り立ち
横乗り期間が終わると、いよいよ一人でお得意先を担当するトラック運転手として任命されます。
未経験から転職し、ようやくトラック運転手として認められ、とても感慨深い事でしょう。
最初は緊張すると思います。自分が得意なはずの運転も、お客様の前での振る舞いなど含めて最初は気疲れしてしまうかもしれません。
誰もが最初は未経験です。何か失敗したとしても致し方ありません。
まずは何より優先されるのが安全で丁寧な運転です。
人の評価はミスをすることで落ちるのではなく、そのミスを改善できず繰り返すことで周囲の人の評判を落とします。
そのミスに対して謙虚に誠実に対応し、学習し二度目を繰り返さないようにすることで貴方の評判は上がっていきます。
信頼の積み重ねが大切であると肝に銘じて、プロフェッショナルな行動ができるトラック運転手を目指してください。
関連記事:トラック運転手で年収600万円稼げる求人の特徴と選び方のコツ
未経験でトラック運転手に転職する際のポイント
ここまでの情報から、未経験の転職でトラック運転手を目指す決意が出来た方は面接への対応準備をしていきましょう。
現在の職業から未経験でトラック運転手への転職を目指すきっかけが何だったのか?
自分がやる気を持っている、魅力を感じている理由を素直に出していきましょう。
思ったことを伝えるのは良いですが、あまりに自分勝手な動機だと同僚と仲良く打ち解けられるかどうか心配されてしまいます。
一度思ったことを書き出して、一晩寝てからその紙を読んでみると良いと思います。
自分で読んで違和感があれば、面接官はもっと違和感を感じているはずです。
トラック運転手はいま深刻な人手不足の状況です。
ドライバーの高齢化や働き方改革による1人あたりの稼働時間の減少によって、1人でも多くの人材を求めています。
ホワイトカラーからトラック運転手に転職する場合
オフィス勤務で事務職出身の方が未経験でトラック運転手を目指す場合、志望動機はどうあるべきでしょうか?
確実な答えがあるわけではないですが以下のようなキーワードを含めれば面接官も安心すると思います。
未経験の業界に転職で飛び込もうと決めた理由を明確に伝えることが大切です。
そして、何よりも熱意とやる気が伝わるよう相手の目を見て自分の言葉で一生懸命伝えましょう。
- 現在の業界と職種から、なぜトラック運転手への転職を目指すのか。魅力を感じた理由を伝える
- トラック運転手として将来どのような役割を担いたいかを伝える
- 事務職業界から未経験職種を目指すことで、転職先にどのような貢献ができるかを伝える
上記によって、「採用してくれたら御社にはこういうメリットを提供できます」というメッセージになっていると良いと思います。
ブルーカラーからトラック運転手に転職する場合
事務職ではなく、作業員や肉体労働関連業界からの未経験転職であっても転職志望動機のコツは変わりません。
- 現在従事している作業との関連性の有無
- 車を使う業務に就きたい理由
- トラック運転手として転職先にどのような貢献ができるかを伝える
この内容を自分なりにまとめて、未経験ながら是非目指したい、という思いが自然と口から出るようにしておきましょう。
関連記事:大型免許の費用はいくら?お得に大型免許を取得する方法も解説!
まとめ:未経験からトラック運転手へ転職するのはおすすめ
以上が未経験からトラック運転手を目指すみなさんに最初に知っておいていただきたい概要です。
未経験でトラック運転手へ転職することがオススメかどうかは私には判断が出来ません。
「トラック運転手に向いている人いない人」として書きましたが一人一人の性格や嗜好は異なります。
そのため、トラック運転手が適職かどうかはその仕事に就いてみないと分かりません。
ただ一つだけ確実に言えることは、未経験の人を経験者と分け隔てなく採用してくれる業界は世の中にさほど多くないということです。
門戸を開いてくれているトラック運転手という仕事に対して、誠実にやる気をもって取り組めば未経験であろうとも必ず成功するのではと思います。
まずは応募する前の情報収集を徹底的に行いましょう。
この記事が少しでも皆様の転職活動にお役に立てていれば大変幸甚です。皆さんの成功を祈念しております。
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