管工事施工管理の仕事に就職を検討するにあたって、収入がどれくらいか気になっている人も多いのではないでしょうか。
実際、管工事施工管理技士の平均年収は約500万円です。また、1級の資格があれば、より高い収入を期待できるでしょう。
この記事では、管工事施工管理の平均年収や、資格の種類による収入の違いを解説します。また、管工事施工管理として収入を増やすポイントや資格取得のメリットなどについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
管工事施工管理の平均年収
管工事施工管理技士の平均年収は、比較的高いと言われています。また、給料は資格によって異なるようです。
ここでは、管工事施工管理技士の平均年収ならびに資格による違いについて解説します。
平均年収は高め
令和6年4月30日に更新された求人ボックスのデータによると、管工事施工管理技士の平均年収は490万円です。さらに、令和5年賃金構造基本統計調査の結果によると、管工事施工管理技士の平均年収は512.5万円で推移しています。
したがって、管工事施工管理技士の平均年収は比較的高いと言えます。
参考:配管工 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
参考:管工事施工管理技士関連の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス
1級と2級の年収の違い
管工事施工管理技士は、配管工事の施工および管理に携わる国家資格です。資格は1級と2級の2種類です。
管工事施工管理技士2級を取得していれば、専任技術者ならびに主任技術者として現場監督に従事できます。加えて、1級を取得していれば、監理技術者として配管工事に携われます。
したがって、1級と2級の違いは業務範囲の差です。2級を取得して活躍している人の年収は400万円から600万円ほどです。しかし、1級があれば、500万円から800万円ほどの年収を達成できると言われています。
関連記事:管工事施工管理は何がきつい?仕事内容やリアルな体験談
管工事施工管理の年収を他業種と比較
管工事施工管理技士の平均年収は500万円ほどです。収入について多方面から比較します。
管工事施工管理技士の平均年収と比較する対象は次のとおりです。
- 日本人の平均年収と比較
- 施工管理職全体と比較
- 建設作業員と比較
日本人の平均年収と比較
令和4年分の民間給与実態統計調査によると、給与所得者全体の平均年収は458万円です。一方で、管工事施工管理技士の平均年収は約500万円です。
したがって、管工事施工管理技士の平均年収は日本全体と比較して高いと言えます。
施工管理職全体と比較
令和6年4月30日に更新された求人ボックスのデータによると、施工管理職全体の平均年収は454万円です。一方で、管工事施工管理技士の平均年収は約500万円です。
したがって、管工事施工管理技士の平均年収は施工管理職の中でも高いと言えます。
参考:施工管理の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス
建設作業員と比較
令和4年分の民間給与実態統計調査によると、建設業全体の平均年収は529万円です。一方で、管工事施工管理技士の平均年収は約500万円です。ただし、1級の資格があれば、500万円から800万円ほどの年収を期待できます。
したがって、1級の資格があれば、建設業全体の平均年収以上を期待できるでしょう。
管工事施工管理が年収を増やすコツ
管工事施工管理技士が収入を増やすコツは主に2つです。
- 知識のアップデート
- 関連資格の取得
それぞれのポイントについて解説します。
知識のアップデート
管工事施工管理技士として収入を増やすには、知識のアップデートが重要です。建設業界は技術や規制の進化が速く、新しい技術や材料が次々と導入されています。
知識をアップデートするには、業界のセミナーや講習会に参加したり専門誌や業界紙を読んだりするとよいでしょう。
関連資格の取得
関連資格の取得も、管工事施工管理技士として収入アップを実現するポイントです。管工事施工管理技士の資格を持っているだけでなく関連資格を取得すると、自分の市場価値を高められます。
たとえば、1級を取得した後に2年以上の実務経験があれば、建築整備士の受験要件を満たせます。建築設備士の資格があれば、より広範な業務を担当できるでしょう。その結果、管工事施工管理技士として収入アップにもつながるかもしれません。
管工事施工管理になるなら押さえておきたい年収以外のこと
管工事施工管理技士になる際に、押さえておきたい収入以外のことは次の2つです。
- 管工事施工管理になるメリット
- 管工事施工管理の難易度
それぞれのポイントについて解説します。
管工事施工管理になるメリット
管工事施工管理技士の資格があれば、責任のある仕事を通して実務経験を積めるでしょう。たとえば、2級専任技術者の資格があれば、専任技術者ならびに主任技術者として現場監督を担当できます。
他にも、資格手当を受給できたり転職時に有利になったりもするでしょう。
管工事施工管理の難易度
管工事施工管理技士として活躍するには資格が必要です。管工事施工管理技士の資格を取得するには、試験に合格しなければなりません。また、試験は学科と実地の2種類です。
2級の合格率は次のとおりです。
令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | |
学科試験(一次)の合格率 | 62.2% | 49.8% | 56.8% |
実地試験(二次)の合格率 | 57.8% | 67.7% | 59.7% |
また、2級の一次試験は年齢が17歳以上の場合、実務経験が無くても受験できます。ただし、二次試験を受験するには、一次をクリアするか学歴に応じた実務経験が必要です。
参考:報道発表資料:令和4年度管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表|国土交通省
参考:令和6年度 1・2級管工事施工管理技士[資格詳細]|建設管理センター
関連記事:施工管理技士試験の難易度ランキング|受験資格や勉強時間、取得のメリット
管工事施工管理に関連したよくある質問
管工事施工管理技士に関連したよくある質問は次のとおりです。
- 管工事施工管理の仕事に将来性はありますか?
- 管工事施工管理の1級と2級で受験資格はどう違いますか?
それぞれの質問について解説します。
管工事施工管理の仕事に将来性はありますか?
管工事施工管理技士の仕事は将来性があります。現代社会で、建築物の安全性や快適性の確保に欠かせない設備が給排水・空調・ガスなどの管工事です。
既存のインフラの老朽化により、改修や更新工事のニーズが高まっており、工事を効率的かつ安全に進めるための専門知識が求められています。
管工事施工管理の1級と2級で受験資格はどう違いますか?
管工事施工管理技士には1級と2級がありますが、受験資格には異なる要件が設定されています。
たとえば、2級の一次試験は17歳以上の場合、実務経験が無くても受験できます。一方で、1級の一次受験資格は、少なくとも3年以上の実務経験か2級取得が必要です。
参考:令和6年度 1・2級管工事施工管理技士[資格詳細]|建設管理センター
管工事施工管理についてのまとめ
この記事では、管工事施工管理技士の平均年収を中心に解説してきました。
令和6年4月30日に更新された求人ボックスのデータによると、管工事施工管理技士の平均年収は490万円です。さらに、令和5年賃金構造基本統計調査の結果によると、管工事施工管理技士の平均年収は512.5万円で推移しています。
加えて、1級の資格があれば、さらに高い収入を期待できるでしょう。
これから管工事施工管理技士を目指しているのであれば、資格取得も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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