「施工管理技士に転職しようか悩んでいるけど、自分は向いているのかな.....」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
いざ、転職しても施工管理技士に向いていなくて、すぐ辞めてしまうのは不安ですよね。
本記事では、転職が失敗しないために、施工管理技士に向いている人の特徴や向いていない人の特徴、転職前に知っておくべきことについて紹介しています。
施工管理技士への転職活動に失敗したくない人は、最後まで読んでみてください。
この記事のまとめ
・建築関係に興味がある人は施工管理技士に向いている
・デスクワークと現場仕事の両立ができる人は施工管理技士に向いている
・管理能力がある人は施工管理技士に向いている
施工管理に向いていない人の特徴|5選
施工管理に向いていない人の5つの特徴は、以下のとおりです。
1.体力がない
2.決断力がない
3.残業をしたくない
4.指示ができない
5.スケジュール管理ができない
詳しく解説します。
1.体力がない
施工管理技士は業務量が多く労働時間が長いため、体力がないと仕事を続けていくのは難しいでしょう。
基本的に屋外での作業が多いため、夏の気温が高い時期は疲れがでやすく、回復まで時間がかかります。
また、暑い時期でも早朝から夕方まで屋外で働き、現場確認後は事務作業と連日長時間勤務が続く場合もあります。
そのため、暑さに耐えられる体や長時間勤務に耐えられる体力が必要です。体力が無い場合、施工管理技士の仕事は続かないこともあるので注意してみてください。
2.決断力がない
施工管理の仕事は、決断力がない人にはあまり向いていません。工事中はさまざまなアクシデントがつきものなので、工程表どおりに作業が進まないことも多々あります。
そのため、工程が遅れてきた場合、対応方法を検討した上で、具体的な修正案を考える必要があるでしょう。
また、最終的な判断は工事全体の責任者である施工管理技士がおこなわなければいけません。上記のような理由から、決断力がないと施工管理の仕事がイヤになって辞めてしまうおそれがあります。
3.残業をしたくない
残業をせず定時で毎日帰りたい人は、施工管理技士の仕事にあまり向いていません。施工管理の仕事は膨大であるため、通常の勤務時間内に仕事を終わらせるのが難しい仕事です。
基本的には毎日残業が必要なので、月々の残業時間は一般企業よりも多めの傾向です。とはいえ、残業をした分だけ給料に反映されるので、給料を平均より稼ぎたい人には魅力があるでしょう。
しかし、定時で帰ってプライベート時間を楽しみたいと考えているのであれば、施工管理技士になるのはあまりおすすめできません。
4.指示ができない
指示をするのが苦手な人も、施工管理技士にはあまり向いていないでしょう。施工管理技士は建設現場において先頭に立って工事を進めなければいけません。
そのため、自分より年齢が上の人に指示をだす必要があります。
また、大規模な工事になれば関わる人数も増えていくので、指示する場面も増えるでしょう。このように現場作業を予定どおり進めるためには、リーダーシップが必要不可欠です。
あまり指示が得意でない人は、自分で作業が完結するトラック運転手やフォークリフト運転手など、別の仕事を検討してみましょう。
5.スケジュール管理ができない
スケジュール管理ができない人も施工管理技術者には、あまり向いていないです。当たり前ですが、工事のスケジュール管理ができなければ、工期までに建設物は完成しません。
基本的に工期に遅れると、クレームだけではなく損害金が発生します。そのため、スケジュール管理をしっかりしないと、施工管理技士として働くのは難しいでしょう。
施工管理に向いている人の特徴|7選
施工管理に向いている人の特徴は、以下7つあります。
1.建築関係に興味がある
2.管理能力がある
3.コミュニケーション力がある
4.トラブルが発生しても冷静に対処できる
5.安全意識をもてる
6.デスクワークと現場仕事の両立ができる
7.常にスキルアップができる
それぞれ解説します。
1.建築関係に興味がある
建築や工事現場に興味がある人は、施工管理技士に向いているでしょう。施工管理の仕事では、建築物や土木構造物の設計図を確認したり、状況を見たりしながら施工計画を立てる必要があります。
そのため、建築関係にまったく興味がない状態だと、設計図を読むだけで仕事がイヤになるでしょう。
一方、建築関係に興味がある場合、設計図を読むだけで楽しくなり、施工管理の仕事へやりがいを感じやすいです。
施工管理技士の仕事に興味がある人は、現場を事前に見せてくれるよう採用担当者に相談してみてはいかがでしょうか。
2.管理能力がある
施工管理技士に向いている人は、優れた管理能力を持っています。施工管理の仕事は、建設現場のスケジュールや品質、コストなど多くの管理をしなければいけません。
そのため、業務を効果的に遂行する高い管理能力が必要です。たとえば、以下のような管理能力です。
- 工事の進捗を正確に把握し、必要に応じて調整できる
- 工事の品質を維持するために適切な指示ができる
- 作業員の安全を確保した上で指示ができる
建設工事を進める上で上記の内容は、人事評価につながり給料にも直結します。そのため、管理能力があり、状況を的確に判断できる人は、施工管理の仕事に向いていると言えるでしょう。
3.コミュニケーション力がある
コミュニケーション力がある人は、施工管理技士に向いています。施工管理の仕事は、工事現場で現場監督や客先とコミュニケーションを取りながら、工事を進めていかなくてはいけません。
しかし、現場で働く現場監督と工事を発注している客先では、以下のように意見が違う場合も多く発生します。
現場監督:雨でも工程を間に合わせたいので、進められるだけ作業をしたい
客先:雨で品質に影響がでるなら工事を一時ストップしてほしい
上記のような場合も、状況を見極めた上で施工管理技士がスケジュールの決定をしなければいけません。そのため、施工管理技士を目指す場合、コミュニケーション力が必須になることを覚えておきましょう。
4.トラブルが発生しても冷静に対処できる
施工管理技士に向いている人は、トラブルが発生しても冷静に対処できる能力を持っています。
工事現場では急に雨が降って作業できなくなったり、材料が足りなくなったりなど、予期しないトラブルが頻繁に発生します。
そのため、工事の進行をスムーズに保ちながら、冷静な対処をおこなう必要もでるでしょう。上記のようにトラブルが発生しても冷静に対処できる人は、施工管理の仕事に向いています。
5.安全意識をもてる
施工管理技士に向いている人は、高い安全意識を持っています。工事現場は常に危険が潜んでいるため、安全に気をつけなければいけません。
安全については工事現場で働く人の管理はもちろん、自分が現場で確認作業をする場合も注意が必要です。具体的には、以下のような点になります。
- 足場上のクランプはしっかり止まっているか
- ヘルメットの使用期限は守れているか
- 必要に応じて防塵、防毒マスクの装着はできているか
実際、施工管理技士として働くようになると安全教育や講習で学ぶ機会も増えます。しかし、いくら安全教育や講習で学んでも、現場で意識できなければ意味がありません。
そのため、現場で事故を起こさない意識が常にもてる人が施工管理技士に向いています。
6.デスクワークと現場仕事の両立ができる
施工管理技士の仕事は、工事現場の管理や資料作成など、事務作業を両立しなければいけません。そのため、デスクワークと現場仕事の両立ができる人は、施工管理の仕事に向いています。
デスクワークは工程表の作成だけではなく、工事全体の進捗確認や工数、客先提出報告書の作成まで多岐にわたります。
また、現場での仕事は現場監督と作業箇所を確認したり、客先立ち会いのもと品質チェックをおこなわなければいけません。
現場作業と事務作業を頻繁におこなうときは、大変に感じる人もいるでしょう。このような作業に対してもやりがいを保ち取り組める人は、施工管理技士はおすすめです。
7.常にスキルアップができる
施工管理に向いている人は、常にスキルアップを心がけています。建設業界は技術の進化が速く、新しい材料や作業方法が常に登場しています。
そのため、施工管理技士はこれらの変化に迅速に対応し、最新の知識を常に取り入れなければいけません。具体的には、以下のとおりです。
- セミナーや研修に参加して常に勉強する
- 最新の技術書を定期的に読む
- 新しい技術を身につけた先輩社員から積極的に学ぶ
上記の内容が自然とこなせる人は、施工管理技士に向いていると言えるでしょう。
関連記事:施工管理は未経験からでも始められる?求人を探す際のポイントや志望動機の書き方などを紹介
施工管理に向いていないかわかる3タイプ
施工管理の仕事に向いている人には、以下のように3つのタイプがあります。
- 情熱型
- バランス型
- 頭脳型
自分が上記3つのどのタイプなのか、参考にしてみてください。
情熱型
「情熱型」は強い意志と情熱を持ち、目標に向かって努力できるタイプです。施工管理の仕事は、状況によっては厳しい環境下での労働や厳しい工程管理を求められるでしょう。
このような困難に直面した際でも、諦めず継続して業務に取り組めるのは情熱型タイプの良いところです。具体的には以下のような経験がある人だと、情熱型タイプに当てはまっています。
- 部活で率先してリーダーになったことがある
- 負けん気が強い
- イヤなことから逃げださない
上記のように強い情熱があれば、スキルアップも可能で長期的に見ても施工管理技士として成功しやすいです。
バランス型
「バランス型」は周囲との協調性や調整力に優れ、円滑なコミュニケーションを図れるタイプです。バランス型タイプの人には、以下のような特徴があります。
- 物腰は柔らかくいが、意見はしっかり言える
- 家族や友人、仕事仲間を大切にし、周りとの調和を大切にできる
- 周りから相談を受けたり、頼ってもらったりする場面が多い
上記の特徴を活かせば、施工管理の仕事で円滑な人間関係を築き、工事をうまく進められるでしょう。
頭脳型
「頭脳型」は細部に注意を払い、専門的な知識を深めることで周囲から信頼されるタイプです。
施工管理の仕事では、作業指示だけではなく図面確認や事務手続きといった細かい作業が求められます。頭脳型の人には、以下のような特徴があります。
- 図面を見るのが好き
- 細かい計画を立てるのが得意
- 計算が得意
もし、細かい作業に対する強い興味と注意力があるなら頭脳型に適しています。専門的な知識を深めた上で、施工管理技士としての価値を高めてみてください。
施工管理でやりがいを感じる3つの場面
施工管理の仕事で、やりがいを感じる場面は、以下の3つです。
- 無事工事が完了したとき
- 信頼を得られたとき
- 知識と技量が向上したとき
それぞれ解説します。
無事工事が完了したとき
施工管理の仕事でやりがいを感じるのは、やはり工事が無事に完了したときが多いようです。
長期間にわたる工事は多くのチャレンジを伴うため、工事が無事に完了したときは、自分の仕事の成果が形として残り大きな達成感を得られます。
施工管理の仕事に興味がある人は、工事現場の見学を実施している企業を訪問してみても良いでしょう。施工管理を身近に感じられ、転職する判断材料にもなるのではないでしょうか。
信頼を得られたとき
施工管理技士にとって、協力会社の現場監督や自社のチームメンバーから信頼を得られたときも大きなやりがいを感じているようです。
施工管理の仕事は、多くの協力会社やその他関係者との連携が必要です。はじめは信頼関係を築くのに時間がかかりますが、一度信頼を得られると作業の質が向上し、工事全体の進行がスムーズにできます。
そのため、施工管理の仕事に転職しようと考えている人は、協力会社や客先と信頼関係を築くことを覚えておきましょう。
知識と技量が向上したとき
施工管理の仕事でやりがいを感じるのは、知識と技量が向上したときです。幅広い知識と技量が施工管理の仕事には求められます。
そのため、最初は苦労することも多いでしょう。しかし、経験を積み重ねて知識と技量が向上すると工事をスムーズに進行できます。
また、施工管理技士の国家資格を取得すれば、さらに知識と技量を証明できます。資格を取得し、仕事の幅が広がることでやりがいも大きくなるでしょう。
関連記事:30代未経験者でも施工管理には挑戦できる!その理由や求人の際に気を付けるポイントを紹介
施工管理に向いていない人に関してよくある質問
施工管理に関するよくある質問については、以下のとおりです。
- 施工管理はおとなしい性格だとしんどいですか?
- 施工管理の女性の割合はどの程度ですか?
- 施工管理で大切なことは何ですか?
施工管理の仕事に興味がある人は、参考にしてみてください。
施工管理はおとなしい性格だとしんどいですか?
おとなしい性格でも、施工管理の仕事は十分にこなせます。ただし、コミュニケーション能力を磨き、リーダーシップを発揮できる力を身につける必要はあるでしょう。
そのため、施工管理の仕事に興味があるおとなしい性格の人は、以下のように取り組んでみてください。
- コミュニケーション能力を磨くために、積極的に人と話す機会を作る
- リーダーシップを発揮するために、必要な指示を的確にだせるようにする
上記のような能力を身につけることで、活躍できる可能性を広げられるでしょう。
施工管理の女性の割合はどの程度ですか?
施工管理業界における女性の割合は、まだ低いものの増加傾向にあります。とはいえ、建設業界は伝統的に男性が多い分野であり、施工管理技士も例外ではありません。
具体的な施工管理技士の女性の割合は、以下のとおりです。
施工管理の女性の割合 |
施工管理の男性の割合 |
|
2017年 |
約4.5% |
約95.5% |
2018年 |
約4.9% |
約95.1% |
2020年 |
約6.7% |
約93.3% |
※参考:国土交通省「建設業活動実態調査(平成29年調査)の結果について」
※参考:国土交通省「建設業活動実態調査(平成30年調査)の結果について」
※参考:国土交通省「建設業活動実態調査(令和2年調査)の結果について」
年々、女性の施工管理技士は増えているものの、まだまだ少ない印象です。
施工管理で大切なことは何ですか?
施工管理の仕事で大切なことは、以下の3つです。
- 計画力
- 実行力
- コミュニケーション能力
施工管理者は多くの関係者と連携を取りながら、工事を進行しなければいけません。また、予算も決められているので計画力や実行力、コミュニケーション能力は必須です。
上記のスキルを磨き、常に状況に応じて適切に対応する柔軟性をもっておきましょう。
施工管理に向いていない人についてのまとめ
施工管理はコミュニケーション能力、計画的な思考、細かい作業への注意力が必要です。
施工管理に向いていない人にとっては大変な仕事ですが、一度資格を取得すれば一生役に立ち、転職に困らないキャリアが送れるようになるでしょう。
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