「自分は施工管理としての資質があるのか?」
「施工管理に興味があるけど、自分が向いているのかを知りたい」
「もし施工管理に向いていないならやめておこう」
など考えていませんか?
ここでは施工管理と相性の良い性格と悪い性格について紹介しています。
この記事でわかることは以下の通りです。
・施工管理に向いていない性格
・施工管理に向いていない性格を改善する方法
・施工管理に施工管理に向いている性格
もし今施工管理に関して悩んでいるのであれば、この記事を読めばすっきりするかもしれません。ぜひ最後まで一読してくださいね。
施工管理の仕事内容
施工管理技士の仕事は4大管理と呼ばれる、工程管理、品質管理、安全管理、原価管理が主となります。
工程管理
建造物を建設するにあたって、作業スケジュールの管理や作業員の手配、工事に使う重機の手配などを行います。工事は必ず工期があり、工期が遅れると罰金が発生します。そのため、工期を守るということはとても重要な仕事です。
施工管理技士は作成した工程表通りに工事が進んでいるのかを常にチェックします。しかし、工事中に悪天候やアクシデントなどで遅れが発生することは日常茶飯事です。こういったときにどのようにリカバリーするのかなどを考えることも施工管理の仕事となります。
品質管理
品質管理とは、建築現場で使用する材料の寸法や品質が設計書や仕様書の規格をクリアしているのかを管理することです。品質を満たしていないと工事中や施工後に不慮の事故が起きるため、非常に重要な仕事といえるでしょう。
そのため、途中で品質評価の対象科目を試験することが長期的な品質を守ることとなります。また、工事完了後にも建物の強度や密度が規定をクリアしているのかをチェック、管理することも品質管理の中の1つです。
安全管理
安全管理は4大管理の中でも最も重要なこととされます。安全管理とは、工事現場において職人の安全を守るために環境や設備を整えることです。危険な現場でも安全に作業ができるように足場の管理や手すりの設置、消火設備や使用機材の安全確認などを行います。
また、職人にも仕事前の朝礼などで安全徹底やヒヤリハットの周知や危険な場所には看板設置といった目や耳にも届くようにすることも安全管理の1つです。
原価管理
原価管理とは、建設工事において材料費や人件費、重機のレンタル料金など必要経費を計算し、最初に決められた予算内に収めるようにするように調整することです。
進捗具合によって発生した経費を把握し管理することで最初に決めた予算内に収まっているかどうか確認します。途中で差異が生じてしまった場合には、なぜ生まれたのかを分析し、これからの計画や工程の中で改善を行っていきます。
予算内に収めることは会社に利益を出すために必要不可欠なので、原価管理というのはとても重要な仕事です。
施工管理に向いていない人30選
施工管理は工事や職人、スケジュール、品質、予算などさまざまなことを管理する仕事です。この施工管理技士には適切な人物像というものがあります。不適切である場合は現場の統率が取れず、士気が下がってしまいます。
施工管理に不向きな人がいると会社だけでなく、工事に関わる人全員に迷惑が掛かってしまいます。そのため、自分が向いていないのか、または身近にいる施工管理技士が向いていないのかをここで確認しておきましょう。
コミュニケーション能力がない
施工管理の仕事は工事現場においてさまざまな人と関わって仕事を行います。工事を行う職人、材料を発送する企業、重機をレンタルする企業、施工主など工事が完了するまでに何十人、何百人との人と関わることとなります。
彼らと協力し合って1つの建築物を仕上げていくので、ここでコミュニケーション能力がないと仕事に差支えが生まれます。
例えば基本的なあいさつができない、ありがとうやごめんなさいといったことが言えない人を信用できませんよね?そんな当たり前のことができない人は施工管理には向いていません。
それ以外でも職人さんにはっきりと指示を出せない、指導ができないと工事がはかどりません。工事というものには必ずしも工期があります。この工期が守れないと罰金が発生し、会社に損害を与えてしまいます。
それだけではありません。建造物を作るにあたって職人さんたちの安全管理を行うことは施工管理にとって非常に重要なことです。工事現場で働く方の安全を守るためにも普段から声かけを行うことは必須です。
こういった点からコミュニケーション能力がない方は施工管理に向いていないと言えるでしょう。
少しの残業も嫌な人
施工管理の仕事は膨大であるため、通常の勤務時間内に仕事を終わらすことが難しいです。基本的には毎日残業が必要なので、月々の残業時間の合計時間は一般企業よりも多めの傾向があります。
施工管理は職人さんよりも早く出勤し、職人さんとの工事作業後に事務作業が待っているので、朝早くから夜遅くまでが基本になってしまうのです。
そのため、残業が嫌な人、朝早くの出勤が苦手という方は施工管理に向いていません。残業をしたらした分だけ給料に反映されるので、頑張りがいがあると感じるのであればいいのですが、定時で帰ってプライベート時間を楽しみたいと考えているのであれば施工管理に向いているとはいえません。
説明が下手
施工管理の仕事は全体の仕事を把握して、これから行っていくことを職人や関連会社の職員に伝えていかないといけません。この説明が下手だと仕事の流れが悪くなり、工程に遅れが生じてしまいます。さらには勘違いを生んでしまい、工事にミスが発生してしまう恐れがあります。
施工管理は仕事中に指示を飛ばすことも大切なのですが、的確に短く説明できる人と、長々としたわかりにくい説明の場合、どちらが聞く側にとっていいのかは明白ですよね?
施工管理はコミュニケーション能力も必要ですが、物事の説明もうまくないと仕事をうまく回せません。もし説明が下手だなと感じるのであれば、どういったらわかりやすく伝わるのかを常に考えていないと成長もしていかないので、自分が相手の立場になって考えるようにしましょう。
決断力がない人
施工管理は現場全体を管理する仕事です。工事中はさまざまなアクシデントなどがつきものなので工程表通りに作業が進むということはなかなかいかないものです。工程が遅れてきた場合には対応方法を検討して、具体的な修正案を考えて決定していかないといけません。
最終的な判断は現場責任者である施工管理が行わないといけないので決断できる人でないと作業を進めていくことは難しいでしょう。決断というのは責任を伴うものなので、責任逃れがしたい人にはできないものです。またいつまでたっても考えをまとめられない人も決断力がない人です。
決断をするには経験が必要です。しかし、あまり経験がなくとも決断を行わないといけないこともあるでしょう。その時は自分がなぜこういう決断をしたのかをきちんと記録と残しておけば、万が一決断に失敗しても経験として残るので間違ってでもいいとはいいませんが決断できる人になりましょう。
お酒が苦手な人
ビールが飲めない、アルコールを受け付けないという人は施工管理に向いていません。現場で働く職人さんは飲み会が多く、仕事終わりに飲み会を開くことがよくあります。体育会系の方が多いので、お酒をがっつり飲むことが多く、お酒が苦手だと場の空気に入れなくなってしまうことになるかもしれません。
飲むことでコミュニケーションが取れるという考えの方も多いため、飲めない人はつまらんやつだという風に認識される危険もあります。無理に飲む必要はありませんが、お酒の席を断ると現場でも蚊帳の外のような扱いをうけて仕事を行いにくくなるかもしれないので、お酒は飲めることに越したことはありません。
マイナス思考に陥ってしまいがち
建造物を作るということは唯一無二のものを作るということです。今行っている建設工事は過去、そして今後も全く同じものを作っていません。同じような工事であっても建設現場、工事を行う地域ごとで異なってきます。
工事現場では過去に似たようなことをしていても、これまでとは違った問題が発生するものです。問題が起これば迅速に的確な対応を行わないといけません。こういったときは柔軟な発想で対応しないと正しい対応ができず余計めんどうを起こしてしまいます。
この時にめんどうなのがマイナス思考です。対応策をあれこれと考えているときに、これでいいのかな?余計問題を大きくしないのかな?これを行うと○○さんが怒るのではないのかな?などと余計な思考が生まれてしまいます。
なにか解決策を考えるときは過去の経験をもとに考えるのが通例ですが、マイナス思考だとその経験が全く活かせない場合があります。マイナス思考になるとあれこれ複雑に考えすぎてしまい、迅速な対応が求められているときでもなかなか解決に向けた行動に移せません。
解決方法に楽観的なプラス思考がいいとは言いませんが、マイナス思考過ぎると問題の解決に時間がかかってしまうため、あまり施工管理に向いていないといえるでしょう。
1つの出来事に思考が取られてしまう
施工管理の仕事をしているとさまざまな問題にあたります。工事中のアクシデント、工程通りにいかない工事、職人さん同氏のトラブルなど数多く出てくるでしょう。
施工管理の業務は非常に多く、現場監督や関連企業のやり取り、事務作業などと時期によっては長時間の残業が強いられることもあると思います。そんな時になにかトラブルが起きてしまうと、そのことに考えが向いてしまって他のことに手が付けられなくなる状況が生まれるリスクがあります。
そのことばかりに思考がとられるといつまでたっても仕事が終わらない、工事中にボーっとする、適切な指示が出せない、安全管理が抜けてしまうなどで逆に他の問題を生んでしまうでしょう。
こういう方は自分一人で解決しないといけないという思考があるので、誰かに頼るということを覚えないといけません。職場の上司や職人さん、友人や家族に話してみるのもいいでしょう。第三者の意見ですっきりしますし、上司や職人さんであれば一緒に問題解決に動いてくれるかもしれません。
なにかあった際はそこに思考にとらわれず、誰かに相談など行うことが重要です。
リーダーシップが苦手
施工管理技士は建設現場において先頭に立って工事を進めていかなければいけません。工事現場をうまく仕切ることでスムーズで質の高い建造物を作ることができるのです。また、大規模な工事になればなるほど関わる人数が増えていくので、それに伴って指示の量や管理することは増えていきます。
これらを行うためには全体を見通す力と細かい部分まで気が付く配慮、そして工事完了まで職人や関連会社の社員など全員を管理する力が必要となります。
リーダーシップがない方だと現場作業に支障が生まれます。ミスが起きたり、意思疎通がうまくいかないと工程が狂ったり、アクシデントが起きたりと施工主に迷惑がかかります。また、現場で働く人たちもどのように工事を進めていいのか迷ってしまいます。
現場作業が滞りなく進むためにリーダーシップのある人がいることは必要不可欠です。そのため、現場責任者である施工管理には強いリーダーシップを求めるということになります。
年上の職人さんの扱いが下手
現場で働く職人さんは年上の方が結構な人数でいます。年上であるからという理由でうまく指示が出せないと施工管理は務まりません。職人さんの年齢は幅広いので、年齢関係なく指示、監督が行えなければいけません。
年上の職人さんはこだわりが強い方が多く、一見扱いにくいですが、信頼関係を結ぶととても心強い存在となります。職人さんだけあってスピーディーで質の高い仕事を行ってくれます。
しかし、施工管理側が頼りないと職人さんから舐められていうことを聞いてもらえなくなります。現場によっては職人さんが施工管理に指示を出す、なんてところがあるほどです。
職人さんと信頼関係を結ぶには、自分の技術レベルを上げること、普段からコミュニケーションを取ること、見えないところでもしっかり働くことです。
扱うというよりも仲間として一緒に頑張るという気持ちでやれば良い関係が結べるかもしれません。
マネジメント歴が浅い
まだマネジメントの経験が浅い場合は現場での管理がうまく行き届かず工事がうまく進まなくなります。
これは施工管理技士として働きだした方に多いのですが、実は施工管理からの指示がないと工事作業員は作業に当たることができないことが多々あります。そのため、施工管理にマネジメント能力がないと工程が遅れる、工事中にアクシデントが起きるといったこととなります。
工程が遅れる以外にも作業員からの信頼関係が結べず、不平不満が生まれる隙間を作り出してしまいます。現場での経験がない場合だと指示の出し方はもちろん、指示の内容を理解していないケースが生まれるからです。まずは下積み経験を重ねて、技術や知識を身に着けつつ、そこで働く施工管理のしじの出し方や内容などをしっかり観察するようにしましょう。
スケジュール管理がうまくできない
当たり前ですが、工事現場で工事のスケジュール管理ができなければ工期までに建設物は完成させることができません。工期に遅れるとクレームだけでなく、罰則が発生することもあるので工期は必ず守らなければいけません。
スケジュールを立てる際は、綿密な話し合いや工事のシミュレーション、工事中に起きてしまうアクシデントやミスなどを踏まえたスケジュールを立てないといけません。これを考えた上に管理できなければ施工管理として働くことができないでしょう。
工事というのはきちんと計画性をもって行うことが必要です。お客様である施工主は完成までを心待ちにしています。計画性のないまま工事を行い、工期に遅れると信頼を失ってしまいます。そうなると今後の受注案件数にも影響を及ぼすかもしれません。
また、工期が伸びれば余計な人件費などの経費が嵩んで会社からもお叱りをうけることとなります。スケジュール管理は重要な仕事なので、これができない人は施工管理に向いていないといえるでしょう。
気が小さい
施工管理技士として働くのであれば気の小さい人は向いていないといえます。施工管理技士は現場の職人さんに指示を出したり、関連会社にも要求を伝えないといけません。現場職人さんは年上の方が多いのですが、彼らにも言いにくいこともしっかり言わないといけませんし、関連会社も社会人として先輩にあたる方ですが、要求を伝えないといけません。そんな中で気が小さいからとはっきり言えないのであれば、もはや施工管理として従事することができません。
だからといって気が強い人が向いているとは言えません。気が強いとはっきり言いすぎたり、けんか腰で話したりとでトラブルにつながる恐れがあるからです。職人さんとうまくコミュニケーションが取れて、現場作業がうまく進むようにすること、関連会社と連絡を取り合って材料が足りない、重機がないようにするなど、きちんというべきことはいっていかないと工事はうまく進んでいきません。
また、気が弱い方はストレスをため込みやすく、仕事に差し支えるようになったり最悪の場合、心を病んでしまうこともあるでしょう。そのため、気が弱い人は施工管理にならないほうがいいかもしれません。
悩みをすぐかかえてしまう
物事を深く考えてしまう、マイナスに捉えてしまって悩みを抱えてしまう方は施工管理に向いていません。悩みを抱えやすい人は仕事中にボーっとしたり、上の空となって仕事がとまってしまったりしまう傾向があります。
そうなると仕事や工期に大きく差し支えてしまうので、施工主や現場作業員に迷惑をかけてしまうことにもなります。あなた自身もストレスを抱えたままとなり、精神的に疲れてしまうので、悩みを抱えやすいというのは施工管理士としては不向きです。
悩みを抱えたとしても寝て忘れるような立ち直りの早い人はリフレッシュして仕事にいけるので問題ありませんが、引きずる人は要注意です。
頭の回転が鈍い
施工管理技士として働くためには頭の回転スピードが重要です。施工管理は仕事量が多く、現場作業中もさまざまなことを管理し、その時々で指示を与えていかないといけません。突発的な出来事があった際に迅速かつ柔軟な対応ができる人は施工管理技士としてとても優秀です。
仕事中には工事の進捗具合を見ながら、次の工程を考え出して関連会社に材料の発注や重機の手配などを行うことでスムーズに工事が進みます。
さまざまなことが起きたり、いろんなことを考えないといけない施工管理の中で1つの事柄をいつまでも考えているような頭の回転が遅い方は、はっきりいって向いているとはいえません。
頭の回転が遅い方は現場を取り仕切ったり、管理することができません。そうなると職人さんからの信頼も得られず、良い建築物ができるとは考えにくいです。的確で迅速な対応ができる人こそ施工管理に向いているといえるでしょう。
パソコン業務が嫌い
施工管理技士はパソコンを使った業務もたくさんあります。そのため、パソコンが苦手、使えないといった人は施工管理にむいていません。以前は手書きで書類や工程表などを作成していましたが、今ではパソコンを使ったものがほとんどとなります。
スケジュール表や計画書を作るのはパソコンとなるので、WordやExcelなども使えないと仕事で困ることとなります。
最近では施工管理アプリというツールが使われるようになりました。パソコンやタブレット、スマホを使って現場管理を行うことができるため、大変便利なものですが、これらもパソコン類の操作ができないと活用することができません。
また、職人さんも同じように施工管理アプリを使っていただくので、自分がきちんと理解していないと教えることができないので、パソコンが苦手という人は今のうちに勉強しておかないといけません。
施工管理技士は現場業務に事務業務と両方の仕事を抱えているので、現場業務だけすごく得意でも事務作業が苦手だと仕事が回らないため、パソコン業務が嫌い、苦手という人は施工管理に向いていません。
仕事を楽しめない
建築物を建造することや周りの職人さんたちと協力して1つのことを成し遂げることが施工管理の仕事です。これらの仕事を楽しめない、興味がわかないという人は施工管理に向いていません。
施工管理技士になりたいという理由が「給料が高い」「リーダーシップをとれるからかっこいい」などといったものであるなら危険です。実際の仕事は簡単ではありませんし、責任も重大です。
施工主が高いお金や希望を持って依頼した建築物を責任をもって管理しながら作っていくことが施工管理の仕事です。それを興味がない、楽しくないまま仕事を行っていくと、ミスが生まれたり、事故が生まれたりします。
ミスやトラブルが発生すると施工主に迷惑をかけるだけでなく、会社にも大きな迷惑をかけてしまいます。生半可な気持ちで施工管理になるのではなく、やりたい!いう気持ちで仕事にのぞまなければ仕事自体が続きません。
上記のことから仕事を楽しめない、やる気のない方は施工管理に向いていません。
大雑把な性格が仕事に出る
施工管理は多大な業務を抱えていますが、仕事はきめ細かさを求められています。建築物はモノづくりでもあるので、繊細な作業が必要です。そのため作業を大雑把にする人は施工管理はもちろん、建築業界そのものに向いていません。
マンションやビル、住宅や橋など建造物の設計書は緻密に作られています。ミリ単位の仕事を求められており、失敗すると崩落、崩壊してしまい多くの犠牲者を生む可能性があります。
また、工事中は安全管理を行うことも施工管理の仕事です。作業員が安全に仕事を行えるように環境を整えることも施工管理の仕事です。これらを雑に扱うと仕事中に事故でケガ人、最悪の場合死人が出る可能性もあります。
大雑把な仕事をしてしまうということは命を雑に扱っているものと同じなので、絶対に施工管理にならないほうがいいでしょう。
人を信用できない
人を頼ったり、人に任せられない人は施工管理に向いていません。施工管理は人に指示をして、周りの人たちの管理を行うのが主な仕事です。自分自身はあまり作業しません。工事に関わる人たちが、安全に品質の高い建造物を作れるようにしっかりと管理するために施工管理がいます。
職人は素晴らしい技術をもっています。それを安心して頼ったり、お願いして作業していただかないと工事は進みません。施工管理はそのために的確な指示を与えるものとして存在しています。
人を信用せずに自分でやろうとすると現場に不穏な空気が生まれたり、他の作業の管理ができず、工程に遅れが生じてしまいます。現場全体を把握することが施工管理の仕事なので、人に任せて自分は状況を見るということができない人は施工管理に向いていないといえるでしょう。
整理整頓が下手
日々の整理整頓ができない人は施工管理に向いていません。施工管理ではたくさんの機材や道具を用いて仕事を行います。それ以外でも事務用品なども使います。それらが自分のデスク周りに散らかっていると一日の始まりがモノ探しからになってしまいます。
ただでさえ仕事量の多いのにモノ探しから始まると仕事が進みません。また、現場作業員も施工管理の指示がないと仕事を進められないため、工事そのものにも影響が生まれてしまいます。
また、デスク周りだけでなくパソコン内のデータの管理も整理整頓ができていないとスムーズに仕事が行えません。
整理整頓ができないような人は仕事でも大雑把で怠惰になりやすく、施工主や現場作業員、会社に迷惑がかかるので、施工管理に向いていません。
寒暖差に体がついてこない
施工管理の仕事は基本的に屋外で行います。工事が行われるのが外であるために屋内の仕事は事務仕事くらいでしょう。そのため、気温や天候の変化に体がついてこないような人は施工管理に向いていません。
夏の猛暑や冬の寒さに体が対応できないと仕事ができません。どれだけ暑くても寒くても職人さんや関連会社などに的確な指示や柔軟な対応を行っていかないといけません。暑いから、寒いからと間違いを起こしてしまっていては仕事になりません。
施工管理は肉体労働の部分が多く、肉体的な強さもいりますが、精神的な強さも必要なので、寒暖差が苦手という人はまずは作業員から初めて体を鍛えていきましょう。
アクシデントの対応ができない
建築現場においてはアクシデントはつきものです。計画通りに材料が届かない、重機がこない、天候で工事が中止となったなど想定外のことが起きるのは日常茶飯時といってもいいでしょう。
そういったものを頭から想定して動いている人こそが施工管理として向いている人で、その場ばかりのことしか考えられない人は施工管理に向いていません。
なにかアクシデントが起きた際は柔軟な発想で急場をしのがないといけません。予測ができないような事態が起きたとしたときでも、その場で今後の対策を考えて実行していかないといけません。
施工管理は日々のきちんとした管理だけでなく、トラブルの時の迅速な対応ができないといけないので、いつも人任せでお願いしたり、人に責任を押し付けるようなことしかできない人は施工管理に向いていません。
なんでも器用に対応できない
どんな仕事でもいちいち手間取って進めていけないような人は施工管理に向いていません。施工管理の仕事量は膨大なので1つ1つをテキパキとこなしていかないといけません。
自分一人の仕事量も多いですが、現場で働く作業員にも指示を与えていかないといけないので、自分一人の仕事だけにかまっていると工事本体にも支障が生まれ、作業員や施工主に迷惑が掛かってしまいます。
また、仕事を管理しながら安全を管理することも施工管理の重要な仕事です。現場周辺が一通りの地域では安全の配慮が行き届く必要がありますし、現場で働く作業員のためにも手すりや落下防止柵などの環境整備も必要です。
これらの仕事をスムーズに行えて、自分のイメージしていることをソツなくこなしていける人が施工管理技士として適任となります。
体力がない
施工管理は業務量が多く、労働時間が長いため体力がないとやっていけない部分があります。屋外での作業が多いため、夏の気温が高い時期は疲れが出やすく、回復までも時間がかかってしまいます。
そんな時期でも早朝から夕方まで屋外で働き、その後は事務作業と連日長時間働くため、体力がある人こそが施工管理に向いているといえるでしょう。
また、基本的には現場作業は職人さんが行いますが、時には自分自身が重たいものを運んだり、作業を手伝ったりしないといけないので筋力も必要です。
気温に耐えれるカラダ、重機や重たいものを扱えるチカラが施工管理には必要なので、もしまだ足りていないと感じるのであれば作業員として働き、下積み経験を得るようにしましょう。
優しすぎる性格
優しすぎる人柄の方は施工管理に向いていません。建築現場で働く職人達は気が強く、気性が荒い性格の方たちばかりです。つまり、工事現場には体育会系のノリだったり気風があります。
その中、優しくて穏やかな性格の人は工事現場でのきつい言葉にびくっとしたり、おびえてしまったりすることもあるでしょう。気が強く頑固な性格の方もたくさんいるので、優しい性格の人は職人さんにいうことを聞かせるのにとても苦労してしまいます。
良い建築物を作るためには施工管理として言いにくいことも職人さんにビシッと言わないといけないこともあります。間違ったことをした場合は指摘して指導を行わないといけません。
優しすぎる性格だと舐められたり、言うことを聞かなくなったりするので、はっきりとモノが言える性格、キツイ言葉遣いの職人さんとも気兼ねな話して信頼関係を結べるようにできるような性格の施工管理でなければ仕事が続かないかもしれません。
計算が不得意
建設現場では設計書を見ながら工事を行うのですが、途中で細かい計算が必要となることがあります。その時に電卓をたたいたりせずに暗算で答えられるような人でなければ施工管理として働けないかもしれません。
建築材料を接合するときには1ミリ単位で計算をしなくてはいけません。その時にすぐさま答えをはじき出せるような計算能力がなければ、わざわざ毎回計算機を使う羽目になって仕事が進みません。
施工管理には原価管理という材料や人件費などの経費を計算する仕事があります。これらの経費と予算を比べて利益が出るように計算することは施工管理の重要な仕事です。そのため、ことあるごとに頭の中でお金のことなどを計算しながら判断をしていかないといけないので、計算能力がない人は施工管理に向いていないと言えるのです。
マルチタスクができない
施工管理技士の業務量は多大です。4大管理と呼ばれる工程管理、品質管理、安全管理、原価管理が主な仕事ですが、この管理のなかでさらに細かく分けられています。
工程管理であれば、作業員の手配、重機の手配、スケジュール管理、進捗具合の確認など、安全管理は職人が安全に作業が行っているのかの確認、安全柵や命綱の確認など細かく分かれているものを他の作業を行いながら同時に行っていかないといけません。
また、建築現場では予想外のことが起きることもしばしばあります。この際に予想外のことに気がとられすぎて、やるべきことがそっちのけにされると工程そのものが遅れてきてしまったり、さらなるトラブルを生んでしまうことにつながります。
マルチタスクをする方は常に優先順位を考えながら、どこから解決すればいいのか、どこから手をつければいいのかを考えて仕事を行っていく必要があるのです。
タバコが嫌い
タバコの匂いなどが嫌い、苦手という方は施工管理向いていません。建設現場では休憩時間などによくタバコを吸う方がいます。特に職人などは愛煙家の方が多い傾向にあります。そんな時にタバコが嫌いだからと煙たい顔はできませんし、嫌な顔もできないでしょう。
タバコ休憩のときなどに一緒に会話をして交流を深めることも重要です。仕事中はピリピリしていても休憩中は和やかになりやすいので、休憩時間というのは仲を深めるには良い時間となります。
そんな時にタバコが嫌いだからと中に入らないと、いつまでたっても心許せる仲にはなりにくいのです。自分は吸わなくてもいいので、一緒に時間を過ごせるようになればいい仕事がしやすくなります。
例え仕事ができても交流ができないと本当の信頼関係は結びにくいので、タバコが苦手でも一緒にタバコ休憩の時間を過ごせる方が施工管理に向いているといえるでしょう。
話題の切り返しが下手
仕事以外でのコミュニケーションが取れないような方は施工管理に向いていません。
工事を担当する職人さんや関連会社の社員、出入りする業者など仕事中にコミュニケーションを取ることは多々あります。そういったときに気持ちよく会話ができると良い現場環境を作ることができます。
話題は人それぞれ違いますが、若い人であれば流行の話や芸能関係など、年齢の高い職人さんなら昔の話などをすると楽しそうに話してくれることがあります。仕事の話をすることは大切ですが、仕事以外のことを話すことで仲が深まることもよくあるので、さまざまな話題についていけるよう日頃からアンテナを張っておくことが重要です。
施工管理というのは建築に関する知識だけを備えていればいいものではありません。建築以外の引き出しをたくさんもっているとさまざまな人と交流がとれるので、話題のない人は施工管理に向いていないのかもしれません。
危機管理能力がない
施工管理にとって危機管理能力というものは非常に重要です。これがないものは施工管理に向いていませんし、なってはいけないかもしれません。
施工管理の仕事は4大管理と呼ばれる、工程管理、品質管理、安全管理、原価管理が主です。この中の安全管理はこの中で最も大切な管理と言われています。
現場で働く職人や出入り業者の安全を担保するために施工管理は日々安全面の管理をしなければいけません。危機管理能力がなければ、現場で働く方々の安全を守ることができません。
また、工事現場は近隣の方への安全配慮はとても大切です。足場が崩れたり、落下物が発生したりしないよう危機管理をしっかりしていないとケガや死亡事故が起きることもあるでしょう。
万が一死傷者がでるような事故が起きてしまうと工事自体がストップしてしまうこともあるので、危機管理能力を備えていない方は施工管理に向いていません。
マジメすぎる性格
マジメな性格はいいことですが、マジメすぎる性格だと施工管理には向いていないかもしれません。
現場で職人から言われたことを気にしすぎたり、真剣に捉えすぎるとストレスが溜まって精神的に疲れてしまいます。すぐに終わるような仕事であればいいのですが、建設工事では1つの案件に数か月、数年単位かかるため、マジメすぎる性格だと仕事の邪魔になってしまいます。
もちろん、不真面目な性格でも仕事に支障が出るため、よくありませんがマジメすぎる性格は自分自身にも一緒に働く方々にも迷惑がかかってしまうので、ほどほどにしておくほうがいいでしょう。
施工管理に向いていない人が素晴らしい施工管理になる方法
施工管理に向いていないと感じる人でも改善する方法があります。例え向いていないと言われたり、自分自身が感じていたとしても今から紹介することを実践すれば施工管理に向いているようになるかもしれません。
また、以下のことをすれば周りの人からも評価が上がっていくので、自然と自他ともに認める立派な施工管理技士として成長していくでしょう。今から紹介することをぜひ始めてみてください。
コミュニケーション能力がない人=元気なあいさつを心がける
もしあなたがコミュニケーション能力がないと感じるのであれば、日頃のあいさつから見直してみましょう。あいさつというのはコミュニケーションの一番の基本となるものです。
あいさつを大きな声ではっきりと行うだけでも気持ちよくなります。また、気持ちの良いあいさつは相手にも好印象を与えます。あいさつがきちんとできる人は周りからも会話を行ってもらいやすくなり、その後のコミュニケーションが円滑に進むようになります。
基本的にコミュニケーション能力がない人の共通点はいくつかありますが、まずあいさつがイマイチです。誰かと仲良くなったり、良い関係性を築きたいのであればあいさつからはじめましょう。
コミュニケーション能力関係なしにコミュニケーションがとりにくい理由として、相手のことをあまり知らないということがあります。何が趣味で何が好きで、など相手のことをよく知っていると共通の話題を出して話しやすくなります。
いきなり趣味はなんですか?などといった会話から入るのはあまりよくないので、まずはあいさつから入り、その後にたわいのない話、そして趣味などプライベートな会話と進めていくことがいいでしょう。
迅速で柔軟な対応ができない人やマイナス思考な人=物事を落ち着いて順序立てて考えるようにする
工事中になにか問題が発生した時などアクシデントがあった際に慌てて混乱する人や考えすぎて間違った方向に物事を進めてしまうような人は、まず物事を落ち着いて順序だてて考えるようにしてみてください。
変に考えすぎてしまうと、きちんとした対応をしたとしても何か抜けが発生していることがよくあります。建設現場ではアクシデントはつきものです。そういった時にきちんとした対応を行わないと後々さらに大きな問題へと発展してしまう恐れがあります。
アクシデントというものは最初は意外と小さなものです。それを誤った判断を犯すことで重大事故へつながることがあります。なにかあったときは落ち着いて、何が原因で起きたのか状況を細かく分解していき、判断をしていきましょう。
最初は時間がかかるかもしれませんが、何度も経験をしていくうちに判断力は身についていきます。冷静に落ち着いた判断を心がけましょう。
職人さん達と関係性がつくれない人=職人さんたちとの関係性を見直す
建設現場で働く職人さん達は自分よりも年上だったり、経験が長かったりする人が多いことが多いものです。特に若いうちはほとんどの人が自分よりも年上だとおもいます。
相手が年上でも指示、管理、監督業務を行わないといけないので立場的には上であることを示す必要があります。だからといって高圧的な言い方をすれば生意気だと感じられたり、常識がないと思われたりするでしょう。
職人さんとの関係というのは工事を進めていく中でとても大切です。言わなければいけないこともありますが、基本的に職人さんもプロなので仕事はきっちり行ってくれるものです。尊敬できる部分は尊敬して、適度にお礼や褒めることをすれば良い関係を築きやすくなります。
仲が良すぎてもよくありませんが、適度な距離感をもって仕事が行えるように職人さんとの関係性を見直していきましょう。
もし良い関係性が築けることができればなにかトラブルがあったときに一緒に解決の方向へ導いてくれます。お互いいい仕事ができるように職人さんとの接し方などを考えるようにしましょう。
優しすぎる人やマジメすぎる性格の人=何か言われても受け止めすぎないようにする
施工管理がいる建設現場は体育会系の雰囲気で職人の言葉遣いは荒い傾向があります。一般的な企業であれば、パワハラのような発言も飛び交うこともあるので、気の弱い方やマジメ過ぎる性格の方は1つ1つの言葉にダメージを受けてしまうかもしれません。
なにかミスを犯すたびに怒られることもあるでしょう。ミスしたことは反省しないといけませんが、余計な一言や発言は適当に耳に流して受け止めすぎないようにしましょう。
また、現場にはたくさんの職人さんが働いています。彼らからいろんな指示が飛んでくるかもしれませんが、全てを受け入れていると無理が生じてしまいます。それらを全て受け入れずに受け流すことも必要です。
指示を飛ばすということは自分のやりやすいよう、やりたいよう、満足のいくような環境で仕事を行おうとしている部分があります。しかし、職人が全員100%満足のいくような環境を作るということはかなり無理があります。
施工管理は働きやすい環境を整えることも大切な仕事ですが、あくまで施工主の要望に従って良い建築物を作るための管理を行うことがメインの仕事です。
そこに職人のエゴを受け入れていると満足な物を作り上げるどころか、現場雰囲気もおかしくなってくるので、なにか言われても受け止めすぎないようにしましょう。
マネジメント歴が浅い人やリーダーシップが取れない人=周囲からの助言を冷静にまとめる
建設現場で働く職人さんはさまざまな提案や意見を言ってくることがあります。建設現場には数多くの職人がいるため、多ければ多いほどいろんなことを言ってくるでしょう。中には乱暴な言葉で強引に自分の意見を通そうとしてくる方もいるかと思います。
そんな時でも冷静に意見を受け止めて、いろんなことを合理的にまとめれるようになれば良い施工管理技士となるでしょう。乱暴な言葉でも中には良いことを言っている部分もあります。
改善できそうなところをうまく抽出して現場作業で取り入れれば、意見を言った職人もうれしいですし、満足するでしょう。こういう意見を通すということで信頼関係が生まれて、人の管理が行いやすくなるので、意見を煙たがらずに冷静に聞くようにしましょう。
意見を聞く際は、いろんなことを言ってくるのですが、本当に伝えたいことは割とシンプルなことです。その伝えたいことを話し合いの時にうまく聞き出せるようになればいいリーダーにもなれるでしょう。
意見をまとめてできることとできないことをまとめて、実行していく。できないことは黙っていないできちんと意見を言った職人さんに直接理由を伝えることで満足してくれるでしょう。
いろいろ意見を出し合うことで良い職場環境が生まれるので、職人さんとは仕事中や休憩中に話をするといいかと思います。
仕事を楽しめない人、仕事中いろんなことが気になる人=仕事に集中する
仕事がなんだか楽しめないなぁなんて思っている人は、今やるべき仕事に集中して取り組んでみましょう。仕事に没頭すると仕事がうまく進んだり、改善点が見つかったり、今まで見えてこなかった物が見えてくるかもしれません。
新しい発見があると仕事が楽しくなってくるものです。そうなるとあれをしてみたい、試してみようかななどといつもよりも仕事にやる気が出てくるかと思います。
また、仕事中にいろんなことが気になる人は集中して作業にあたれないので、結果的に作業スピードが遅れてしまいます。そんな中、仕事に没頭すれば質が高くなり、スピードも上がっていくので自分も周りも納得いく仕事が行いやすくなるでしょう。
施工管理は多くの業務を抱えています。仕事中には2つ以上のことを併用しながらやっていくことが必要ですが、まずは1つのことを集中して取り組むようにすれば他の作業の連動性が高まるかもしれません。
熱意をこめて仕事を行う
普段の仕事を流れ作業のようにやっていると、仕事にミスが生まれたり、他の職人にバレてクレームになったりといいことがありません。会社としても一緒に働く仲間にしても熱意をもって働く人は、誰からも愛されて慕われる存在となります。
会社としても成長していくために、多くの社員を守るためにも頑張らないといけませんし、一緒に働く仲間も自分の時間と労力を使って作業を行っているので、熱意のある施工管理の下で働きたいと思っているはずです。
仕事中はなにかと苦労が絶えないものです。そこで施工管理がやる気のないような人物であれば、職場の士気が上がらずにだらだらとした仕事につながり、いい建築物ができるはずがありません。最悪の場合は、施工不良のものができることもあるでしょう。
施工管理は建築工事の代表となるものです。そのものがやる気がないというのは工事現場全体がやる気のない現場となるものと考えて、熱意のある仕事を取り組むようにしていきましょう。
施工管理のやりがいや魅力を紹介
自分が施工管理に向いていないのでは?などとなればやる気が出てこなくなるかもしれません。しかし、施工管理とはおおきなやりがいのある職種です。そこで施工管理のやりがいとはどんなものか紹介していきましょう。
安定した職業
施工管理は常に需要のある職種です。新しい建造物を作る際の管理だけでなく、老朽化したものを修復する際の工事にも携わるので、今もこれからも需要の高い仕事であることは間違いないでしょう。
不況の時代であっても建物の老朽化が進めば修復工事を行わないといけません。そういった意味でも施工管理の仕事というのはあぶれることはないと言えるでしょう。
施工管理は今のところ衰退することがなく、今ある建物がある限り、人間がいる限りなくなくことはない安定した職業であります。一度施工管理の資格を取得してしまえば今後仕事に困ることはないので、とても魅力のある仕事といえるでしょう。
高い年収で安定した生活を送ることができる
施工管理の年収は他の職業と比較しても高い傾向にあります。施工管理として働く人の平均年収は630万円とされています。日本の一般的な企業の平均年収は490万円と言われているので、100万円以上の高い金額であることがわかります。
施工管理は建設業の中においても高いスキルが必要な仕事です。それぞれの分野の基礎知識はもちろん、施工管理や法規など法律にも関わる知識を身に着けていかないといけません。
また、現場では人や機械の管理、お金の管理、安全の管理など多くの業務を責任をもって行わないといけないため、簡単な仕事ではありませんが、そのぶんたくさんの給料をいただくことができます。
もともとの給料が高いだけでなく、成果報酬という制度を取り入れている企業があります。工期を遵守、事故件数が少ないなど施工管理が行き届いていたおかげで施工主だけでなく会社にとっても良い工事ができたということで成果報酬を出すことがあります。
これらをいただくことでさらに高い給料を稼ぐことができるため、プライベートで好きなことをやっていきやすくなるでしょう。家族がいるものでは、安定した生活を送らせることができ、家族の大黒柱としても誇らしくなれるところが施工管理の魅力です。
自分が関わったものが後世に残る
施工管理が関わった建造物はこれから何年、何十年と残っていくものなので後世に残る仕事と言えます。施工管理にとって建造物は、いわば作品でもあるのでそれを作業員たちと力をあわせて作り上げることは大きなやりがいとなります。
住宅の建築においては、これからそこに住む方の心の拠り所となるものです。住宅を購入することは一般的には一生に一回であるため、それを満足のいくように作り上げるということは施工管理にとって大きなやりがいのある仕事といえるでしょう。
大きな橋を作るのであらば、これまで不便だった交通を快適にし、それぞれに住む人たちを住みよい環境にしたり、経済効果を生んだりと大きな役目を果たすこととなります。
施工管理は1つの建造物で多くの人の喜びを生む、非常に重要な仕事を任されているので、責任は重大ですが、大きなやりがいのある仕事といえるでしょう。
職場仲間との信頼関係を築くことができる
1つの建造物を完成させるまでには多くの人と関わっていきます。工事を担当する職人、重機を操る人、材料などを取り扱う業者、施工主など何十人、何百人という人たちと関わって工事を進めていきます。
これらを管理するのが施工管理です。彼彼女達とコミュニケーションを取りながら、良いものを作り上げていくことが施工管理の手腕です。良いものを作るためには信頼関係を結ぶことが不可欠です。十人十色の人たちとうまく連携をとっていくことは難しいですが、それをうまくできればおおきなやりがいとなるでしょう。
信頼関係を築くためには意見をしっかり聞くこと、良いことは取り入れることから始めます。あとは実際の作業を自分の目で細かく見ていくことで信頼関係が生まれていきやすくなるでしょう。
施工管理に向いているタイプ
ここまで施工管理に向いていない性格を中心に紹介してきました。どういったタイプが向いていないのかはわかったと思います。では、逆に施工管理に向いている性格というのはどういった方なのでしょうか?簡単に考えると向いていない性格の反対であればいいようにも感じます。
総合的に見て施工管理にむいている性格を紹介しましょう。
体育会系施工管理
体育会系の施工管理技士は、まさに建築現場にピッタリな人材です。少々のことではへこたれない、元気があってノリがいいというのは建築業界において一番想像しやすいタイプではないでしょうか。
見た目はがっちりした体格で髪型は短髪でという男らしいスタイルの人は見た目から職人さんにも好かれやすいタイプです。
また、体育会系の人には共通点がいくつかあります。
・人を引き付けて引っ張っていくリーダー気質がある
・少々のことではクヨクヨせずに目標に向かって突き進める
・飲み会では率先して盛り上げていき、周りを楽しませる
これらの性格がなぜ施工管理に向いているのか、さらに細かく解説していきましょう。
人を引き付けて引っ張っていくリーダー気質がある
リーダー気質がある人は車でいうと現場にとってはエンジンのような存在です。職人(クルマ)を前に進めていくためには不可欠な存在で、施工管理(エンジン)がひとたびストップしてしまうと全てが止まってしまいます。
また人を引き付ける力というのは、現場のリーダーとしては重要なものです。建築現場においてはたくさんの人たちと関わって仕事を行っていくので、誰か中心となる人物がいないとバラバラになってまとまりません。
そういった時に上記のような施工管理がいるとチームとなり、施工管理がチームを導くことでみなが同じ方向を向いて良いものを作り上げることができるようになります。
少々のことではクヨクヨせずに目標に向かって突き進める
建築現場においては、アクシデントやトラブルなどは日常茶飯事です。急な予定変更、雨での工事中止、材料が届かない、ミスの発覚など何かした起こるものです。これらは予測することが難しく、ほとんどが予定外の出来事なので心の準備もなく訪れます。
これらのことに神経がとられてしまい仕事に集中できなくなると、さらなるトラブルに見舞われる恐れがあります。いつまでも落ち込んだりクヨクヨしていると周りからもクレームが入ってしまいます。
こういったときにどう対処するかが施工管理の腕の見せ所です。起きてしまったことはしょうがないとさっさと割り切って、対処方法を考えて実行していく。これがリーダーである施工管理のやるべきことです。
体育会系タイプはメンタルが強い傾向があるので、少々のことでは悩んだり凹んだりしません。しかし、周りの人たちはトラブル時に落ち込んだり、あたふたしたりして仕事に集中できない状態になるケースも出てきます。
こういったときにに全員に大丈夫だと声をかけて安心させ、早急に修正案を出して皆を引っ張っていくことで頼りになる存在となっていきます。
飲み会では率先して盛り上げていき、周りを楽しませる
建築現場で働く職人さんは飲み会が好きな方が多い傾向にあります。肉体労働をしているからこそ仕事上がりにビールといったお酒を飲みたくなるのでしょう。仕事のストレスもお酒とともに消化させたいという気持ちがあるのだと思います。
しかし、この飲み会がお通夜のような静かな雰囲気では楽しくないし、かえって疲れがたまります。そこでその飲み会を盛り上げるような体育会系の施工管理がいれば場が楽しくなり、皆のストレスも発散できるでしょう。
また、飲み会を率先して盛り上げれるようなタイプの人は昼休みや休憩中もしゃべりで場の雰囲気を明るくさせることができます。仕事中はピリピリしたような空気が流れやすいのですが、体育会系の人がいることで明るいいい雰囲気に変えることができます。
仕事場というものは真剣さも大事ですが、時にはユーモアで場の空気を明るくさせることも大切です。堅苦しい現場だと疲れが余計でてしまいますよね。
そういった面からも場を盛り上げることができる体育会系の性格の人は施工管理に向いていると言えます。
まとめ
施工管理に向いていない性格を細かく紹介してきました。施工管理は大変な仕事ですが、おおきなやりがいを持っている職業です。
「一度資格を取れば一生役に立つものとなる。」
「経験を踏んでいけば高い年収を得ることができる。」
「転職に困らない。」
「職にあぶれる心配がない。」
と不況の時代であっても困ることがなくなる魅力的な資格です。
施工管理は未経験からでも始められるので、興味のある方はぜひ挑戦してみてはどうでしょうか。
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国際基督教大学卒。エン・ジャパンの新規事業企画室でHRTech(SaaS)の事業企画と営業を経験。シード期のHR系スタートアップでインサイドセールスとキャリアコンサルタントに従事し全社MVPを獲得。その後、5年で300名と急成長するベンチャー企業ネクストビートにて、高所得女性向け情報メディア事業、ホテル向け人材事業の立ち上げを行う。