ドライバーを採用するために必要な基礎知識やコツ、魅力的な求人情報の書き方等を紹介します。
また、現在のドライバー採用状況や難易度、採用単価、離職率を減らす方法等も解説するので、採用担当者の方はぜひ参考にして下さい。
ドライバーの採用状況・難易度について
こちらではドライバーの採用状況や難易度について解説します。
全職種における有効求人倍率
厚生労働省の令和4年に発表した調査結果によれば、令和4年5月時点の有効求人倍率は1.24倍でした。
2009年から2019年にかけて右肩上がりでしたが、2020年以降は1倍〜1.2倍あたりを前後しています。
2020年から有効求人倍率が大幅に下がった要因は、新型コロナウィルスにあると言えるでしょう。
求人に消極的な姿勢を見せる企業が増え、数値に歯止めがかかったと言えます。
参考:一般職業紹介状況(令和4年5月分)について(厚生労働省)
関連記事:ドライバー採用が難しい理由とは?採用を成功させるコツも紹介
自動車運転に携わる有効求人倍率
厚生労働省が2022年9月に公開した「職業別一般職業紹介状況 」によると、自動車運転に携わる有効求人倍率は2.43倍となっています。
これは求職者1人に対し2.34件の求人があるということになり、求職者と求人数が釣り合っていません。
全職種における有効求人倍率が1.24倍であることと比較すると、明らかに高い数値となっており、少ない人材を企業間で取り合っている状況であることが伺えます。
ドライバー経験者:他社への転職理由
エン・ジャパンが社会人経験のある男女10000人に対しておこなったアンケートによると、ドライバー経験者が転職を決意する理由ランキングの上位5つは以下の通りです。
1位「給与や待遇に不満がある」
2位「労働時間が長い」
3位「肉体的につらい」
4位「人間関係がうまくいかない」
5位「土日祝日に休みたい」
これらのうち、給与や待遇に関しては基本的に会社の経営状況に左右されるため、できることは限られているでしょう。
2位の労働時間の長さや3位の肉体的な負担に関しても同様です。
業界全体が人手不足の状況で、ドライバー1人あたりの労働時間や負担度合いをすぐに改善することは難しいと言えます。
そこで注目したいのが4位の「人間関係がうまくいかない」です。
「職場のチームワークが良好であること」や「人と会話せずに自分の仕事に集中できること」等を求人情報に記載すれば、求職者によってはメリットを感じてもらえるでしょう。
参考:ドライバー採用のコツは?採用を成功させるポイントと事例を解説(エン転職)
ドライバー未経験者:運送業界への転職理由
2007年に全日本トラック協会が調査によると、ドライバー未経験者の転職理由のランキングは以下の通りです。
1位「クルマが好きだから」が54.4%
2位「比較的収入が多いから」33.1%
3位「各地に行けるから」22.6%
4位「他にすることがない」10.5%
5位「役立つ仕事だと思うから」7.7%
半分以上の人が「クルマが好きだから」という理由でドライバーに転職していることがわかります。
また、収入面でメリットを感じる人や、様々な場所に行けることをメリットと感じる人もいるようです。
未経験者向けの求人情報を作成する際は、上位3つの理由を参考にして、仕事の魅力をアピールするといいでしょう。
関連記事:ドライバーに転職する理由はどう書く?転職成功のコツも紹介
ドライバー採用時に押さえておきたい相場・データ
ドライバーを採用する上で、担当者はドライバーの平均年収や労働時間などの相場を把握しておく必要があります。
作成する求人情報に記載する情報が、明らかに相場と乖離していると、求職者が難色を示す可能性があるためです。
そこで、こちらでは事前に採用担当者が押さえておきたい相場やデータを紹介します。採用活動をおこなう際の参考にして下さい。
平均年収
トラックドライバーの平均年収は以下の通りです。
- 男性トラックドライバー:4,426,800円
- 女性トラックドライバー:3,880,800円
参考:2021 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(全日本トラック協会)
年間労働時間
トラックドライバーの年間労働時間は大型トラックが2,604時間、中小型トラックが2,484時間です。
他の業界では年間労働時間が2000時間に満たないことと比較すると、労働時間はかなり多い傾向があります。
参考:トラック運送業の現状等について(国土交通省)
参考:総実労働時間の推移(厚生労働省)
平均残業時間
厚生労働省がおこなった毎月勤労統計調査によれば、ドライバーの2020年4月時点での残業時間は月25.2時間でした。
全職種の残業時間の平均が月12.3時間であることと比較して、非常に高い数値であり、今回調査対象となった職種の中で最も高い数値となっています。
平均休日数
平成30年に厚生労働省がおこなった就労条件総合調査によれば、ドライバーの平均休日日数は年間で100.3日でした。
全職種の平均休日日数が107.9日であることと比較すると、少々少ないようです。
平均年齢
厚生労働省が発表した2020年度の賃金構造基本統計調査によると、トラックドライバーの平均年齢は大型トラックが49.4歳、中小型トラックが46.4歳でした。
女性比率
国土交通省の調査によると、平成25年の時点で、全産業の就業者に占める女性の割合が42.8%であるのに対し、道路貨物運送業の女性比率は2.4%でした。
このように、他業種と比べて女性の進出が遅れている状況を受け、国土交通省は2014年から女性トラックドライバーの活躍を促進するため、「トラガール促進プロジェクト」という取り組みをおこなっています。
しかし、現状はまだまだ男性比率が多い業界です。深刻な人手不足の状況にある運送業界において、女性が働きやすい環境が整っているかどうかは、企業にとって重要な課題と言えるでしょう。
ドライバーの採用単価:約30〜50万円
ドライバー1人を採用するためにかかる採用単価の相場は30万円〜50万円と言われています。
未経験者を採用する場合は、別途教育訓練費用や資格取得支援費用がかかるため、ドライバーとして一人前になるまでにはさらに費用がかかると言えるでしょう。
また、一言にドライバーと言っても、タクシードライバー、トラックドライバー、バスドライバーなど様々な種類があります。
免許の種類によって取得費用は変わるため、どの職種を採用するかによっても採用単価は変わるでしょう。
比較的安価で採用ができるネットサービスも増えていますが、特に大量にドライバーを募集する際は、採用単価の合計額をおおまかに把握しておく必要があります。
関連記事:【法人向け】ドライバーの採用単価はどれくらい?相場やコストを抑える方法
ドライバー採用担当者におすすめの事前準備
ドライバー採用担当者におすすめの事前準備は、以下のとおりです。
- 自社の採用サイトの内容を改善する
- ドライバー未経験者の採用対策をする
- 採用基準として適性テストを導入する
自社の採用サイトの内容を改善する
採用サイトでは、一般的に下記内容があると求職者にとって親切なつくりと言えます。
- 募集要項
- ビジョン
- ミッション
- 事業紹介
- 代表メッセージ
その他、余力があれば社員インタビューなどで実際に働いている人の様子がわかる内容があると良いでしょう。
ドライバー未経験者の採用対策をする
深刻な人手不足な状況にある運送業界で、特に採用の難易度が高いのがドライバーです。
免許を取得しない若者が増えている昨今、「ドライバー経験有り」や「免許保有」を応募条件に入れてしまうと、応募数が中々増えない可能性があります。
そのため、ドライバー採用では未経験者や免許がない人の採用も検討に入れることをオススメします。
なお、免許がない人を積極的に採用するのであれば、採用後に免許取得を支援する制度を社内で整えておくといいでしょう。
きちんと研修や免許取得支援の制度があることがわかれば、未経験者や免許がない人も応募しやすくなります。
採用基準として適性テストを導入する
よりドライバーとしての適性が高い人材を採用するために、適性テストを導入する手段があります。
自社で適性が高そうなドライバーに適性テストを受けてもらい、活躍しやすいドライバーの適性を把握しておきましょう。
同じ適性テストを応募者に受けてもらうことで、既存の優秀なドライバーに近い適性を持った人材を見つけやすくなります。
自社に適性テストがない場合は、民間サービスの適性テストもあるので検討してみて下さい。
関連記事:トラック運転手は未経験でも転職できる?条件や求人を詳しく紹介
ドライバー採用のための求人情報を書くコツ
1人でも多くの求人が集まるようにするためには求人情報の出し方にコツがあります。そのポイントを紹介していきましょう。
職種の名称・仕事内容をわかりやすく記載する
1つ目は職種や仕事内容を具体的にわかりやすいように紹介することです。
何を・どこに・どのように配送するかをわかりやすく記入しましょう。ルート配送かどうかなども含めると丁寧です。
必要な免許のほか、資格取得支援制度がある場合はその詳細も記載しておくと、未経験者からの応募もされやすくなります。
応募条件
2つ目は、応募条件を明確に記載することです。スキルや経験、学歴等、応募に必要な経歴を書きましょう。
応募者を増やすためには、自分にも応募できそうと思ってもらうことが重要です。
資格については「必須資格」と「歓迎資格」を区別すると良いでしょう。
収入面のメリットを記載する
先述のように、ドライバー経験者も未経験者も、就業する主な動機として給与面のメリットを挙げています。
基本給の記載はもちろんのこと、歩合給や手当などとあわせた状態での月収や、将来的なモデル年収も記載しておくとよいでしょう。
休日や休暇・福利厚生を明確にする
休日についても具体的に書くことで、応募者の目に留まりやすくなります。月の休日回数や長期休暇の有無、そして有給休暇の消費についてもしっかりと書きましょう。
また、休日が求人内容と違う場合、早期離職の原因になります。誤解のないよう事実を正確に記述することが大切です。
関連記事:ドライバー人材紹介会社5選|優れた紹介サービスの見極め方
ドライバー経験者を採用するコツ
即戦力となるドライバー経験者を採用できることは、運送会社にとって理想的です。
しかし、ドライバー経験者は複数の会社で選考を受けている傾向があるため、採用の難易度は高いと言えます。内定を出した後に辞退される可能性は十分にあるでしょう。
そこでこちらでは、ドライバー経験者が内定を辞退せず、転職先として選んでもらうためのコツを紹介します。
採用サイトにこだわる
1つ目のコツは、採用サイトをきちんと作り込むことです。
大手求人情報メディア「エン転職」を運営するエン・ジャパンが会員向けに取ったアンケートによると、求職者のうち7割の人が採用サイトに注目しているようです。
実際、近年は業界に関わらず、採用サイトに力を入れる企業が増えつつあります。
例えば、全国28ヶ所に物流センターを持ち、様々なプロツールの仕入れ・販売・配送をおこなうTRUSCO(トラスコ)の採用サイトは、非常に情報量が多いサイトです。
サイト内では入社1年目・2年目・3年目以降と、勤続年数ごとにどのような業務を社員に任せているのかを細かく解説しています。
また、エリアの最高責任者になるための「ボスチャレンジ制度」や、業務量の20%を別の希望部署に割ける「兼任ジョブチャレンジ制度」など、ユニークな社内制度の紹介もおこなっています。
情報を取りやすくなった現代において、会社のホームページだけでは伝わらない魅力を発信するために、採用サイトにこだわることの重要性は非常に高いと言えるでしょう。
口コミサイトを確認しておく
採用サイトと同じくらい求職者に見られていると言えるのが、口コミサイトです。
実際、口コミサイトで見た噂や評判を理由に、面接や内定を辞退する人は一定数存在します。
そのため、採用活動を始める前に、口コミサイトにはどのような評判が書かれているのかチェックしておきましょう。
既存の社員や元社員によってネガティブな情報が書かれている可能性があるためです。
サイトの機能によっては、口コミに対して企業側からコメントできるケースもあるので、すでに改善された実態にそぐわない口コミに対しては返信することをオススメします。
悪い評判にも真摯に向き合い、積極的に改善する企業である事実を、サイト上で示すことが重要です。
こうした小さな配慮があるだけで、求職者の不安を軽減し、辞退者を減らせる可能性があります。
会社は選ばれる側でもあると自覚する
一般的に採用面接は企業が求職者の適性や意欲を見極め、選別する場と言えます。
しかし、ドライバー職においては有効求人倍率が高く、どちらかと言えば求職者の方が立場が有利です。
つまり、採用面接では会社が求職者に選んでもらうために、自社の魅力をアピールをする必要があります。
ポイントは、ドライバー経験者の前職での悩みです。転職を希望しているということは、前職で何かしらの問題や悩みを抱えている可能性があります。
そのため、面接では自社であればそれらの問題にどう向き合うか、どう解決してあげられるかを寄り添って考えることが重要です。
面接時に問題解決のための具体的なプランまで提示できれば、辞退の可能性を減らせる可能性があるでしょう。
既存社員に質問できる機会を作る
求職者からすれば、可能な限り社内のリアルな事情を知りたいのが心情です。人事担当者や役員、社長には聞きたくても聞けない質問もあるはずです。
そこで、既存社員とコミュニケーションが取れる場を設けることをオススメします。
100%本音を引き出せなかったとしても、質問しやすい場を提供することで、求職者の不安や疑問の解消に役立つはずです。
結果を早めに通達する
ドライバー経験者は、複数の企業の選考を受けている傾向あります。そのため、結果通達は可能な限り早めに伝えるようにしましょう。
必ずしも早く通達があった会社を転職先として優先するわけではないですが、通達スピードが早いことは担当者の熱意を伝えるには有効な手段の1つです。
面接が終わったその日のうちに電話で通達し、入社して欲しいという想いを伝えましょう。
仮に条件面で大差がない他の会社と迷っていた場合、最後に背中を押すきっかけとなる可能性があります。
関連記事:ドライバーに転職して良かった事は?メリットとデメリットを紹介
ドライバー採用なら特化型求人サイトがおすすめ
求人サイトの中にはドライバーに特化したものがあります。
採用サイトだけではとれない属性の求職者に周知をかけることが最大のメリットではあります。
さらに、ドライバー特化型求人サイトを利用している層は経験者も多いです。そのため、経験年数が多く、多種にわたる資格をもつ人材からの応募も期待できるでしょう。
また、ドライバー特化型求人サイトの登録者とコミュニケーションをとり、求人情報と求人者がマッチするよう紹介してくれるサービスもあります。
そこでこちらでは、ドライバー特化型の求人サイトをいくつか紹介します。
クロスワーク
運送・旅客に特化した求人サービスを展開しており、優秀な人材が採用できます。
特徴は以下の通りです。
- 20・30代の若手求職者が中
- 90%以上が有資格者のため即戦力を確保可能
- 業界への意欲が高い人材が多く入社後定着も安心
ドラEVER
現在会員数90,000人を突破したドライバー求人専門サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 検索機能が豊富で地域・給与・勤務時間帯・雇用形態など細かく設定できる
- スカウト機能を活用すればドライバーを即日採用が可能
- ドライバー採用向けのPR動画を無料で制作してくれるため、企業イメージを伝えやすい
- 求人掲載費用は月額44,000円(税込み)から
ブルル
市町村単位で細かく求人検索ができるプロトラックドライバー向けの求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 運送業界初のスマホ専用サイトがある
- 月間7万人以上のアクセスがある
- Indeedや全国のハローワークに掲載された求人情報も転載している
- 求人掲載料は月額85,000円(税別)から
トラックマンジョブ
掲載費用が無料の求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- トラックドライバーの求人を豊富に備えており、希望の条件にあった仕事探しをしやすい
- 初回掲載時は原稿を代理で作成してもらえる
- 管理画面で求人原稿を簡単に編集できる
- 掲載費用は無料
- 採用に成功した時だけ費用が発生する成功報酬型の料金形態(1件に付き200,000円)
ドラコムネット
サービス開設から15年が経っている実績豊富なドライバー専用の求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 豊富な検索機能により、候補者は短時間で希望の求人情報を獲得できる
- 「低コスト」「スムーズ」「人材確保」をスローガンに掲げている
- 求人掲載料は利用月によって異なり、2ヶ月88,000円から
ノルワークス
毎月80,000PV以上、累計16万人以上の会員登録数など国内最大規模のドライバー専用求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 原稿を作成してくれる
- 年間96万人以上のドライバーが閲覧し、累計会員登録数は12万人以上、取引企業数は8,000社以上である
- 「掲載期間ストック制」という、必要なタイミングに応じて何度でも掲載が可能な制度を採用している
ジョブコンプラスD
運送業界の経験者が選ぶ業界特化型求人サイトで1位を獲得したことがある求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- ドライバーのニーズに合わせて細分化された検索機能で、幅広い職種やターゲットに対応している
- 即戦力から未経験採用まで質の高いマッチングが可能
- 求人掲載料は月額110,000円から
ドッド
生粋のドライバースタッフが集まる求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 検索上位に表示されるため、求職者へのアピールがしやすい
- サイト内で広告掲載をすることも可能
- リピーターが約70%であり、転職希望のドライバーからのアクセスが多い
プレックスジョブ
業界最大手のドライバー特化の人材紹介サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 毎月6,000名の新規登録があり、累計190,000人以上のドライバーが利用している
- 採用成功までの期間は平均0.5ヶ月
- 採用後に定着するまでのサポートが充実しているため、定着率が94%と非常に高い
ドライバーズワーク
タクシー業界に特化した採用支援サービスです。
特徴は以下の通りです。
- 月間新規会員数は約2,000人以上であり、累計5万人以上の利用実績がある
- 欲しい人材のみと面接および採用ができる
- 入社後もサポートを一貫して行い、万が一早期退職した場合は返金可能
ドラピタ
費用を抑えて経験豊富なドライバーを採用できる求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 掲載案件数は累計25,000件以上
- 働き盛りの25歳~44歳の割合が63%、免許保有率(経験者)が78%であり、即戦力となる人材を採用しやすい
- 求人掲載料は月額31,500円から
関連記事:ドライバー人材紹介会社5選!良い人材を雇うには人材紹介が一番?
ドライバーの離職率を減らす
最後に、苦労して採用したドライバーが辞めないように、離職率を減らすポイントを3つ紹介します。
飽きさせない工夫をする
ドライバーの仕事を辞める理由として、「飽き」を挙げる人は少なくありません。
毎日1人で運転作業を繰り返すうちに、刺激が欲しくなったり、人との触れ合いが多い職場を求めたりする可能性はあるでしょう。
ドライバーの仕事に飽きを感じさせないためには、ドライバーの1人1人のキャリアプランの相談に乗ってあげると良いでしょう。
ドライバー職は、資格や免許を新たに取得することで、キャリアの選択肢が増えます。
大型免許を取得して長距離ドライバーとなることで給料が増えたり、運行管理士の資格を取得して管理職になったりなどです。
目標を持たせることで日々の業務に向き合う意味や姿勢も変わりやすくなるでしょう。
待遇を改善する
会社での待遇に不満を感じて辞めるドライバーも一定数います。
ドライバーが価値を感じるような福利厚生を充実させることで、離職率を下げましょう。例えば、以下のようなアイデアです。
- 休日を取りやすい
- 事務所に休憩室がある
- 評価制度が整っている
- 資格手当がある
- 残業代の未払い防止を徹底している
ドライバー不足の運送業界において、ドライバーが就業する選択肢は数多くあります。
だからこそ、ドライバーの体調管理や労働環境の改善に努めることで、ドライバーに選ばれる企業を目指しましょう。
労働環境を改善する
男性ドライバーが多かった運送業界ですが、近年は政府が主導で進める「トラガールプロジェクト」の影響もあり、女性ドライバーを積極的に採用する運送会社も増えています。
しかし、女性ドライバーを積極的に採用する会社が、女性ドライバーにとって働きやすい労働環境を整えているかどうかは話が別です。
例えば、シングルマザーの女性ドライバーの方にとって、休日を取りたい時にきちんと取れるかどうかは重要なポイントでしょう。
このように、求職者の属性の変化に合わせて労働環境を改善することは、離職率の軽減につながるはずです。
ドライバーを含む従業員の離職率を減らすには、業務の効率化や安全教育など、さまざまな施策が有効です。
特に働き方改革に伴う2024年問題への対処は、どの運送業者も等しく求められていると言えるでしょう。
これを機に業務のデジタル化や効率化、安全教育の強化を検討している経営者の方は、運送業界のIT化をサポートする『ロジポケ』の導入をご検討下さい。
ドライバーに関するまとめ
ドライバーを採用する上で担当者が改めて認識したいことは、選ぶ側であると同時に、選ばれる側でもあることです。
他の業界や職種と違い、ドライバーは圧倒的な人手不足の状況にあります。つまり、求職者には複数の選択肢があるのです。
だからこそ、経験の有無に関わらず人材を受け入れる体制が整っていること、経験者に「この会社で働きたい」と思ってもらえるような工夫をすることが肝要と言えるでしょう。