不動産業界は人気の転職先の1つですが、土日休みではないことに対してネガティブな印象を抱く人が少なくありません。
不動産業界は、顧客の都合に合わせる必要があるため、土日に働くケースが多いのです。特に異業種からの転職を考えている方にとって、週末の休みが取れるかどうかは重要なポイントでしょう。
そこでこの記事では、不動産業界の休日事情や働き方について解説します。企業によって土日休みの導入や、柔軟な働き方を取り入れる動きも見られるので、ぜひチェックしてください。
【この記事で分かること】 ・不動産業界に水曜日休みが多い理由 ・不動産業界で平日休みの会社を選ぶメリット ・不動産業界で土日休みの会社を選ぶメリット ・土日が休みになる不動産業界の仕事 ・土日が休みの不動産関連の求人を探す方法 |
不動産業界が土日休みではなく水曜休みの理由
業種や会社によって休日のタイミングは異なりますが、最も多いのが土日や祝日が休みになるケースです。
しかし、中には平日休みの業種もあり、不動産業界もその1つです。
不動産業界は平日休みが基本であり、多くの企業では水曜日を休みとしています。
不動産業界の休みが平日で、水曜日を休日とする企業が多いことには、2つの理由があります。
・土日の来客が多いから
・縁起が良くないから
上記2つの理由について、不動産業界の仕事内容も踏まえながら解説していきます。
土日の来客が多いから
不動産関連のお店において、1週間の中で最も来客数が多いのは、土日や祝日です。
多くの企業が土日休みとしているからであり、物件探しや内覧を目的に多くの来客があります。
そのため、土日で一気に契約などを進めてしまい来客が落ち着く月曜や火曜日に、事務処理や手続きを進めるのが不動産業界の一般的な流れです。
来客数が多い日に店を閉めると、売上げが上がらないため、不動産業界では平日休みが基本となります。
縁起が良くないから
不動産業界では、平日でも特に水曜日を休日としているお店がほとんどです。
「水曜日とその他の平日が1日休み」というようなシフト制が、多くのお店で採用されています。
この理由としては「不動産業界にとって水曜日は縁起が悪いとされているから」です。
不動産業界では、物件の契約が成立して初めて利益が生まれます。
どれだけ親身になり物件紹介や内覧を繰り返しても、契約できなければ利益は生まれません。
「水」という字は「水に流れる=契約が流れる」という連想に繋がることから、不動産業界にとって、あまり縁起の良くない曜日とされているのです。
関連記事:
・いま不動産業界に就職するのはあり?メリット・デメリットを解説
土日休みよりもうれしい?不動産業界が水曜休みのメリット
平日休みは、家族や友達と予定が合わず楽しめないといったイメージを持たれがちですが、悪いことばかりではありません。
平日が休みになるメリットとしては、以下のような内容があります。
・どこへ行っても空いている
・役所・病院・銀行に行きやすい
ここでは、2つのメリットについて、平日休みの人の声をもとにしながら解説していきます。
どこへ行っても空いている
曜日に関係なく、平日に休む一番のメリットと言えるのが「どこに行っても空いている」ことです。
平日を出勤日としている企業が多いため、観光スポットや大型商業施設に出かけても空いています。
施設内はもちろん、道路が空いていることも平日の特徴と言えるでしょう。
また、平日の利益を増やしたいため、平日割引を行っているお店もあります。
どの施設でも並ぶことなく、快適に安く楽しめるのは平日休みの大きな魅力と言えます。
役所・病院・銀行に行きやすい
土日休みのデメリットに、役所や病院、銀行などが空いていないことがあります。
免許更新やその他手続きができないため、仕方なく平日に有給を取得したといった経験がある人も、いるのではないでしょうか。
平日休みであれば、このようなデメリットがなく、いつでも好きなタイミングで利用できます。
利用者が少ないため、予約も簡単に取りやすく、混雑することもありません。
不動産業界があえて土日休みにするメリット
これまでの会社が平日休みであり、土日休みの経験が少ないという方もいるのではないでしょうか。
平日では味わえない、土日休みの主なメリットには、以下のような内容があります。
・プライベートの予定を立てやすい
・家族と過ごしやすい
上記2つのメリットについて、解説していきます。
プライベートの予定を立てやすい
土日が休みの企業で勤めるメリットは「プライベートの予定を立てやすい」ことです。
他の会社に勤める友人も土日休みが多く、旅行や飲み会の予定が立てやすいと言えます。
「平日休みが原因で自分だけ旅行にいけない」といったことはありません。
家族と過ごしやすい
同僚や友達だけでなく、家族との時間を作りやすいことも土日休みのメリットです。
学校が休みになるのはもちろん、習い事のイベントなども土日開催が多いため参加しやすいと言えます。
土日を休みとしている企業は、シフト制が少ないため、連休を取りやすいといった声もありました。
不動産業界にある土日休みの仕事4選
不動産業界では、水曜日を中心に平日を休みとしている企業がほとんどです。
しかしながら、全ての企業が平日休みというわけではありません。
不動産業界で土日休みが多い企業や職種には、以下のような内容があります。
・仕入れ営業
・テナント仲介
・事務職
・営業職
なぜ土日休みが多いのか、各職種について解説していきます。
仕入れ営業
仕入れ営業とは、住宅やマンションを建設するための土地や物件を仕入れる仕事です。
土地や物件の所有者に対して営業を行いますが、営業先の大半が法人であり銀行取引などの業務もあるため、土日を休みとしている企業もあります。
テナント仲介
テナント仲介とは、新規事務所の開設や事務所の移転を行う企業に対し、条件に合ったテナントを仲介するのが仕事です。
仕入れ営業と同じく、BtoBの仕事であるため取引企業に合わせて土日休みとしている会社も少なくありません。
事務職
不動産会社における事務職には、契約事務や営業事務、総務などがあります。
自ら営業することがないため、顧客に合わせて働く必要がありません。
そのため、お店自体は営業しているものの、事務職のみ土日を休みとしている会社もあります。
営業職
前述してきた通り、営業職には一般のお客様を相手にする会社もあれば、不動産会社や法人を相手にする営業職もあります。
割合的に一般のお客様を対象とした営業職が多いものの、法人営業であれば土日祝が休みの会社もあります。
営業職を希望する方も、諦めずにBtoBを対象としている企業を中心に、土日休みの求人を探してみましょう。
関連記事:
不動産業界で土日休みの仕事を探す方法
不動産業界は、平日休みが基本であるものの、土日休みの求人も少なからずあります。
不動産業界で土日休みの求人を探す際は、以下の方法を試してみましょう。
・条件検索
・エージェントを活用
具体的な求人の探し方について、注意点も踏まえながら解説していきます。
条件検索
土日休みの仕事を探す1つ目の方法が「転職サイトの条件検索の活用」です。
多くの転職サイトでは、理想の条件で求人を絞り込むために、条件検索機能が用意されています。
「土日祝日休み」「完全週休2日制」といった、休みに関する条件も複数用意されていますので、チェックを入れて探してみましょう。
ちなみに、休みに関する条件指定を行う際に理解しておくべきことに「週休2日制と完全週休2日制」があります。
どちらも週に2日休めると思っている人がいますが、必ず週に2日休めるのは「完全週休2日制」だけとなります。
週休2日制の定義は、1ヶ月間の中で週に2日休める週が1度以上ある形態を指します。
そのため、1週間に2日休める週が月に1度しかなかったとしても、週休2日制で間違いありません。
休日のタイミングだけでなく、月の休日数にこだわりたい人は注意しましょう。
エージェントを活用
転職サイトだけでなく、転職エージェントを活用するのもおすすめです。
転職エージェントには、転職に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しており、要望を伝えた上で、一緒に転職活動を進められます。
土日休みの求人を探してもらえるのはもちろん、求人票に載っていないような詳しい休み事情についても、企業へ質問してもらえます。
関連記事:
・未経験から不動産業界への転職はあり?難易度やメリットを解説
不動産業界の土日休みについてのまとめ
不動産業界は土日の来客数が多いことから、土日休みではなく平日休みが基本であり、水曜日と他の平日を指定して休むシフト制が一般的です。
しかし、BtoB営業をおこなう不動産会社に関しては、取引先が土日休みであることが多いため、合わせて土日に休んでいる会社もあります。
建設業界に特化した転職支援サービス「建職キャリア」では、そのような土日休みの求人や、あなたの希望に合った求人を見つけるサポートを提供しています。
企業との条件交渉や面接日程の調整なども無料で支援していますので、ぜひ一度「建職キャリア」をチェックしてみてください。
不動産営業の仕事をお探しの方へ
建職キャリアは、建設業界に特化した転職支援サービスです。
- 希望条件に合う求人のご紹介
- 履歴書など書類作成のサポート
- 企業との条件交渉/面接日程の調整
無料でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
求人を検索する(無料)