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【安心】二種免許の取得条件と費用や期間、取得までの流れ

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二種免許の取得条件とは?費用・期間・方法をまとめて解説

「二種免許を取得してバスやタクシーの運転手になりたい」「二種免許の取得にかかる費用はいくらかかるのかな......」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

実際、運転手の仕事に転職したくても、二種免許がなければキャリアチェンジするのは難しいです。本記事では、二種免許の取得条件に関する「費用・期間・方法」についてわかりやすく解説しています。

二種免許を取得する上で、ムダな時間や費用をかけたくない方は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてください。

この記事のまとめ

・二種免許は3種類ある
・二種免許取得には満21歳以上の年齢制限がある
・二種免許取得には1〜2ヶ月程度かかる

二種免許とは:旅客自動車を運転できる免許

二種免許とは:旅客自動車を運転できる免許

二種免許とは、バスやタクシーなど運賃が発生する運行の際に必要な免許になります。一般的な一種免許と二種免許に関しての違いは、以下のとおりです。

免許 一種免許 二種免許
目的 ・私用目的の自動車運転 ・事業目的の自動車運転
条件 ・満18歳以上※1

・両眼0.7以上※1
・片眼0.3以上※1

・満21歳以上

・両眼0.8以上
・片眼0.5以上
・一種免許を取得後に3年以上の運転経験

※1.中型一種の場合「満20歳以上・両眼0.8以上・左右0.5以上」

一種免許と二種免許の違いは、運転する目的です。一種免許は基本的に個人利用を目的とし、二種免許は旅客事業を目的としています。

車両の種類としては「大型二種・中型二種・普通自動車二種」の3種類があり、運転する車種によって必要な免許は異なります。

自身のキャリアパスに合わせて適切な二種免許の取得を検討してみてください。

二種免許を取得するメリットと条件

二種免許を取得するメリットと条件

二種免許を取得すると転職の幅が広がり、働きやすい環境に挑戦できる機会を得られます。

一種免許だけでは、旅客の人を乗せて運転できません。二種免許がなければ、同じドライバーの仕事でも職種の幅がせまくなるでしょう。

しかし、二種免許を取得すると、バスやタクシーなどの旅客を乗せて運転できるようになるので、今後の仕事の幅が広がります。

タクシーやバス運転手の仕事は、自分のペースで仕事ができたり、人との交流が多かったりとやりがいがある仕事です。

また、運転スキル向上や旅客の満足度を向上させることで、年収UPも可能です。

バスやタクシーの仕事に転職したいと考えている方は、二種免許の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

二種免許で運転できる車種と条件

二種免許で運転できる車種と条件

二種免許で運転できる車種は、以下のとおりです。

免許種別 運転可能な車種 職業例
大型二種 ・車両総重量11t以上
・最大積載量6.5tkg以上
・乗車定員30人以上
・路線バス
・観光バス
中型二種 ・車両総重量7.5〜11t未満
・最大積載量4.5〜6.5tkg未満
・乗車定員11〜29人以下
・介護送迎バス
小型二種 ・車両総重量3,500kg未満
・最大積載量2,000kg未満
・乗車定員10人以下
・タクシー
・介護タクシー
・運転代行

二種免許を取得することで、上記のような車種を運転できます。自分が転職してみたい業界を選んで、適切な二種免許を取得しましょう。

二種免許の取得条件について

二種免許の取得条件について

二種免許の取得には「年齢・視力・聴力」などの基本的な条件と、定められた教習と試験に合格する必要があります。

取得条件は法律で定められており、二種免許を取得するには正しい教育を受けなければなりません。

二種免許を取得する条件は、以下のようになります。

1.満21歳以上
2.一種免許を3年以上保持する
3.教習所で必要な教習を受講する
4.学科と技能の試験に合格する
5.心身ともに運転に問題がない※1
6.片眼で0.5以上、両眼で0.8以上の視力がある
7.深視力検査で誤差が平均2cm以下※2
8. 「赤・青・黄色」の3色が識別できる
9.一般的な日本語の読み書きができる
10.運転に支障を及ぼす身体障害がない※3
11.10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる※4

※1.視力、聴力、運動能力など
※2.カラーコンタクト、度入りサングラスを除く眼鏡、コンタクトレンズは使用可
※3.障害をお持ちの方は、運転免許試験場(運転適性窓口)に相談してみてください
※4.補聴器使用可

二種免許の取得には、一定の年齢と運転経験が必要です。

一般的な自動車運転以上の責任と技術を要求する運転免許であるため、上記のような厳格な条件が設けられています。

二種免許の取得方法と条件について

二種免許の取得方法と条件について

二種免許の取得方法は、教習所に通う方法と免許センターで一発試験をする2つの方法があります。各試験方法のメリットとデメリット、費用相場について以下より解説していきます。

二種免許の取得を検討されている方は、参考にしてみてください。

二種免許の取得方法は2つ

二種免許を取得するメリットとデメリットは、以下のようになります。

取得方法 メリット デメリット
・教習所に通う方法 1. プロから指導を受けられる
2. 自分のペースで学習を進められる
3. 練習時間を確保できる
1. 費用が高い
2. 教習所のスケジュールに左右される
3. 一定期間通う必要がある
・免許センターで一発試験をする方法 1. 合格すれば即免許を取得できる
2. 費用が教習所に比べて安い
3.受験日を自分で決められる
1. 自分で全ての学習を進める必要がある
2. 失敗すれば再度費用がかかる
3.難易度が高い

二種免許の取得方法は、上記のように2つあります。しかし、免許センターで一発試験をするのは難易度が高いのであまりオススメしません。

費用はかかりますが、確実に二種免許を取得したいのなら、教習所に通うか合宿形式で受講するのがよいでしょう。

二種免許の取得にかかる費用相場

二種免許の取得にかかる費用は、通う教習所や自身のスキルによって変動しますが、おおよそ20万〜30万円程度となります。

取得方法 費用相場
・教習所に通う ・約20万~35万円程
・免許センターで一発試験をする ・約4万~10万円程

上記のように免許センターで一発試験をして、一度で合格したら4万円以下とコスパよく二種免許が取得できます。

しかし、二種免許を免許センターで直接受験する際の合格率は12%以下、受講回数も12〜13回といわれています。

複数回の受講になった場合は、トータル費用が教習所より高くなる点には注意しておきましょう。

二種免許の取得に必要な期間

二種免許の取得に必要な期間は一般的に、約1〜2ヶ月程度です。教習時間や試験の結果待ちをしていると、即日取得するのは難しいです。

「どうしてもすぐに、免許を取得して転職したい」と考えている方は、教習所が実施している合宿制度を活用してみましょう。

合宿制度に申し込み、普通一種免許のMTを所持していれば、最短8日目で卒業し試験を受けられます。自身の転職活動に合わせて、スケジュール調整しやすい教習所を選んでみてください。

最も安く二種免許を取得する条件と方法

最も安く二種免許を取得する条件と方法は、直接免許センターで受験を行い、一度で合格することです。

費用の内訳としては、以下のようになります。

1.「学科試験の料金・技能試験の車両使用料」:約8,000円

2.「免許証の交付料」:約2,100円
3.「応急救護講習・旅客車講習」:約26,000円

全てが上手くいけば、約36,000円で二種免許が取得できます。ただし、合格率は12%以下とかなり低くなっているので、確実に二種免許を取得したい方は、教習所で取得するのがオススメです。

二種免許の取得条件の緩和について

二種免許の取得条件の緩和について

二種免許の取得条件緩和について「警察庁」から発表がされています。

・受験資格特例教習

・若年運転者期間

上記2点について、以下より詳しく解説していきます。

受験資格特例教習

二種免許の取得は、満21歳以上でなければ、試験を受講できないようになっていました。しかし「警察庁」の公式サイトによると、特別教育を受けることで満19歳から二種免許の取得が可能になっています。

【年齢要件に関する特例を受けるための教習】

第二種免許等の受験資格のうち、年齢要件を19歳以上に引き下げる特例を受けるための教習の課程では、旅客自動車等の運転に必要な適性(自己制御能力)に関し、座学や実車を含む7時限以上の教習を行います。

引用:「警察庁」第二種免許等の受験資格の見直しについて(令和4年5月13日)

早く二種免許を取得してドライバーの仕事に転職したい方にとっては、嬉しい見直しになっているのではないでしょうか。

二種免許を取得したい20歳以下の方は、特別教育の受講を検討してみましょう。受験資格特例教習について詳しく知りたい方は、お近くの「都道府県警察」に問い合わせしてみてください。

若年運転者期間

若年運転者期間は、特例取得免許を取得してから、本来の二種免許取得年齢になるまでの特例期間です。

若年運転者期間には、一定の違反行為を行うと特定の講習受講が義務付けられており、講習を受けない場合や再度違反行為を行った場合は、免許取り消しになります。

【若年運転者期間に係る免許の取消しについて】

若年運転者講習の通知を受けた方がこれを受講しなかった場合には、年齢要件に関する特例を受けて取得した免許が取り消されます。(ただし、若年運転者講習の受講基準に該当した時点で20歳に達している場合には、中型免許は取消しの対象外です。)

引用:「警察庁」第二種免許等の受験資格の見直しについて(令和4年5月13日)

また、期間内で違反行為による合計点数が3点以上になった場合、9時間の若年運転者講習を受講しなければなりません。

【若年運転者講習について】

若年運転者期間内に違反行為をしてその合計点数が3点以上となった場合(1回の違反行為で3点となった場合は除きます。)には、若年運転者講習(9時間)の受講が義務付けられます。

引用:「警察庁」第二種免許等の受験資格の見直しについて(令和4年5月13日)

若年運転者期間中は、免許の取り消しにならないように違反行為を行わないようにしましょう。

出典:警察庁「 第二種免許等の受験資格の見直しについて(令和4年5月13日)」

二種免許の取得条件に関してよくある質問

二種免許の取得条件に関してよくある質問

二種免許の取得条件に関する疑問は、複数あるかと思います。
よくある質問についてまとめてみたので、以下よりぜひチェックしてみてください。

二種免許の取得は通学と合宿のどちらがお得?

二種免許の取得方法は通学と合宿のどちらがお得かは、目的によるため一概には決められません。費用面に関しては、一般的に合宿免許の方がお得です。

合宿形式は、住宅と食事がセットになっていることも多いため、通学と比較してトータルのコストが抑えられます。

一方、通学は生活スケジュールに合わせて自由に組めますが、費用面は合宿免許より高いです。費用やスケジュールを確認して教習所に一度、問い合わせをしてみてください。

二種免許の難易度はどれくらい?

二種免許の難易度は、普通一種免許と比べると比較的高いです。

平成29年中における指定自動車教習所の卒業生を含む運転免許試験の合格率は、普通第二種免許は42.1%、中型第二種免許は70.4%、大型第二種免許は56.3%となっており 第一種免許である普通免許の71.9%、中型免許の99.0%、大型免許の93.4%と比較し低い合格率となっている。

引用:「警察庁」第二種免許制度等の在り方に関する提言

二種免許は運転技術だけでなく、乗客の安全を確保するための対人スキルが必要です。また、運転中に緊急事態が発生したときの対処方法についての、幅広い知識も必要になるでしょう。

対人スキルや幅広い知識も必要になることから、一種免許より二種免許の難易度が高いといえます。

関連記事:2種免許資格の取得は難しい?難易度や合格率を細かく紹介します

関連記事:タクシー運転手に必要な二種免許って難しい?試験の内容と取得のコツを紹介します

学科免除の条件は何ですか?

学科免除の条件は「警察庁」第二種免許制度等の在り方に関する提言によると、以下のように記載されています。

受けようとする免許の種類と異なる種類の第二種免許を現に保有している場合には、学科試験が免除される。

引用:「警察庁」第二種免許制度等の在り方に関する提言

各二種免許のいずれかを保有していなければ、学科の免除はできません。
学科免除を行う場合、二種免許をひとつ取得したあとに受講するようにしましょう。

出典:警察庁:「第二種免許制度等の在り方に関する提言」

関連記事:二種免許を仕事しながら取得する3つのコツとは?支援制度も紹介
関連記事:二種免許が活かせる仕事6選|取得方法・条件を紹介

二種免許の取得条件に関するまとめ

二種免許の取得条件に関するまとめ

二種免許の取得には、さまざまの条件があり、目指す職種に合わせて受講することが大切です。免許の取得条件と達成方法を理解することで、転職活動に遠回りすることなく二種免許が取得できるでしょう。

バスやタクシーの運転手を目指す方や、旅客運送業でのキャリアチェンジを考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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この記事を書いたライター

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高坂 勇介

工業高校で電気技術・機械制御・自動車工学を専攻。卒業後、複数業種を経験したのち、大手プラントメーカーで非破壊検査、造船メーカーで品質・工程管理に従事。物流業者への発注業務も多数経験。現在は製造・建設業界で培った12年の知識と経験を活かし、転職専門ライターとして活動中。

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