軽トラは一般車と違い、荷物を多く乗せることが可能で走行環境なども違います。
形状や使用目的が違うため、税金などが乗用車と違うのでは、と考える人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は軽トラの維持費にはどのようなものがあり、どれくらいかかるのかを詳しく紹介していきます。
すでに購入済の方も、年間維持費を抑える方法も詳しく解説していきますので是非参考にしてみてください。
軽トラの年間維持費:平均10万円程
軽トラを所有するうえで必要となる維持費が「税金」「車検」「燃料費」「保険」です。
それぞれの維持費が年間どれくらいかかるのか、詳しく解説していきます。
軽トラの税金
・自動車税
自動車税は車のサイズなどによって分類され、1ナンバーは普通貨物自動車、5ナンバーや3ナンバーは普通乗用車となります。
軽トラや軽バンは4ナンバーで「小型貨物自動車」です。
軽自動車は、排気量など関係なく自動車税は10,800円となるのですが、4ナンバーの場合は5,000円となり、維持費が最も安いといえます。
・自動車重量税
自動車重量税は、新車の購入時とその後の車検時にかかる税金です。
軽トラは年間3,300円で、新規検査(新車購入時)から13年経過すると年間4,100円となり、18年以降は年間4,400円です。
軽トラの維持費・車検
維持費の一つである車検はディーラーやガソリンスタンドなどで受けたりする方法と、ユーザー車検を受ける方法があります。
車検にかかる時間は車の状態次第となるのですが、ディーラーなどに依頼した場合は一般的に2~3日ほどです。
ガソリンスタンドなどによっては、スピード車検など1時間もかからないものもあります。
ユーザー車検の場合であれば、車に不備がなければ約2~3時間ほどで終了しますが、不具合があった場合などは再検査となるので注意しましょう。
維持費を最も抑えられるのはユーザー車検となります。
軽トラの車検に必要な書類
軽トラの車検ではディーラーなどに依頼する場合と、自ら行うユーザ車検で必要な書類に違いがあり、それぞれ以下の書類が必要です。
【車検をディーラーなどに依頼する場合】
・車検証
・軽自動車税納税証明書
・自賠責保険証明書
【ユーザー車検の場合】
・車検証
・軽自動車税納税証明書
・自賠責保険証明書
・自動車重量税納付書
・軽自動車検査表
・継続検査申請書
・使用者の印鑑
・点検整備記録簿
軽トラの車検に必要な費用
軽トラの車検費用は車の状態によって変わるのですが、相場としては6万円~ほどとなります。
ユーザー車検の場合は、点検整備費用や代行費用がかからないので~35,270円とかかる維持費を抑えることが可能です。
車検ごとのメリット・デメリット
軽トラの車検を受ける方法として、ディーラーなどに依頼する一般的な車検と施設を利用して自分で車検を行うユーザ車検を紹介しました。
どちらの方がいいというわけではなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。
・ディーラーなどに車検を依頼する場合
ディーラーなどに車検を依頼する場合、一番のメリットとしては車の状態を詳しく見てもらえることがあります。
ガソリンスタンドやディーラーによって多少違いはありますが、車検に合格するために必要な最低限のチェック以外にも、様々な箇所の点検をしてくれます。
そのため、車の状態を把握しやすく、故障などの不具合を防ぎやすくなります。
また、難しい作業はなく預けるだけで車検を行うことが可能で、基本的に土日も利用できて台車も借りられるお店が多いです。
デメリットとしては費用が高く維持費がかかるということです。
税金や保険などの基本的な費用にプラスして代行手数料等があるためユーザー車検に比べると高くなってしまいます。
・ユーザー車検を行う場合
ユーザー車検の一番のメリットが、車検費用が抑えられるということです。
代行手数料がかからないため数万円ほど費用が安くなり維持費を安く抑えられます。
また、車検を自ら行うため車に関する知識や税金、保険料などに詳しくなります。
ユーザー車検のデメリットとしては、故障のリスクが高くなる可能性があります。
車検では必要最低限のチェックしか行わないため、それ以外で劣化したりしているパーツ等があってもそのまま合格する可能性があります。
途中で気づけば安く修理できたとしても、そのまま走行してしまい故障した結果余計に維持費が掛かってしまうリスクがあることも理解しておきましょう。
また、書類なども全て自分で用意する手間があり、土日は施設が閉まっているため持ち込めません。
軽トラの維持費・保険
軽トラの維持費としてかかる保険には、2つの種類があります。
1つ目が自賠責保険で、必ず加入しなければなりません。
車検時に更新されるので2年に一度支払うので、車検を依頼した場合であれば自分で更新したりする必要はありません。
保険の費用は2年で26,370円となります。
2つ目が任意保険です。
自賠責保険は支払い対象が相手のみとなるため、自分自身の怪我や対物、車両保険がありません。
そのため強制ではないですが、必ず入っておいたほうが良いといえます。
任意保険の料金は等級や走行距離、保証の内容などによって変わるので一概にいえないのですが、乗用車などに比べると安くなっています。
そのため維持費も安く抑えられます。
関連記事:軽トラの導入で加入すべき保険の内容と選び方をわかりやすく解説
軽トラの維持費・燃料費
ガソリン代は走行距離と軽トラの燃費、ガソリン代によって変わります。
軽トラの燃費は一般的に17~20kmほどで、月々の走行距離は~5,000kmくらいになります。
燃費が20kmで月々の走行距離が2,500km、ガソリン価格が130円/リッターで算出すると、月々の燃料費は16,250円となり年間での維持費は195,000円ほどとなります。
軽トラの維持費:安くする3つの方法
軽トラの維持費には車検や燃料代、保険などがありますがこれらの維持費は節約することも可能です。
維持費を節約するために、どのような方法があるのか見ていきましょう。
様々なお店で車検費用を比較する
車検を依頼する場合、初めてのお店に以降もずっと同じする人が多くいますが、まずはいろんなお店で費用を比較することは維持費を節約する上でとても大切です。
一般的な車検ならどこも同じように考えられがちですが、車検基本料は業者ごとで料金は違います。
また、安くてもサービスや品質が悪いと意味がないので、口コミなども調べた上で依頼することで維持費が抑えられます。
軽トラの燃費がよくなる運転を心掛ける
燃料代も毎月かかる維持費なのですが、燃費を上げることで節約することが可能です。
運転の仕方を変えるだけで、燃費を上げることができます。
運転中は急な加速や減速はなるべく控え、走り出しは急発進をやめてゆっくりスピードを出していくことで燃料の消費を抑えられます。
最近では、自分の運転がエコなのかを教えてくれる車もあるので、意識して運転のクセを改善していきましょう。
また、停止する場合も直前でブレーキを踏むのではなく、エンジンブレーキを使用することで燃料の消費を抑えられます。
前の信号が赤になったりした場合はアクセルから足を離して自然に減速していく感じです。
ただし、あまり遠くからやりすぎるとゆっくりになりすぎて後続車に迷惑をかけたり、事故の恐れもあるので注意が必要です。
運転以外ではエンジン関連の点検を行うことで燃費の悪化を防ぐことが可能です。
エンジンの状態はもちろん、オイルの不足や劣化、その他バッテリーやシリンダー、ウォーターポンプなども定期的に点検することで故障のリスクや車検にかかる費用が節約できて維持費が抑えられます。
軽トラの任意保険を見直す
軽トラの任意保険の見直しをすることも、維持費を抑えるために大切なことです。
自賠責保険は保証内容などが決まっているため、金額は変わりませんが任意保険は節約することが可能です。
まずはじめに契約している保険の見直しです。
軽トラの保険といってもメニューやお店はとても多く、形態も通販型と代理店型に別れます。
代理店型の場合、対面で専門スタッフと相談しながら保険を決めることが可能なので、あなたに合った保険を見つけやすくなります。
通販型の場合はインターネットでの申込みが基本となるため、人件費がかからない分代理店型よりも安いことが特徴です。
最近では様々な保険業者を、一度に自分の条件で一括見積もり請求が可能なホームページがあるので料金を比較して加入するようにしましょう。
次に補償内容の見直しです。
契約時に比べて軽トラの使用頻度や運転距離、作業内容などが変わった場合、補償内容などが合っていない場合があります。
前は同乗者がいたのに今はほとんど一人で運転するようになった場合は同乗者への補償をなくしたり、使用頻度が減った場合は車両への補償を抑えたりと今の使用頻度に合わせた補償内容にすることで維持費を抑えられます。
軽トラの運用方法として、カーリースを導入するのも一つの方法です。
一定期間、月々の定額で乗ることができて頭金は不要なので初期費用は掛かりません。
また、会社によっては様々なプランが用意されており、内容は残クレとほぼ同じものから、点検費用や税金、車検代まで全て含まれた上での月額料金設定がされているメニューもあります。
そのため、個人ではなく法人として導入する場合でも経費として計上しやすくなっています。
法人であれば維持費とは別に、税金の節約も可能です。
一方でカーリースには、注意しなければならないこともあります。
1つ目が走行距離に制限があったり、事故などを起こした場合に残価設定額と実際の車両価値に差額が発生してしまい、精算金が発生する恐れがあることです。
特に軽トラは砂利道を走行したり、大きな荷物を乗せたりするため注意が必要です。
また、契約内容によっては中途解約ができないので、運用計画を立てた上で契約期間や内容を決めるようにしましょう。
関連記事:軽トラはターボの方がおすすめ?メリット・デメリットを解説!
軽トラの維持費が安いおすすめ車両
・スズキ・キャリイ
スズキのキャリイは最も多く使用されており、荷台のフロア長は2,030mmで軽トラの中でも最も長いので長尺物の荷物でも運びやすくなっています。
荷台床面地上高も650mmで最も低く積み下ろしのしやすさも特徴です。
燃費は仕様によって違うのですが、メーカーによると15,6km/L~19,6km/Lとなっており価格は735,900円~となっています。
・ダイハツ・ハイゼットトラック
2010年から10年連続販売台数が日本一と人気の車種で、カラーが豊富で見た目のかっこよさが特徴です。
安全性に関しては衝突回避支援ブレーキ機能など最新のものが搭載されており、安心して運転ができます。
燃費はマニュアル車で15,3km/L、オートマ車で13,2km/Lとなっており価格は693,000~となっています。
・ホンダ・アクティトラック
ホンダ独自の技術で安定した走りを実現し、積載時にも専用サスペンションにより荷物のバランスに対応した走行が可能です。
機敏な動きも可能で最小回転半径は3.6mでせまいカーブや道でも大丈夫です。
燃費は18.2km/Lとなっており価格は836,000円~となっています。
・スバル・サンバートラック
荷台スペースの広さと安全・安心の運転性能はもちろん、車内の快適さと便利さも特徴です。
ドアポケットや広いグローブボックス、大型インパネアッパーポケットはもちろんペンやカートが置けるパーテーション、コンソールコイントレインなどとにかく普段の使いやすさを意識したキャビンとなっています。
燃費はマニュアル車で15.3km/Lでオートマ車で13.2km/Lとなっており、価格は858,000円~となっています。
関連記事:軽トラが欲しい方向けにおすすめの軽トラや選び方を解説
関連記事:軽トラの種類や選び方、それぞれの特徴をわかりやすく解説
軽トラの維持費:売る場タイミングは5万kmまでがベスト
軽トラに長年乗っていて車検などの維持費が高くなってきた場合、買い替えや売却を考えることもあります。
軽トラは普通の一般車と比べて荷物を乗せたりするため、荷台が傷ついていたり塗装が剥げているのは当たり前です。
そのため売れないと考える方もいますが、そのような軽トラでも売却が可能です。
基本的に軽トラを高く売る場合のタイミングとしては~5万kmほどと言われていますが、超えても売却は可能です。
中には10万kmを超えていてるものもあり、売却もできます。
少しでも軽トラを高く売るためには、日頃のお手入れが大事になり具体的な対策としては以下のようなものがあります。
・車内は禁煙にしたりして臭いや汚れには注意する
・定期的に掃除機をかける
・購入時の付属品などは保管しておく
・足回りなどは汚れやすいので定期的に洗車をする
・カスタムした場合なども純正部品は保管しておく
上記ポイントを意識するだけでも売却額は大きくかわるので、普段から心がけましょう。
関連記事:軽トラの燃費はどれくらい?新車や中古車で徹底比較!
関連記事:軽トラの車検費用や期間、安く済ませる方法について解説
軽トラの維持費に関するまとめ
今回は軽トラの維持費について、詳しく解説してきました。
軽トラにかかる維持費には税金、車検、燃料費、保険があり税金に関しては軽自動車の扱いとなります。
車検や保険に関しても普通の軽自動車と基本的に変わりません。
年間維持費としては走行距離や駐車場代などの有無によって変わるのですが~20万円ほどになります。
軽トラの維持費としてある燃料費は、普段の運転方法を変えたり、定期的な点検をすることで燃費を上げて節約が可能です。
保険においても、走行距離が大きく変わったりと乗り方によってプランを変えることで安く抑えられることがあります。
車検ではディーラーなどに依頼する一般的な方法の他に、ユーザー車検を受けることで代行費用などを抑えることができます。
維持費の他にも、初期費用をとにかく抑えたい場合などは購入ではなくカーリースという選択もおすすめです。
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