運送会社への転職を検討している方にとって、給料は大きな関心事でしょう。そこで本記事では、運送会社の業種別・職種別の平均年収や、大手運送会社の年収ランキングトップ10を紹介します。
また、トラックドライバーの収入相場や、未経験から給料をアップさせる具体的な方法、さらに資格取得やキャリアパスの活用法についても触れています。
運送会社で働きたい方が安定した収入や高収入を目指すためのヒントを得られる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
この記事のまとめ
- 大型トラックドライバーの平均年収は450万円~650万円
- 運送会社の年収ランキング1位はヤマト
- 給与が高い運送会社の求人を探すならドライバー専門転職サービスがオススメ
運送会社の給料・年収ランキングトップ10
運送会社での給料や年収は、企業によって大きく異なります。特に大手運送会社では、業績や福利厚生が収入に影響することも珍しくありません。
特に大手運送会社は、給料面だけでなく保険や福利厚生が充実している点でも安心です。たとえば、任意の自動車保険や荷物損害をカバーする運送保険の取り扱いがあるため、万が一の事故にも対応しやすい仕組みが整っています。
また、子育て中の方には特に大手の運送会社がおすすめです。育児休暇などの取得がしやすい環境が整っており、急な休みが必要な際も柔軟に対応可能なケースが多いです。
そこで、大手運送会社の有価証券報告書や大手求人サイトの調査内容を基に、運送会社の給料・年収ランキングトップ10を紹介します。
各企業の特徴や魅力を紹介するので、転職を検討している方は参考にしてください。
運送会社の年収ランキング1位「ヤマトHD」
ヤマトホールディングス「ヤマトHD」の有価証券報告書によると、同社の平均年収は1,191万円と業界トップクラスの高水準を誇ります。
特に配達スピードの速さが評判で、Amazon商品の配送も多く手掛けています。安定した経営基盤と高い給料水準を持つ企業であるため、転職先として非常に魅力的です。
出典元:第159期有価証券報告書 p.15|ヤマトホールディングス
運送会社の年収ランキング2位「日本郵政」
日本郵政の有価証券報告書によると、同社の平均年収は867万円です。郵便事業や金融商品を手掛けるほか、もともと国営事業として運営されていたことから、安定性に定評があります。
安心感のある職場環境を求める方には適した企業といえるでしょう。
出典元:有価証券報告書・内部統制報告書・確認書-第19期 p.30|日本郵政
運送会社の年収ランキング3位「ロジスティード ※旧日立物流」
ロジスティード(旧日立物流)の有価証券報告書によると、同社の平均年収は826万円です。家電事業で知られる日立グループの一員で、物流業務全般を手掛けています。
輸送業務だけでなく在庫管理や発注関連にも強みがあり、イオンの物流センター運営などでもその実力を発揮しています。
運送会社の年収ランキング4位「日本通運」
求人サイト「求人ボックス」の調査によると、日本通運の平均年収は820万円です(2024年9月26日時点)。日本でトップクラスの歴史を誇る運送会社で、幅広い荷物を取り扱う点が特徴です。
長い歴史の中で培ったノウハウがあり、長期的にドライバーとして働きたい方に向いてる企業といえます。
参考元:NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社の年収・企業情報|求人ボックス
運送会社の年収ランキング5位「日新」
求人サイト「求人ボックス」の調査によると、日新の平均年収は717万円です(2024年9月26日時点)。アジアを中心とする国際物流に強みを持ち、ヨーロッパにも拠点を広げています。
個人の海外引っ越しサービスも展開しており、今後の業績拡大によるさらなる収入増が期待される企業です。
運送会社の年収ランキング6位「近鉄エクスプレス」
求人サイト「求人ボックス」の調査によると、近鉄エクスプレスの平均年収は712万円です(2024年9月26日時点)。国際貨物を中心に扱う運送会社で、業界内では知名度が高い企業です。
特に中国市場で日本の物流企業として最大のネットワークを構築しており、国際輸送の分野で高い評価を得ています。今後の成長によって、さらなる給料アップが期待できる企業です。
参考元:近鉄グループホールディングス株式会社の年収・企業情報|求人ボックス
運送会社の年収ランキング7位「丸運」
丸運の有価証券報告書によると、同社の平均年収は689万円です。石油関連事業を手掛けるJXTGグループの関連企業で、東京を拠点に首都圏中心の運送事業を展開しています。
日本有数の大企業グループに属しているため、経営基盤の安定性が魅力です。
出典元:有価証券報告書 p.9|丸運
運送会社の年収ランキング8位「セイノーHD」
セイノーHDの有価証券報告書によると、同社の平均年収は671万円です。西濃運輸を傘下に持つ大手企業で、運送業だけでなく引っ越しや自動車学校の運営など多角的な事業を展開しています。
特に長距離トラック部門において長い歴史があり、安定した収益基盤を持つ企業として評価されています。長距離ドライバーを目指す方にとっては魅力的な選択肢です。
出典元:有価証券報告書 p.15 |セイノーホールディングス
運送会社の年収ランキング9位「丸全昭和運輸」
求人サイトの「求人ボックス」の調査によると、丸全昭和運輸の平均年収は664万円です(2024年9月26日時点)。化学薬品や原材料など、産業を支える物流を専門とする企業です。
大手鉄鋼メーカーや建設機械製造企業との取引が多く、安定した需要があります。近年では日用品の取り扱いも増加しており、業績拡大による給料アップも期待できるでしょう。
運送会社の年収ランキング10位「SBSホールディングス」
求人サイトの「求人ボックス」の調査によると、SBSホールディングスの平均年収は610万円です(2024年9月26日時点)。不動産業や金融業を含む多角的な事業展開を行い、物流システム全般を得意とする企業です。
1987年に設立された比較的若い企業であり、今後の運営や成長次第で給料体系や待遇がさらに良くなる可能性があります。
関連記事:
・【トラックドライバー】大手運送会社ランキング|社員数・年収の比較
・大手で働くトラックドライバーは年収850万円以上?高年収になるカラクリ
参考元:SBSホールディングス株式会社の年収・企業情報|求人ボックス
運送会社で働くトラックドライバーの給料相場
運送会社で働くトラックドライバーの給料相場を、
- 運行距離別
- 地域別
- 業種別
- 職種別
以上の4つのカテゴリーに分けて解説します。
運行距離別
運行距離別のトラックドライバーの給料相場を紹介します。
長距離トラックドライバー
長距離トラックドライバーは、主に大型トラックを使用し、全国規模の輸送を担当します。
全日本トラック協会の調査によると、大型トラックを運転する男性運転手の月収は平均403,200円、女性運転手は354,900円と、運行距離別で最も高い水準です。
長距離運行では長時間の拘束や体力的な負担がつきものですが、その分給料にも反映されています。
長距離ドライバーの求人を探す(無料)
関連記事:長距離トラックドライバーの平均年収はどのくらい?追加でもらえる手当や給料を上げる方法
中距離トラックドライバー
中距離トラックドライバーは、主に中型トラックを使用し、地域間の輸送を行います。
全日本トラック協会の調査では、中型トラックを運転する男性の月収は平均347,500円、女性は303,100円です。
長距離トラックドライバーほどではありませんが、一定の距離を走る中距離トラックドライバーの給料相場はやや高めといえます。
中距離ドライバーの求人を探す(無料)
短距離トラックドライバー
短距離トラックドライバーは、主に普通トラックを使用して近隣地域での配送を担当します。
全日本トラック協会の調査によると、普通トラックを運転する男性の月収は平均338,600円、女性は266,200円です。
短距離運行では、近距離での配送回数が多いことが特徴です。他の運行距離に比べて拘束時間や負担が少ないため、給料相場にもその特徴が現れています。
なお、トラックドライバーの給料は運行距離だけでなく、車両サイズも大きく影響します。
実際、大型トラックよりもさらに大きなけん引トラックは、高度な運転スキルや特殊な資格を求められることから、基本的に給料相場が高いです。
短距離ドライバーの求人を探す(無料)
関連記事:トラック運転手の給料は運転するサイズや年代別によって変わる
関連記事:ドライバーの平均年収は安いのか?仕事内容と給料の職種別比較
出典元:職種別平均賃金 p4|公益社団法人 全日本トラック協会
参考元:トラック輸送状況の実態調査結果 p.3 |国土交通省
地域別
トラックドライバーの給料は、地域によって大きな差があります。そこで、求人サイトの「求人ボックス」の情報を基に、地域ごとの給料相場を紹介します。
なお、数値はすべて2024年10月30日時点に調査されたものです。
首都圏エリアのトラックドライバー
首都圏エリアでは、トラックドライバーの年収が全国平均の420万円を上回る傾向にあります。
特に、埼玉県が510万円(全国比+21%)とトップで、東京都(445万円)、神奈川県(452万円)、千葉県(446万円)も高水準を維持しています。
一方で、茨城県(420万円)や群馬県(416万円)はやや低めですが、全国平均に近い水準です。
首都圏エリアのドライバー求人を探す(無料)
関西エリアのトラックドライバー
関西エリアのトラックドライバーは、首都圏に次ぐ高水準で、平均年収は439万円(全国比+5%)です。
大阪府や京都府では453万円(全国比+8%)と特に高い水準を示しています。滋賀県や兵庫県も447万円と安定した年収を持ち、地方よりも高めです。
一方で、奈良県や和歌山県はそれぞれ419万円・416万円と若干全国平均を下回る結果となっています。
関西エリアのドライバー求人を探す(無料)
東海エリアのトラックドライバー
東海エリアのトラックドライバーは、平均年収427万円(全国比+2%)で全国平均の420万円に近い水準です。
愛知県が453万円(全国比+8%)と特に高い一方で、岐阜県(426万円)、静岡県(416万円)、三重県(414万円)は全国平均とほぼ同等です。
東海エリアのドライバー求人を探す(無料)
地方都市・郊外のトラックドライバー
地方都市や郊外のトラックドライバーの年収は、首都圏や関西エリアと比べると低く、北海道・東北エリアの平均年収は353万円(全国比-16%)です。
特に青森県(321万円)や秋田県(314万円)は全国で最も低い水準となっています。
九州・沖縄エリアも平均年収は379万円(全国比-10%)と低めですが、福岡県が429万円と健闘しており、他の地域よりやや高めです。
四国エリアや甲信越・北陸エリアも全国平均を下回る結果で、特に高知県(327万円)や新潟県(364万円)は低い水準に留まっています。
その他エリアのドライバー求人を探す(無料)
出典元:トラック運転の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス
業種別
以下では、弊社が運営する転職サイト「ドライバーキャリア」のキャリアアドバイザーから得た情報や、公式で発表されている年収情報を基に、主要な業種ごとの給料相場について解説します。
運送会社のトラックドライバー
全日本トラック協会の調査によると、運送会社に勤務するトラックドライバーの年収は平均して450万円程度です。他の業種と比べて給料水準に大きな違いはありません。
運送会社の求人を探す(無料)
関連記事:【トラックドライバー】大手運送会社ランキング|社員数・年収の比較
出典元:職種別平均賃金 p4|公益社団法人 全日本トラック協会
物流会社のトラックドライバー
弊社が運営する転職サイト「ドライバーキャリア」のキャリアアドバイザーから得た情報によると、物流会社で働くトラックドライバーの年収も、運送会社とほぼ同じで平均年収400万円です。
物流会社では地域間輸送や倉庫間の運搬が主な業務で、勤務形態や運行距離に応じた手当が給料に含まれる場合があります。ただし、給料相場は運送会社と大差がありません。
物流会社の求人を探す(無料)
関連記事:【2024年最新】ドライバー職のおすすめランキングと転職先選びのポイント
宅配会社のトラックドライバー
弊社が運営する転職サイト「ドライバーキャリア」のキャリアアドバイザーから得た情報によると、宅配会社に勤務するトラックドライバーの年収も、他の業種と同様に約400万円が目安となります。
宅配業務では短距離配送や荷物の積み降ろし作業が中心となるため、業務内容が異なるものの、給料水準は他業種とほぼ同じです。
宅配会社の求人を探す(無料)
関連記事:ヤマト運輸の仕事内容|セールスドライバーの給料・福利厚生・待遇はホワイト?
関連記事:生協の配達員の仕事内容・給料・休日とは|やりがいやきつさも
引っ越し会社のトラックドライバー
弊社が運営する転職サイト「ドライバーキャリア」のキャリアアドバイザーから得た情報によると、引っ越し会社のトラックドライバーの年収は平均約350万円で、運送業全体の平均よりやや低い傾向があります。
配送に加えて家具の積み下ろしや設置作業などが含まれるため、体力的な負担が大きい点が特徴です。
また、歩合給や件数に応じた手当が収入に影響することが多い業種です。
引越会社の求人を探す(無料)
関連記事:引越し屋の給料は月収約34万円|収入アップする方法と仕事内容
産業廃棄物・リサイクル事業のドライバ―
弊社が運営する転職サイト「ドライバーキャリア」のキャリアアドバイザーから得た情報によると、産業廃棄物やリサイクル事業に従事するトラックドライバーの年収は比較的高く、450万円から550万円程度となっています。
この職種では、廃棄物の収集・運搬に加え、法令遵守や安全管理が厳格に求められるため、高い責任感と専門的な知識が求められます。それに伴い、他の職種と比べて給料水準が高めに設定されているようです。
産業廃棄物ドライバー求人を探す(無料)
関連記事:産業廃棄物ドライバーはきつい?仕事内容や給料・必要な資格
危険物輸送のトラックドライバー
厚生労働省の調査によると、危険物輸送を担うタンクローリードライバーの平均年収は485.3万円とされています。
危険物取扱者資格の取得が必要であり、輸送中の厳格な安全管理が求められるため、給料水準が高めに設定されているようです。
タンクローリードライバー求人を探す(無料)
関連記事:タンクローリー運転手はきつい?平均年収や必要な資格、将来性について
冷凍・冷蔵輸送のトラックドライバー
全日本トラック協会の調査によると、冷凍・冷蔵輸送ドライバーを含むトラックドライバーの平均年収は、特積と一般を合わせた男性運転者全体で、455万円前後です(賞与含む)。
冷凍・冷蔵コンテナを利用することが多く、温度管理が重要な業務となります。
冷凍・冷蔵輸送ドライバー求人を探す(無料)
関連記事:冷凍車の仕組みとドライバーの役割|冷凍車の基礎知識を学ぶ
出典元:職種別平均賃金 p4|公益社団法人 全日本トラック協会
職種別
以下では、自社のキャリアアドバイザーから得た情報や公式の情報、求人サイト「求人ボックス」の調査結果などを基に、職種ごとの給料相場について解説します。
配送管理・運行管理者
配送管理や運行管理者の給料は、勤務先の規模や雇用形態によって大きな幅があります。
求人サイト「求人ボックス」の調査によると正社員の平均年収は約416万円で、日本の平均年収と比較するとやや低い水準です(2024年10月30日時点)。給料は278~601万円と幅広く、経験やスキル、勤務先によって変動します。
月給換算では35万円程度、初任給は21万円前後が一般的です。
中小規模の会社では現場で積み込み作業を手伝うこともある一方、大手企業では管理業務や取引先対応が中心となり、給料水準や業務内容に差が出る傾向があります。
運行管理者の求人を探す(無料)
出典元:運行管理者の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス
その他(倉庫作業員、整備士など)
求人サイト「求人ボックス」のデータによれば、倉庫作業員(正社員)の平均年収は約467万円とされています(2024年10月30日時点)。
固定給の職場では安定した収入が得られるのが魅力ですが、繁忙期には歩合給が追加され、収入が増えるケースも見られます。
一方、厚生労働省の調査によると、自動車整備士の平均年収は487.6万円です。特にトラックなど大型車両の整備を担当する場合、より高い収入が期待できます。
その他職種の求人を探す(無料)
関連記事:倉庫作業員の仕事内容は?年収やメリット・デメリットも
出典元:倉庫内作業の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス
出典元:自動車整備士|職業情報提供サイトjobtag
出典元:職種別平均賃金 p4|公益社団法人 全日本トラック協会
運送業界での繁忙期・閑散期による給料の変動
運送業界では、繁忙期と閑散期が明確に分かれており、それに伴って給料に若干の変動が生じることがあります。
繁忙期に該当するのは、3~4月の引っ越しシーズンと12~1月の年末年始です。この期間は運送の需要が急増し、従業員に支払われる残業代が加算されるため、年収ベースで約10万円程度の給料アップが見込まれます。
ただし、多くの企業では固定残業代が月給に組み込まれているため、月収としての差は1~3万円程度にとどまる場合がほとんどです。
一方、閑散期にあたる2月や5月、秋口の9~10月は、繁忙期ほどの運送需要は見られず、作業量も比較的安定する傾向にあります。
このように繁忙期の努力が年収に直結するため、この時期の働き方が給料を左右する重要なポイントです。
大手運送会社の雇用形態と給料への影響
大手運送会社では、正社員、契約社員、派遣社員といった多様な雇用形態が採用されており、それぞれに特徴があります。
正社員は安定した収入や充実した福利厚生などが魅力ですが、契約社員からスタートする場合も多く、全員が正社員になれるわけではありません。
雇用形態は従業員の給料にも影響を与えます。例えば、正社員は安定的な収入が見込める一方、契約社員や派遣社員は昇給や雇用の継続性に関して課題を抱えることがあります。
さらに、正社員は管理職や運行管理者などへのキャリアアップが可能ですが、契約社員や派遣社員は現場業務に専念する場合が多いです。
自分の理想とする働き方を見据え、雇用形態やキャリアプランを考えることが大切です。
未経験者が運送会社で給料アップする方法
運送会社で未経験者が給料を上げるには、スキルの向上やキャリアアップを目指す取り組みが欠かせません。以下に具体的な方法を紹介します。
資格取得でスキルを増やす
未経験者が給料アップを目指す第一歩は、必要な資格を取得することです。
大型免許やフォークリフト、けん引免許などの資格を取得することで、担当できる仕事の幅が広がり、高収入が期待できる職種にも挑戦できるようになります。
また資格を持っていることで、会社からの評価も上がり、昇給につながる可能性が高まります。
関連記事:40代未経験でもトラック運転手に転職できる理由|必要スキルやキャリアアップの方法
関連記事:50歳が転職してトラックドライバーになれる?50代未経験者が取得すべき免許とステップ
実務経験を積み重ねる
運送業界では、経験が評価されることが多いため、コツコツと実務経験を積み重ねることも重要です。
未経験の段階では給料が低く設定されることもありますが、経験を積むことで、高収入を目指せる求人に応募する際の強みになります。職種によっては年齢が高いほど経験が重視され、収入アップのチャンスが広がることもあります。
まずは地場配送など比較的始めやすい業務からスタートし、実績を積んでいきましょう。
運転技術を磨いて信頼を得る
安全運転や効率的な配送を行うための運転技術を磨くことで、会社からの信頼を得られます。
特に無事故・無違反を続けることで、無事故手当などの給料アップが見込めます。
またトラックの扱いに慣れ、難しい現場や長距離配送に対応できるようになると、さらなる給料アップのチャンスが広がります。
関連記事:未経験から始める運転の仕事|ドライバー職の選び方と転職のコツについて
関連記事:【運転好きにおすすめ】未経験からできるドライバーの仕事9|転職成功のコツ
効率的な働き方を習得する
時間管理や配送ルートの効率化といったスキルを身につけることで、作業時間を短縮しながら高い成果を上げられるようになります。
これにより、追加の業務を担当する機会が増えたり、評価が高まり昇給につながったりすることがあります。
昇進を目指してキャリアを進める
長期的な視点で昇進を目指すのも、給料アップの重要なポイントです。
ドライバーとして経験を積んだ後、管理職や運行管理者へのキャリアアップを目指すことで、役職手当や責任手当が加算されるようになります。
また、大手企業では幹部候補としての育成プログラムが用意されている場合もあり、積極的に挑戦することが給料アップにつながります。
関連記事:トラック運転手は未経験からでも転職できる|必要な免許と合格条件
未経験歓迎のドライバー求人を探す(無料)
運送会社での経験年数が給料に与える影響とは?
運送会社では、経験年数に応じて給料が大きく異なります。
全日本トラック協会のデータによると、20歳未満の平均月収は240,600円です。20~29歳で307,900円、30~39歳で362,500円、40~49歳で390,900円と増加し、40代後半が収入のピークです。
50~59歳では397,700円と引き続き高水準です。一方、60~64歳で336,100円、65歳以上では260,600円と減少します。この減少は、体力や健康状態の変化、労働時間の短縮が原因とされてます。
経験を積むことで収入が上がる一方、シニア層では指導やアドバイザーとして知識を活かす働き方も可能です。
出典元:職種別平均賃金 p.11|公益社団法人 全日本トラック協会
運送会社の給料体系と歩合制度について
運送会社で働く際、給料体系は働き方に影響を与える重要な要素です。そこで給料体系や歩合制度について解説します。
固定給は毎月一定だが歩合給は成果に応じて変動する
運送会社のドライバーの給料体系は、大きく固定給と歩合給に分かれます。
固定給は毎月安定した収入が保証されますが、歩合給は運行距離や配送件数など、成果に応じて変動します。特に歩合給は日々の努力が収入に直結するため、成果を重視する方に向いている働き方です。
歩合給が適用されるのは長距離や特定の配送業務
歩合給の適用は、長距離輸送や特定の業務に限られることが多いです。長距離輸送では運行時間や距離が収入に直接反映されるため、収入の幅が広がります。
一方で、短距離や定期配送では固定給が主体であり、歩合給の割合は低くなる傾向があります。
安定している固定給は管理職や内勤業務が多い
運送会社では、ドライバーよりも管理職や内勤業務で、固定給が採用されるケースが多い傾向にあります。
なお、運行管理者や営業所長といった役職では、一定額の基本給に役職手当が加わる形で、給料が増えることがあります。
歩合制度は収入アップが期待できるが収入変動もある
歩合制度は高収入を得られる可能性がある一方で、繁忙期と閑散期の差が収入に影響する可能性があります。
繁忙期には歩合給が大きく増えますが、仕事量が減少する閑散期には収入が減少します。
そのため、家計の計画を立てる際は、収入の変動を考慮する必要があるでしょう。
制度を選ぶ際は収入安定性と自分の働き方を考慮する
固定給と歩合給のどちらを選ぶかは、収入の安定性を重視するか、それとも成果に応じた高収入を求めるかによります。
また、長距離輸送や特定業務で歩合制度が適用されやすい点を踏まえ、自分の生活スタイルや働き方に合った給料体系を選ぶことが重要です。
高収入を得られるドライバー求人を探す(無料)
運送業界と他業種との給料比較
全日本トラック協会の調査によると、運送業界全体の平均年収は440万円です。
転職サイト「doda」の調査結果と比較すると、金融業やメーカー業の平均年収がそれぞれ469万円と466万円で上位に位置しており、運送業界の年収を上回っています。
また、IT/通信業(446万円)や建設業(432万円)は運送業界と近い水準でした。このように、運送業界の給料は他の業界と比べてやや低い水準といえます。
しかし、運送業界の年収は雇用形態や業務内容に左右されることが多いです。業界内でのキャリアアップや資格取得が、他業界に匹敵する給料を目指す上で重要な要素となります。
出典元:職種別平均賃金 p4|公益社団法人 全日本トラック協会
出典元:平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】|doda
運送会社で安定した給料が得られる5つの特徴
運送業界で働く上で、給料が安定している企業を選ぶことは重要です。そこで、給料が安定している運送会社に共通する特徴を5つ紹介します。
安定した給料が得られるのは固定給制度の会社
運送会社の中でも、固定給制度を採用している企業は、月々の給料が一定で変動が少ないため、安定した収入が見込めます。
特に、基本給に加えて残業代や手当が明確に支払われる企業は、収入の予測ができるため生活設計がしやすいでしょう。
福利厚生が充実している会社は収入が安定しやすい
福利厚生が手厚い企業では、寮や社宅の提供、免許取得支援、退職金制度などが整備されており、収入が安定している傾向があります。
特に、住居費や資格取得費用の補助がある会社は、経済的負担を軽減できるため、長期的に働きやすいです。
長期雇用が見込める企業は給料が安定する
社員を長期間雇用する方針を持つ企業は、景気の変動にも対応できる安定的な業務体制を整えていることが多いです。
このような企業では、勤続年数に応じた昇給やボーナスの支給があるため、キャリアを重ねるごとに収入が増える傾向があります。
日勤・定時の業務が多い職場が安定している
日勤や定時の業務が多い職場では、労働時間が規則的で、収入の変動が少ない特徴があります。
このような働き方ができる会社は、長距離運転や夜勤が少ないため、体力的な負担も軽減できます。
地域密着型の会社は安定した需要が見込まれる
地域密着型の運送会社は、地元の需要を基盤にした安定した業務量が確保されてます。突然の需要変動が少ないため、安定した収入が期待できるでしょう。
関連記事:【失敗しない】運送会社の選び方と見極め方|給料だけで決めるのは要注意
運送会社で高収入を得るために役立つ資格と取得方法
運送業界で高収入を目指すには、専門的な資格を取得することが効果的です。特に取得を検討すべき6つの資格とその取得方法を解説します。
大型免許
大型免許を取得すれば、大型トラックやダンプカーの運転が可能になります。
なお大型免許の取得には、普通免許などの取得から3年以上の経験が必要です。自動車学校での学習期間は約3~4カ月、費用は約37~45万円が目安です。
大型車両のドライバーは高収入の求人が多いため、取得するメリットが大きい資格といえます。
関連記事:大型免許を助成金・補助金で安く取得する方法|教育訓練給付金制度の活用の流れ
けん引免許
けん引免許はトレーラーや特殊装備車両を運転する際に必要な資格です。物流量が多い企業ではけん引免許を持つ人材が重宝され、給料アップの機会も増えます。
なお、自動車学校での学習期間は約3〜4ヶ月ですが、合宿形式での取得の場合は最短6日ほどで取得可能です。費用は13~15万円ほどで取得できます。
関連記事:【試験対策】牽引免許の難易度は?種類や取得費用、必要な場面について
危険物取扱者資格
危険物取扱者資格は、石油や化学物質などを安全に輸送するために必要な国家資格です。特に乙種第4類の取得は物流業界で重宝されます。
受験料は約4,600円で、試験準備講習を受講することで合格率が向上します。
関連記事:危険物取扱者の難易度は?資格の種類や勉強時間について
関連記事:危険物取扱者・丙種とは?難易度や乙種・甲種との違いについて
運行管理者資格
運行管理者資格は、車両の安全運行やドライバーの管理を担うための国家資格です。実務経験または基礎講習を修了することで受験資格が得られます。
試験は毎年2回実施され、基礎講習の費用は約8,900円です。運行管理業務を兼任できるため、キャリアの幅が広がります。
関連記事:運行管理者の取得は一般講習を5回受講すれば試験不要
関連記事:運行管理者のデメリットとメリットは?仕事内容や年収、資格取得までの流れ
フォークリフト免許
フォークリフト免許を取得すれば、荷物の積み下ろし業務が可能になり、物流倉庫での活躍の幅が広がります。
講習期間は4日程度、費用は5~6万円が目安です。積極的にフォークリフト業務に従事することで収入アップが期待できます。
関連記事:【用途別】フォークリフト種類ガイド|最適な選び方と運転に必要な資格
関連記事:フォークリフトの資格の取得方法|受験資格や費用・合格率も
特殊車両
特殊車両免許を持つことで、クレーン車やロードローラーなど特殊な車両を扱う仕事に携われます。
取得には実技講習と筆記試験が必要で、費用は8~12万円ほどです。特殊車両の運転スキルは、専門性が高く需要が安定しているため、高収入を目指す上で有利です。
関連記事:
・【最新】物流・運送業界で役立つ資格一覧と費用|転職で有利に働く理由
運送会社で給料を上げるためのキャリアパス
運送業界で給料を上げるには、キャリアパスを計画的に進めることが重要です。そこで、給料を増やすために取るべきキャリアパスを解説します。
大手の会社に転職する
運送業界では、待遇のいい大手の会社に転職することで給料を大幅に上げられる可能性があります。
大手の会社は福利厚生も充実しているため、収入以外の面でも安定した生活を得られるのが魅力です。
転職時には自分のスキルや経験をアピールして、より良い条件での採用を目指しましょう。
関連記事:大手で働くトラックドライバーは年収850万円以上?高年収になるカラクリ
大手運送会社のドライバー求人を探す(無料)
ドライバーから管理職に昇進する
ドライバーから主任ドライバー、運行管理者、営業所長、支店長といった管理職に昇進することで、収入を大幅に増やせる可能性があります。
また、管理職になると責任は増えますが、体力的な負担は軽減され、長く働きやすい環境が得られます。
資格取得で業務範囲を拡大する
運行管理者資格や大型免許、けん引免許などを取得することで、業務の幅が広がり、収入アップにつながります。
資格取得には費用と時間が必要ですが、長期的に見れば挑戦する価値があります。
長距離ドライバーとして経験を積む
長距離ドライバーは、短距離や中距離ドライバーに比べて高収入を得やすい職種です。
長距離運転は体力や精神力が求められますが、勤務日数や距離に応じた手当が支給されることが一般的です。
長距離ドライバーの求人を探す(無料)
関連記事:
運送会社のトラックドライバー給料に関するよくある質問
最後に、運送会社のトラックドライバーの給料に関してよくある質問に回答します。
2024年問題でドライバーの給料は減るのか?
2024年問題とは、働き方改革関連法に基づき、2024年4月から労働時間規制が運送業界に適用されることを指します。
この規制によって労働時間が減り、残業代に依存していた一部のドライバーの給料が下がる可能性があります。
関連記事:2024年問題で物流業界の給料が減る?原因と対策を紹介
参考元:2024年問題に向けたヤマト運輸の物流改革、国交省からの是正勧告にも対応|日経クロステック
運送業で年収1,000万円を稼ぐことは可能?
運送業で年収1,000万円を稼ぐのは非常に難しいといえます。独立すれば可能性はありますが、そのためには長時間労働や高い経営スキルが求められます。
関連記事:
・トラック運転手で年収1000万円は本当に稼げるのか?理由と背景も解説
・大手で働くトラックドライバーは年収850万円以上?高年収になるカラクリ
運送会社で女性が給料を上げるためには何が必要?
女性が給料を上げるためには、資格取得や経験の積み重ねが重要です。運行管理者資格やフォークリフト免許を取得すればキャリアの幅が広がります。
また、女性が働きやすい環境を整えた企業を選ぶこともポイントです。近年では女性専用の休憩室を導入する企業も増えています。
関連記事:女性はトラックドライバーになれる?給与や向いている人の特徴も
未経験から運送会社に転職して給料はどのくらい見込めるのか?
未経験者の初年度の年収は300万~400万円が一般的です。普通免許で運転可能な車両を扱う場合の相場ですが、中型や大型免許を取得すれば収入アップが期待できます。
また、入社時の職種や役割に応じて年収に差が生じることがあります。
関連記事:トラックドライバーは転職・就職に有利|転職後の待遇と業界状況
(無料)転職サポートに申し込む運送会社の給料体系や歩合制度を理解して安定収入を得よう
運送会社の給料体系は固定給と歩合給に大きく分けられ、それぞれに特徴があります。
固定給は安定した収入が得られる一方で、歩合給は成果に応じた収入アップが期待できますが、繁忙期と閑散期で変動するリスクがあります。
収入の安定を重視するなら固定給制度の会社を選び、成果に応じた高収入を目指すなら歩合給制度が整った企業を選ぶと良いでしょう。
ただし、会社選びは給料だけでなく、福利厚生の内容や労働環境の良し悪しなど、それらを総合的に検討することが大事です。
そこで、転職やキャリアアップを考えている方は、無料で企業との条件交渉や書類作成のサポートを受けられる「ドライバーキャリア」を活用してみてください。
一般には公開されていない非公開求人も多く取り扱っており、弊社の転職エージェントが理想の働き方を見つけるための強力なパートナーとなります。
この機会にぜひドライバー専門の求人サービス「ドライバーキャリア」にご登録ください。
ドライバーの仕事をお探しの方へ
ドライバーキャリアは、運送・物流業界に特化した転職支援サービスです。
- 希望条件に合う求人のご紹介
- 履歴書など書類作成のサポート
- 企業との条件交渉/面接日程の調整
無料でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
求人を検索する(無料)