「土木施工管理の仕事って未経験から挑戦できる?」「土木施工管理の仕事には将来性がある?」「土木施工管理技士に必要なスキルが知りたい」
本記事では上記の疑問や要望などにお応えします。
土木施工管理の仕事に未経験から挑戦したいと考えている方にとって、「募集している会社はあるのか」「仕事をしていけるのか」など、不安は大きいでしょう。
結論からお伝えすると、土木管理の仕事は未経験からでも十分働けます。
そこで今回は、土木施工管理の仕事の特徴や資格の特徴、面接でのアピール方法などを解説します。最後まで読めば、土木施工管理の仕事への不安がなくなるでしょう。
未経験でも土木施工管理の仕事はある
未経験の方でも土木施工管理の仕事をすることはできます。土木施工管理の国家資格「施工管理技士」の資格を取得するためには実務経験が必要であるためです。
未経験から土木施工管理の仕事を志望する場合、サポート体制の整っている企業を選べば安心です。
後述するように、現代では土木施工管理の資格を持っていない方も積極的に採用する風潮があり、未経験者の育成に取り組む企業も多くあります。
サポート体制の内容としては、OJTやスキルアップ研修などがあげられ、入社後に知識やスキルを学ぶことが可能です。
関連記事:30代未経験者でも施工管理には挑戦できる!その理由や求人の際に気を付けるポイントを紹介
未経験者を土木施工管理者として雇用したい理由
未経験からでも土木施工管理を目指せることに関して、具体的には以下の理由があげられます。
- 人手不足だから
- 需要が高まっているから
ここから具体的に解説します。
人手不足だから
未経験の方でも企業が土木施工管理を雇いたい理由は、深刻な人手不足にあります。
団塊の世代が退職したことにより、土木施工管理者として働く人の割合が減少しており、建設業界は今人手不足に悩まされているのです。
国も建設業の働き方改革に積極的に取り組んでおり、人手不足は建設業全体の課題だと言えます。
平成27年の建設業の有効求人倍率は以下の通りで、高い水準となっていることがわかります。
- 建築・土木・測量技術者:3.75倍
- 建設躯体工事の職業:7倍
- 建設の職業:2.88倍
- 電気工事の職業:1.92倍
- 土木の職業:2.8倍
需要が高まっているから
未経験の方でも企業が雇いたい理由は、建設業に対する需要が高まっているためです。
- リニア新幹線の開通工事
- 老朽化した建造物の工事
- 耐震の工事
- 公共の工事
- リフォームの工事
上記のように、新築の建物を設計するのみでなく、維持管理をすることも建設業の重要な役割の一つです。
建設業界は生活に密接に関連している業界であることから、常に高い需要があるのです。
未経験者を土木施工管理者として雇用するメリット|3選
企業が未経験者の土木施工管理者を雇うメリットは以下の点です。
- 若い人材を獲得できる
- フラットな状態で教育できる
- 将来的に会社に貢献する可能性がある
ここから具体的に解説します。
若い人材を獲得できる
未経験の方も対象とすることで、若い人材を獲得しやすくなる点が企業側のメリットです。
若い人材を雇う場合、経験や実績などがない可能性も大きいですが、将来性に期待できるためです。
長い期間会社で活躍してもらえる可能性が高いことから、企業はなるべく若い人を採用する傾向にあります。
フラットな状態で教育できる
未経験の方を雇うメリットとは、フラットな状態で指導できる点です。
経験のある方を採用する場合、即戦力として期待できるものの、自分のやり方にこだわりを持っている可能性もあるためです。
企業側としては、自社の進め方や方針に素直に従ってくれる人材の方が仕事をしやすいことから、未経験の人材も歓迎される傾向にあります。
将来会社に貢献する可能性がある
未経験の方を雇うメリットは、将来的に会社に貢献してくれる可能性がある点です。
最初の頃はスキルや経験が乏しいのは当然かもしれませんが、長い目で見ると会社を支えていく人材に成長する可能性もあります。
「人材に投資する」上で、未経験の方を採用することのメリットは大きいです。
未経験者を土木施工管理者として雇用するデメリット|2選
未経験者を土木施工管理として雇う場合はメリットもありますが、以下のデメリットもあるのが特徴です。
- 経験者よりもミスが多い可能性もある
- 教育に時間やコストがかかる
ここから具体的に解説します。
経験者よりもミスが多い可能性がある
未経験者を雇うデメリットは、経験者に比べてミスが多くなりやすい点です。
経験がないことにより、些細なミスを重ねてしまったり、仕事の質が低くやり直しになったりするケースもあるでしょう。
未経験者を雇うことはメリットもありますが、ある種「賭け」の側面もあります。
教育に時間やコストがかかる
未経験者を雇うデメリットは、仕事を覚えるまでに時間やコストが発生する点です。1から仕事を教える必要があり、教育担当者の時間や労力などが必要になります。
未経験者が最短で成長するためには、どのような教育をするのかが鍵になります。OJTや研修などのプログラムを組んでおき、効率的に教育を進めることが望ましいです。
未経験の土木施工管理者に求められるもの
未経験の土木施工管理者に求められるものは以下の3点です。
- コミュニケーションスキル
- 採用担当者の心を掴む熱意
- 資格取得への意気込み
ここから具体的に解説します。
コミュニケーションスキル
未経験の土木施工管理に求められるものは、コミュニケーションスキルです。土木施工管理の仕事とは、調整や交渉などが主な仕事になるためです。
職人の仕事の管理やお客さんへの対応、作業の進捗状況のチェックなど、コミュニケーションが必要となる状況は多岐にわたります。
人と接することが苦手な方には向いていませんが、積極的に人と関わりたい方にとっては適職になるでしょう。
採用担当者の心を掴む熱意
未経験で土木施工管理を目指す場合、採用担当者に認められる熱意が必要です。未経験者がアピールできる点として、仕事に対する熱意が最も大きな割合を占めるためです。
後述するように、採用においては志望動機が最も重視される傾向にあります。「なぜ、土木施工管理者として働きたいのか」を明確にするには、自分の心と向き合うことが求められます。
資格取得への意気込み
未経験で土木施工管理を目指す場合、資格取得への意気込みを持っていることがポイントです。
資格取得することにより、自分のスキルアップにつながるのみでなく、会社側にも利益をもたらすことができるためです。
資格を取得するまでには、実務経験や勉強のための時間が必要で、大変なこともあるかもしれません。
「それでも必ず資格を取得する」という強い意気込みのある方なら、会社から歓迎されるでしょう。
土木施工管理として働くことを目指す場合、資格取得支援のある会社を選ぶのがポイントです。
会社によっては、資格取得のためのテキスト代や受験費用などを出してくれるケースもあるためです。費用面での負担を減らせれば、資格取得へのハードルを下げやすくなります。
会社を選ぶときは、資格取得の支援を行っているのかをチェックすることが望ましいです。
会社案内に記載されていない場合でも、資格取得の支援を実施しているケースもあります。直接会社に問い合わせたり、面接で聞いたりするとよいでしょう。
未経験の土木施工管理者に必要な資格について
土木施工管理技士を受験するためには条件があり、具体的には下記の通りです。
- 受験資格に実務経験がある
- 実務経験に該当する例
- 実務経験に該当しない例
- 実務経験に関して虚偽は厳禁
ここから具体的に解説します。
受験資格に「実務経験」がある
土木施工管理技士を受験するには実務経験が必要です。1級の土木施工管理技士は1次検定と2次検定があるのが特徴です。
2次検定を受験するには、2級の検定に合格後、5年の実務経験が必要になるとされています。
実務経験に該当する例
土木施工管理技士の実務経験に該当するのは、希望する試験によっても異なります。2級の場合は、作業現場の指揮や監督などの業務を経験していることが必要です。
1級の場合、現場の指導や監督経験の他に、選任の監理技術者から2年以上指導を受けた経験をもっていることが条件です。
実務経験に該当しない例
実務経験に該当しないものとして、現場での雑務や事務作業などがあげられます。
実務経験が何なのか詳しく知りたい方は全国建築研修センターのWebサイトを参照するとよいでしょう。
実務経験に関して虚偽は厳禁
受験資格を得ようとして実務経験を偽ると、施工管理技士に合格した場合でも取消しの対象となることから注意が必要です。
実務経験の有無に関しては、資格の運営者側からもチェックされます。
時間や費用、信用などを失うリスクがあることから、実務経験を満たした上で受験するべきです。
関連記事:土木施工管理はなぜやめとけと言われる?理由と将来性を解説
未経験で土木施工管理者を目指す:アピールすべき内容
未経験者が土木施工管理でアピールすると効果的な志望動機は下記の点です。
- なぜ応募したのか
- なぜ適性があると判断したのか
- どのように企業に貢献するつもりなのか
ここから具体的に解説します。
なぜ応募したのかわかりやすく記載する
土木施工管理の面接で重要になるのは、「なぜ応募したのか」という志望動機になります。土木施工管理の試験に限りませんが、面接で最も重要とされる内容であるためです。
志望理由を聞くことにより、会社側は応募者のやる気や本気度などを見極められます。
なぜその企業に応募したのかを答える上では、会社の主な仕事内容や歴史、実績などを調べておくことが重要です。
なぜ適性があるのか判断したのか記載する
土木施工管理の採用試験で重要なのは「仕事への適性」です。会社側としては、少しでも仕事に適性のある方を採用したいと考える傾向にあるためです。
適性をアピールするには、自分の長所、これまでの仕事経験や学生時代の経験などから考えるとよいでしょう。
コミュニケーション能力の高さをアピールするための、エピソードや経験などがあると望ましいです。
入社後に貢献できる内容を記載する
土木施工管理の採用試験では、会社にどのように貢献できるのかをアピールすることがポイントです。
未経験の方の場合、「貢献できる点がわからない」と感じるかもしれませんが、これまでの経験や性格などをアピールできます。
例えば、どれほど小さなグループであっても、会社や学校でリーダーとしての経験がある場合、アピールすることは効果的です。
関連記事:土木施工管理からの転職先でオススメしたい19の仕事を紹介
未経験の土木施工管理者についてよくある質問
土木施工管理の仕事についてよくある質問をまとめました。
土木施工管理の仕事は何がきついですか?
土木施工管理の仕事のきつい点は、以下の通りです。
- 残業が多く休みも少ない:工事の進捗状況によっては、残業や休日出勤を余儀なくされるケースもある
- コミュニケーションが原因でストレスを感じやすい:職人や発注者など、関わる人が多く、さまざまな意見をまとめることに苦労する
- 転職する機会が多い:現場によって働く場所が変わることから、頻繁に転勤するケースもある
- 責任が大きい:現場の管理のみでなく、重要な書類を扱うことも多く、大きな責任を担う
- 重いものを持つケースもある:現場の作業のサポートをするケースもあり、重いものを持たないといけない
きつい面もあることを理解したうえで、土木施工管理技士を目指すべきか検討しましょう。
土木施工管理のやりがいは何ですか?
土木施工管理のやりがいは主に給料の高さや安定性などで、具体的には下記の通りです。
- 達成感を得られる:一つの仕事を終えるまでには長期間かかるケースも多い代わりに、終わったときは大きな達成感を得られる
- 給料が高い:平均年収480万円で全業種の平均より高く、年代が上がるとさらに高くなる
- 安定している:人手不足の業界であることから、将来的に仕事がなくなる心配をしなくてもよい
土木施工管理の仕事はきつい面もありますが、その分大きなやりがいを感じられるでしょう。
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未経験の土木施工管理者に関するまとめ
ここまで、土木施工管理の仕事について解説してきました。
本記事のまとめは以下の通りです。
- 土木施工管理とは、未経験の方でも応募できる仕事である
- 土木施工管理で働く上では、コミュニケーションスキルや熱意などが重要になる
- 採用試験では、志望動機や仕事への適正、貢献できる点をアピールするとよい
本記事を参考に、土木施工管理の仕事について理解していただければ幸いです。
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