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土木施工管理者に向いている人・向いていない人の特徴|適性を見極めるポイント

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土木施工管理者に向いている人・向いていない人の特徴|適性を見極めるポイント

「自分は土木施工管理に向いているのだろうか」「どういった性格が土木施工管理に向いているのかも知りたい」

こんな悩みや疑問を持っていませんか。

ここでは土木施工管理に向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。

また、土木施工管理の仕事内容、労働環境や労働条件、平均年収のほか、現役で土木施工管理をしている方の体験談も紹介するので参考にして下さい。

土木施工管理者に向いている人は体育会系だけではない

土木施工管理者に向いている人は体育会系だけではない

土木施工管理のイメージとして、「現場では体育会系の人ばかりが働いているから、土木施工管理も体育会系でないと務まらない」というものがあります。

確かに土木工事の現場では重機を扱ったり、工具を使ったりと、肉体労働を行っているので、体育会系でないと体力的に勤まらないと思っても仕方がないでしょう。

しかし、実際のところ、土木工事施工管理として長年働いている人が全員体育会系かと言われてみると、決してそうではありません。

土木施工管理の仕事の中には、記録やタスク管理などの事務作業やお金の計算、関連企業との打ち合わせなど、現場以外の作業もたくさん含まれています。

土木施工管理として必要な能力は、現場で働く職人を取りまとめ、指示を出しながら安全かつスケジュール通りに工事を進めていくリーダーシップです。

また、職人や上司、関連企業の方々など工事に携わる人と信頼関係を築くことも重要です。そのためにはコミュニケーション能力も必要になります。

これらの能力は決して体育会系でなければ身に付かないわけではありません。

土木施工管理に向いている人について紹介していくので、ぜひ自分の性格と照らし合わせてください。

関連記事:30代未経験者でも施工管理には挑戦できる!その理由や求人の際に気を付けるポイントを紹介

土木施工管理者の仕事内容について

土木施工管理者の仕事内容について

そもそも土木施工管理とはどういった職業なのか、普段の仕事内容や労働条件、平均年収について解説していきます。

土木施工管理は、道路や鉄道、上下水道やダムなどの工事の際、さまざまな仕事を行います。

土木施工管理の仕事は主に「工程管理」「品質管理」「原価管理」「安全管理」の4大管理です。

工程管理:工期までに工事が終わるように作業のスケジュールや資材の搬入時期などを管理する仕事です。

品質管理:作っているものが設計図書通りの品質を満たしているか、作業ごとに品質を確認しながら工事を進めていく作業を指します。

工事ごとに写真を撮り、記録に残すことも品質管理の仕事です。

原価管理:あらゆる工事には予算があります。予算内に工事が終わるよう、人件費や材料費などの経費を計算することも施工管理の仕事です。

工事の進捗具合を見ながら、こまめに原価を確認し、実行予算と差異が生じていないか管理していきます。

安全管理:工事中に作業員がケガや事故を起こさないように、作業環境を整えることです。

手すりや消防設備の確認や、作業員が安全ベルトをしているかの確認、朝礼の際に声かけを行うなど行います。

関連記事:土木施工管理からの転職先でオススメしたい19の仕事を紹介

土木施工管理者になるには「土木施工管理技士」資格が必要

土木施工管理者になるには「土木施工管理技士」資格が必要

土木施工管理として働くためには特に資格や免許は必要ありません。

ただし、高校や大学などで土木工学を専攻し、構造力学や土質力学など土木工事に関する専門知識を学んでから就職した方がいいでしょう。

また、土木施工管理には1級土木施工管理技士、2級土木施工管理技士と2種類の資格があります。

これらの資格を取得すれば、監理技術者として現場に配属されます。

現場監督として、工事の管理を任されるため、高所得を目指したい人、キャリアアップを図りたい人は資格の取得を目指しましょう。

関連記事:未経験者が「施工管理はやめとけ」と言われる5つの理由

土木施工管理者の労働環境や労働条件

土木施工管理者の労働環境や労働条件

土木施工管理の勤務先は土木・建設工事を行っている企業です。

河川や道路工事、橋梁、ダムやトンネルなど建設会社によって得意分野、主力としている工事は異なります。

また、公務員として働く場合、県や市の土木担当として勤務します。

労働条件は企業によって異なったり、工事の種類によって条件が変わったりするため、一概には言えません。

8時~17時の日勤勤務が多い傾向にありますが、都市部の道路工事など深夜帯に行う場合は夜勤になります。

原則として週休2日制となっていますが、工事の進捗状況、工期スケジュールによっては休日が少なくなる場合もあります。

関連記事:土木施工管理はなぜやめとけと言われる?理由と将来性を解説

土木施工管理者に向いている人の年収:約500〜800万円

土木施工管理者に向いている人の年収:約500〜800万円

職業情報提供サイトjobtagによると、土木施工管理技術者の平均年収は573.2万円でした。

出典:土木施工管理技術者|職業情報提供サイトjobtag

都市部ほど平均年収は高い傾向にあり、東京都は630.9万円と、全国の平均年収よりも60万円近く高い数値となりました。

また、取得している資格によっても平均年収は異なります。

2級土木施工管理よりも1級土木施工管理の方が担当する工事の規模が大きくなるので、その分年収にも反映されるでしょう。

関連記事:土木施工管理に将来性はある?資格を取得するメリットも紹介

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土木施工管理者に向いている人の特徴|3選

土木施工管理者に向いている人の特徴|3選

ひとくちに土木施工管理といっても仕事内容はさまざまあります。

そのため、土木施工管理に向いている人の特徴も1つではありません。

ここでは土木施工管理に向いている性格を紹介します。自分に当てはまるか考えながらご覧ください。

リーダーシップがある人

土木施工管理は周囲の人を引っ張る・統率できるようなリーダーシップのある人が向いています。

土木工事では、土木施工管理が現場監督となって工事の指揮を取ります。

工事を順調に進めるためには携わる職人をまとめなければいけません。

頼れるリーダーとして、職人を引っ張る能力がある人が向いているでしょう。

論理的な思考が得意な人

土木施工管理の仕事の中には肉体労働もありますが、基本的には頭を使った仕事が多いです。

工事のスケジュールを立てるほか、予算の管理や安全面のチェックなど考えることがたくさんあります。

1つ1つが重要な仕事であるため、適当にできるものはありません。

何が最適な方法なのか、論理的に組み立てながら思考していくことが求められます。

コミュニケーション能力が高い人

土木施工管理は工事の全てに携わります。

そのため、仕事で関わる人は職人や資材業者、施工主、近隣住民などさまざまです。

工事をスムーズに進めるためには、周りとのコミュニケーションを円滑に取っていかなければいけません。

職人の中には年配の人や気の強い人、クセのある人などいる中で、信頼関係を築くためにはこまめなコミュニケーションが必要になります。

また、工事の騒音や安全面など近隣住民が気になる部分でも、積極的にコミュニケーションを図ることで、クレームなどに繋がりにくくなるでしょう。

関連記事:施工管理に必要な能力とは?仕事をスムーズに進めるためのスキルや大切なことを紹介!

土木施工管理に向いていない人の特徴|3選

土木施工管理に向いていない人の特徴|3選

上記では土木施工管理に向いている人の特徴を紹介しました。

ここでは土木施工管理に向いていない人の特徴を紹介します。

マルチタスクが苦手な人

土木施工管理は工事全体を管理するため、1つの仕事に集中してしまうタイプの、マルチタスクができない人は向いていません。

工事中には資材遅れや天候不良による工事中止などイレギュラーなことが常に起きます。

そういった時、どう対応するか土木施工管理の能力が問われます。

いろいろ考えなければならないことがあるので、マルチタスク能力がないと土木施工管理の仕事は難しいかもしれません。

スケジュール管理が苦手な人

土木工事には必ず工期があり、この工期を守ることは非常に重要です。

もし工期に遅れてしまった場合、会社の信用を失ってしまう恐れがあるため、土木施工管理は工期に間に合うようスケジュールを立てなければいけません。

また、施工主や関連企業とのアポイントが入ることも多いです。

そこで遅刻することや、アポを取ったことを忘れるようなことは厳禁なので、スケジュール管理ができない人は向いていないと言えるでしょう。

感情コントロールが苦手な人

土木工事において、予定通りに工事が進むということはあまりありません。天候不順や資材遅れなどのトラブルが起きることは日常茶飯事です。

そういったトラブルの際は焦ってしまったり、イライラしたりせずに落ち着いた対応が必要になります。

感情に流されやすい人は仕事に大きな影響を与えかねないので、土木施工管理に向いていないでしょう。

関連記事:土木施工管理を辞めたいときに押さえておきたい転職のコツ

土木施工管理者の体験談

土木施工管理者の体験談

現役で働いている土木施工管理の方々の仕事体験談についてまとめました。それぞれ仕事で苦労したことや、良かったことについてご紹介します。

上記で紹介した土木施工管理に向いている特徴を持った方に実際の働いていて感じていることなど

リーダーシップがあるAさん(35歳・土木施工管理歴5年)

私は子どものころからずっと野球漬けの生活をしていたこともあって、体格がよく、声も大きかったことで周囲から期待されていました。

また、中学、高校の部活ではキャプテンをしていたこともあって、ゆくゆくはリーダーとして現場を任せたいと言われていました。

自分でも土木施工管理は向いていると思っていたのですが、現実は決して甘くありませんでした。

特に現場作業後のデスクワークは今も苦痛です。

細かい作業が苦手で、図面を間違えるほか、写真のまとめ方を悪くすることが多く、上司に怒られてしまいます。

しかし、自分には大きな夢があります。それはいつかレインボーブリッジのような大きな橋を作りたいという夢です。

この夢をかなえるために、日々細かい仕事でも真剣に取り組み、上司には何度も確認するようにしたら、ミスが減ってきました。

周囲からも信頼してもらえるようになってきたので、今後もっと大きな工事を手掛けられるよう精進していきたいと思っています。

論理的な思考が得意なBさん(38歳・土木施工管理歴6年)

もともとは細かい作業が好きで、モノづくりも好きだったので土木作業員になるつもりでした。

しかし、全体の工程を管理できる土木施工管理に次第に憧れを抱くようになり、今の会社にたどりつきました。

土木施工管理のいいところは、工事の最初から最後まで携わることができるところです。

図面の作成からお金の管理まで、工事の前から関われるので、やること、覚えることもたくさんあって大変ですが、その分やりがいがあります。

ただ、苦労したのは職人さんとのコミュニケーションです。

自分が現場責任者として職人さんを取りまとめないといけないのですが、なかなか指示通りに動いてくれません。

自分もどう接していいのかわからず、おどおどしてしまったこともあって最初の方は指示しても無視されることもありました。

しかし、1つ1つの仕事を丁寧に行うようにし、結果が出るようになってきてからは徐々に信頼してくれる職人さんや味方になってくれる人が増えてきました。

今では「○○さん。ここはどのように進めればいいの?」と質問を受けるようにまでなりました。

自分は決してコミュニケーション能力が高い方ではありませんが、1つ1つの仕事を真剣に取り組むことで、徐々に周囲から信頼を得ることができ、協力してくれるようになります。

コミュニケーション能力が高いCさん(40歳・土木施工管理歴9年)

自分は土木施工管理になる前までは居酒屋で接客業をしていました。

仕事は楽しかったのですが、手に職をつけたいと思い、友人に相談したところ、土木施工管理の仕事をオススメされたので挑戦してみました。

土木施工管理は全く経験がなかったため、未経験歓迎の会社を探し、現在まで9年間同じところで勤務しています。

入社したころはお茶入れやコーヒーを買ったり、資材を買いに行ったりと雑用ばかりでした。

しかし、もともと人と話すことが好きでコミュニケーションには自信があったので、

何か頼まれごとをされるたびに仕事について質問をしたり、雑談をしたりするようにしたところ、職人さんたちに心を開いてもらえるようになりました。

そこからは雑用から簡単な仕事から教えてもらえるようになったり、サポートをさせてくれたりと、忙しい中でも自分のことを気にかけてくれるようになったと思います。

今では自分もベテランの部類に入っていったので、職人さんに指示を飛ばす側になっています。

時には頼みにくい仕事もあるのですが、「○○の頼み事ならしょうがないからやってやるよ」と対応してくれた時はとても嬉しかったです。

ベテランになってきたとはいえ、新人の時のように「コミュニケーションをしっかりはかって信頼関係を築く」ということはずっと忘れずにいます。

関連記事:土木施工管理技士のやりがいとは?資格取得のメリットも紹介

土木施工管理者に向いている人の共通部分

施工管理技士が仕事をこなす様子

土木施工管理に向いている人の特徴を持つ人の体験談を紹介した中で、共通しているのは「仕事の中で苦労した部分がある」というところです。

「土木施工管理はリーダーシップがなければいけない」「論理的思考がないと務まらない」と聞いたことがあるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。

自分の得意分野を活かしつつ、苦手分野は工夫して行うことで周囲から信頼を集めることは可能です。

重要なことは1つ1つの仕事を丁寧に行うことです。職人さんは仕事にプライドを持って行っています。

自分も真剣に行うと、次第に信頼される土木施工管理になっていくでしょう。

土木施工管理者の向いている人に関するよくある質問

土木施工管理者の向いている人に関するよくある質問

最後に土木施工管理に関するよくある質問をまとめました。

土木施工管理は何がきついのか?

土木施工管理のきついと言われる理由はさまざまありますが、主には仕事量の多さゆえに「体力的にきつい」「残業が多い」「休日が少ない」といったところです。

しかし、最近では働き方改革が導入された会社も増えています。

体力に不安のある方は、完全週休2日制を採用しているような労働環境の整った会社を選ぶようにしましょう。

土木施工管理は何年で一人前になれる?

一人前の基準は人や会社によってまちまちなので一概には言えません。

しかし、資格があるなしで一人前を判断するのであれば、明確になります。

土木施工管理には1級土木施工管理技士と2級土木施工管理技士の2種類あり、それぞれ実務経験に応じて取得できるようになります。

二級土木施工管理技士の場合は最短1年で取得可能なので、そういう意味で言うのであれば、一人前には1年でなれるかもしれません。

関連記事:土木施工管理は楽なのか?職場の実態や転職のコツを紹介

土木施工管理者の向いている人に関するまとめ

土木施工管理者の向いている人に関するまとめ

土木施工管理に向いている人の特徴を紹介してきました。

「今回紹介した特徴に当てはまらなかった場合、向いていないんじゃないか」と思われるかもしれませんが、決してそうとは言い切れません。

一番重要なのは仕事に対する姿勢です。真剣に仕事に取り組むことができる人であれば、今回の特徴に当てはまらなくても大丈夫でしょう。

特徴に当てはまったという人は自信を持って土木施工管理の道を進んでください。

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