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土木施工管理からの転職先でオススメしたい19の仕事を紹介

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土木施工管理の仕事は土木工事に欠かせない存在であり、需要が高く将来性のある職種の1つと言えます。

一方で、土木工事全体を管理するため業務の範囲が広く大変であることから、転職を検討する人も中にはいます。

「他の人はどんな理由で転職しているのか」「土木施工管理の仕事を活かせる転職先はないのか」という疑問を持つ人もいるでしょう。

そこで今回は土木施工管理からの転職について、詳しく解説していきます。

土木施工管理従事者の方はもちろん、これから目指そうとしている方もぜひ参考にしてみてください。

この記事で分かること

・土木施工管理を転職する主な理由
・土木施工管理から転職するメリット
・転職する上でおすすめする業界と職種
・土木施工管理経験者の強み
・正しい転職手順と方法について

土木施工管理からの転職で多い理由

土木施工管理は橋や河川、港湾などの土木工事において4大管理である「品質・工程・安全・予算」ごとに工事全体をチェックします。

チェック作業だけではなく、役所への手続きや報告書類の作成、周辺住民への説明など業務の範囲がとても広いと言えるでしょう。

そんな土木施工管理の仕事をしていると辛く大変に感じる時もあり、中には転職する人もいます。

ここでは具体的な転職理由について、詳しく解説していきます。

給料が低いから

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、土木施工管理技術者の平均収入は以下の通りです。

・ハローワーク求人統計データ:月額32.5万円
・有効求人倍率:11.88倍
・就業者統計データ:平均年収573.2万円
参照元:厚生労働省|職業情報提供サイトjobtag|土木施工管理技術者

土木施工管理者の収入は、建設業界や日本人の平均年収と比べても高いと言えます。

しかし、土木施工管理者の給料は低いと言われており、その理由は労働時間の長さにあります。

土木工事全体のチェックを行い、作業が終わる頃には報告書類を作成しなければなりません。

また、悪天候による工事の延期や、機材の故障といったトラブルが起きた際には早急に工事計画を立て直す必要があります。

工事の進捗状況によっては毎日のように遅くまで残業が続くこともあるため、時給に換算するとそこまで高時給とは言えません。

中にはサービス残業となるケースもあり、仕事量と給料が割に合っていないと感じて転職を検討する人がいます。

休みが取りにくいから

土木工事は毎日何かしらの工程が同時に進められます。

工事全体を管理する土木施工管理者は作業が落ち着くことがなく、急なトラブルにも対応しなければなりません。

また、工事が休みの日があっても、後回しになっていた仕事や、工事依頼主との話し合いを行う必要があります。

工事の責任者の立場でもありプライベートを優先させるのは難しく、希望日に休みを取りにくい環境だと言えます。

有給休暇に関しても、同様に取得しづらいと言えるでしょう。

責任が重いから

土木施工管理者は限られた予算の中で資材を発注したり、工事工程ごとに協力会社を選定したりします。

規模が大きくなればなるほど、ちょっとした発注ミスでも大きな損失が発生します。

品質管理に関しても、品質チェックミスで建物に影響が出てしまった場合、大掛かりなやり直し工事をしなければなりません。

工程管理は、トラブルが起きてもなるべく工期通りに終わるように調整しなければならず、オーバーした分だけ人件費などの費用が発生します。

どの業務でもミスが許されず、多くの人を動かす立場にあるため、責任はとても重いと言えます。

この責任の重さに耐えきれず、土木施工管理の仕事から転職したいと感じる人もいます。

人間関係がストレスだから

土木施工管理者は工事全体を計画通りに進めていくために、現場で働く多くの職人へ指示を出していきます。

中には昔気質なやり方にこだわる人や、不愛想で指示した通りに動いてくれない人もいるでしょう。

また、多くの職人からの意見を聞いた上で工事方法を変更する場合には、建築士や依頼主との話し合いも行います。

各立場で担当している仕事が異なることもあり、両者の間で板挟みになるケースも珍しくありません。

この他にも作業の騒音に対する苦情があった場合は、一番先に対応し解決する必要があります。

土木施工管理者として経験が浅い場合には、経験の豊富な職人への指示も出しづらく、人間関係によるストレスに耐え切れず転職を考える人もいます。

転勤・出張が多いから

土木工事は全国各地で行われており、遠方での工事では出張する必要があります。

全ての工事工程の管理をするため、出張の期間は数ヵ月と長く、規模の大きい工事では年単位となるケースもあります。

大手建設企業で全国に支店がある場合には、転勤も珍しくありません。

ただでさえ毎日が忙しく大変である中で、慣れない土地で生活していくのは大変です。

家族がいる場合には毎日会えなくなるため、プライベートを優先したいからと転職を考える人もいます。

作業に危険が伴うから

ショベルカーやブルドーザー、クローラクレーンなどさまざまな重機が動いている土木工事現場では当然危険が伴います。

土木施工管理者は実際に作業を行うわけではありませんが、工事現場で仕事をする以上は作業員と同様に危険だと言えるでしょう。

足場から落下しそうになったり、狭い箇所で頭をぶつけたりすることも珍しくありません。

死亡事故も実際に発生しており、「このような危険が伴う職場で働きたくない」と転職を考える人もいます。

中には土木工事中のケガが原因で、他の業界に転職せざるを得ない人もいます。

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土木施工管理から転職するメリット

土木施工管理の仕事は将来性が高く、収入も低くないため、本当は辞めたいけれど躊躇している方もいるのではないでしょうか。

転職には収入が落ちて生活が不安定になるリスクもある一方で、メリットもあります。

ここでは、土木施工管理の仕事から転職するメリットについて解説していきます。

給料が上がる

職種や働き方にもよりますが、土木施工管理の経験を活かせる仕事に転職すれば、これまで以上に収入が上がる可能性もあります。

特に「土木施工管理の仕事自体は嫌いではないものの、今の会社で働くのが嫌だ」という方は別の建設会社に就職すればそのまま即戦力として働けます。

また、全く別の業界への転職でも身に付けたスキルが合えば、収入を落とさずに再スタートを切れるでしょう。

実績次第ではありますが、営業職は結果によってはすぐに収入を上げられる可能性があります。

時間に余裕が生まれる

残業や休日出勤の少ない会社を選べば、時間に余裕を持てるようになります。

時間に余裕が持てるようになれば、友達や家族と過ごせる時間を増やせるでしょう。

その分収入面は今より下がるかもしれませんが、空いた時間を活用して資格取得の勉強もできます。

自分のスキルを上げられるので、長期的に見た場合に、転職した方が収入は上がる可能性もあります。

危険な業務から解放される

土木施工管理の仕事から転職すれば、危険な職場ではなくなるためケガを心配する必要がなくなります。

家族や友人など周りの人を安心させられますし、余計なストレスも溜まりにくくなります。

また、些細なことでも事前に気づいて事故を防止する安全管理スキルは、職場が変わっても人材管理や整理整頓などさまざまな面で役立てられるでしょう。

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土木施工管理からの転職先でオススメの職種・業界

土木施工管理の仕事から転職する3つのメリットを紹介してきましたが、具体的な転職先が決まっていないという方もいるでしょう。

ここでは土木施工管理の経験や培ったスキルを活かせる、おすすめの業界や職種を紹介していきます。

各職業の業務内容や特徴も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

営業職

営業職は、お客様が抱える課題やニーズに応えられる自社商品やサービスを上手に提案して、購入してもらうのが仕事です。

個人営業や法人営業があり、営業手法に関しても以下のような種類があります。

・ルート営業
・訪問、テレアポ営業
・新規開拓営業
・カウンターセールス
・海外営業

結果次第では経験年数に関係なく高収入を目指せる特徴があり、幅広い人脈を築けます。

営業職に求められる主なスキルは3つです。

・コミュニケーションスキル
・情報収集・分析スキル
・ヒアリング能力

土木施工管理の仕事は、数多くの職人と連携して仕事を進めていくため、積極的に指示を出したり、意見を聞いたりしなければなりません。

また、依頼主の意図をくみ取るヒアリング能力も必要です。

土木施工管理の仕事で身に付けたこれらのスキルは、営業職でも十分活かせるでしょう。

不動産管理会社

不動産管理会社は、取り扱う物件の入居者が入居してから退去するまでに必要な業務を行うのが仕事です。

具体的には以下のような業務があります。

・家賃の集金や滞納者への対応
・入居者や近隣住民からのクレーム対応
・賃料保証
・契約更新業務

入居者を募集する場合には、物件オーナーと話し合いながら作業を進めていきます。

不動産管理会社に勤務する上で求められるスキルは主に3つです。

・不動産に関する専門知識
・コミュニケーションスキル
・問題解決能力

土木施工管理で培ったコミュニケーションスキルは、不動産管理業務でも十分活かせます。

また、工事中にある周辺住民からのクレーム対応で身に付けた問題解決能力も、同様に活かせるでしょう。

不動産に関する専門知識は勉強し直す必要がありますが、おすすめの職種と言えます。

不動産仲介業者

不動産仲介業者は、アパートやマンションを借りたい人におすすめの物件を紹介し、契約を締結する仕事です。

物件に広告を出した後には問い合わせや店頭での対応、内覧後にお客様が納得すれば契約締結を行う流れとなります。

不動産仲介業者で働くためには、以下のようなスキルが必要です。

・住宅ローンや保険など不動産に関するお金の知識
・物件の知識と提案力
・行動力

土木施工管理の工事を計画通りに進めるために行ってきた、依頼主や職人への指示出しや提案経験は、物件の良さを提案する際にも役立てられるでしょう。

お客様からの問い合わせに対して対応する際は、工事現場で培った問題解決能力を活かせます。

ディベロッパー

不動産ディベロッパーは、マンションやビルだけでなく街全体の不動産を開発するのが仕事です。

土地の調査やプロジェクトの計画、建設や施工管理の後には営業や販売まで全てを行います。

この中でも土木施工管理の経験を活かしやすいのが建設・施工管理業務です。

施工管理と同じように品質・工程・予算・安全管理を行います。

土木工事とは異なるため専門的な知識を身に付ける必要はありますが、管理業務ではこれまでの経験をそのまま活かせるでしょう。

ゼネコン

ゼネコンとは、大型建設工事を専門とした企業のことです。

専門の工事業者を雇い、建設のプロジェクトリーダーとして各業者へ指示を出していきます。

その中でもおすすめなのが、海底工事や橋梁基礎工事を得意とする「マリンコントラクター」や、道路舗装をメイン事業としているゼネコンです。

土木工事を管理する立ち位置となるため、土木施工管理の仕事をそのまま活かせる仕事です。

ただし、担当する業務によっては、CADや建築に関する知識を新しく覚えなければいけません。

ゼネコンは全国に支店があり出張が多いデメリットがある一方で、平均年収が高いメリットもあります。

ハウスメーカー

ハウスメーカーとは戸建ての住宅設計や施工を行う会社で、点検やリフォームまで対応していることもあります。

具体的な業務としては住宅展示場で戸建てを販売する営業や、お客様の希望をヒアリングして図面を仕上げる設計などがあります。

特にこれまでの経験を活かせるのが、実際に家を建てていく施工管理の仕事です。

土木工事とは内容が違うので、戸建ての建築工事に関する工程を学ぶ必要がありますが、施工管理の根本的な内容は同じなので即戦力として活躍できるでしょう。

施工管理以外にも、内装を担当するインテリアコーディネーターや積算の仕事もあります。

鉄道会社

これまでとは全く異なる業界ではありますが、鉄道会社の技術職であれば土木施工管理の経験を活かせます。

鉄道会社の技術職は車両や施設の維持を担っており、鉄道会社を裏から支える存在です。

具体的にはレールや車両の保守・点検業務を行います。

求められるスキルは以下の通りです。

・鉄道に関する専門的な知識
・電気や機械に関する専門的な知識
・土木に関する専門知識

土木に関しては、工事経験で培った知識を活かしやすく、点検業務でもこれまでの管理業務の経験を役立てられるでしょう。

関連業務を担当する会社も多数あり、中途採用の求人も豊富にあります。

公務員の土木職

公務員の土木職は道路や河川、港湾などの整備や維持管理を行います。

具体的な仕事内容は、工事の発注や予算の決定、施工の立ち合いなどです。

これまで土木施工管理技士として働く中で、公務員の土木職の人と関わりを持った方も多いのではないでしょうか。

基本的に土木工事は請負・委託となるため、これまでのように現場でチェックする機会は減ります。

進捗状況の確認や関連書類の作成が主な業務内容となるでしょう。

土木職とは言っても河川課や上下水道課、道路建設課などがあるので得意な分野に応募できます。

CADオペレーター

CADオペレーターとは、CADと呼ばれるツールを操作して建築や土木、機械の設計図を作成する仕事です。

設計士やデザイナーの指示に従いながら、図面を作成したり調整を行ったりします。

CADオペレーターに求められるスキルは以下の通りです。

・CADソフトの操作スキル
・設計者やデザイナーの意図をくみ取れるコミュニケーションスキル
・建設工事に関する知識

土木施工管理の仕事をしていれば、図面を見ることに慣れており、実際に土木工事の工程を見てきているため、建設工事に関する知識では優位となります。

また、設計者やデザイナーとの話し合いでも実際の工事を知っているため、工事者側からの意見を出すことができます。

CADソフトの知識は勉強して身に付けなければいけませんが、土木施工管理の経験を十分活かしながら活躍できるでしょう。

設計事務所

設計事務所は、建築主の要望をヒアリングして建物の設備などを設計していきます。

設計後には、計画通りに施工されているかの監理も行います。

業務ごとに求められるスキルは異なりますが、監理業務では図面通りに作業が進んでいるかをチェックできる能力が必要です。

土木施工管理の経験がある場合には、土木設計の会社が特におすすめとなります。

設計業務の知識を身に付けていく必要がありますが、土木施工管理の経験を十分活かせるでしょう。

土木設計は、トンネルや橋、ダムなどの建造物の設計に関わるため、今後も需要が下がることはなく、将来性の高い職種となります。

改修工事業者

建物を長く安全な状態で維持するためには改修工事が欠かせません。

改修工事業者は以下のような業務を行います。

・施工計画書との作成
・資材手配や工事スタッフの管理
・工期や予算の管理
・近隣住民やテナントへの説明と対応
・安全管理

土木系の改修工事であれば、これまで行ってきた土木施工管理の仕事とほぼ同じ作業となります。

管理業務に関する知識や経験があれば、即戦力として活躍できるでしょう。

改修工事の場合、案件の直請けが多く工期の交渉がしやすいため、比較的余裕を持って管理できる特徴があります。

テック企業

テック企業とは、ITのテクノロジーを駆使したビジネスを展開している会社を言います。

近年、建設業界は深刻な人材不足となっており、いかに現場をデジタル化して効率を高めていくかが課題と言えます。

実際にVR技術を使った内覧も開発されてきており、今後建設業界に欠かせない存在となるでしょう。

土木施工管理の経験や知識は、これらのITサービスに役立てられます。

IT開発に関する知識は身に付けていく必要がありますが、将来性が高い業界でおすすめの職種です。

テック企業は新しい働き方を取り入れている企業も多く、フレックス勤務やテレワークなどの働き方もできます。

都市再生機構

都市再生機構は、街全体の再開発を通じて民間事業者や地方公共団体をサポートする仕事です。

企画や業務遂行、組織運営だけでなく住宅管理や技術管理も行い、土木関連の工事もあります。

土木施工管理の経験があれば、管理スキルやコミュニケーションスキルを十分活かせます。

土木関連の業務では土木工事に関する知識も役立ちます。

都市再生機構は、施工管理と比べると勤務時間が短い傾向にあり、休日や有給休暇も取りやすい特徴があります。

介護職

介護職は高劣化が進む中で深刻な人材不足となっており、経験の有無に関係なく転職しやすい特徴があります。

土木施工管理と比べると給料は低い傾向にありますが、介護に関連する資格を取得すれば手当や昇給で給料を上げることも可能です。

多くの高齢者と触れ合う機会があり、これまでに身に付けてきたコミュニケーションスキルを活かせるでしょう。

土木建設コンサルタント

土木建設コンサルタントは、建設会社や地方自治体などに対し土木建設のサポートを行います。

土木工事の企画や立案、調査、計画、施工管理といった一連の業務をクライアントと連携して進めていきます。

土木建設のスペシャリストとなるため、構造力学や土質力学では土木施工管理者以上に専門的な知識が必要です。

また、土木工事の経験を踏まえた条件設定力や分析提案力も必須となります。

今後更に、土木施工管理者としてスキルアップしたいと考えている人におすすめの職種です。

起業

土木施工管理の仕事は好きでも、今の会社の給料に不満があるといった場合には起業する方法があります。

ただし大前提として、土木施工管理の分野で起業する場合には、2級土木施工管理技士の資格が必要です。

建設業の許可も取りたい場合には、定められた経営経験と申請する工事の技術や資格、営業所に配置する専任技術者が必要となります。

起業まではいかないものの、自由に働きたいという方はフリーランスで働く方法もあります。

働く日数や時間を自分で調整できて、案件次第では会社員時代よりも高収入を目指すことも可能です。

飲食業界

飲食業界は求人の数が非常に多く、お店の種類も豊富です。

全くの未経験からでも転職可能であるため、全く違う業種へ挑戦したい方におすすめです。

調理に関する技術や知識は働きながら身に付けていく必要がありますが、接客業務はこれまでに培ってきたコミュニケーションスキルを活かせるでしょう。

また、材料の発注管理やスタッフ管理を任されるようになった時には、土木施工管理の経験も役立ちます。

製造業界

製造業界は自動車や食品、化学、建築など数多くのジャンルがあり求人数も多い特徴があります。

未経験で応募できる求人も多く、別の業界で一からスタートしたい方におすすめです。

製造業に関する知識は必要ではありますが、管理スキルを活かせる職種もあります。

製造業の中には「生産管理業務」があり、受注後に生産計画を立てて資材調達や製造を行った後の出荷まで、全体を管理します。

品質・原価・納期を最適化する目的があり、土木施工管理での管理業務経験を活かせるでしょう。

IT業界

IT業界はソフトウェアの開発や企業のWebサービス提供などを行います。

専門的な知識と経験が求められるイメージを持つ方もいるかもしれませんが、未経験で応募できるものもあります。

IT業界の中でもエンジニア職は人材不足が深刻化している一方で、今後更に需要が高まると予想される職種です。

「安定して長期的に稼げる別の業界へ挑戦したい」と考えている方におすすめです。

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土木施工管理が転職先でも活かせるスキルや能力

土木施工管理の業務で身に付けたスキルは、転職先でも活かせるものばかりです。

ここでは3つのスキルについて、どのように活かせるのかを解説していきます。

コミュニケーションスキル

数多くの職人が働く土木工事現場をチームとして1つにまとめ上げる上で、コミュニケーションスキルは欠かせません。

年齢や価値観が異なっていても、積極的に会話をすれば自分の考えや熱意が伝わりますし、相手の気持ちも理解できます。

それぞれの気持ちや考えを共有して理解すれば、自然に足並みも揃うでしょう。

このような経験をしてきていれば、職場や仕事内容が変わっても周りの人たちと連携して働くことができるはずです。

予算管理スキル

土木施工管理で行う管理の1つ「予算管理」では、工事の依頼主の提示した予算の中で機材や資材のほか、協力会社を選定します。

また、その予算の中から自社の利益も確保しなければなりません。

途中で工期が止まった場合には、都度調整を行い計画した予算内になるべく抑えるようにします。

このような予算管理の経験は、転職先でもさまざまなお金の管理に活かせるでしょう。

責任感

土木施工管理は工事全体の管理を最後まで行う責任があり、途中どのようなトラブルが発生した場合にも率先して対応します。

工事依頼主の要望を守り、数多くの職人の先頭に立って最後まで責任を持ってやり遂げた経験は、転職後にも活かせます。

転職先の会社でも自分に任された仕事を最後までやり切ることで、周りからの信頼も築きやすくなるでしょう。

関連記事:施工管理技士は転職しやすい?転職を失敗させない方法と転職しやすい業種を紹介

土木施工管理からの転職で成功するコツ

転職を成功させるためには自分の持つスキルや経験を把握することも大切ですが、他にも5つのポイントがあります。

理想の会社を見つけたり、内定をもらったりする上でとても大切なポイントとなります。

これから転職活動を始める方はぜひ参考にしてみてください。

転職サイトや転職エージェントを活用する

転職活動は基本的に在職中に行うことが基本となります。

理想とする会社がすぐに見つかるとは限らないからです。

仕事と並行して効率良く転職活動を進めていくには、転職サイトや転職エージェントの活用が欠かせません。

転職サイトでは数多くの求人を扱っており、理想とするさまざまな条件で求人を絞って探せます。

ちょっとした時間でも利用できるので、効率良く理想の会社を見つけられます。

また、初めての転職で何から始めたらいいのか分からず、転職したい業界に関しても明確に決まっていない場合には、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントでは、担当のキャリアアドバイザーがついてくれるので、転職に関する相談ができます。

ヒアリング後には、希望する条件に合った求人を代わりに見つけ紹介してもらえます。

入念に企業リサーチをする

自分自身の強みを理解することも大切ですが、これから転職する企業についてのリサーチも非常に重要です。

具体的な仕事内容や残業の多さ、年間休日数はもちろん、長期的に働いていく中で将来的に何ができるのかをリサーチします。

また、企業理念や社風、社員の声を知ることにより、本当に自分に合っているかの確認や具体的な志望動機の作成にも役立てられます。

転職の動機を明確にする

転職動機を明確にできれば、転職先に求める条件を設定できるようになります。

ただ明確にするだけでなく、なるべく深堀していくことで理想の企業も絞りやすくなるでしょう。

例えば「人間関係に疲れたから」という理由であれば以下のように更に細かく深堀していきます。

・上司の存在がとても窮屈に感じた
・人に指示を出すのが大変だった
・人と関わるのに疲れた

上司の存在が窮屈に感じたのであれば、自分で仕事を決められるフリーランスの仕事が向いているかもしれません。

人と関わるのを避けたいのなら、比較的一人で集中して仕事できる運転手や、製造業の仕事が向いているでしょう。

転職の動機と企業の志望動機を紐づける

転職動機が明確になったのであれば、志望動機と紐づけていきましょう。

この2つの関連性が薄いと、面接官に対する説得力がなくなってしまいます。

「周りに指示を出す役割ではなく、個人でもっと活躍したいから営業の仕事を志望する」といったように、転職動機と志望動機を関連付けていきます。

自分の中で転職動機と志望動機を紐づけられていないと、面接中の質問に上手く応えづらくなるので事前に考えておきましょう。

実績や強みをわかりやすくまとめる

求める職種や企業が決まった後には、自分のスキルや実績の活かし方を具体的にまとめていきます。

コミュニケーション力を売り込みたい場合には、具体的にどのような時に活かせるかをリサーチします。

営業であれば、人の話を聞くのがとても得意であり、上手に要望を聞き出せるというアピールができます。

他にも、話のリズムや癖から相手が今納得しているのか、不満を持っているのかが分かるといったアピールもできるでしょう。

関連記事:土木施工管理を辞めたいときに押さえておきたい転職のコツ

同業界での転職に活用したいサービス

転職サイトは数が多く、それぞれに取り扱う求人に特徴があります。

派遣社員や正社員、フリーランスごとに特化したものや1つの業界に特化した転職サイトもあります。

ここでは建設業界に関連する転職サイトについて、特徴を紹介していきますのでぜひ試してみてください。

GATEN職

GATEN職は、建設工事の現場仕事の求人を専門的に取り扱っています。

2023年5月時点での全国求人掲載数は5,278件もあり、エリアを絞って求人をチェックできます。

また、取り扱う業種は40種類もあり土木工事業や造園工事業、不動産業などから選択可能です。

希望する条件も豊富に用意されており、具体的には以下のようなものがあります。

・業種未経験OK
・職種未経験OK
・寮あり
・独立支援
・土日休み

企業の中には職場の雰囲気や仕事内容、先輩社員の声を収めた動画もあるので、より詳しく求人について知ることもできます。

ドライバーキャリア

「ドライバーキャリア」ではドライバー職を中心に求人を取り扱っています。

トラックのサイズや車両の種類、走行距離など細かく分類されており、ドライバーへの転職を考えている人が多く利用している転職サイトです。

ドライバー以外でも以下のような業種の求人を取り扱っています。

・施工管理
・設計、積算、測量
・土木作業員
・建物保守、点検
・運行管理、車両管理
・物流作業員
・倉庫、フォークリフト
・工場作業員

施工管理では、土木施工管理はもちろん、建築施工管理や管工事施工管理などの職種も取り扱っています。

各求人の専用ページでは、勤務日数や残業時間などを詳しく解説しているので、入社後について詳しく想像できるでしょう。

実際に掲載している求人を見てみたい方は、公式HPをチェックしてみてください。

日本最大級のドライバー求人サイト:X Work(クロスワーク)

他業界での転職に活用したいサービス

次に、建設業界以外に転職をしたい方におすすめの転職サービスを紹介していきます。

求人数が豊富であり、関連のコラムも掲載しているので転職に関する知識も身に付けられます。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは転職エージェントサービスで、転職希望者の声をじっくり聴くことに力を入れています。

オリコン顧客満足度では1位に輝いており、2023年5月時点で62,998件の求人を取り扱っています。

初めて転職する方でも、各業界の転職事情に詳しい選任アドバイザーがしっかりとサポートしてくれるので安心です。

他にも企業担当アドバイザーも在籍しており、求人の内容で分からないことがあれば企業の人事担当者への質問もできます。

理想の企業が見つかった後には、応募動機の添削や模擬面接を受けられます。

doda

転職サイト「doda」は求人数が2023年5月時点で194,282件と非常に多いことが特徴です。

取り扱う業界や業種も幅広く、働き方では以下のような条件で求人を絞り込めます。

・在宅勤務
・完全週休2日制
・年間休日120日以上
・定着率95%以上
・資格取得支援制度
・固定給35万円以上

求人を探すだけでなく、適正年収の査定や合格診断、転職タイプ診断などのツールも利用できます。

土木施工管理の転職に関してよくある質問

最後に土木施工管理の転職に関して良くある質問について答えていきます。

今後の転職活動に役立てられますので、ぜひ参考にしてみてください。

土木施工管理が転職するのに良いタイミングは?

土木施工管理者が転職するのに適したタイミングは、2~3月か8~9月となります。

中途採用の求人が増える時期で、理想の企業を見つけやすくなるからです。

関連記事:施工管理に転職するタイミングはいつがベスト?転職を成功させる5つのポイントも解説

フリーランスとして働くのはあり?

土木施工管理の職であればフリーランスで働くことも十分可能です。

土木施工管理の需要は非常に高く、案件を取り扱うマッチングサイトもあるので案件も見つけやすいと言えます。

ただし、土木工事において主任技術者や監理技術者として働くためには、企業に直接雇用されていなければならない条件があるので注意しましょう。

また、雇われてはないため、上手くスケジュール管理をできなければ収入が安定しない可能性もあります。

関連記事:土木施工管理のホワイト企業はある?見極め方を徹底解説

まとめ

今回は土木施工管理からの転職について解説してきました。

業務内容が幅広く、責任が大きいことから、人間関係やストレスを原因に転職を検討する方は少なくありません。

転職すれば、時間に余裕ができて収入も上げられる可能性もあります。

土木施工管理での経験は、今回紹介したような多くの業界や職種で活かせます。

自分の強みや転職の動機を整理した上で、次の企業に求める条件を設定して無理をせず少しずつ転職活動を進めていきましょう。

今回紹介した方法を活かせば、理想の会社へと転職できるでしょう。

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