「トラック運転手に興味あるけどやっぱりきついのかな......」と不安に考えている方も多いのではないでしょうか。
実際にトラック運転手として働いていなければ、本当にきついのかわからないですよね。
本記事では、トラック運転手のきつい部分と魅力的な部分をそれぞれ紹介していきます。
トラック運転手の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
・トラック運転手はきつい面もあるが稼げる面もある
・出勤時間は状況によって変わる
・トラックの大きさにより業務内容が異なる
きついはずのトラック運転手を続けている理由とは?
トラック運転手はきつい仕事ですが、やりがいや自由度などの魅力を感じて続ける人も多いです。きついはずのトラック運転手を続ける理由として以下のような理由があります。
1.運転をしてお金を稼げる |
次章でもトラック運転手のきつい部分と魅力を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
運転をしてお金を稼げる
一般的にはただの移動手段である車ですが、トラック運転手は運転を仕事にすることで収入を得られます。
「ただ運転するだけでお金を稼げるなんて楽すぎない?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、毎日トラックを朝から晩まで運転したり、狭い道や急な坂道での運転をしたりと大変に感じることも多いでしょう。
また、他の乗用車から邪魔者扱いされ、煽り行為を受けたりすることも珍しくありません。
急な飛び出しや割り込み、内輪差による巻き込みは、普通車の何倍も気を使う必要があります。
これらのことを考慮しなければならないので、決して楽な仕事とは言い切れないでしょう。
確かに免許があれば運転をしてお金を稼げますが、裏側には相応の苦労やプレッシャーがあります。
1日の運転時間も1〜2時間ではないので、長時間の運転による疲労から事故を起こす可能性もあります。
責任をもって運転業務をこなし、荷物をお客様の所へ届けることができて、はじめてお金が稼げることを覚えておきましょう。
関連記事:大型ドライバーはきつい?業務実態やメリット・向き不向きを解説
人間関係のストレスからの解放
トラックの運転手は基本的に運転している時はひとりです。
荷積み先や荷下ろし先の顧客や担当者と顔を合わせる事もありますが、ほぼひとりで仕事をおこなうと言っても過言ではないでしょう。
オフィスや工場など複数人で働く環境とは違い、人の顔色を伺いながら仕事をする事はありません。ストレスがないとは言い切れませんが、人間関係が原因で仕事に行きたくなくなったり、辞めてしまったりする心配は少なめです。
ごく稀に心無い言葉やクレームを言う顧客もいますが、基本的には良心的な人ばかりです。
これまで集団の中で仕事をするのが当たり前だった人や職場の人間関係にストレスを感じていた人にとって非常に新鮮な職場環境と言えるのではないでしょうか。
関連記事:トラックドライバーは楽しい?理由と向いている人の特徴を紹介
全国を訪れることのできる仕事の魅力
大型ドライバーやトレーラーのドライバーは、業務内容によって仕事をしながら旅行気分を味わえる場合があります。
配達をしながら色々な県を周り、空いた時間にちょっとした観光をできるのはかなり魅力的です。温泉が有名な県に行けば、配達終わりに仕事の疲れを癒すため、温泉に入ることもできるでしょう。
また、美味しい食べ物がある県に行けば、仕事終わりに名物の食事をとることもできます。
出張や社員旅行でしか行けないような所でも、長距離トラック運転手なら毎日でも旅行気分を味わえます。
このように「きつい」と言われがちなトラック運転手ですが、全国各地を訪れるのが好きな方だと楽しんで仕事を続けられる環境と言えるでしょう。
関連記事:長距離運転手の仕事内容とは?きつい?給料は?長距離トラックはどんな人に向いているの?など詳しく紹介します
給料が高くて安定している
トラック運転手は日々大変できつい仕事をしている分、給料が高く安定しています。
会社や業務内容により異なりますが、長距離を走る大型ドライバーだと月平均30〜40万程※1)の給料をもらえます。
ただし、日常的に県外を運行するドライバーは、基本的に日帰りができません。
配達先近くのパーキングで車中泊をすることも珍しくなく入浴代や食費は自費で負担することも多いです。
給料が高く安定していても、県外に行く日数が増えれば肉体的にも、金銭的にも負担は大きくなります。
「それなら県外まで運転しない仕事を選ぼう」と思う人もいるかもしれません。
しかし、県内を走るトラック運転手は基本的に給与はあまり高くないのが現実です。とくに地方ではその傾向が強いです。
一方で、都心の場合は配送の需要が地方よりも高い傾向があり、県内や都内でも給与が高く安定している会社もあります。
これらはあくまで傾向ですので「具体的なドライバーの求人情報を確認してみたい」という方は、ぜひドライバー転職支援サイト「ドライバーキャリア」に無料登録して確認してみてください。
※1)参考:厚生労働省「統計からみるトラック運転者の仕事」
関連記事:トラック運転手の給料は?サイズ別や年代別に細かく紹介!
関連記事:大型トラックの給料や年収、仕事内容をくわしく解説!
トラック運転手のきつさは出勤時間によって異なる
トラック運転手の仕事がきついと言われる理由のひとつに、日によって出勤時間が変わることがあげられます。
荷物や到着場所、荷主の要求によって出勤時間が左右されるため、きついと感じるトラック運転手も多いようです。
トラック運転手の出勤時間の実態について、以下より詳しく解説します。
荷物や到着地によって出勤時間が変わるケースがある
トラック運転手の出勤時間が他のドライバーと大きく異なるのは、荷物や到着地によって毎日のように出勤時間が変わる点です。
まず、個人向けに配達する「宅配ドライバー」だと荷物を大量に担当していますが、荷物のひとつひとつ配達開始時間が決められています。
このため案件によって出勤時間が変わることも少なくありません。
また、工事などの「現場へ荷物を配達するドライバー」の出勤時間も変わることが多いです。
個人向けや企業向けの宅配ではあまり無いような、大きなエアコンやユニットバス、パイプなどを運んでいるため、積み込みに時間がかかったり、終わりが読めなかったりします。
次に「大型ドライバー」ですが、大型ドライバーは大体遠方へ配達に行く事が多いです。
荷物によって朝早く出勤したり、前日の夜に荷物を載せて出発したりとさまざまです。
そのため、出勤時間も朝早かったり、お昼頃だったりするので日によってかなり変動します。
また、大型ドライバーは到着地によって出勤時間が変わるケースもあります。
県外まで運転する際は、片道3〜4時間かかる場所へ配達することもあるので、到着地によって出勤時間や出発時間を調整する必要もあります。
荷物の内容や到着地によって出勤時間が変わるのは、大型ドライバーの大きな特徴と言えるでしょう。
荷物や到着地によって出勤時間が変わらない職種もある
長距離ドライバーと異なり、ルート配送のような荷物や到着地によって出勤時間が変わらない職種もあります。
ルート配送であれば決まったルートを毎日同じように走り配送するので一定の出勤時間で対応できます。
同じ時間に荷物の積み込みをおこない、同じ場所に届けるというルーティンで働けるため、人気の仕事になっています。
関連記事:ルート配送の仕事はきつい?ルート配送の仕事内容と楽な現場の見つけかたを紹介
関連記事:食品のルート配送ってどんな仕事?作業内容や収入について解説!
荷主が到着時間を指定するケースがある
出勤時間が変わる理由は、荷物や到着地だけではありません。荷主が指定する時間にも左右されます。
時間指定便の午前中便がたくさんあれば、その分早めに出勤しなければいけません。
企業へ配達するドライバーは「始業する時間に合わせて来て欲しい」「午前中に持ってきてほしい」などの要望があれば間に合うように出勤する必要があります。
また、現場へ配達するドライバーは、荷受け担当者から「朝早くに現場へいるから持ってきて欲しい」と要望を受けることもあるでしょう。
現場の荷物は大きい物で1,000㎏を超す荷物もあるため、積み込み時間を考慮し早く出勤しなければいけません。
大型ドライバーの場合は、遠方でも関係なく「荷主は〇時までに持ってきて欲しい」とお願いされることもあります。
長時間の待機しなくてはならないケースもある
大型ドライバーによくあることですが、前日の夜に出発して荷下ろし場所で荷受けする人がいなければ、荷下ろしすることができません。早く着きすぎて、荷受け先の企業がまだ始業開始していない場合、待機するしかないです。
待機中は敷地内でエンジンを切る必要があったり、全面禁煙であったりするため、待機時間が長く感じることも多いでしょう。
また、待機時間が発生する可能性があるのは、配達時だけではありません。荷物を受け取る時間が指定されることも多いので、荷物の受け取り時に待機時間が発生することもあります。
5時間以上待機するケースもあるため、待機時間を有効に使えるような対策が必要になるでしょう。
出勤時間が変動しても睡眠時間は確保できる
「出勤時間が変動するなら睡眠時間の確保が難しそう」と心配する人もいるかもしれません。
一般家庭や企業へ配達するドライバーは、遅くても20時〜21時頃には仕事が終わるため、家に帰ってしっかり休むことができます。
一方、出勤時間の変動が多い大型ドライバーの場合、長時間の待機時間を使ってトラックの中で睡眠を取っています。
なお、ドライバーは4時間以上の運転を禁止されているので、車内で30分〜1時間の休憩を取るのが義務です。
大型ドライバーでさえ半ば強制的に休憩を取れるため、睡眠時間はどのドライバーもきちんと取れているのが現状と言えるでしょう。
関連記事:トラック運転手の休日や休憩について詳しく解説!
関連記事:トラックで快適に仮眠する方法を解説!【ドライバー必見】
渋滞が予測される場合は前もって準備しておく
トラック運転手は交通状況によって仕事に支障が出やすい仕事です。
代表的なものが交通渋滞であり、渋滞によって荷主を待たせてしまう可能性は常にあります。
あらかじめ渋滞が起きそうな道をとおることがわかっている場合、渋滞が発生しても到着時間に間に合うように出勤時間や出発時間を調整する必要があります。
到着時間を優先して、危険な運転をおこない事故を起こしては元も子もありません。
常に安全運転を心がけながら、交通渋滞も考慮した上で時間どおりに荷物を運び届ける必要があります。時間の調整が難しい点も、トラック運転手がきついと言われる理由のひとつでしょう。
トラック運転手がきついと感じる仕事内容
トラック運転手の仕事は、ただ荷物を運んで終わりではありません。
荷物の積み込みと積み下ろしをおこない、指定の場所に下ろし忘れがないかまで確認しなければいけません。
また、以下の工程を確認する必要があります。
・フォークリフトでの積み込み積み下ろしなのか |
トラックの仕様や拘束時間、配送先によって仕事内容や負担が少々異なります。各工程ごとに仕事内容を以下より解説していくので、参考にしてみてください。
手積みでの積み込みがきつい
トラック運転手の仕事内容としてもっともきつい内容のひとつは手積み手降ろしの作業です。
荷物によっては重いもので50kg程あり、ひとりで下ろしたり、90kg程の荷物をふたりで降ろしたりキツイ内容もあります。
上記の理由から求人を見る際は、取り扱っている積荷を必ず確認しておきましょう。
たとえば、企業向けの配送の場合、荷物をフォークリフトやパワーゲートで積んだり、降ろしたりの作業で済むことも多いです。
また、現場へ機材を配達するドライバーは、クレーン車やユニック車を使って荷物を動かす事もあり身体的な負担が少ない職種でもあります。
このため、女性や高齢の方が求人を見る際には取り扱っている積荷を確認しておきましょう。
長時間の運転がきつい
トラック運転手は長時間の運転を求められるのが一般的であり、1日トータルで8時間〜10時間程運転をすることも珍しくありません。
長時間の運転をすれば「目・肩・腰」に負担がかかり、集中力を切らして事故を起こしやすくなります。
どれだけ運転が好きな人でも、長時間の運転は肉体的・精神的にきついと感じるでしょう。
横乗りをしている人がいれば交代で運転できますが、ただでさえ人手不足の運送業界なので、横乗りをすることは多くありません。
事故を起こせば職を失う可能性もあります。人生を棒に振る可能性もあるため、運転には細心の注意を払い続ける必要があるでしょう。
拘束時間が長くて辛い
拘束時間は業務内容によりますが10時間〜12時間程です。
一般的な労働時間と比べると「長い」と感じるかもしれませんが、自分のペースで休憩したり、周りの人を気にせずにひとりで黙々と仕事ができたりするのは、オフィスワークにはないメリットでしょう。
好きな音楽をかけたり、ワイヤレスのイヤホンで誰かと話したりなど、ひとりで長時間の勤務時間を有効活用できます。
運転中は意外と時間が早く過ぎるので「拘束時間が長いからきつい」と感じる人はあまり多くないようです。
関連記事:トラック運転手の現実とは?年収や労働時間・待遇を徹底解説
大きい車体は運転が難しい?
車体が大きければ大きい程、さまざまなことに気をつけながら運転しなければいけません。
その中でもリヤオーバーハングと内輪差は、車体が大きければ大きい程、起きる可能性が高くなります。
リヤオーバーハングとは、交差点で曲がる時曲がる方向とは逆方向に後ろのタイヤが膨らむ現象のことです。後ろのタイヤが膨らむことにより、近くの車やバイクにぶつかってしまうことがあります。
また、トラックの内側にある車やバイクを巻き込み、最悪の場合は歩行者を巻き込む可能性もあります。上記の現象は車体が大きければ大きい程、発生するため、高度な運転スキルが求められます。
人手不足で仕事量が多い
運送会社は常に人手不足に悩まされています。要因のひとつが運転免許の改正です。
警視庁「準中型自動車・準中型免許の新設について」の資料をみてわかるように平成29年3月12日から準中型免許が適用となり、免許が無いと2tトラックも運転できません。
こちらの制度が適用されるのはこれから免許を取得する若い世代であり、制度の試行前から普通免許を持っていた人は適用されません。
つまり、運送業界に若い人材が不足している中、若い人材が参入する障壁がひとつ増えたことになります。
新しい人材が入らない内に、高齢化によってベテランドライバーが辞めていく事態となり、人手不足が悪化しているのが現状です。
とくに人手不足が深刻なのが地方になります。地方のトラック運転手は賃金が安くボーナスが出ないことも珍しくないため、辞める人が多く人手不足がますます悪化しています。
トラックの横乗り期間がしんどい
トラックの横乗り期間は、新人ドライバーにとって一番の試練期間になります。
トラック運転手が仕事をスタートする際、実際の運転前に先輩ドライバーの横に乗り、仕事の流れや運転のノウハウを学ぶ期間が設けられています。
この期間は多くの情報を吸収しなければならないため、きついと感じる方も多いでしょう。
新人ドライバーは、横乗り期間中の課題やストレスを乗り越えることで、トラック運転手としての基礎を固められます。
横乗り期間中に先輩ドライバーのアドバイスや指導をしっかりと受けておくのがおすすめです。
今回紹介したトラック運転手の仕事内容は、あくまでひとつの傾向です。
実際の拘束時間や仕事内容は会社によってさまざまなので、詳しく知りたい方は弊社が運営している「ドライバーキャリア」の求人情報で調べてみてください。
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関連記事:トラックドライバーの後悔しない転職。年齢や収入など詳しく解説
トラック運転手がきついと感じるあるあるネタ
トラック運転手の大変なことを5つ紹介していきます。
1.高速道路の渋滞でトイレに困る |
高速道路の渋滞でトイレに困る
遠方に配達することが多いドライバーは、高速道路の渋滞によってトイレに間に合わないことがよくあります。荷受け主のところへ急いで行かなくてはいけないので、パーキングに寄る時間さえありません。
どうしても間に合わない場合は、車内のペットボトルや紙パックに用を足す人もいますが、衛生的にもマナーとしてもおすすめはできません。
あらかじめドライバー用の携帯トイレを事前に備えて、対処しておきましょう。
ブレーキ操作が難しい
トラックは自家用車のように急ブレーキを踏んでも簡単には止まりません。ひとつ判断を間違えれば、事故を起こして加害者になる可能性が常にあります。
マナーの悪い自転車や歩行者がいると、トラック運転手はいつも以上に気を使って運転をする必要があるため、自転車や歩行者のマナーに厳しくなりがちです。
あまり苛立たずに上手く対処しましょう。
クラッチ操作が難しい
トラックは基本的にマニュアル車ですので、クラッチ操作が必要です。
坂道ではクラッチが繋がるまでの一瞬の間に少し後ろに後退します。
坂が急であるほどクラッチを繋げるのが難しくなり、後退する幅も大きくなります。
そのため、坂道発進の際は後ろの乗用車が近いと「後退してぶつかるのではないか?」と緊張感が襲ってきます。
トラック運転手を目指している方は、坂道発信の練習をあらかじめしておくとよいでしょう。
乗用車の煽り運転に遭遇する
乗用車の煽り運転に慣れがちであることも、トラック運転手のあるあるです。
スピードを出せば車内の振動も強くなるため、荷物も崩れます。
不必要にスピードを出してもデメリットの方が多い為、煽り運転は気にせず走った方が賢明と言えるでしょう。
トラック運転手はガリガリだとしんどい場面がある
トラック運転手は肉体労働が求められる仕事です。そのため、ガリガリだと積荷の種類によって、積み下ろし作業がしんどいという場面もでてくるでしょう。
とはいえ、トラック運転手の仕事は仕事の内容次第では、ガリガリの方でも問題なく働けます。重い積荷を選ばなかったり、短距離トラック運転手を選択したりすれば、問題なく働けるでしょう。
【走行距離別】トラック運転手は何がきついのか
同じトラック運転手といえど、走行距離によってきついところはさまざまです。
本章では「短距離ドライバー・中距離ドライバー・長距離ドライバー」のそれぞれのきついところについて解説していきます。
短距離ドライバーのきついところ
短距離ドライバーは一般的に市内の住宅地を中心に活動するため、中大型ドライバーとは違うきついところがあります。
市内では渋滞が頻繁に発生することも多く、スケジュール管理でのストレスが増えることも多いです。
また、短い距離を何度も往復するため、荷物の積み下ろし回数も多くなります。長距離運転はしないものの、体力的な負担や積み込みに関する事故のリスクなどはあります。
とはいえ、積荷が軽く普通免許で手軽に始められるので、ドライバーとしてのキャリアスタートとしてはじめてみるのも良いのではないでしょうか。
中距離ドライバーのきついところ
中距離ドライバーは長距離ドライバーよりも拘束時間が短く、生活リズムが比較的安定しているものの、積み下ろしが頻繁にあり違う大変さがあります。
一般的に配送先が多く、複数の場所への配送が必要なため、指定の時間に到着するように時間管理するのは大変です。
とくに渋滞時でのスケジュール調整は、予測できないケースも多いので注意が必要になります。また、市内と郊外を行き来することが多いため、交通量の多い道路や狭い道をとおらなければなりません。
とはいえ、荷物を配送することで顧客から感謝されたり、自分自身でルートを考えたり、やりがいを感じることもあるでしょう。
中距離ドライバーでの転職を考えている場合は、上記の点を考慮して検討してみてください。
長距離ドライバーのきついところ
長距離ドライバーは拘束時間が長く、生活リズムが不規則になりやすく体力的・精神的に負担が大きい仕事になります。
状況によっては1運行の走行距離が500km※2)を超えることも珍しくなく、拘束時間も10時間以上※2)になることも多いようです。
また、荷主や施設の都合で待機しなければならない荷待ち時間も多く、実際に働く時間はさらに長くなる可能性があります。
そのため、長距離ドライバーを選択する際は、上記の内容を理解した上で仕事に取り組む必要があるでしょう。
※2)参考:国土交通省「トラック輸送状況の実態調査(全体版) 結果概要」
【サイズ別】トラック運転手は何が魅力なのか
こちらでは、トラックの大きさ別に業務内容や業務場所について詳しく解説します。
小型トラック運転手は未経験者や女性におすすめ
1〜3t程のトラックを小型トラックと言います。小型トラックは基本的に市内配送が多いです。
また、乗用車ともあまり目線も変わらず、大きさもあまり変わるわけではないため初心者や女性におすすめです。
持っていく荷物も宅配であれば、重いものもあまりありません。ただし、現場へ運ぶドライバーは重いものが含まれます。
小型トラックの場合、道を知っている市内で働けて、運転も比較的難しくないので、初心者や女性に向いているでしょう。
関連記事:2tトラックは普通免許で運転できる?必要な免許と取得方法を解説!
関連記事:軽トラで長距離走るのは大変?長距離走行の注意点などを解説!
中型トラック運転手はワークライフバランスが充実している
中型トラックは4〜7t程のトラックを指します。
小型トラックに比べて給料が増えますが、その分配達量や荷物の大きさも変わります。
小型トラックに比べて配達する件数が少なく、フォークリフトで下ろすことも増える点は魅力です。
あまりに荷物が多い場合は、2人1組で配達することもあるので、そこまで苦ではないでしょう。また、県内配送の場合、遠方のお客様1件だけの配達ということもあります。
ムリな配達スケジュールを組まれることは基本的にないため、きちんと家に戻って体を休められます。給与もある程度もらえて休息もしっかり取れるのが中型ドライバーの魅力のひとつです。
関連記事:4tトラック運転手の給料と仕事内容は?手取り額と一緒に紹介
大型トラック運転手は全国各地を旅できる
大型トラックは7〜10tまたはそれ以上のトラックを指します。
大型ドライバーの場合、以下の2点に注意しておきましょう。
・車体が大きいため高い運転スキルを求められる |
上記のデメリットがある一方で、全国のさまざまな場所に行けるというメリットがあります。
待機時間を使って観光することもできるため、旅好きな人にはおすすめの仕事です。
関連記事:大型トラック運転手の給料の実態とは?今がチャンスである理由
トラック運転手に必要な免許取得がきついと感じる人へ
運送会社によっては、免許取得制度を適用している会社があります。
制度を活用すれば、未経験の方でも免許を取得できます。
「準中型がないと採用してくれないんじゃないか?」「MT免許がないとダメなんじゃないの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、運送会社の一部では普通免許でも、AT免許でも採用してくれます。
また、資格取得支援制度がある会社も存在します。
トラック運転手は出勤時間や長時間運転、荷物の多さ重さできつい仕事ではありますがやりがいのある仕事です。世の中の流通や暮らしを支える仕事で、誇りを持てる仕事と言えるでしょう。
きついと言われるトラック運転手についてのまとめ
トラック運転手のきつい部分と魅力的な部分について解説してきました。
トラック運転手の仕事には、さまざまなきついことがあります。きついと感じる内容は人それぞれ異なるはずです。
新人の間は横乗り期間が設けられており、先輩運転手からの学びを取り入れられるのでうまく活用してみてください。
トラック運転手としてのキャリアを考えている方や実際の仕事内容に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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